フルカラーCGで学ぶ
X線撮影の
ポジショニングとテクニック
定価 6,050円(税込) (本体5,500円+税)
- B5判 248ページ オールカラー,イラスト45点,写真1,000点
- 2017年12月30日刊行
- ISBN978-4-7583-1907-2
電子版
序文
監修の序
「技師さんに親切にしていただいた」 これは,診療放射線技師の志望動機として学生によく語られる言葉である。確かに病気や怪我で不安になっている時に専門的な知識や技術をもって親切・丁寧に対処してくれる存在は非常に心強く,印象に残るものである。自分の経験でも自身が患者となる場合や患児の親として検査に立ち会うたびにこの思いを強くする。これには,診療放射線技師がX 線という両刃の剣を扱うことも深く関係があると考える。
診療放射線技師を志す学生が効率よく確かな技術を身につけるために,適切な教科書が役立つことは明白である。しかしながら,この本の著者である杉森博行先生がX線撮影に関する講義をご担当された際に,理想的な教科書が存在しないことに気付き,学生の理解の助けとなるような教材の作成を企画された。これが本書上梓のきっかけとなった。
杉森先生は北海道大学医療技術短期大学部をご卒業後,旭川医科大学病院や北海道大学病院で診療放射線技師として研鑽を積まれ,豊富な臨床経験を有するとともに,社会人大学院生を経て北海道大学大学院保健科学院で博士を取得された。ご専門はMRIである。現在では北海道大学医学部保健学科や北海道大学大学院保健科学院で教鞭をとる傍ら,診療放射線技師としての社会的な活動にも尽力されている。
激務の中にあって,杉森先生が本書の執筆を決意されたことは,ひとえに学生教育に対する思いの強さによるものである。北海道大学医学部保健学科放射線技術科学専攻では4年生になると病院実習として,札幌市内の複数の施設にお世話になりながら学生に臨床現場を体験させている。この病院実習の実務的な責任者が杉森先生であり,昨今は,病院実習に参加する学生の予備知識の充実が求められているため,大学での座学や実習・演習において実践的な技術や知識の習得が必要となる。このような状況の中で杉森先生の超人的な努力の末に本書が生まれた。
本書は一項目・原則として1〜2ページの構成で,フルカラーCGにより視覚的に正しいポジショニングが即座に理解できるように工夫されている。撮影対象となる解剖学的部位として,頭部・頸部,胸部・腹部,骨盤,脊椎,上肢関節,下肢関節の主要な撮影法がカバーされている。加えて,より良い撮像となるようなコツや背景知識が短いコメントとして記載されている。あたかも被検者を前に,熟練した先輩から指導を受けながら撮影法の手ほどきを受けているようである。また,0章として装置に関する説明もあり,初学者の理解の助けになると思われる。
適切なX線写真は技師間のみならず,医師と技師の不断の,かつ良質のコミュニケーションから生まれるものである。その意味で,杉森先生がこれまで培ってこられた様々な知識や技術のエッセンスが本書には満載されており,熟練した技師に対しても新たな情報を提供しうると考える。また,初学者の指導に際しても好適な教科書となったことを確信している。
本書が診療放射線技師を志す多くの学生,大学や病院における指導的立場にある多くの方々にご活用いただき,確かな知識や技術に裏付けられたX線撮影が全国の病院・施設で行われ,「技師さんに親切にしていただいた」と多くの方に感じていただけることを願ってやまない。
2017年12 月
北海道大学 大学院保健科学研究院 医用生体理工学分野
神島 保
----------------------------------
序
ヴィルヘルム・レントゲン博士が1895年にX線の発見を報告してから100年以上が経過したが,人体に対するX線撮影についてさかのぼると,誰もが一度は見たことがあるであろう1896年に撮影された「指輪をしたレントゲン博士の妻の手のX線写真」にたどり着く。それは,写真乾板に手を置き放電管から発せられたX線を15分間照射するというのが起源である。現在では放電管ではなく高出力・大熱容量のX線管球,写真乾板ではなくフラットパネルディテクタ,X線照射は1秒未満となっているが,撮影は被写体のX線透過度の違いによるコントラストを観察している点では当時と同じである。
