診療放射線技師 画像診断機器ガイド
第3版
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定価 6,380円(税込) (本体5,800円+税)
- A5判 496ページ 2色(一部カラー),イラスト180点,写真550点
- 2015年9月18日刊行
- ISBN978-4-7583-1688-0
序文
現在の医療はまさに高度画像診断機器を駆使した画像検査による診断と画像解析データを用いた治療の時代である。学際分野において研究開発された最先端技術が次々と医療分野に導入されており,画像診断機器の高性能化,医療機材の多機能化,病院情報のネットワーク化が進み,画像診断情報のポテンシャルを高め,検査治療成績を飛躍的に向上させている。
このように高性能化する画像診断機器の臨床的な特徴は国家試験の中でも取り上げられることが多々ある。国家試験は「診療放射線技師国家試験出題基準(ガイドライン)」に沿って問題が作成され,出題されているが,画像診断機器の発展と進化に伴い,少しずつではあるが,傾向が変わりつつある。最近の国家試験はより「臨床重視」の傾向にあり,これらの問題が多数出題される傾向にある。
臨床現場で使用されている各種modalityの画像診断機器はほとんどがデジタル化された。また,臨床現場では「MRI ,CT ,PETなどの急速に進化し続ける高度画像診断機器に即対応できる優秀な人材を臨床の場に投入して欲しい」と願っている。つまり「臨床現場にて即役立つ診療放射線技師の育成を目指す」学校教育が求められている。ガイドラインは,国家試験におけるこれら「臨床関連問題の対策」として,「病院での臨床実習の中で重点的に学習することで臨床関連問題に対処できる知識を習得する」ことを目標に掲げている。しかしながら限られた短い時間の中で,種々の検査・治療室をローテーションするだけで終わってしまう現在の「臨床実習」においては,検査・治療技術を詳細に確実に把握することができないのが現状である。
そこで,教科書としての診療画像機器学を網羅し,さらに,病院での「臨床実習」に携帯でき,「臨床実習」後のおさらいとしても使え,さらに国家試験でおさえておかなければならない基本知識を網羅したかたちの「画像診断機器ガイド」の編纂を企画した。2002年の秋に初版を刊行してから約13年,2009年の秋に第2版を刊行してから約6 年になる。この間,画像診断機器の進歩・発展は著しく,現状に合わない古い記述の改訂や読者からの貴重なご意見を反映し,この度,第3版を刊行する運びとなった。
前版と同様に本書の編纂は診療放射線業務の臨床現場で活躍しているスペシャリストを中心に行われ,編集方針もほぼ同一方式を採用した。最新画像診断機器の基本的な装置の特徴,有用性,撮影,撮像法,日常診療における臨床的知識,関連機器に関係する説明をわかりやすく記述した。また,国家試験に頻繁に出題される画像診断機器に関しては表題左側にスターマークを3つ(★★★),次に多い画像診断機器にはスターマークを2つ(★★),次に多い画像診断機器にはスターマークを1つ(★)記した。さらに各章の巻末には画像診断機器をより深く理解していただくために「○ おさらい道場」にて模擬問題を作成した。画像診断機器装置の写真,関連する臨床画像を多く掲載し,見れば一目でわかるよう構成されている。記述は極力平易にし,徹底したポイント解説書とした。
診療放射線技師を目指す学生はもとより,放射線部で働く診療放射線技師,レジデントの医師,臨床検査技師,臨床工学技士,看護師にも有用な情報が満載されているので参考書として活用されることを期待している。
