術中蛍光イメージング実践ガイド
[Web動画付]
ラボからオペ室まで
定価 8,800円(税込) (本体8,000円+税)
- B5判 354ページ オールカラー,イラスト30点,写真200点
- 2020年10月1日刊行
- ISBN978-4-7583-1537-1
電子版
序文
監修のことば
蛍光イメージング,中でもインドシアニングリーン(ICG)を用いた手法はわが国から発信された技術といってよく,ICGを利用した蛍光ガイド下手術もまた本邦において多くの技術革新や臨床応用が行われてきた。これらの技術や手法は幅広い領域,分野において導入され,手法の標準化,国際化が年々進んでいる。
血管イメージング,組織内注入によるリンパ管の同定,リンパ節イメージング,解剖構造の識別のためのイメージングなどさまざまな目的で用いられている。疾患領域は非常に広く,応用は多岐にわたる。
本書では,このような最先端情報を疾患領域ごとに,用途ごとに,また歴史的な背景もふまえ,ご執筆いただいている。素晴らしい成果やアイデア,展望に併せ,蛍光イメージング,蛍光ガイド下手術に関する執筆者の熱意が伝わってくる。
手技として投与のタイミング,部位,量などの実地に必須の情報や機器の詳細,プローブ,プロジェクション,蛍光プローブの進歩,あるいは他の画像との融合などについても紹介されている。他方,治療との一体化が進み,疾患の治療体系に有意の変化をもたらした例もある。蛍光を用いた手法や手術はpractice changingを引き起こした例が少なくないが,加えて他の手法,治療法とともにchangingを惹起したケースも多い。そして,本法のメリットだけではなく,限界や課題についても触れられている。その情報もまた極めて有用である。蛍光イメージングは鏡視下手術,ロボット手術に現在組み込まれているが,スマート手術室の進化やAIの導入においても,今後重要な役割を演じると考えられる。メリットを最大限に引き出しつつ,課題を克服してゆく,その努力の積み重ねは手術の進歩全般に寄与すると思われる。
もとより手法に関するトレーニング,learning curve等は大切であり,さらに記録,録画手法,カルテとのリンク,情報システムに関する事柄など,教育や管理に関する情報も入手可能である。読み進むと,臓器間領域間の微妙な違い,臓器に応じた応用の考え方や手法の相違なども見えてきて大変興味深い。
今後の展望,新しい蛍光試薬,次世代型の機器や手術室,ロボット支援手術等,非常に参考になる。本書はカラー図が多く,記述が読者の目線で,わかりやすく,理解しやすい,まさに本質をイメージしやすい構成,体裁になっている。
最後に,更なる展開,蛍光イメージング技術の進化・普及,新たな技術やコンセプトの開発,そして何より患者さんの利益となることを祈念する。
2020年9月
京都大学乳腺外科教授
日本蛍光ガイド手術研究会代表世話人
戸井雅和
--------------------------------
発刊によせて
2007年春,ICG蛍光イメージングの技術を本書の編者である石沢武彰先生が東京大学肝胆膵外科の手術に初めて応用してその画像を見たときの感動は今でも忘れられない。これは絶対に役に立つ,とすぐに直感した。陳腐な表現かもしれないが,まさに「百聞は一見にしかず」で,美しくて鮮明な蛍光画像を見た医局員は皆その虜になった。ノーベル賞を受賞した下村脩博士のGFPは生命科学で画期的な進歩をもたらしたが,人体にほとんど無毒で使用でき,胆汁中に排泄され,しかも安価に入手可能なICGを使った蛍光画像法は臨床的インパクトでノーベル賞級の技術であると思う。
石沢君のグループによるICG蛍光法の研究は胆道造影(特に内視鏡手術での応用),肝癌イメージング,肝区域染色,肝うっ血域の可視化など肝胆膵外科の多くの領域に広がっていった。ICG蛍光法は先行していた乳癌センチネルリンパ節イメージングから消化管・移植肝などの血流評価,リンパ管造影など多くの領域に広がっていった。蛍光物質合成のエキスパートである基礎医学者浦野泰照先生との出会いも衝撃的であった。先生が開発した新規蛍光物質によるがんイメージング,膵液イメージングなど次々と新しいアイデアが生み出されてきた。