医療において人体に対して放射線を扱えるのは,医師と歯科医師を除いては診療放射線技師の業務独占であり,X線撮影は診療放射線技師が最も役割を果たすことのできる分野の1つである。撮影法は人体の解剖を的確に示すことのできる最も基本的な方法であるが,状況によっては撮影法通りの肢位がとれなかったりする場合がある。いずれにせよ,基本撮影法をしっかり理解することで,応用として困難な撮影においても目的に合わせた画像を得ることができる。
X線撮影は施設による取り決めや,医師の意向等で様々な変法は存在する。また,学会・研究会等でも特定病変を描出する方法,基本撮影法を応用したものが考案されているが,全ては基本的な撮影法から発展させたものであり,大切なのは目的とする解剖がしっかり描出されているか・撮影の再現性があるかである。
本書『フルカラーCGで学ぶ X線撮影のポジショニングとテクニック』はタイトルの通り,正しいポジショニングを視覚的に理解できるように複数方向のCGを作成し,読者が立体的な位置関係を把握し,適切にポジショニングできるようになっている。もし,目的の画像が得られなかった場合,再撮影をすることになるが,2度同じ失敗をしないように次にどうするべきか,何がダメであったかの解説を用意してある。また,撮影を容易にするためのコツやピットフォールを撮影する側の視点に立って記載してある。
本書は,学生にどうやったらわかりやすく撮影法を教えることができるだろうかと悩んだ末,CGを作成して講義資料として用いた資料が基となっている。診療放射線技師養成校の撮影技術学の1つとして,X線管球・散乱線・グリッドなど基本的な機器の構成や解剖学的正位など基礎的な内容を盛り込み,授業や臨床実習での予習・復習にも使えるようにしており,ポジショニングだけでなく正常画像や典型的な異常画像も適宜並べて掲載している。また,臨床現場では施設により撮影の頻度が異なるため,ポジショニングの確認や臨床現場での初等教育にも使えるような内容となっている。
本書の作成にあたり,本書監修として全般にわたってご指導いただいた神島 保先生,臨床現場での撮影法の実際についてアドバイスをいただいた北海道大学病院医療技術部放射線部門 小田まこと副技師長,勝本 尚技師に心より感謝申し上げます。
最後に本書の刊行にあたり,突然の企画持ち込み時から適切なアドバイスをいただき,編集に当たりご尽力いただいたメジカルビュー社 伊藤 彩氏に心より感謝申し上げます。
2017年12月
北海道大学 大学院保健科学研究院 医用生体理工学分野
杉森博行
「技師さんに親切にしていただいた」 これは,診療放射線技師の志望動機として学生によく語られる言葉である。確かに病気や怪我で不安になっている時に専門的な知識や技術をもって親切・丁寧に対処してくれる存在は非常に心強く,印象に残るものである。自分の経験でも自身が患者となる場合や患児の親として検査に立ち会うたびにこの思いを強くする。これには,診療放射線技師がX 線という両刃の剣を扱うことも深く関係があると考える。
診療放射線技師を志す学生が効率よく確かな技術を身につけるために,適切な教科書が役立つことは明白である。しかしながら,この本の著者である杉森博行先生がX線撮影に関する講義をご担当された際に,理想的な教科書が存在しないことに気付き,学生の理解の助けとなるような教材の作成を企画された。これが本書上梓のきっかけとなった。
杉森先生は北海道大学医療技術短期大学部をご卒業後,旭川医科大学病院や北海道大学病院で診療放射線技師として研鑽を積まれ,豊富な臨床経験を有するとともに,社会人大学院生を経て北海道大学大学院保健科学院で博士を取得された。ご専門はMRIである。現在では北海道大学医学部保健学科や北海道大学大学院保健科学院で教鞭をとる傍ら,診療放射線技師としての社会的な活動にも尽力されている。