最後に,貴重な画像診断機器装置の写真や技術資料を提供していただいた関連機器メーカの方々に感謝を申し上げます。発刊にあたり,本書の編集にご尽力いただいたメジカルビュー社スタッフの方々に深甚の謝意を表します。
2015年8月
昭和大学 中澤靖夫
このように高性能化する画像診断機器の臨床的な特徴は国家試験の中でも取り上げられることが多々ある。国家試験は「診療放射線技師国家試験出題基準(ガイドライン)」に沿って問題が作成され,出題されているが,画像診断機器の発展と進化に伴い,少しずつではあるが,傾向が変わりつつある。最近の国家試験はより「臨床重視」の傾向にあり,これらの問題が多数出題される傾向にある。
臨床現場で使用されている各種modalityの画像診断機器はほとんどがデジタル化された。また,臨床現場では「MRI ,CT ,PETなどの急速に進化し続ける高度画像診断機器に即対応できる優秀な人材を臨床の場に投入して欲しい」と願っている。つまり「臨床現場にて即役立つ診療放射線技師の育成を目指す」学校教育が求められている。ガイドラインは,国家試験におけるこれら「臨床関連問題の対策」として,「病院での臨床実習の中で重点的に学習することで臨床関連問題に対処できる知識を習得する」ことを目標に掲げている。しかしながら限られた短い時間の中で,種々の検査・治療室をローテーションするだけで終わってしまう現在の「臨床実習」においては,検査・治療技術を詳細に確実に把握することができないのが現状である。
そこで,教科書としての診療画像機器学を網羅し,さらに,病院での「臨床実習」に携帯でき,「臨床実習」後のおさらいとしても使え,さらに国家試験でおさえておかなければならない基本知識を網羅したかたちの「画像診断機器ガイド」の編纂を企画した。2002年の秋に初版を刊行してから約13年,2009年の秋に第2版を刊行してから約6 年になる。この間,画像診断機器の進歩・発展は著しく,現状に合わない古い記述の改訂や読者からの貴重なご意見を反映し,この度,第3版を刊行する運びとなった。
前版と同様に本書の編纂は診療放射線業務の臨床現場で活躍しているスペシャリストを中心に行われ,編集方針もほぼ同一方式を採用した。最新画像診断機器の基本的な装置の特徴,有用性,撮影,撮像法,日常診療における臨床的知識,関連機器に関係する説明をわかりやすく記述した。また,国家試験に頻繁に出題される画像診断機器に関しては表題左側にスターマークを3つ(★★★),次に多い画像診断機器にはスターマークを2つ(★★),次に多い画像診断機器にはスターマークを1つ(★)記した。さらに各章の巻末には画像診断機器をより深く理解していただくために「○ おさらい道場」にて模擬問題を作成した。画像診断機器装置の写真,関連する臨床画像を多く掲載し,見れば一目でわかるよう構成されている。記述は極力平易にし,徹底したポイント解説書とした。
診療放射線技師を目指す学生はもとより,放射線部で働く診療放射線技師,レジデントの医師,臨床検査技師,臨床工学技士,看護師にも有用な情報が満載されているので参考書として活用されることを期待している。
最後に,貴重な画像診断機器装置の写真や技術資料を提供していただいた関連機器メーカの方々に感謝を申し上げます。発刊にあたり,本書の編集にご尽力いただいたメジカルビュー社スタッフの方々に深甚の謝意を表します。
2015年8月
昭和大学 中澤靖夫
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目次
略語一覧
用語アラカルト一覧
本書の特徴・利用法
1 病院情報システム
1 医療の情報化
①医療の課題とIT 化による解決
②医療情報の通信