ICG蛍光イメージング先駆者の一人である草野満夫先生が主催して2008年にスタートしたICG蛍光ナビゲーション研究会はこの新しい技術に魅せられた主に外科医達の集まりで,年一回開催される研究会はいつも新しい発見とアイデアの宝庫であった。何回目かの研究会特別講演で初めてお会いしたNIH小林久隆先生の光免疫療法はイメージング(診断)の先にある治療としてさらに臨床的意義の大きい研究領域である。2020年5月に小林先生が開発したASP-1929を用いた頭頸部がん光免疫療法が条件付き早期承認制度の適応を厚労省に認められたという報道があった。研究の進展を期待したい。
ICG蛍光イメージングの肝胆膵外科領域での国際的な広がりは石沢武彰先生の精力的なネットワーク造りの功績が大きい。本書「COLUMN 2」にあるように2010年ブエノスアイレスで開催された国際肝胆膵外科学会IHPBAで発表した石沢先生とアルゼンチンの外科医Fernando Dipとの出会いから,Dipの異動先であるフロリダ・クリーブランドクリニック外科のRosenthal教授やUC San Diego外科のMichael Bouvet教授と共同設立した国際学会International Society for Fluorescence Guided Surgery(ISFGS)につながって行く。日本国内に戻ると,ICG蛍光ナビゲーション研究会は2018年から日本蛍光ガイド手術研究会(JSFGS)に引き継がれていく。
このような時期に術中蛍光イメージングの最新の知見と技術を集大成したガイドブックとして本書が刊行されることは誠に時宜にかなったものであり,編者の石沢武彰先生,監修をされた戸井雅和先生始め関係者の皆様に心からの感謝と敬意を表したい。
2020年9月
国立国際医療研究センター理事長
日本蛍光ガイド手術研究会常任世話人
國土典宏
--------------------------------
巻頭言
2018年4月,「日本蛍光ガイド手術研究会(JSFGS)」の第1回学術集会が東京で開催されました。当日は200名を超える医師や研究者,企業関係者が一堂に会し,専門分野を越えた活発な意見交換が行われました。本書は,このときのプログラムを元に企画された「術中蛍光イメージング」開発と臨床応用のガイドブックです。2年以上の月日を要しましたが,各領域のリーダーたる演者の先生方に,その間に達成された重要な知見を数多く取り入れて原稿をご執筆いただくことができましたので,多くの方々の実用に耐える1冊に仕上がったと自負しております。当番世話人として今回の編集の機会を得たことは大変光栄です。
「蛍光ガイド手術」とは,「術中蛍光イメージングを用いてターゲットを認識したり,臓器の機能や血流を評価したりすることで,治療成績の向上を目指す手術」だと言えます。現在,ほぼすべての診療科,つまり文字通り頭のてっぺんからつま先まで,何かしらの用途で術中蛍光イメージングが導入され始めています。この技術の第一のユーザーは手術室で実際に手を動かす外科医です。しかし,蛍光イメージングを安全・有効に利用するためには,看護師やME,メーカー担当者の理解が不可欠です。さらに視野を広げると,大学や企業の研究室では新しい蛍光プローブ,次世代イメージング装置が日々開発されています。このような状況で,まず術中蛍光イメージングに関する基礎知識を共有し,次のステップに向けて情報交換を促すガイドブックとして機能すること―これが本書の大きな目的です。そのために,以下の方針に沿って編集にあたりました:
①手術室導入のガイドとなること……現時点で臨床使用が可能な蛍光試薬とイメージング装置を網羅し,各製品の特徴を一覧できるようにしました(導入編)。
