消化器外科minimal requirements
実践応用編
専門医に求められる知識の使いかた
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定価 9,350円(税込) (本体8,500円+税)
- B5判 488ページ オールカラー,イラスト60点,写真300点
- 2014年9月29日刊行
- ISBN978-4-7583-1515-9
序文
監修者ご挨拶
近年,深刻化する高齢者社会,医療の高度化,医師の地域偏在,医療費の高騰など,医療を取り巻く環境も大きく変化してきた。このような状況を改善するため,医療制度改革や医学教育改革の必要性が論じられている。これまで大学中心に行われてきた医学教育よりも,大学病院を中核とする地域の病院群での教育の重要性が示されるとともに,教育の質を高めるために,「日本専門医制評価・認定機構」を中心とした専門医制度改革が進められている。
ご存知のように,消化器外科領域においては,日本消化器外科学会を中心に,質の高い専門医を世に輩出してきた。これは,日本消化器外科学会が,厳正な書類審査(手術経験数,学術集会への参加や発表論文など)と筆記試験,面接試験などを通じて専門医の認定を行ってきた所以である。この専門医試験の合格率は約70%と難問ではあるものの,消化器外科を志す若き外科医たちは,消化器外科学会の専門医取得を一つの目標として精進している。
昨年,消化器外科専門医の取得希望者や後期研修医たちが,効率よく知識を蓄えていただくための知識の整理書として,大分大学医学部附属地域医療学センター(外科分野)の白石憲男教授の編集のもと,「消化器外科専門医のためのminimal requirements」を出版し好評を得た。本書「消化器外科minimal requiements実践応用編 専門医に求められる知識の使いかた」は,消化器外科の臨床に役立つ書籍として,白石憲男教授の呼びかけにより,消化器外科専門医試験を受験したいと希望している若き医師たちや,専門医を取得したばかりの新人指導者により作成したものである。本書は,代表的な消化器外科疾患の症例を題材にして,消化器外科医としての「知識の使いかた」の解説したものであり,教育に対する情熱とアイデアの豊富な編者ならではのものと考えている。
本書が,これから専門医試験を受験する若き外科医の教科書としてのみならず,指導書として,また勉強会のテキストとしても役立つものであると確信している。本書「消化器外科minimal requiements 実践応用編 専門医に求められる知識の使いかた」は,「消化器外科専門医のためのminimal requirements」同様,すべての消化器外科医に,ぜひ一読していただきたい書物である。
最後に,このような書物を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏と宮澤進氏に心から感謝いたします。
平成26年9月
北野 正剛
------------------------------
序
消化器外科医としての仕事は,実に楽しい。もちろん,医師として患者さんとのコミュニケーションやコーチング,先輩医師として後輩やメデイカルスタッフへの教育活動などの楽しさは言うまでもないが,消化器外科特有の楽しさとして,チーム医療の一員として手術に参加し,自らの手で治療しているという実感を味わうことができることがあげられる。さらに,多くの消化器疾患と最初から対峙することができ,診断や治療への思考過程を学ぶことができる。
近年,消化器外科領域においても,数多くの種類のガイドラインが公表されている。ガイドラインにおいては,エビデンスに基づいた診断や治療のアルゴリズムが示されている。アルゴリズムは思考過程を示したものであり,実臨床においては,医師の裁量権を含めて,この思考過程に基づいて個々の患者の診断や治療がなされている。
