新DS NOW 5
良性・救急疾患に対する
標準腹腔鏡手術[消化管編]
[Web動画付]
定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
- A4判 224ページ オールカラー,イラスト150点,写真80点,Web動画40本/107分
- 2020年4月2日刊行
- ISBN978-4-7583-1654-5
電子版
序文
『新DS NOWシリーズ』が始まり1年になります。若い外科医や指導医に最新の手術手技を効果的に習得していただくための手術書として,これまで第1〜4巻を発刊することができました。旧シリーズとともに多くの方にご利用いただいていると聞き,編集委員一同,大変喜んでいます。
消化器外科領域においても新しい技術の導入が進んでいます。1990年代から発展してきた内視鏡外科手術が,近年,標準手術の一つとして確立してきました。『新DS NOWシリーズ』は,このような時代の変化のなか,若き外科医や指導者向けに新しいタイプの手術手技ガイドを世に送りたいという編集委員と出版社の意向により実現した書籍です。第1〜4巻は,国民の2人に1人が罹患する癌をテーマに取り上げ,エキスパートの先生方にご指南いただきました。本書の特長は,手術に関連するいわゆる動的解剖学を基本とし,重要な場面を「Focus」として取り上げ,新しい手技やそのコツを多彩なイラストや動画を用いてアセスメントしていただくところです。若き外科医たちに「手術習得において,どのような手術操作に疑問を感じているか」と質問すると,驚くことに共通のステップで悩んでいます。本書が,このような悩みを解決するための座右のガイド書になることを祈念しています。
本書『新DS NOWシリーズ』の第5巻のテーマとして,消化管の外科的良性疾患である機能性疾患,炎症性疾患,良性腫瘍に対する手術を取り上げました。いずれの手術も,高齢者社会において日常の外科診療に欠かすことのできない手術です。今回も各術式に精通しているエキスパートの先生方にご執筆をお願いしました。各項目とも,「病変の重症度評価に応じて,どのようにアプローチすれば効果的か」「動的解剖に基づいた手術操作を実践するコツは何か」「手術の合併症を回避するためにはどのような工夫が必要か」など,カギとなるステップに「Focus」を当て,イラストや動画を用いて丁寧に説明していただいています。消化管良性疾患に対する最新の手術書である本書が,多くの若き外科医の先生方の手術手技習得のナビゲーターとして,また指導医の先生方のブラシュアップの一助としてお役に立つことを期待しています。
最後に,大変お忙しい中,編集委員の意図をご理解いただき,きめ細かな注文や修正に対応していただきました執筆者の先生方に心から感謝いたします。また,発刊に向けてご尽力いただきましたメジカルビュー社の担当諸氏にも御礼申し上げます。
2020年3月
白石憲男 山口茂樹
消化器外科領域においても新しい技術の導入が進んでいます。1990年代から発展してきた内視鏡外科手術が,近年,標準手術の一つとして確立してきました。『新DS NOWシリーズ』は,このような時代の変化のなか,若き外科医や指導者向けに新しいタイプの手術手技ガイドを世に送りたいという編集委員と出版社の意向により実現した書籍です。第1〜4巻は,国民の2人に1人が罹患する癌をテーマに取り上げ,エキスパートの先生方にご指南いただきました。本書の特長は,手術に関連するいわゆる動的解剖学を基本とし,重要な場面を「Focus」として取り上げ,新しい手技やそのコツを多彩なイラストや動画を用いてアセスメントしていただくところです。若き外科医たちに「手術習得において,どのような手術操作に疑問を感じているか」と質問すると,驚くことに共通のステップで悩んでいます。本書が,このような悩みを解決するための座右のガイド書になることを祈念しています。
本書『新DS NOWシリーズ』の第5巻のテーマとして,消化管の外科的良性疾患である機能性疾患,炎症性疾患,良性腫瘍に対する手術を取り上げました。いずれの手術も,高齢者社会において日常の外科診療に欠かすことのできない手術です。今回も各術式に精通しているエキスパートの先生方にご執筆をお願いしました。各項目とも,「病変の重症度評価に応じて,どのようにアプローチすれば効果的か」「動的解剖に基づいた手術操作を実践するコツは何か」「手術の合併症を回避するためにはどのような工夫が必要か」など,カギとなるステップに「Focus」を当て,イラストや動画を用いて丁寧に説明していただいています。消化管良性疾患に対する最新の手術書である本書が,多くの若き外科医の先生方の手術手技習得のナビゲーターとして,また指導医の先生方のブラシュアップの一助としてお役に立つことを期待しています。
最後に,大変お忙しい中,編集委員の意図をご理解いただき,きめ細かな注文や修正に対応していただきました執筆者の先生方に心から感謝いたします。また,発刊に向けてご尽力いただきましたメジカルビュー社の担当諸氏にも御礼申し上げます。
2020年3月
白石憲男 山口茂樹
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目次
Ⅰ.上部消化管
食道
食道裂孔ヘルニア 田畑 信輔
食道アカラシア 竹村 雅至
胃・十二指腸
GIST(消化管間質腫瘍) 藤崎 宗春 ほか
胃・十二指腸潰瘍穿孔 清水 正幸 ほか
Ⅱ.下部消化管
小腸
腸閉塞症 山岸 茂
クローン病 前田 清 ほか
大腸
急性虫垂炎 今村 清隆 ほか
潰瘍性大腸炎(UC)/ 家族性大腸腺腫症(FAP) 板谷 喜朗 ほか
S 状結腸憩室症 富沢 賢治 ほか
直腸脱 吉野 優 ほか
食道
食道裂孔ヘルニア 田畑 信輔
食道アカラシア 竹村 雅至
胃・十二指腸
GIST(消化管間質腫瘍) 藤崎 宗春 ほか
胃・十二指腸潰瘍穿孔 清水 正幸 ほか
Ⅱ.下部消化管
小腸
腸閉塞症 山岸 茂
クローン病 前田 清 ほか
大腸
急性虫垂炎 今村 清隆 ほか
潰瘍性大腸炎(UC)/ 家族性大腸腺腫症(FAP) 板谷 喜朗 ほか
S 状結腸憩室症 富沢 賢治 ほか
直腸脱 吉野 優 ほか
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消化管における良性疾患および急性疾患の手術をイラストや動画を駆使してエキスパートが丁寧に解説!
消化管(食道,胃,十二指腸,大腸,小腸)における良性疾患および救急疾患の手術について,操作の手順(Step)をイラストで示し,解剖のどの部分を操作するのかがわかるよう読者をナビゲート。手術のスタートからゴールまでの流れを示し,特に習得すべき手技には「Focus」マークを付けて詳しく解説している。アセスメントではQ&A形式にて若手医師が疑問を抱きやすい点について答え,コラムではその手術について議論のある点や筆者による手術への想いなどを記載している。若手外科医だけでなく,指導医にとっても教え方の参考となる書である。