②診療科の枠を越えた実用のガイドとなること……実践編の構成は,臓器別ではなく用途別(A 血流,B がん,C リンパ節・リンパ管,D 解剖構造)としました。術中写真やビデオを豊富に掲載して技術の効果を紹介すると同時に,応用上の注意点も明記しています。
③手術室と研究室を橋渡しする研究開発のガイドとなること……実践編の各チャプター冒頭では,従来の手術法の課題を提示しました。開発編は,動物臨床を含め,今まさに治療に応用されつつある最新技術の紹介です。研究者が持つシーズと臨床医のニーズとのマッチングを期待しています。
④学会・論文発表のガイドとなること……各技術の開発経緯と現況の解説では,今後の発表で引用すべき初出論文やエビデンスレベルの高い主要論文を例示するように努めました。引き続き日本から多くの報告が発信されることが求められています。
このガイドブックが,術中蛍光イメージングを真に患者の治療に役立つ技術に発展させるための一助となれば幸いです。最後に,本書の作成と,日本蛍光ガイド手術研究会の活動にご指導・ご支援いただいたすべての皆様に心から感謝申し上げます。
2020年9月
東京大学肝胆膵,人工臓器・移植外科講師
日本蛍光ガイド手術研究会副代表世話人,第1回学術集会当番世話人
石沢武彰
蛍光イメージング,中でもインドシアニングリーン(ICG)を用いた手法はわが国から発信された技術といってよく,ICGを利用した蛍光ガイド下手術もまた本邦において多くの技術革新や臨床応用が行われてきた。これらの技術や手法は幅広い領域,分野において導入され,手法の標準化,国際化が年々進んでいる。
血管イメージング,組織内注入によるリンパ管の同定,リンパ節イメージング,解剖構造の識別のためのイメージングなどさまざまな目的で用いられている。疾患領域は非常に広く,応用は多岐にわたる。
本書では,このような最先端情報を疾患領域ごとに,用途ごとに,また歴史的な背景もふまえ,ご執筆いただいている。素晴らしい成果やアイデア,展望に併せ,蛍光イメージング,蛍光ガイド下手術に関する執筆者の熱意が伝わってくる。
手技として投与のタイミング,部位,量などの実地に必須の情報や機器の詳細,プローブ,プロジェクション,蛍光プローブの進歩,あるいは他の画像との融合などについても紹介されている。他方,治療との一体化が進み,疾患の治療体系に有意の変化をもたらした例もある。蛍光を用いた手法や手術はpractice changingを引き起こした例が少なくないが,加えて他の手法,治療法とともにchangingを惹起したケースも多い。そして,本法のメリットだけではなく,限界や課題についても触れられている。その情報もまた極めて有用である。蛍光イメージングは鏡視下手術,ロボット手術に現在組み込まれているが,スマート手術室の進化やAIの導入においても,今後重要な役割を演じると考えられる。メリットを最大限に引き出しつつ,課題を克服してゆく,その努力の積み重ねは手術の進歩全般に寄与すると思われる。
もとより手法に関するトレーニング,learning curve等は大切であり,さらに記録,録画手法,カルテとのリンク,情報システムに関する事柄など,教育や管理に関する情報も入手可能である。読み進むと,臓器間領域間の微妙な違い,臓器に応じた応用の考え方や手法の相違なども見えてきて大変興味深い。
今後の展望,新しい蛍光試薬,次世代型の機器や手術室,ロボット支援手術等,非常に参考になる。本書はカラー図が多く,記述が読者の目線で,わかりやすく,理解しやすい,まさに本質をイメージしやすい構成,体裁になっている。
最後に,更なる展開,蛍光イメージング技術の進化・普及,新たな技術やコンセプトの開発,そして何より患者さんの利益となることを祈念する。
2020年9月
京都大学乳腺外科教授
日本蛍光ガイド手術研究会代表世話人
戸井雅和
--------------------------------
発刊によせて
