一般消化器外科手術のエッセンス

Q&Aでわかる腹腔鏡手術

Q&Aでわかる腹腔鏡手術

■編集 白石 憲男
二宮 繁生

定価 7,700円(税込) (本体7,000円+税)
  • B5判  200ページ  オールカラー,イラスト175点,写真305点
  • 2020年9月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-1540-1

腹腔鏡手術の重要ポイントだけを,明快な解説と豊富なイラスト・写真でわかりやすく解説! 多忙な消化器外科医のためのエッセンス集,完成

重要ポイントだけを,豊富なイラストや術中写真とともに簡潔明快に記載した。また,見開き単位のレイアウトでパッと見てわかりやすい紙面構成となっている。さらに,各項目に習得すべきポイントの「セルフチェック」や○×形式での「確認問題」が掲載されており,自身の理解度を簡単に確認することができる。
多忙な若手消化器外科医にこそ手にとっていただきたい1冊。


序文



 早く手術手技を習得したい!-若き外科医や外科専攻医たちはそう願っている。開腹手術が主流の時代には,若き外科医や外科専攻医たちにとって,術野が見えず手術手技習得が難しい時代であった。しかしながら,消化器外科手術の多くが内視鏡手術となり,モニター上で手術操作を簡単に観察できる時代になってきた。また,シミュレーターやアニマルラボ,さらにはカタバートレーニングなど,手術手技を習得するための機会や機器の開発が進んでいる。このように学習しやすい環境が整ってきているものの,トレーニングの継続性や多くの情報のなかで手術のポイントをつかめずに迷走している姿を見ることも多い。
 手術手技の習得において観察眼は重要である!-術中,若き外科医や外科専攻医たちが気づいていない手技上のポイントを経験豊富なエキスパートたちは実践している。同じ手術を観察していても,彼らとエキスパートでは視点が異なっていることに驚いてしまう。外科手術手技の習得に必要な観察眼は,手術室や学会,そして書籍から育成されるものかもしれない。
 手術書を通読するのは大変だ!-これまでの手術書は,手術手順のみならず,手術手技のコツや術者のこだわりなど盛り沢山であり,分厚いものが多い。残念ながら,日常診療に忙しい若き外科医や外科専攻医にとって,日常の疑問点や手術のポイントが明確に記載された手術書がないのが実情のように思われる。
 本書は,そのような若き外科医や外科専攻医たちが,日常頻繁に行われる代表的な手術の手技上のポイントを簡単に理解でき,イメージトレーニングが繰り返しでき,さらには手術手技の観察眼を効果的に育成できるような書籍として企画した。それゆえ,それぞれの手術手技のポイントをQ&Aの形式でまとめ,見開きで掲載することとした。また簡単に繰り返しイメージトレーニングができるようにエッセンスのみを記載し,多くのイメージ写真を掲載することとした。
 手術手技の習得には,鍛えられた観察眼と手技の論理的解釈,そしてイメージトレーニングの繰り返しが重要である!-本書が若き外科医や外科専攻医の手術手技の習得に役立つことを祈念している。
 最後に,ともに勉強してきた11 名の外科指導医の執筆者たちに心から感謝いたします。また,いつも心温かいアドバイスをいただいている大分大学医学部消化器・小児外科教授の猪股雅史先生に御礼申し上げます。そして事務業務を手伝ってくれた教室秘書の中島里奈さんにも心から感謝いたします。本書の作成にご理解をいただき,本書を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏,宮澤進氏,長沢慎吾氏,小澤祥子氏に心から感謝申し上げます。

令和2 年9 月

編者
白石憲男
二宮繁生
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目次

Ⅰ 総論
 1. 術野形成
 2. トロッカーの位置の選択
 3. 腹腔鏡手術における鉗子の選択とその使い方
 4. エネルギー機器の使い方
 5. 自動縫合器の使い方
Ⅱ 急性疾患に対する腹腔鏡手術
 1. 腹腔鏡下胆嚢摘出術
 2. 腹腔鏡下胆嚢摘出術−炎症が高度な場合−
 3. 腹腔鏡下虫垂切除術
 4. 消化性潰瘍穿孔に対する腹腔鏡手術
Ⅲ 胃十二指腸(良性)疾患に対する腹腔鏡手術
 1. 腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア修復術
Ⅳ 胃十二指腸(悪性)疾患に対する腹腔鏡手術
 1. 腹腔鏡下胃局所切除術(GIST に対する)
 2. 腹腔鏡下幽門側胃切除術
 3. 腹腔鏡下胃全摘術
Ⅴ 大腸(悪性)疾患に対する腹腔鏡手術
 1. 腹腔鏡下右結腸切除術
 2. 腹腔鏡下S 状結腸切除術(高位前方切除術)
 3. 腹腔鏡下低位前方切除術
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