若き消化器外科医の目標の1つに,消化器外科専門医の取得がある。消化器外科学会専門医試験は,執刀経験数,学術会議の参加経験,学術論文の執筆,などの他に,幅広い知識と思考過程が問われている。中でも,公表された試験問題をみると,消化器外科関連の幅広い知識に基づいた思考過程が最重要視されており,消化器外科専門医や指導医にとって必須のものと位置付けられているように思われる。
昨年,出版した「消化器外科専門医のためのminimal requirements」は,我々の勉強会の集大成であり,消化器外科医に必要な知識を整理したものである。その後の勉強会では,「これらの知識の使いかた」,ということに主眼におき,自験例を持ち寄り,創作問題を作成して検討してきた。これらの中で,消化器外科専門医が経験しておくべき症例111例を抽出し,本書「消化器外科minimal requiements実践応用編 専門医に求められる知識の使いかた」にまとめた。各項目は,症例問題形式であるものの,消化器外科専門医の「知識の使いかた」を論じたものであり,専門医試験を目指している者のみならず,後期研修医や指導医の方々にも,大いに利用していただきたいと念願している。
最後に,情熱を失わず,ともに勉強してきた著者8名に感謝します。また,専門医公開問題の解析や自験例の集積など勉強会にご協力いただいた先生方,および事務業務を担当してくれた秘書の衞藤千鶴さんに心から感謝します。また,本書を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏と宮澤進氏に心から感謝申し上げます。
平成26年9月
編者 白石 憲男
平塚 孝宏
近年,深刻化する高齢者社会,医療の高度化,医師の地域偏在,医療費の高騰など,医療を取り巻く環境も大きく変化してきた。このような状況を改善するため,医療制度改革や医学教育改革の必要性が論じられている。これまで大学中心に行われてきた医学教育よりも,大学病院を中核とする地域の病院群での教育の重要性が示されるとともに,教育の質を高めるために,「日本専門医制評価・認定機構」を中心とした専門医制度改革が進められている。
ご存知のように,消化器外科領域においては,日本消化器外科学会を中心に,質の高い専門医を世に輩出してきた。これは,日本消化器外科学会が,厳正な書類審査(手術経験数,学術集会への参加や発表論文など)と筆記試験,面接試験などを通じて専門医の認定を行ってきた所以である。この専門医試験の合格率は約70%と難問ではあるものの,消化器外科を志す若き外科医たちは,消化器外科学会の専門医取得を一つの目標として精進している。
昨年,消化器外科専門医の取得希望者や後期研修医たちが,効率よく知識を蓄えていただくための知識の整理書として,大分大学医学部附属地域医療学センター(外科分野)の白石憲男教授の編集のもと,「消化器外科専門医のためのminimal requirements」を出版し好評を得た。本書「消化器外科minimal requiements実践応用編 専門医に求められる知識の使いかた」は,消化器外科の臨床に役立つ書籍として,白石憲男教授の呼びかけにより,消化器外科専門医試験を受験したいと希望している若き医師たちや,専門医を取得したばかりの新人指導者により作成したものである。本書は,代表的な消化器外科疾患の症例を題材にして,消化器外科医としての「知識の使いかた」の解説したものであり,教育に対する情熱とアイデアの豊富な編者ならではのものと考えている。
本書が,これから専門医試験を受験する若き外科医の教科書としてのみならず,指導書として,また勉強会のテキストとしても役立つものであると確信している。本書「消化器外科minimal requiements 実践応用編 専門医に求められる知識の使いかた」は,「消化器外科専門医のためのminimal requirements」同様,すべての消化器外科医に,ぜひ一読していただきたい書物である。
最後に,このような書物を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏と宮澤進氏に心から感謝いたします。