2 HISの実際
①オーダーエントリーシステム
②放射線情報システム(RIS)
3 PACS
①PACS
4 情報システムの基礎
①情報の表現
②論理回路
③情報通信とセキュリティ
④コンピュータネットワーク
○×おさらい道場
2 一般X線撮影装置
1 X線管装置
①X線管
②診断用X線可動絞り
③X線高電圧装置
④自動露出機構
2 X線機械装置
①撮影台
②X線管保持装置
3 特殊X線撮影装置:装置外観
①頭部専用撮影装置
②軟部専用撮影装置(マンモグラフィ用)
③吸引式乳房組織生検システム
④パントモ撮影装置
⑤断層撮影装置
⑥トモシンセシス撮影装置
⑦IP・IVP検査撮影装置
⑧骨塩定量検査装置(DEXA)
⑨ポータブル撮影装置
⑩ポータブル装置内部構造
4 関連機器
①小児撮影固定具
②散乱X線除去用グリッド
③軟線除去フィルタ
④フィルムカセッテ
5 機器の品質管理
①機器の品質管理
6 臨床画像
①頭部
②胸部
③腹部
④腰椎
⑤骨盤
⑥四肢
⑦乳房
⑧IP・IVP検査
⑨肩関節
⑩膝関節
⑪パントモグラフィ
⑫骨盤計測
○×おさらい道場
3 デジタルラジオグラフィ
1 CRシステム(富士フイルム)
①イメージングプレート(IP)と輝尽発光現象
②IP の発光特性
③自動感度補正機能(EDR)
④画像処理システム①
⑤画像処理システム②
⑥画像処理システム③
⑦画像処理システム④
⑧画像処理システム⑤
⑨画像処理システム⑥
⑩画像処理システム⑦
⑪画像処理システム⑧
2 CRシステム(コニカミノルタ)
①イメージングプレートと輝尽発光現象
②正規化処理
③画像処理システム①
④画像処理システム②
⑤画像処理システム③
3 CRシステム(コダック)
①画像処理①
②画像処理②
4 FPDシステム(富士フイルム)
①直接変換方式と間接変換方式
②直接変換方式
③間接変換方式
④Virtual Grid(VG)処理
5 FPDシステム(GE)
①画像処理システム
②トモシンセシス
6 FPDシステム(キヤノン)
①画像処理システム
○×おさらい道場
4 デジタルX線テレビ装置
1 DRテレビ
①DRテレビとX 線撮影の違い
②DRテレビの原理
③アナログとデジタル
2 装置の構成
①X線管
②撮影台
③I.I.(イメージインテンシファイア)
④CCDカメラ
⑤FPD
⑥I.I.-CCDカメラとFPDの違い
⑦画像処理装置
3 画像処理方法
①標本化(サンプリング)
②量子化
③コントラスト強調
④濃度ヒストグラム平坦化
⑤周波数強調
⑥画像圧縮
⑦像歪み,シェーディング
4 臨床画像
①胃透視
②注腸
③PTC
④ERCP
⑤IVU
⑥UG,CG
⑦HSG
⑧神経ブロック
5 検査被ばく
①検査被ばく
6 造影剤の種類と副作用
①造影剤
○×おさらい道場
5 血管撮影装置
1 DSA装置とシネ撮影装置
①DSA 装置
②循環器専用X線装置
2 X線高電圧発生装置
①X線高電圧発生装置
3 自動露出機構
①自動露出機構(AEC)
4 X線管装置
①X線管装置
5 I.I.とFPD
①I.I(. イメージインテンシファイア)
②FPD(フラットパネルディテクタ)
6 グリッド
①グリッド
7 テレビモニタ
①テレビモニタ
8 保持装置
①保持装置(アーム)
9 造影剤注入装置
①造影剤注入装置(インジェクター)
10 IVUS
①IVUS
11画像処理
①DSAのアーチファクト
②DSAのアーチファクト補正
③画像フィルタ処理
12 造影剤の種類と副作用
①造影剤の種類と副作用
13 IVR
①頭部血管のIVR
②腹部血管のIVR
③心臓のIVR
○×おさらい道場
6 X線CT装置
1 X線CTの原理と画像再構成法