2007年春,ICG蛍光イメージングの技術を本書の編者である石沢武彰先生が東京大学肝胆膵外科の手術に初めて応用してその画像を見たときの感動は今でも忘れられない。これは絶対に役に立つ,とすぐに直感した。陳腐な表現かもしれないが,まさに「百聞は一見にしかず」で,美しくて鮮明な蛍光画像を見た医局員は皆その虜になった。ノーベル賞を受賞した下村脩博士のGFPは生命科学で画期的な進歩をもたらしたが,人体にほとんど無毒で使用でき,胆汁中に排泄され,しかも安価に入手可能なICGを使った蛍光画像法は臨床的インパクトでノーベル賞級の技術であると思う。
石沢君のグループによるICG蛍光法の研究は胆道造影(特に内視鏡手術での応用),肝癌イメージング,肝区域染色,肝うっ血域の可視化など肝胆膵外科の多くの領域に広がっていった。ICG蛍光法は先行していた乳癌センチネルリンパ節イメージングから消化管・移植肝などの血流評価,リンパ管造影など多くの領域に広がっていった。蛍光物質合成のエキスパートである基礎医学者浦野泰照先生との出会いも衝撃的であった。先生が開発した新規蛍光物質によるがんイメージング,膵液イメージングなど次々と新しいアイデアが生み出されてきた。
ICG蛍光イメージング先駆者の一人である草野満夫先生が主催して2008年にスタートしたICG蛍光ナビゲーション研究会はこの新しい技術に魅せられた主に外科医達の集まりで,年一回開催される研究会はいつも新しい発見とアイデアの宝庫であった。何回目かの研究会特別講演で初めてお会いしたNIH小林久隆先生の光免疫療法はイメージング(診断)の先にある治療としてさらに臨床的意義の大きい研究領域である。2020年5月に小林先生が開発したASP-1929を用いた頭頸部がん光免疫療法が条件付き早期承認制度の適応を厚労省に認められたという報道があった。研究の進展を期待したい。
ICG蛍光イメージングの肝胆膵外科領域での国際的な広がりは石沢武彰先生の精力的なネットワーク造りの功績が大きい。本書「COLUMN 2」にあるように2010年ブエノスアイレスで開催された国際肝胆膵外科学会IHPBAで発表した石沢先生とアルゼンチンの外科医Fernando Dipとの出会いから,Dipの異動先であるフロリダ・クリーブランドクリニック外科のRosenthal教授やUC San Diego外科のMichael Bouvet教授と共同設立した国際学会International Society for Fluorescence Guided Surgery(ISFGS)につながって行く。日本国内に戻ると,ICG蛍光ナビゲーション研究会は2018年から日本蛍光ガイド手術研究会(JSFGS)に引き継がれていく。
このような時期に術中蛍光イメージングの最新の知見と技術を集大成したガイドブックとして本書が刊行されることは誠に時宜にかなったものであり,編者の石沢武彰先生,監修をされた戸井雅和先生始め関係者の皆様に心からの感謝と敬意を表したい。
2020年9月
国立国際医療研究センター理事長
日本蛍光ガイド手術研究会常任世話人
國土典宏
--------------------------------
巻頭言
2018年4月,「日本蛍光ガイド手術研究会(JSFGS)」の第1回学術集会が東京で開催されました。当日は200名を超える医師や研究者,企業関係者が一堂に会し,専門分野を越えた活発な意見交換が行われました。本書は,このときのプログラムを元に企画された「術中蛍光イメージング」開発と臨床応用のガイドブックです。2年以上の月日を要しましたが,各領域のリーダーたる演者の先生方に,その間に達成された重要な知見を数多く取り入れて原稿をご執筆いただくことができましたので,多くの方々の実用に耐える1冊に仕上がったと自負しております。当番世話人として今回の編集の機会を得たことは大変光栄です。