平成26年9月
北野 正剛
------------------------------
序
消化器外科医としての仕事は,実に楽しい。もちろん,医師として患者さんとのコミュニケーションやコーチング,先輩医師として後輩やメデイカルスタッフへの教育活動などの楽しさは言うまでもないが,消化器外科特有の楽しさとして,チーム医療の一員として手術に参加し,自らの手で治療しているという実感を味わうことができることがあげられる。さらに,多くの消化器疾患と最初から対峙することができ,診断や治療への思考過程を学ぶことができる。
近年,消化器外科領域においても,数多くの種類のガイドラインが公表されている。ガイドラインにおいては,エビデンスに基づいた診断や治療のアルゴリズムが示されている。アルゴリズムは思考過程を示したものであり,実臨床においては,医師の裁量権を含めて,この思考過程に基づいて個々の患者の診断や治療がなされている。
若き消化器外科医の目標の1つに,消化器外科専門医の取得がある。消化器外科学会専門医試験は,執刀経験数,学術会議の参加経験,学術論文の執筆,などの他に,幅広い知識と思考過程が問われている。中でも,公表された試験問題をみると,消化器外科関連の幅広い知識に基づいた思考過程が最重要視されており,消化器外科専門医や指導医にとって必須のものと位置付けられているように思われる。
昨年,出版した「消化器外科専門医のためのminimal requirements」は,我々の勉強会の集大成であり,消化器外科医に必要な知識を整理したものである。その後の勉強会では,「これらの知識の使いかた」,ということに主眼におき,自験例を持ち寄り,創作問題を作成して検討してきた。これらの中で,消化器外科専門医が経験しておくべき症例111例を抽出し,本書「消化器外科minimal requiements実践応用編 専門医に求められる知識の使いかた」にまとめた。各項目は,症例問題形式であるものの,消化器外科専門医の「知識の使いかた」を論じたものであり,専門医試験を目指している者のみならず,後期研修医や指導医の方々にも,大いに利用していただきたいと念願している。
最後に,情熱を失わず,ともに勉強してきた著者8名に感謝します。また,専門医公開問題の解析や自験例の集積など勉強会にご協力いただいた先生方,および事務業務を担当してくれた秘書の衞藤千鶴さんに心から感謝します。また,本書を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏と宮澤進氏に心から感謝申し上げます。
平成26年9月
編者 白石 憲男
平塚 孝宏
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目次
総論
直腸癌の術後1日目の胸痛
周術期静脈血栓塞栓症の予防法
糖尿病患者の肝切除後の意識障害
術後に発症した非ケトン性高浸透圧症候群(高血糖高浸透圧症候群)
痔瘻でケア中の患者の高熱
痔瘻を先行感染とするフルニエ壊疽
S状結腸憩室穿孔による腹膜炎
急性腹症患者の病態把握と治療(敗血症性ショック)
切除不能進行大腸癌に対する化学療法中の下痢
切除不能進行大腸癌患者に対する抗癌剤の有害事象
繰り返す消化管出血(タール便)
原因不明の消化管出血
長期TPNにて加療中のクローン病患者の筋肉痛とうっ血性心不全
長期TPN管理中に生じうる疾患
急性汎発性腹膜炎術後の創感染
SSIの危険因子と予防方法
胃全摘後3年目の重症感染症
脾摘後重症感染症(OPSI)
COPDを有する早期食道癌患者
早期食道癌に対する内視鏡治療後の追加治療(手術侵襲①)
黄疸を示す患者の肝切除
広範肝切除前の肝予備能評価(手術侵襲②)
膵尾部腫瘍を有する患者の疼痛
癌性疼痛コントロール
各論
Ⅰ 食道
健診にて食道に異常を指摘された患者
食道表在癌の治療(1) 内視鏡治療
健診にて食道癌の診断を受けた喫煙患者
食道表在癌の治療(2) 食道抜去術