①原理
②画像再構成法
2 装置構成
①X線管
②検出器
③スリップリング( slip ring )
④ガントリ
⑤寝台
3 走査方法と世代の分類
①第1世代
②第2世代
③第3世代
④第4世代
⑤第5世代
4 スキャン方法
①ノンヘリカルスキャン
②シングルスライスヘリカルスキャン
③マルチスライスヘリカルスキャン
5 ヘリカルスキャンの補間再構成
①シングルスライスヘリカルスキャンの補間再構成
②マルチスライスヘリカルスキャンの補間再構成
6 スライス厚
①ノンヘリカルスキャンのスライス厚
②シングルスライスヘリカルスキャンのスライス厚
③マルチスライスヘリカルスキャンのスライス厚
7 CT値(HU)
①CT 値(HU)
8 WL ,WW
①WL ,WW
②WWを変えた臨床画像
9 CTの分解能
①空間分解能
②コントラスト分解能
③時間分解能
10 3次元画像表示(3D)
①最大値投影法(MIP)
②表面表示法(SSD)
③ボリュームレンダリング法(VR)
④最低値投影法(MinIP)
⑤Ray Sum
⑥仮想内視鏡(VE)
11 断面変換(MPR)
①断面変換(MPR)
12 アーチファクト
①CT装置の特性が原因のアーチファクト
②スキャン時の被写体の状況が原因のアーチファクト
13 性能評価
①第1段階の性能評価項目(メーカーの出荷時テスト)
②第2段階の性能評価項目(使用施設側の初期テスト)
③第3段階の性能評価項目(使用施設側のルーチン検査)
14 パーシャルボリューム効果(部分体積効果)とビームハードニング効果
①パーシャルボリューム効果(部分体積効果)
②ビームハードニング効果
15 検査法(単純CT検査,造影CT検査)
①単純CT 検査
②造影CT 検査
③血管系造影剤の注入方法
④ダイナミックCT
⑤頭部CT
⑥頸部CT
⑦胸部CT
⑧腹部CT
⑨脊椎CT
⑩CTAP ,CTA
⑪心臓CT
⑫XeCT,パーフュージョン
16 静脈注射の抜針,止血
①現状
②手順
17 リアルタイム技術
①リアルタイムヘリカル
②CT透視
③造影剤自動感知機能
18 CT自動露出機構
①CT自動露出機構
19 最新X線CT
①320 列面検出器CT装置
②Dual Source CT
○×おさらい道場
7 MRI装置
1 MRI
①MRIとほかの検査との違い
②MRI検査室の概観
2 装置構成
①静磁場磁石
②傾斜磁場コイル
③RF コイル
④RF 送信系
⑤冷却システム
⑥磁場シミングシステム
⑦そのほかのシステム
⑧3.0T MRI
3 撮像方法
①核スピン
②ラーモア歳差運動と励起
③緩和(T1緩和,T2緩和)
④スライス選択
⑤位相エンコード,周波数エンコード
⑥kスペースの特徴
4 撮像パラメータ
①SNR と撮像時間
②静磁場強度,TR,TE,FA
③加算回数,空間分解能,FOV
④プレパルス,受信バンド幅
5 パルスシーケンス
①T1,T2 強調画像の見方
②SE法
③GRE法
④高速SE法
⑤EPI法
6 特殊撮影
①MRA
②脂肪抑制法
③MR Hydrography
④FLAIR
⑤Diffusion
⑥Perfusion
⑦Functional MRI
⑧MR Spectroscopy(MRS)
⑨最新画像と撮像法
7 臨床撮影と撮像法
①頭部領域
②頭頸部領域
③胸部領域
④腹部領域
⑤骨盤領域
⑥脊椎領域
⑦関節領域
8 安全性,そのほか
①検査が受けられない患者
②MRI室に持ち込めないもの
③クエンチ
④日常点検,性能評価
⑤アーチファクト
⑥造影剤の種類と特徴
○×おさらい道場
8 RI装置
1 RI検査(シンチグラフィ)
①RI検査とX線検査の違い