「蛍光ガイド手術」とは,「術中蛍光イメージングを用いてターゲットを認識したり,臓器の機能や血流を評価したりすることで,治療成績の向上を目指す手術」だと言えます。現在,ほぼすべての診療科,つまり文字通り頭のてっぺんからつま先まで,何かしらの用途で術中蛍光イメージングが導入され始めています。この技術の第一のユーザーは手術室で実際に手を動かす外科医です。しかし,蛍光イメージングを安全・有効に利用するためには,看護師やME,メーカー担当者の理解が不可欠です。さらに視野を広げると,大学や企業の研究室では新しい蛍光プローブ,次世代イメージング装置が日々開発されています。このような状況で,まず術中蛍光イメージングに関する基礎知識を共有し,次のステップに向けて情報交換を促すガイドブックとして機能すること―これが本書の大きな目的です。そのために,以下の方針に沿って編集にあたりました:
①手術室導入のガイドとなること……現時点で臨床使用が可能な蛍光試薬とイメージング装置を網羅し,各製品の特徴を一覧できるようにしました(導入編)。
②診療科の枠を越えた実用のガイドとなること……実践編の構成は,臓器別ではなく用途別(A 血流,B がん,C リンパ節・リンパ管,D 解剖構造)としました。術中写真やビデオを豊富に掲載して技術の効果を紹介すると同時に,応用上の注意点も明記しています。
③手術室と研究室を橋渡しする研究開発のガイドとなること……実践編の各チャプター冒頭では,従来の手術法の課題を提示しました。開発編は,動物臨床を含め,今まさに治療に応用されつつある最新技術の紹介です。研究者が持つシーズと臨床医のニーズとのマッチングを期待しています。
④学会・論文発表のガイドとなること……各技術の開発経緯と現況の解説では,今後の発表で引用すべき初出論文やエビデンスレベルの高い主要論文を例示するように努めました。引き続き日本から多くの報告が発信されることが求められています。
このガイドブックが,術中蛍光イメージングを真に患者の治療に役立つ技術に発展させるための一助となれば幸いです。最後に,本書の作成と,日本蛍光ガイド手術研究会の活動にご指導・ご支援いただいたすべての皆様に心から感謝申し上げます。
2020年9月
東京大学肝胆膵,人工臓器・移植外科講師
日本蛍光ガイド手術研究会副代表世話人,第1回学術集会当番世話人
石沢武彰
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目次
I 術中蛍光イメージングの基本 [ 導入編]
はじめに 石沢 武彰
①臨床使用可能な蛍光試薬(種類と特徴) 松井 康輔ほか
② ICG 蛍光イメージングの撮影装置:Open 手術 竹村 信行ほか
③ ICG 蛍光イメージングの撮影装置:鏡視下手術,ロボット支援手術 渡辺 秀一ほか
④ 5-ALA 蛍光イメージングの撮影装置 並川 努ほか
⑤蛍光イメージングを手術室に導入するには 上村 直ほか
⑥術中蛍光イメージングの記録 熊谷 厚志
II 術中蛍光イメージングの実際 [ 実践編]
A.血流のイメージング
はじめに 吉田 昌
①冠動脈造影 浅井 徹
②脳血管造影(脳動脈瘤) 村井 保夫ほか
③皮弁の血流評価 岡部 圭介ほか
④上部消化管の血流評価 小柳 和夫ほか
⑤下部消化管の血流評価 長谷川 寛ほか
⑥肝胆膵・移植手術の血流評価 瀬尾 智
B.がんのイメージング
はじめに 石沢 武彰
①肝癌(原発性肝癌,転移性肝癌) 河野 義春ほか
②肺癌(腫瘍部位のマーキング) 芳川 豊史
③胃癌(原発巣,腹膜播種) 髙橋 剛ほか
④脳腫瘍 黒岩 敏彦
⑤膀胱癌 井上 啓史ほか
C.リンパ節・リンパ管のイメージング
はじめに 吉田 昌
①乳癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定 多田 真奈美ほか
②胃癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定 木南 伸一
③大腸癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定 大平 寛典ほか
④婦人科手術におけるセンチネルリンパ節の同定 坂井 健良ほか
⑤リンパ管造影とリンパ浮腫の評価 山本 匠