嚥下時のつかえ感を主訴に来院した患者
食道表在癌の治療(3) 3領域リンパ節郭清を行う食道亜全摘
食物の通過障害を主訴として来院してきた患者
食道多発癌
嚥下困難を訴えて来院した患者
食道重複癌(胃癌)
嚥下障害と体重減少を主訴として来院してきた患者
他臓器浸潤(T4)食道癌
持続的咳嗽にて来院した患者
遠隔転移(肺転移)を有する食道癌
嚥下困難と嗄声を主訴に来院した患者
胸部上部食道癌
逆流性食道炎にて加療中の患者の食物通過障害
Barrett食道癌
食道癌術後,周術期の発熱
食道癌術後縫合不全
異時性重複食道癌術後の発熱と血性分泌物
食道癌術後の遊離空腸壊死
食道癌術後の大量胸水
食道癌術後リンパ漏
飲酒後の頻回な嘔吐後に生じた突然の胸痛
特発性食道破裂
食後の嘔吐と食物のつかえ感にて来院してきた患者
食道アカラシア
食後のつかえ感と胸痛を訴えて来院した患者
食道裂孔ヘルニア
健診にて食道隆起性病変を指摘された患者
食道平滑筋腫
Ⅱ 胃
健診にて胃幽門部に異常を指摘された患者
早期胃癌の診断と治療(ESDの適応)
心窩部痛を自覚し来院してきた患者
早期胃癌の診断と治療(ESDの適応外)
通過障害と体重減少を主訴とする患者
胃上部癌の診断と治療
体重減少で精査を受けた患者
スキルス胃癌の診断と治療
胃癌術後1年目に発症した内ヘルニア手術時の腹腔内所見
胃切除後の腹膜播種再発
心窩部痛を主訴に来院した患者
EBウイルス関連胃癌の診断と治療
スクリーニング検査にて胃に異常を指摘された患者
AFP産生胃癌の診断と治療
心窩部不快感にて精査を受けた患者
膵浸潤を伴う進行胃癌の診断と治療
上腹部痛を主訴に来院した患者
肝転移を有する胃癌の診断と治療
胃切除・B-Ⅰ再建の術後4日目の発熱
胃切除後の縫合不全
胃切除の既往,味覚鈍麻や四肢のしびれを訴えた患者
胃切除後の遠隔合併症(貧血)
食後の気分不良,腹痛,動悸を訴える患者
胃切除後のダンピング症状
胃切除後に体重減少と下痢を訴えた患者
胃切除後の遠隔合併症(慢性輸入脚症候群)
人間ドックの検査にて胃の異常を指摘された患者
胃MALTリンパ腫の診断と治療
スクリーニングにて胃の異常を指摘された患者①
胃GISTの診断と治療
スクリーニングにて胃の異常を指摘された患者②
胃カルチノイドの診断と治療
Ⅲ 小腸
腹痛,嘔吐を訴えて来院した患者の診断
小腸脂肪腫によるイレウスの診断と治療
子宮全摘術の術後2年目,腹痛と嘔吐にて発症した患者
癒着(バンド)による絞扼性イレウスの診断と治療
貧血精査,カプセル内視鏡で異常を指摘された患者
回腸腫瘍(悪性リンパ腫)の診断と治療
腹部外傷にて救急搬送されてきた患者
腹部外傷による消化管損傷の診断と治療
突然の左下腹部痛の患者
成人に発生した腸重積の診断
Ⅳ 大腸
大腸スクリーニングにて異常を指摘された患者
早期大腸癌(S状結腸癌)の診断と治療
便潜血陽性にて精査の患者
直腸下部早期癌の治療
腹満感を主訴に受診した患者
イレウスを伴う左側大腸癌の診断と治療
排便時出血にて来院してきた患者
下部直腸癌の診断と治療(超低位前方切除術)
右下腹部の腫瘤触知にて来院してきた患者
stage Ⅳ大腸癌(肝転移)の治療
咳を主訴としてきた患者
stage Ⅳ大腸癌(肺転移)の治療
腹部膨満感と腹痛にて来院してきた患者
stage Ⅳ大腸癌(腹膜播種)の治療
便の血液付着を主訴に来院した患者
下部直腸癌の治療(肛門機能温存手術)
直腸癌術後1年6カ月,肛門部痛で来院した患者
直腸癌の局所再発
直腸癌術後にCEAが上昇した患者
直腸癌肝転移の診断と治療
嘔気・腹部不快感にて来院した患者
クローン病の治療
突然の左下腹部痛の患者
虚血性腸炎の治療
下血と腹痛にて来院してきた患者
潰瘍性大腸炎の治療
腎盂腎炎治療中に下痢が出現した患者
偽膜性腸炎の診断と治療
尿の混濁と便臭で来院した患者
S状結腸憩室炎(S状結腸膀胱瘻)
血性下痢と腹痛,発熱を主訴として来院した患者
閉塞性大腸炎の診断と治療
病歴および大腸内視鏡所見から診断された患者