②RI 検査の特徴
2 体外計測装置
①全身撮像装置(ホールボディスキャン)
②断層撮像装置(SPECT)
③断層撮像装置(SPECT+CT)
3 画像計測装置
①基本原理(検出器)
②基本原理(コリメータ①)
③基本原理(コリメータ②)
④シンチレーションカメラの基本構成
⑤基本性能(空間分解能)
⑥基本性能(視野均一性)
⑦基本性能(空間直線性)
⑧基本性能(エネルギー分解能)
⑨基本性能(感度)
⑩SPECT性能(分解能)
⑪SPECT性能(感度)
⑫SPECT性能(アーチファクト)
⑬SPECT性能(サンプリング数)
⑭SPECT性能(吸収補正)
⑮SPECT性能(散乱補正)
4 データ処理装置
①データ処理装置の構成
②基本処理
③解析処理
5 放射性医薬品
①RI医薬品
②放射性医薬品
③RI内用療法
6 臨床画像
①臨床画像
○×おさらい道場
9 PET装置
1 PET検査
①はじめに
②PET,PET-CT,MR-PET
③PET装置の構造
④検出器
⑤測定原理
⑥PET 装置のデータ収集と補正
⑦PET 装置の画像再構成
⑧SPECT とPET の比較
⑨ポジトロン核種とPET 製剤
⑩18F-FDG腫瘍PET
⑪臨床画像
⑫サイクロトロン
○×おさらい道場
10 超音波診断装置
1 音の性質と超音波
①周波数,波長,周期,伝播速度
②送受信波
③超音波の伝播と減衰,散乱
④ハーモニックイメージ
⑤組織弾性イメージ
2 プローブと走査方式の種類
①振動子
②プローブ(探触子)
③走査方式
④回路と装置の調整
3 分解能
①距離分解能
②方位分解能
③スライス方向の分解能
④フレームレート(時間分解能)
4 表示モード
①Aモード
②M モード
③Bモード
④ドプラ(カラー,パワー,パルス,連続波)モード
⑤造影剤の利用
5 アーチファクト
①サイドローブ
②多重反射
③後方エコー
④外側陰影
⑤鏡面現象
⑥レンズ効果
6 臨床画像
①循環器領域(心臓)
②循環器領域(頸動脈)
③肝臓
④胆嚢
⑤膵臓
⑥そのほか
○×おさらい道場
11 無散瞳型眼底カメラ
1 無散瞳型眼底カメラ
①はじめに
②基礎知識
2 無散瞳型眼底カメラの構造
①構造および動作
3 無散瞳型眼底カメラの撮影方法と眼底写真の解剖
①撮影方法
②自発蛍光眼底撮影(FAF)
③レッドフリー撮影
○×おさらい道場
12 放射線治療装置
1 リニアック
①リニアック
②IMRT
③V-MAT(回転系IMRT)
④IGRT
2 リニアック装置構成部品
①加速管
②電子銃,導波管
③マイクロ波の供給
④照射ヘッド部
⑤コンソール(操作卓)
3 治療計画に使用される装置
①X線シミュレータ(位置決め装置)
②CT シミュレータ(治療計画用CT )
③治療計画装置
4 そのほかの放射線治療装置
①コバルト遠隔照射装置
②マイクロトロン
③ベータトロン外照射装置
④高エネルギー粒子線発生装置
⑤脳定位的放射線治療装置(ガンマナイフ)
5 外照射に関連するアクセサリ類
①外照射に関連するアクセサリ類
6 密封小線源
①密封小線源治療器具
②高線量率192 Ir RALS装置
③前立腺癌125 I密封小線源永久挿入療法
④RALSを用いた加速乳房部分照射
7 放射線治療に関するQC,QA
①QC ,QA関連機器
8 放射線治療における安全確保
①安全確保に関する事項
9 放射線治療に関する臨床画像
①全脳照射の例
②肺癌(SVC症候群)の照射の例
③乳房接線照射の例
④原発肺癌に対する原体照射例
○×おさらい道場
用語アラカルト一覧
本書の特徴・利用法
1 病院情報システム
1 医療の情報化
①医療の課題とIT 化による解決