D.解剖構造のイメージング
はじめに 石沢 武彰
①胆管のイメージング(蛍光胆道造影法) 古泉 友丈ほか
②肝区域のイメージング 青木 武士ほか
③肺区域のイメージング 関根 康雄
④尿管のイメージング 西舘 敏彦ほか
⑤副甲状腺のイメージング 中条 哲浩ほか
III 術中蛍光イメージングの実際 [開発編]
はじめに 石沢 武彰
①新規蛍光プローブの開発 浦野 泰照
②新規イメージングシステムの開発 瀬尾 智ほか
③画像情報を統合する新しい手術室の開発 都築 俊介ほか
④治療への応用(1):ポルフィリン化合物を用いた光線力学的治療 濵田 剛臣ほか
⑤治療への応用(2):近赤外蛍光プローブを用いた光免疫誘導治療 田村 裕ほか
はじめに 石沢 武彰
①臨床使用可能な蛍光試薬(種類と特徴) 松井 康輔ほか
② ICG 蛍光イメージングの撮影装置:Open 手術 竹村 信行ほか
③ ICG 蛍光イメージングの撮影装置:鏡視下手術,ロボット支援手術 渡辺 秀一ほか
④ 5-ALA 蛍光イメージングの撮影装置 並川 努ほか
⑤蛍光イメージングを手術室に導入するには 上村 直ほか
⑥術中蛍光イメージングの記録 熊谷 厚志
II 術中蛍光イメージングの実際 [ 実践編]
A.血流のイメージング
はじめに 吉田 昌
①冠動脈造影 浅井 徹
②脳血管造影(脳動脈瘤) 村井 保夫ほか
③皮弁の血流評価 岡部 圭介ほか
④上部消化管の血流評価 小柳 和夫ほか
⑤下部消化管の血流評価 長谷川 寛ほか
⑥肝胆膵・移植手術の血流評価 瀬尾 智
B.がんのイメージング
はじめに 石沢 武彰
①肝癌(原発性肝癌,転移性肝癌) 河野 義春ほか
②肺癌(腫瘍部位のマーキング) 芳川 豊史
③胃癌(原発巣,腹膜播種) 髙橋 剛ほか
④脳腫瘍 黒岩 敏彦
⑤膀胱癌 井上 啓史ほか
C.リンパ節・リンパ管のイメージング
はじめに 吉田 昌
①乳癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定 多田 真奈美ほか
②胃癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定 木南 伸一
③大腸癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定 大平 寛典ほか
④婦人科手術におけるセンチネルリンパ節の同定 坂井 健良ほか
⑤リンパ管造影とリンパ浮腫の評価 山本 匠
D.解剖構造のイメージング
はじめに 石沢 武彰
①胆管のイメージング(蛍光胆道造影法) 古泉 友丈ほか
②肝区域のイメージング 青木 武士ほか
③肺区域のイメージング 関根 康雄
④尿管のイメージング 西舘 敏彦ほか
⑤副甲状腺のイメージング 中条 哲浩ほか
III 術中蛍光イメージングの実際 [開発編]
はじめに 石沢 武彰
①新規蛍光プローブの開発 浦野 泰照
②新規イメージングシステムの開発 瀬尾 智ほか
③画像情報を統合する新しい手術室の開発 都築 俊介ほか
④治療への応用(1):ポルフィリン化合物を用いた光線力学的治療 濵田 剛臣ほか
⑤治療への応用(2):近赤外蛍光プローブを用いた光免疫誘導治療 田村 裕ほか
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日本蛍光ガイド手術研究会 監修の実践テキスト。蛍光イメージングの機器の導入法から最新の応用法までを解説!
術中の蛍光イメージング技術について, 1. 初めて機器を導入する方法, 2. 各診療科での実践的活用法, 3. 先端の研究と開発,の3部構成で詳しく解説。活用法の解説では,血流・がん・リンパ節 リンパ管・解剖構造を光らせて評価する4つの手法について,各診療科の第一人者が症例画像を提示しながら紹介している。また,実際に蛍光イメージングを施行している映像をWeb動画で見られる。
外科医,オペナース, ME, MR,メーカー開発者,基礎研究者の方々にお薦めの1冊。