診療放射線技師 画像攻略 テク・ナビ・ガイド

診療放射線技師 画像攻略 テク・ナビ・ガイド

■監修 福士 政広

■編集 高橋 満弘
村松 博之
小屋 栄一
長島 宏幸

定価 6,380円(税込) (本体5,800円+税)
  • B5判  452ページ  2色(一部カラー),イラスト50点,写真600点
  • 2012年9月3日刊行
  • ISBN978-4-7583-1149-6

診療放射線技師国家試験の画像を使った問題に100%対応できるテクニカル・ナビゲーション・ガイド!!

診療放射線技師国家試験では,「X線撮影技術学」「診療画像検査学」「画像工学」「核医学検査技術学」の科目において,撮影・撮像法や画像の読影に関する知識を問う問題が出題されてきた。2010年4月に厚生労働省から「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」が関係各所に通達されたように,特に近年,臨床重視の傾向になり,かつ診療放射線技師もこれまで以上に画像診断能力が求められる時代に突入している。このことを反映して,国試においても画像診断に関する難易度の高い問題も含まれるようになってきた。
本書では,過去5〜6年の国家試験から画像を使った問題や撮影・撮像法などについての問題を厳選して解説を加え,この1冊を勉強することで,国試で求められるレベルを十分に満たす内容とした。単に既出問題の解説に留まらず,「レベル・アップ」においては関連する知識や画像も積極的に掲載し,国試合格後の臨床の場でも活かせる知識を身に付けてもらえる内容を目指した。


序文

監修の序

 2010年4月に厚生労働省より,「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」の中で臨床重視の姿勢が示され,特に診療放射線技師においてはこれまで以上に画像診断能力が求められています。
 近年,医療技術の進展により画像診断が一般化し,画像検査に関する業務が大幅に拡大する中,業務の専門家として医療現場で果たし得る役割は大変大きなものとなっています。また,厚生労働省の通達では,診療放射線技師が「画像診断における読影の補助を行うこと」と明示されました。
 そこで,実際に診療業務に携わっている放射線専門医,診療放射線技師を中心に臨床重視を主眼に置き国家試験で出題される画像呈示問題の解説書『診療放射線技師 画像攻略テク・ナビ・ガイド』の編集に至った次第です。
 しかし,本書は従来の単なる画像解説書ではなく,「問題 ページ」,「解説 ページ」,「レベル・アップ ページ」および「演習問題」の4つの構成からなる新たな取り組みを採用しました。過去問を精査し,重要度の高い問題をモダリティ毎に分別し,読影問題に対応できる学力が身に付くよう配慮しました。また,臨床現場に着いてからも本書を活用できるようプラスアルファの知識も織り交ぜてあり,他の画像解析書とは異なる斬新な趣が感じられると思います。
 さらに,医療画像に関する知識が必要なのは,医師,診療放射線技師は勿論のこと,臨床医学を学ぶ学生,研修医,看護師,理学療法士,作業療法士の方々にも今や欠かせない知識となっております。本書が医療スタッフの多くの方々にも役立ち活かされることを心から期待しております。そして,日々進歩する医療技術に関しても,読者の要望に応えるよう最大限の努力を致しました。
 本書の不備な点については,読者の皆様のご教示をお願いできれば幸甚であります。
 発刊に当たり,本書の編集にご協力戴いたメジカルビュー社スタッフの皆様に感謝致します。