激務の中にあって,杉森先生が本書の執筆を決意されたことは,ひとえに学生教育に対する思いの強さによるものである。北海道大学医学部保健学科放射線技術科学専攻では4年生になると病院実習として,札幌市内の複数の施設にお世話になりながら学生に臨床現場を体験させている。この病院実習の実務的な責任者が杉森先生であり,昨今は,病院実習に参加する学生の予備知識の充実が求められているため,大学での座学や実習・演習において実践的な技術や知識の習得が必要となる。このような状況の中で杉森先生の超人的な努力の末に本書が生まれた。
本書は一項目・原則として1〜2ページの構成で,フルカラーCGにより視覚的に正しいポジショニングが即座に理解できるように工夫されている。撮影対象となる解剖学的部位として,頭部・頸部,胸部・腹部,骨盤,脊椎,上肢関節,下肢関節の主要な撮影法がカバーされている。加えて,より良い撮像となるようなコツや背景知識が短いコメントとして記載されている。あたかも被検者を前に,熟練した先輩から指導を受けながら撮影法の手ほどきを受けているようである。また,0章として装置に関する説明もあり,初学者の理解の助けになると思われる。
適切なX線写真は技師間のみならず,医師と技師の不断の,かつ良質のコミュニケーションから生まれるものである。その意味で,杉森先生がこれまで培ってこられた様々な知識や技術のエッセンスが本書には満載されており,熟練した技師に対しても新たな情報を提供しうると考える。また,初学者の指導に際しても好適な教科書となったことを確信している。
本書が診療放射線技師を志す多くの学生,大学や病院における指導的立場にある多くの方々にご活用いただき,確かな知識や技術に裏付けられたX線撮影が全国の病院・施設で行われ,「技師さんに親切にしていただいた」と多くの方に感じていただけることを願ってやまない。
2017年12 月
北海道大学 大学院保健科学研究院 医用生体理工学分野
神島 保
----------------------------------
序
ヴィルヘルム・レントゲン博士が1895年にX線の発見を報告してから100年以上が経過したが,人体に対するX線撮影についてさかのぼると,誰もが一度は見たことがあるであろう1896年に撮影された「指輪をしたレントゲン博士の妻の手のX線写真」にたどり着く。それは,写真乾板に手を置き放電管から発せられたX線を15分間照射するというのが起源である。現在では放電管ではなく高出力・大熱容量のX線管球,写真乾板ではなくフラットパネルディテクタ,X線照射は1秒未満となっているが,撮影は被写体のX線透過度の違いによるコントラストを観察している点では当時と同じである。
医療において人体に対して放射線を扱えるのは,医師と歯科医師を除いては診療放射線技師の業務独占であり,X線撮影は診療放射線技師が最も役割を果たすことのできる分野の1つである。撮影法は人体の解剖を的確に示すことのできる最も基本的な方法であるが,状況によっては撮影法通りの肢位がとれなかったりする場合がある。いずれにせよ,基本撮影法をしっかり理解することで,応用として困難な撮影においても目的に合わせた画像を得ることができる。
X線撮影は施設による取り決めや,医師の意向等で様々な変法は存在する。また,学会・研究会等でも特定病変を描出する方法,基本撮影法を応用したものが考案されているが,全ては基本的な撮影法から発展させたものであり,大切なのは目的とする解剖がしっかり描出されているか・撮影の再現性があるかである。
本書『フルカラーCGで学ぶ X線撮影のポジショニングとテクニック』はタイトルの通り,正しいポジショニングを視覚的に理解できるように複数方向のCGを作成し,読者が立体的な位置関係を把握し,適切にポジショニングできるようになっている。もし,目的の画像が得られなかった場合,再撮影をすることになるが,2度同じ失敗をしないように次にどうするべきか,何がダメであったかの解説を用意してある。また,撮影を容易にするためのコツやピットフォールを撮影する側の視点に立って記載してある。