②医療情報の通信
2 HISの実際
①オーダーエントリーシステム
②放射線情報システム(RIS)
3 PACS
①PACS
4 情報システムの基礎
①情報の表現
②論理回路
③情報通信とセキュリティ
④コンピュータネットワーク
○×おさらい道場
2 一般X線撮影装置
1 X線管装置
①X線管
②診断用X線可動絞り
③X線高電圧装置
④自動露出機構
2 X線機械装置
①撮影台
②X線管保持装置
3 特殊X線撮影装置:装置外観
①頭部専用撮影装置
②軟部専用撮影装置(マンモグラフィ用)
③吸引式乳房組織生検システム
④パントモ撮影装置
⑤断層撮影装置
⑥トモシンセシス撮影装置
⑦IP・IVP検査撮影装置
⑧骨塩定量検査装置(DEXA)
⑨ポータブル撮影装置
⑩ポータブル装置内部構造
4 関連機器
①小児撮影固定具
②散乱X線除去用グリッド
③軟線除去フィルタ
④フィルムカセッテ
5 機器の品質管理
①機器の品質管理
6 臨床画像
①頭部
②胸部
③腹部
④腰椎
⑤骨盤
⑥四肢
⑦乳房
⑧IP・IVP検査
⑨肩関節
⑩膝関節
⑪パントモグラフィ
⑫骨盤計測
○×おさらい道場
3 デジタルラジオグラフィ
1 CRシステム(富士フイルム)
①イメージングプレート(IP)と輝尽発光現象
②IP の発光特性
③自動感度補正機能(EDR)
④画像処理システム①
⑤画像処理システム②
⑥画像処理システム③
⑦画像処理システム④
⑧画像処理システム⑤
⑨画像処理システム⑥
⑩画像処理システム⑦
⑪画像処理システム⑧
2 CRシステム(コニカミノルタ)
①イメージングプレートと輝尽発光現象
②正規化処理
③画像処理システム①
④画像処理システム②
⑤画像処理システム③
3 CRシステム(コダック)
①画像処理①
②画像処理②
4 FPDシステム(富士フイルム)
①直接変換方式と間接変換方式
②直接変換方式
③間接変換方式
④Virtual Grid(VG)処理
5 FPDシステム(GE)
①画像処理システム
②トモシンセシス
6 FPDシステム(キヤノン)
①画像処理システム
○×おさらい道場
4 デジタルX線テレビ装置
1 DRテレビ
①DRテレビとX 線撮影の違い
②DRテレビの原理
③アナログとデジタル
2 装置の構成
①X線管
②撮影台
③I.I.(イメージインテンシファイア)
④CCDカメラ
⑤FPD
⑥I.I.-CCDカメラとFPDの違い
⑦画像処理装置
3 画像処理方法
①標本化(サンプリング)
②量子化
③コントラスト強調
④濃度ヒストグラム平坦化
⑤周波数強調
⑥画像圧縮
⑦像歪み,シェーディング
4 臨床画像
①胃透視
②注腸
③PTC
④ERCP
⑤IVU
⑥UG,CG
⑦HSG
⑧神経ブロック
5 検査被ばく
①検査被ばく
6 造影剤の種類と副作用
①造影剤
○×おさらい道場
5 血管撮影装置
1 DSA装置とシネ撮影装置
①DSA 装置
②循環器専用X線装置
2 X線高電圧発生装置
①X線高電圧発生装置
3 自動露出機構
①自動露出機構(AEC)
4 X線管装置
①X線管装置
5 I.I.とFPD
①I.I(. イメージインテンシファイア)
②FPD(フラットパネルディテクタ)
6 グリッド
①グリッド
7 テレビモニタ
①テレビモニタ
8 保持装置
①保持装置(アーム)
9 造影剤注入装置
①造影剤注入装置(インジェクター)
10 IVUS
①IVUS
11画像処理
①DSAのアーチファクト
②DSAのアーチファクト補正
③画像フィルタ処理
12 造影剤の種類と副作用
①造影剤の種類と副作用
13 IVR
①頭部血管のIVR
②腹部血管のIVR
③心臓のIVR
○×おさらい道場
6 X線CT装置