2012年7月
首都大学東京 福士政広
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編集の序

 近年,診療放射線技師国家試験で出題される問題は非常に難易度を増しており,特に,診療画像検査学や核医学検査技術学,エックス線撮影技術学のような画像診断に関する分野では,医用画像を観察して画像所見を判読するといった高度な読影能力を問う問題が数多く出題されております。
 各診療放射線技師養成校では,学生の読影知識の習得を目的として,坐学とともに,実際に臨床の場で撮影(撮像)された画像を観察しながら,指導教員もしくは臨床現場で勤務されている方々が読影指導を行うといった実習形態が採用されているものと思われます。読影知識の習得には数多くの画像を観察することが必須であるのは周知の事実であります。しかし,診療放射線技師として,これから医療現場で力を発揮する学生諸君にとって,多くの画像を観察し,判読するという学習時間は限られており,さらに,国家試験では他分野に関する学習も必要であることから,画像所見の判読に関する問題に対して正解を導くのは容易ではないと推察されます。
 本書『診療放射線技師 画像攻略 テク・ナビ・ガイド』は,国家試験を受験される皆様が医用画像に関係する難問を簡便且つ正確に攻略できるよう,単純明快に執筆されております。また,この参考書は,臨床の場で勤務され,新人教育に携わっておられる診療放射線技師の方々のご協力の下で完成した一冊であり,知っておくべき基礎的な内容と併せて,画像の判読に関する内容についても数多く掲載されております。したがって,学生諸君のみならず,すでに臨床の場で勤務されている新人の診療放射線技師の皆様にとっても多くの知識を習得でき,レベル・アップにつながる非常に優れた参考書となっていると確信しております。
 是非,本書を手にとって頂いて多くの知識を習得され,これから臨床の場でご活躍される数多くの学生諸君が難関の国家試験を突破されること,そして,今後の医療を担う若い皆様が患者様からの期待に応え,更なるご活躍をなされることを切に願う次第であります。
 最後に,本書を発刊するに当たり,多大なご尽力を戴きましたメジカルビュー社スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。

2012年7月
群馬県立県民健康科学大学 長島宏幸
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目次

1章 X線撮影    
1 頭部:撮影法と観察部位
2 胸部:画像所見
3 腹部:撮影法と代表疾患
4 四肢:撮影法と観察部位①
5 四肢:撮影法と観察部位②
6 四肢:撮影法と観察部位③
7 脊椎:撮影法と観察部位①
8 脊椎:撮影法と観察部位②
9 乳房:撮影法と観察部位

2章 血管造影
1 脳:画像解剖
2 心臓・大血管:画像解剖①
3 心臓・大血管:画像解剖②
4 腹部:描出血管
5 静脈:下肢静脈造影
6 IVR:経カテーテル動脈塞栓術(TAE)

3章 消化管造影・その他の造影検査
1 胃:撮影法・体位と観察部位
2 大腸:撮影法と代表的所見
3 その他:脊髄腔・泌尿器・子宮卵管・胆道系造影およびIVR

4章 CT
1 頭頸部:画像解剖
2 頭頸部:画像読影①
3 頭頸部:画像読影②
4 頭頸部:画像表示
5 頭頸部:側頭骨CT
6 胸部:画像解剖
7 胸部:画像読影
8 胸部:画像表示①
9 胸部:画像表示②
10 腹部:画像解剖①
11 腹部:画像解剖②
12 腹部:画像解剖③
13 腹部:画像読影
14 腹部:画像表示
15 腹部:ダイナミックCT
16 その他:アーチファクト

5章 MRI
1 頭頸部:画像解剖①
2 頭頸部:画像解剖②
3 頭頸部:画像解剖③
4 頭頸部:各種画像①
5 頭頸部:各種画像②
6 胸部:心臓①
7 胸部:心臓②
8 胸部:乳房
9 腹部:画像解剖
10 腹部:画像読影①
11 腹部:画像読影②
12 腹部:MRCP
13 脊髄:撮像法
14 四肢:膝関節
15 その他:アーチファクト
16 その他:コイル

6章 エコー
1 頸部 :頸動脈
2 乳房:検査法
3 上腹部:画像解剖
4 上腹部:肝臓
5 上腹部:胆嚢
6 上腹部:ドップラー
7 骨盤腔内:子宮
8 その他:アーチファクト
9 その他:プローブ

7章 眼底
1 写真:画像解剖
2 診断:疾患
3 その他:アーチファクト

8章 核医学
1 中枢神経系:脳血流シンチグラフィ
2 内分泌系:甲状腺シンチグラフィ
3 内分泌系:副甲状腺シンチグラフィ
4 内分泌系:副腎シンチグラフィ
5 呼吸器系:肺血流・肺換気シンチグラフィ
6 循環器系:心筋血流シンチグラフィ
7 循環器系:その他
8 消化器系:肝受容体シンチグラフィ
9 泌尿器系:腎動態シンチグラフィ
10 骨系:骨シンチグラフィ
11 腫瘍系:ガリウムシンチグラフィ
12 PET:18F-FDG

演習問題
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