本書は,学生にどうやったらわかりやすく撮影法を教えることができるだろうかと悩んだ末,CGを作成して講義資料として用いた資料が基となっている。診療放射線技師養成校の撮影技術学の1つとして,X線管球・散乱線・グリッドなど基本的な機器の構成や解剖学的正位など基礎的な内容を盛り込み,授業や臨床実習での予習・復習にも使えるようにしており,ポジショニングだけでなく正常画像や典型的な異常画像も適宜並べて掲載している。また,臨床現場では施設により撮影の頻度が異なるため,ポジショニングの確認や臨床現場での初等教育にも使えるような内容となっている。
本書の作成にあたり,本書監修として全般にわたってご指導いただいた神島 保先生,臨床現場での撮影法の実際についてアドバイスをいただいた北海道大学病院医療技術部放射線部門 小田まこと副技師長,勝本 尚技師に心より感謝申し上げます。
最後に本書の刊行にあたり,突然の企画持ち込み時から適切なアドバイスをいただき,編集に当たりご尽力いただいたメジカルビュー社 伊藤 彩氏に心より感謝申し上げます。
2017年12月
北海道大学 大学院保健科学研究院 医用生体理工学分野
杉森博行
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目次
0 撮影準備
X 線管球操作
X線管球保持装置
天井走行式X 線管懸垂器とSID
X線可動絞り
ブッキーテーブル
X線撮影操作コンソール①
X線撮影操作コンソール②
大焦点と小焦点①
大焦点と小焦点②
半影(half shadow)
ヒール効果
散乱線除去グリッド①
散乱線除去グリッド②:リスホルムブレンデ
散乱線除去グリッド③:ブッキーブレンデ
散 乱線の発生と要因,光電効果とコンプトン効果
散乱線除去方法
散乱線除去グリッドと撮影条件
付加フィルタとX 線スペクトル
X線撮影とX 線被ばく①:放射線の特徴
X線撮影とX 線被ばく②: 一般撮影の診断参考レベル(DRLs)
撮影補助具①
撮影補助具②
解剖学的正位①:全身
解剖学的正位②:四肢
X線入射方向に対する体位
運動方向に関する用語①
運動方向に関する用語②
運動方向に関する用語③
ポジショニングのためのメルクマール
頭部撮影基準線①:OML
頭部撮影基準線②:RBL,ARL
頭部撮影基準線③:AML など
コミュニケーション①
コミュニケーション②
1 頭部・頸部
副鼻腔正面撮影
副鼻腔Caldwell法撮影
副鼻腔Waters 法撮影①
副鼻腔Waters 法撮影②:適正角度
蝶形骨周囲骨構造と副鼻腔X 線画像の関係
副鼻腔炎
視神経管撮影①
視神経管撮影②:頭部適正角度
側頭骨Stenvers 法撮影
側頭骨Shüller 法撮影
中耳炎
頭部側面撮影
頭部正面撮影
頭部Towne 法撮影
頬骨軸位撮影
頸部正面撮影
頸部側面撮影①
頸部側面撮影②
急性喉頭蓋炎
歯科撮影
歯科撮影-口内撮影法(口内法)
歯科撮影-二等分法①
歯科撮影-二等分法②:上顎歯列
歯科撮影-二等分法③:下顎歯列
歯科撮影-平行法
歯科撮影-咬翼法
歯科撮影-咬合法
歯科撮影-10 枚法
歯科パノラマ撮影①
歯科パノラマ撮影②
頭部X線規格撮影(cephalography)
顎関節開口/閉口撮影①
顎関節開口/閉口撮影②
2 胸部・腹部
胸部正面(P-A)撮影①
胸部正面(P-A)撮影②
胸部正面(P-A)撮影③
胸部側面撮影
胸部側臥位正面撮影(デクビタス)
側臥位正面撮影(デクビタス)
胸部X線画像での肺区域
胸部X線画像での心陰影:左第1 弓〜左第4 弓
胸部X線画像での心陰影:右第1 弓・右第2 弓
心胸郭比(CTR)
肺炎
肺門部肺癌
転移性肺癌
血管塞栓術後
右気胸
両側気胸・胸水
胸部大動脈瘤/間質性肺炎
肺門リンパ節腫大
鎖骨正面・斜位撮影
鎖骨遠位端骨折
胸骨正面撮影
胸骨側面撮影
胸鎖関節撮影
マンモグラフィ
マンモグラフィCC撮影
マ ンモグラフィMLO 撮影
腹部正面撮影
腹部立位正面撮影①
腹部立位正面撮影②
腹部臥位正面撮影
KUB 撮影
腸閉塞と腹部立位正面画像
立位/臥位 見え方の違い
腹腔内遊離ガス(free air)
消化管以外の異常ガス像
閉塞しているのは小腸か? 大腸か?