1 X線CTの原理と画像再構成法
①原理
②画像再構成法
2 装置構成
①X線管
②検出器
③スリップリング( slip ring )
④ガントリ
⑤寝台
3 走査方法と世代の分類
①第1世代
②第2世代
③第3世代
④第4世代
⑤第5世代
4 スキャン方法
①ノンヘリカルスキャン
②シングルスライスヘリカルスキャン
③マルチスライスヘリカルスキャン
5 ヘリカルスキャンの補間再構成
①シングルスライスヘリカルスキャンの補間再構成
②マルチスライスヘリカルスキャンの補間再構成
6 スライス厚
①ノンヘリカルスキャンのスライス厚
②シングルスライスヘリカルスキャンのスライス厚
③マルチスライスヘリカルスキャンのスライス厚
7 CT値(HU)
①CT 値(HU)
8 WL ,WW
①WL ,WW
②WWを変えた臨床画像
9 CTの分解能
①空間分解能
②コントラスト分解能
③時間分解能
10 3次元画像表示(3D)
①最大値投影法(MIP)
②表面表示法(SSD)
③ボリュームレンダリング法(VR)
④最低値投影法(MinIP)
⑤Ray Sum
⑥仮想内視鏡(VE)
11 断面変換(MPR)
①断面変換(MPR)
12 アーチファクト
①CT装置の特性が原因のアーチファクト
②スキャン時の被写体の状況が原因のアーチファクト
13 性能評価
①第1段階の性能評価項目(メーカーの出荷時テスト)
②第2段階の性能評価項目(使用施設側の初期テスト)
③第3段階の性能評価項目(使用施設側のルーチン検査)
14 パーシャルボリューム効果(部分体積効果)とビームハードニング効果
①パーシャルボリューム効果(部分体積効果)
②ビームハードニング効果
15 検査法(単純CT検査,造影CT検査)
①単純CT 検査
②造影CT 検査
③血管系造影剤の注入方法
④ダイナミックCT
⑤頭部CT
⑥頸部CT
⑦胸部CT
⑧腹部CT
⑨脊椎CT
⑩CTAP ,CTA
⑪心臓CT
⑫XeCT,パーフュージョン
16 静脈注射の抜針,止血
①現状
②手順
17 リアルタイム技術
①リアルタイムヘリカル
②CT透視
③造影剤自動感知機能
18 CT自動露出機構
①CT自動露出機構
19 最新X線CT
①320 列面検出器CT装置
②Dual Source CT
○×おさらい道場
7 MRI装置
1 MRI
①MRIとほかの検査との違い
②MRI検査室の概観
2 装置構成
①静磁場磁石
②傾斜磁場コイル
③RF コイル
④RF 送信系
⑤冷却システム
⑥磁場シミングシステム
⑦そのほかのシステム
⑧3.0T MRI
3 撮像方法
①核スピン
②ラーモア歳差運動と励起
③緩和(T1緩和,T2緩和)
④スライス選択
⑤位相エンコード,周波数エンコード
⑥kスペースの特徴
4 撮像パラメータ
①SNR と撮像時間
②静磁場強度,TR,TE,FA
③加算回数,空間分解能,FOV
④プレパルス,受信バンド幅
5 パルスシーケンス
①T1,T2 強調画像の見方
②SE法
③GRE法
④高速SE法
⑤EPI法
6 特殊撮影
①MRA
②脂肪抑制法
③MR Hydrography
④FLAIR
⑤Diffusion
⑥Perfusion
⑦Functional MRI
⑧MR Spectroscopy(MRS)
⑨最新画像と撮像法
7 臨床撮影と撮像法
①頭部領域
②頭頸部領域
③胸部領域
④腹部領域
⑤骨盤領域
⑥脊椎領域
⑦関節領域
8 安全性,そのほか
①検査が受けられない患者
②MRI室に持ち込めないもの
③クエンチ
④日常点検,性能評価
⑤アーチファクト
⑥造影剤の種類と特徴
○×おさらい道場
8 RI装置
1 RI検査(シンチグラフィ)
