新DS NOW 8

ディベートから学ぶ 術式の奥義・手技の秘訣[胆道・膵臓編]

ディベートから学ぶ 術式の奥義・手技の秘訣[胆道・膵臓編]

■担当編集委員 北川 裕久

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_movie.jpg
  • A4判  180ページ  オールカラー,イラスト160点,写真117点
  • 2020年12月3日刊行予定
  • ISBN978-4-7583-1657-6

近刊のため予約販売となります。


膵臓疾患に対する手術手技について,各術式のエキスパートがディベート形式で解説!

膵臓疾患に対する術式選択や吻合・再建法について,推奨する方法が施設ごとに異なる手技をディベート形式で解説。各手技を選択する意義や,予想される反論とそれに対する回答を掲載している。さらに執筆者による私見や,その手技の有用性を示したエビデンスや試験結果も紹介しているので,読者は各手技のメリット・デメリットを理解したうえで,症例に対して最適な手技を学ぶことができる。
手技の解説には豊富なイラストと写真を用い,視覚的にわかりやすい紙面構成となっている。また,各手技のなかで特に注意すべき操作やコツは「テクニカルクルー」として詳しく解説している。


序文

 「新DS NOW」シリーズは第7 巻から,手術手技のディベートが主題となりました。手術手技に関するランダム化試験も近年多くみられ,様々な論点において比較検討されていますが,論文ごとに結果が異なるものも多くみられます。同じ名前の手技であっても,施設,術者ごとに微妙な違いがあるためであり,また手技には「慣れ」,「コツ」,「匙加減」といった因子も加わるためといわれております。この点において「新DSNOW」シリーズでは動画を豊富に取り入れ,文字だけでは伝わりにくい立体解剖や組織の感触がわかるように構成されており,それが研修医からエキスパートに至るまでの幅広い読者に受け入れられている理由だと思います。
 胆膵領域の手術は,高難易度に分類されるものが多く,手術時間も長く,致死的合併症発生率も高いためか,施設ごとに特徴あるこだわりの「手技」が存在する領域であります。また,この領域の癌は進行した状態で発見されることが多いため切除率も低く,1 人の外科医が経験する症例数も限られています。そのため動画での学習が,「慣れ」,「コツ」, 「匙加減」を修得するには,大きな役割を果たすと考えられます。本書『ディベートから学ぶ 術式の奥義・手技の秘訣[胆道・膵臓編]』では,手術の適応や切除範囲についてではなく,「より安全に確実に切除できる手技」,「長所を伸ばして欠点をカバーする手技」,「コツ」,「匙加減」に関してのディベートを行うべく内容を考慮したところ,膵臓関連の内容ばかりとなってしまいました。胆道癌でも膵臓を扱う手術が多く,膵臓に関する手技は多くの議論がいまだ尽きないということで御容赦願えればと思います。それぞれの施設で好んで行われている手技術式は,得意とする手技でもあり,多くのノウハウが凝縮されているはずです。エキスパートの動画から,本人も気付いていないような匠の技を見つけだし,自分の手術に取り入れてみては如何でしょうか。
 最後に,大変お忙しいなか,編集委員の意図をご理解いただき,きめ細かな注文や修正依頼にご対応いただきました執筆者の先生方に心から感謝いたします。また,発刊に向けてご尽力いただきましたメジカルビュー社の担当諸氏にも御礼申し上げます。

2020 年11 月
北川裕久
全文表示する

目次

サージカル ディベート 1 
膵頭部癌 No.14 リンパ節アプローチ
 (1) Treitz 靱帯アプローチ  北川 裕久 ほか
 (2) Mesenteric approach  山田 豪 ほか
サージカル ディベート 2 
膵頭十二指腸切除術
 (1) 幽門輪温存  中川 直哉 ほか
 (2) 亜全胃温存  川井 学 ほか
サージカル ディベート 3 
膵体部癌
 (1) 膵体尾部癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術(RAMPS)  中村 慶春 ほか
 (2) 開腹下脾合併尾側膵切除術(DP-CAR を含めて)  高野 重紹 ほか
サージカル ディベート 4 
膵消化管吻合
 (1) 膵空腸吻合  蘆田 良 ほか
 (2) 膵胃吻合  橋本 泰司 ほか
サージカル ディベート 5
膵頭十二指腸切除術における再建術式
 (1) Child 変法  赤星 径一 ほか
 (2) 今永法  富川 盛啓
サージカル ディベート 6
膵空腸吻合
 (1) Blumgart 変法(Nagoya method)  木村 七菜 ほか
 (2) 柿田法  隈元 雄介
全文表示する

関連する
オススメ書籍