腹部の石灰化像
腫瘤陰影①:腹腔内腫瘤
腫瘤陰影②:臓器腫大
十二指腸〜空腸閉塞
小腸閉塞①
小腸閉塞②
小腸閉塞③
大腸閉塞
結腸穿孔
腎/尿管結石
腹膜気腫
ポータブル胸部正面撮影①
ポータブル胸部正面撮影②
ポータブル腹部正面撮影①
ポータブル腹部正面撮影②
3 骨盤
骨盤正面撮影①
骨盤正面撮影②
腸骨正面撮影
仙腸関節正面撮影
仙腸関節斜位撮影
Martius 法撮影
Guthmann 法撮影
4 脊椎
頸椎正面撮影
頸椎斜位撮影
頸椎症
頸椎側面撮影
頸椎前後屈撮影
頸椎開口位撮影①
頸椎開口位撮影②
胸椎正面撮影
胸椎側面撮影
上位胸椎側面撮影(swimmer 法)
腰椎正面撮影
腰椎側面撮影
腰椎斜位撮影①
腰椎斜位撮影②:腰椎傾斜角度とX線画像
腰椎斜位撮影③:椎体の構造とドッグライン
脊椎分離症
腰椎前屈・後屈撮影
仙骨正面撮影
仙骨側面撮影
全脊椎正面撮影
全脊椎側面撮影
脊椎側彎症
5 上肢関節
肩関節正面撮影(true A-P 撮影)①
肩関節正面撮影(true A-P撮影)②
肩関節正面撮影(true A-P撮影)③
肩関節正面撮影(true A-P撮影)④
肩関節Scapula Y(Y ビュー撮影)①
肩関節Scapula Y(Y ビュー撮影)②
肩関節軸位撮影①:頭尾方向
肩関節軸位撮影②:尾頭方向
肩関節Stryker 法撮影
肩関節脱臼
肩甲骨正面撮影
肩甲骨側面撮影
上腕骨正面撮影
上腕骨側面撮影①
上腕骨側面撮影②
上腕骨骨幹部骨折
肘関節正面撮影
肘関節側面撮影①
肘関節側面撮影②
肘関節軸位撮影
尺骨神経溝撮影
前腕骨正面撮影
前腕骨側面撮影
手関節正面撮影
手関節側面撮影
手根管撮影
手指正面撮影①
手指正面撮影②
手側面(斜位)撮影
舟状骨撮影
舟状骨両側同時撮影①
舟状骨両側同時撮影②
母指/CM 関節撮影①:手掌-手背方向
母指/CM 関節撮影②:手背-手掌方向
6 下肢関節
股関節正面撮影
股関節LauensteinⅠ撮影
股関節LauensteinⅡ撮影
股関節軸位撮影
大腿骨頸部骨折①
大腿骨頸部骨折②
人工股関節
大腿骨正面撮影
大腿骨側面撮影
膝関節正面撮影①
膝関節正面撮影②
膝関節側面撮影①
膝関節側面撮影②
膝関節軸位撮影(Skyline-view)
膝関節軸位動態撮影
膝関節顆間窩撮影
膝関節Rosenberg 撮影
下腿骨正面撮影
下腿骨側面撮影
下腿骨骨折
足関節正面撮影
足関節側面撮影
足関節踵骨軸位撮影
距踵関節AnthonsenⅠ撮影
AnthonsenⅠ撮影の体位が取れない場合
AnthonsenⅠ撮影とその他の方法の比較
距踵関節AnthonsenⅡ撮影
足趾正面撮影
足趾斜位撮影
母趾種子骨撮影
X 線管球操作
X線管球保持装置
天井走行式X 線管懸垂器とSID
X線可動絞り