①RI検査とX線検査の違い
②RI 検査の特徴
2 体外計測装置
①全身撮像装置(ホールボディスキャン)
②断層撮像装置(SPECT)
③断層撮像装置(SPECT+CT)
3 画像計測装置
①基本原理(検出器)
②基本原理(コリメータ①)
③基本原理(コリメータ②)
④シンチレーションカメラの基本構成
⑤基本性能(空間分解能)
⑥基本性能(視野均一性)
⑦基本性能(空間直線性)
⑧基本性能(エネルギー分解能)
⑨基本性能(感度)
⑩SPECT性能(分解能)
⑪SPECT性能(感度)
⑫SPECT性能(アーチファクト)
⑬SPECT性能(サンプリング数)
⑭SPECT性能(吸収補正)
⑮SPECT性能(散乱補正)
4 データ処理装置
①データ処理装置の構成
②基本処理
③解析処理
5 放射性医薬品
①RI医薬品
②放射性医薬品
③RI内用療法
6 臨床画像
①臨床画像
○×おさらい道場
9 PET装置
1 PET検査
①はじめに
②PET,PET-CT,MR-PET
③PET装置の構造
④検出器
⑤測定原理
⑥PET 装置のデータ収集と補正
⑦PET 装置の画像再構成
⑧SPECT とPET の比較
⑨ポジトロン核種とPET 製剤
⑩18F-FDG腫瘍PET
⑪臨床画像
⑫サイクロトロン
○×おさらい道場
10 超音波診断装置
1 音の性質と超音波
①周波数,波長,周期,伝播速度
②送受信波
③超音波の伝播と減衰,散乱
④ハーモニックイメージ
⑤組織弾性イメージ
2 プローブと走査方式の種類
①振動子
②プローブ(探触子)
③走査方式
④回路と装置の調整
3 分解能
①距離分解能
②方位分解能
③スライス方向の分解能
④フレームレート(時間分解能)
4 表示モード
①Aモード
②M モード
③Bモード
④ドプラ(カラー,パワー,パルス,連続波)モード
⑤造影剤の利用
5 アーチファクト
①サイドローブ
②多重反射
③後方エコー
④外側陰影
⑤鏡面現象
⑥レンズ効果
6 臨床画像
①循環器領域(心臓)
②循環器領域(頸動脈)
③肝臓
④胆嚢
⑤膵臓
⑥そのほか
○×おさらい道場
11 無散瞳型眼底カメラ
1 無散瞳型眼底カメラ
①はじめに
②基礎知識
2 無散瞳型眼底カメラの構造
①構造および動作
3 無散瞳型眼底カメラの撮影方法と眼底写真の解剖
①撮影方法
②自発蛍光眼底撮影(FAF)
③レッドフリー撮影
○×おさらい道場
12 放射線治療装置
1 リニアック
①リニアック
②IMRT
③V-MAT(回転系IMRT)
④IGRT
2 リニアック装置構成部品
①加速管
②電子銃,導波管
③マイクロ波の供給
④照射ヘッド部
⑤コンソール(操作卓)
3 治療計画に使用される装置
①X線シミュレータ(位置決め装置)
②CT シミュレータ(治療計画用CT )
③治療計画装置
4 そのほかの放射線治療装置
①コバルト遠隔照射装置
②マイクロトロン
③ベータトロン外照射装置
④高エネルギー粒子線発生装置
⑤脳定位的放射線治療装置(ガンマナイフ)
5 外照射に関連するアクセサリ類
①外照射に関連するアクセサリ類
6 密封小線源
①密封小線源治療器具
②高線量率192 Ir RALS装置
③前立腺癌125 I密封小線源永久挿入療法
④RALSを用いた加速乳房部分照射
7 放射線治療に関するQC,QA
①QC ,QA関連機器
8 放射線治療における安全確保
①安全確保に関する事項
9 放射線治療に関する臨床画像
①全脳照射の例
②肺癌(SVC症候群)の照射の例
③乳房接線照射の例
④原発肺癌に対する原体照射例
○×おさらい道場
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