ブッキーテーブル
X線撮影操作コンソール①
X線撮影操作コンソール②
大焦点と小焦点①
大焦点と小焦点②
半影(half shadow)
ヒール効果
散乱線除去グリッド①
散乱線除去グリッド②:リスホルムブレンデ
散乱線除去グリッド③:ブッキーブレンデ
散 乱線の発生と要因,光電効果とコンプトン効果
散乱線除去方法
散乱線除去グリッドと撮影条件
付加フィルタとX 線スペクトル
X線撮影とX 線被ばく①:放射線の特徴
X線撮影とX 線被ばく②: 一般撮影の診断参考レベル(DRLs)
撮影補助具①
撮影補助具②
解剖学的正位①:全身
解剖学的正位②:四肢
X線入射方向に対する体位
運動方向に関する用語①
運動方向に関する用語②
運動方向に関する用語③
ポジショニングのためのメルクマール
頭部撮影基準線①:OML
頭部撮影基準線②:RBL,ARL
頭部撮影基準線③:AML など
コミュニケーション①
コミュニケーション②
1 頭部・頸部
副鼻腔正面撮影
副鼻腔Caldwell法撮影
副鼻腔Waters 法撮影①
副鼻腔Waters 法撮影②:適正角度
蝶形骨周囲骨構造と副鼻腔X 線画像の関係
副鼻腔炎
視神経管撮影①
視神経管撮影②:頭部適正角度
側頭骨Stenvers 法撮影
側頭骨Shüller 法撮影
中耳炎
頭部側面撮影
頭部正面撮影
頭部Towne 法撮影
頬骨軸位撮影
頸部正面撮影
頸部側面撮影①
頸部側面撮影②
急性喉頭蓋炎
歯科撮影
歯科撮影-口内撮影法(口内法)
歯科撮影-二等分法①
歯科撮影-二等分法②:上顎歯列
歯科撮影-二等分法③:下顎歯列
歯科撮影-平行法
歯科撮影-咬翼法
歯科撮影-咬合法
歯科撮影-10 枚法
歯科パノラマ撮影①
歯科パノラマ撮影②
頭部X線規格撮影(cephalography)
顎関節開口/閉口撮影①
顎関節開口/閉口撮影②
2 胸部・腹部
胸部正面(P-A)撮影①
胸部正面(P-A)撮影②
胸部正面(P-A)撮影③
胸部側面撮影
胸部側臥位正面撮影(デクビタス)
側臥位正面撮影(デクビタス)
胸部X線画像での肺区域
胸部X線画像での心陰影:左第1 弓〜左第4 弓
胸部X線画像での心陰影:右第1 弓・右第2 弓
心胸郭比(CTR)
肺炎
肺門部肺癌
転移性肺癌
血管塞栓術後
右気胸
両側気胸・胸水
胸部大動脈瘤/間質性肺炎
肺門リンパ節腫大
鎖骨正面・斜位撮影
鎖骨遠位端骨折
胸骨正面撮影
胸骨側面撮影
胸鎖関節撮影
マンモグラフィ
マンモグラフィCC撮影
マ ンモグラフィMLO 撮影
腹部正面撮影
腹部立位正面撮影①
腹部立位正面撮影②
腹部臥位正面撮影
KUB 撮影
腸閉塞と腹部立位正面画像
立位/臥位 見え方の違い
腹腔内遊離ガス(free air)
消化管以外の異常ガス像
閉塞しているのは小腸か? 大腸か?
腹部の石灰化像
腫瘤陰影①:腹腔内腫瘤
腫瘤陰影②:臓器腫大
十二指腸〜空腸閉塞
小腸閉塞①
小腸閉塞②
小腸閉塞③
大腸閉塞
結腸穿孔
腎/尿管結石
腹膜気腫
ポータブル胸部正面撮影①
ポータブル胸部正面撮影②
ポータブル腹部正面撮影①
ポータブル腹部正面撮影②
3 骨盤
骨盤正面撮影①
骨盤正面撮影②
腸骨正面撮影
仙腸関節正面撮影
仙腸関節斜位撮影
Martius 法撮影
Guthmann 法撮影
4 脊椎
頸椎正面撮影
頸椎斜位撮影
頸椎症
頸椎側面撮影
頸椎前後屈撮影
頸椎開口位撮影①
頸椎開口位撮影②
胸椎正面撮影
胸椎側面撮影
上位胸椎側面撮影(swimmer 法)
腰椎正面撮影
腰椎側面撮影
腰椎斜位撮影①
腰椎斜位撮影②:腰椎傾斜角度とX線画像
腰椎斜位撮影③:椎体の構造とドッグライン
脊椎分離症
腰椎前屈・後屈撮影
仙骨正面撮影
仙骨側面撮影
全脊椎正面撮影
全脊椎側面撮影
脊椎側彎症
5 上肢関節
肩関節正面撮影(true A-P 撮影)①
肩関節正面撮影(true A-P撮影)②
肩関節正面撮影(true A-P撮影)③
肩関節正面撮影(true A-P撮影)④
肩関節Scapula Y(Y ビュー撮影)①
肩関節Scapula Y(Y ビュー撮影)②
肩関節軸位撮影①:頭尾方向
肩関節軸位撮影②:尾頭方向
肩関節Stryker 法撮影
肩関節脱臼
肩甲骨正面撮影
肩甲骨側面撮影
上腕骨正面撮影
上腕骨側面撮影①
上腕骨側面撮影②
上腕骨骨幹部骨折
肘関節正面撮影
肘関節側面撮影①
肘関節側面撮影②
肘関節軸位撮影
尺骨神経溝撮影
前腕骨正面撮影
前腕骨側面撮影
手関節正面撮影
手関節側面撮影
手根管撮影
手指正面撮影①
手指正面撮影②
手側面(斜位)撮影
舟状骨撮影
舟状骨両側同時撮影①
舟状骨両側同時撮影②
母指/CM 関節撮影①:手掌-手背方向
母指/CM 関節撮影②:手背-手掌方向
6 下肢関節
股関節正面撮影
股関節LauensteinⅠ撮影
股関節LauensteinⅡ撮影
股関節軸位撮影
大腿骨頸部骨折①
大腿骨頸部骨折②
人工股関節
大腿骨正面撮影
大腿骨側面撮影
膝関節正面撮影①
膝関節正面撮影②
膝関節側面撮影①
膝関節側面撮影②
膝関節軸位撮影(Skyline-view)
膝関節軸位動態撮影
膝関節顆間窩撮影
膝関節Rosenberg 撮影
下腿骨正面撮影
下腿骨側面撮影
下腿骨骨折
足関節正面撮影
足関節側面撮影
足関節踵骨軸位撮影
距踵関節AnthonsenⅠ撮影
AnthonsenⅠ撮影の体位が取れない場合
AnthonsenⅠ撮影とその他の方法の比較
距踵関節AnthonsenⅡ撮影
足趾正面撮影
足趾斜位撮影
母趾種子骨撮影
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その体位をなぜ,どう取らせる(取らせない)べきなのか,フルカラーCGで学ぼう!
本書は,フルカラーCGによるポジショニング解説をメインとした,X線撮影のテキストである。診断に適した画像を得るためには,(1) 正しいポジショニング,(2) 意図どおりの画像になっているか判断するための正常像と解剖の理解,(3) 異常像の読影力の3つが必須である。本書はこの(1) 〜(3) を連動して理解できるように,体の部位ごとの代表的な撮影法について,ポジショニングをわかりやすいカラーCGで解説するとともに,正常画像や典型的な異常画像も適宜並べて掲載している。
「なぜその体位を取らせる(取らせない)べきなのか」「この体位が取れない場合の代替法は?」「どんなことを想定して撮影する必要があるのか」までを学べる1冊である。