家族性大腸腺腫症の診断と治療
排便時違和感を主訴として来院した患者
大腸GISTの診断と治療
人間ドックで直腸に異常を指摘された患者
直腸カルチノイドの診断と治療
痔瘻で加療中に肛門部の腫瘤を自覚し来院した患者
痔瘻癌の診断と治療
大腸ポリープに対し内視鏡治療後に腹痛を呈した患者
医原性大腸穿孔の診断と治療
Ⅴ 肝臓
慢性肝炎のfollow中に肝腫瘍を指摘された患者
小さな肝細胞癌の診断と治療
肝硬変のfollow中に肝腫瘍を指摘された患者
肝硬変を背景とした3 .5 cmの肝細胞癌の診断と治療
肝硬変のfollow中,肝臓の2カ所に腫瘍を指摘された患者
多発性の肝細胞癌の診断と治療
下肢浮腫の精査中に肝腫瘍を指摘された患者
高度進行肝細胞癌の診断と治療
突然の腹痛とプレショックにて救急搬送された患者
肝細胞癌自然破裂の診断と治療
上腹部痛の精査時に肝腫瘍を指摘された患者
限局性結節性過形成(FNH)の診断と治療
健診にて肝腫瘤性病変を指摘された患者
胆管細胞癌の診断と治療
肝腫瘤性病変を指摘された慢性B型肝炎患者
混合型肝癌の診断と治療
女性化乳房を発症した若年者の肝腫瘍
fibrolamellar hepatocellular carcinoma(FLC)の病態と診断
肝機能異常を指摘され来院した患者
胆管嚢胞腺腫・腺癌の診断と治療
大腸癌術後肝転移に対する化学療法後の肝切除
転移性肝臓癌に対する化学療法後の肝切除
紫斑の精査にて肝腫瘍を指摘された患者
肝血管腫の治療
肝腫瘤増大の精査・加療目的で来院した患者
肝嚢胞の治療
急性胆嚢炎治療中に肝腫瘤を指摘された患者
胆嚢炎から生じた肝膿瘍の診断と治療
交通事故後,腹痛を訴えて救急搬送された患者
肝外傷(Ⅱ型)の診断と治療
交通事故に遭い,ショック状態にて緊急搬送された患者
肝外傷(Ⅲ型)の診断と治療
発熱の精査にて,肝臓に異常を指摘された患者
肝内結石の診断と治療
Ⅵ 胆道
胆嚢ポリープでfollow中,増大傾向を認めた患者
胆嚢癌の診断と治療
黄疸の精査にて,胆嚢の異常を指摘された患者
進行胆嚢癌の広がり診断と治療
スクリーニング検査で左肝内胆管の拡張を指摘された患者
胆管内乳頭状腫瘍の診断と治療
黄疸の精査にて来院した患者
肝門部胆管癌の診断と治療
眼球結膜の黄染を指摘されて来院した患者
胆管癌の診断と治療
健診で十二指腸乳頭部に腫瘤を指摘された患者
十二指腸乳頭部癌の診断と治療
胆管炎の精査で総胆管の軽度拡張を認めた患者
膵胆管合流異常の診断と治療
胆嚢結石のfollow中に胆道系酵素の上昇を認めた患者
Mirizzi症候群の診断と治療
胆嚢結石の経過観察中に発熱,腹痛を認めた患者
落下結石による急性胆管炎の診断と治療
健診で胆嚢に異常を指摘された患者
胆嚢腺筋症の診断と治療
Ⅶ 膵臓
眼球結膜の軽度黄染を指摘され来院してきた患者
膵頭部癌の診断と治療
3カ月前から増強する背部痛の精査を受けた患者
門脈浸潤を伴う膵頭部癌の診断と治療
スクリーニング検査で肝腫瘍を指摘された患者
肝転移を有する膵頭部癌の診断と治療
スクリーニングの腹部エコーで膵管の拡張を指摘された患者
主膵管型IPMNの診断と治療
腹痛の精査時に膵に異常を認めた患者
分枝型IPMNの診断と治療
3年前にIPMNの診断を受け放置していた黄疸と腹痛の患者
IPMCの診断と治療
上腹部痛にて検査を受け膵臓に異常を指摘された患者
膵体尾部癌の診断と治療
健診で膵腫瘤を指摘され来院した患者
膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)の診断と治療
上腹部痛の精査目的に来院した患者
solid pseudopapillary tumorの診断と治療
空腹時に気分不良を生じるため来院した患者
インスリノーマの診断と治療
多量飲酒した後,急激な腹痛と背部痛を訴え来院した患者
急性膵炎(重症型)の診断と治療
Ⅷ 腹壁・脾臓
上部消化管内視鏡検査で食道に異常を認めた患者
特発性門脈圧亢進症の診断と治療
悪心嘔吐と右大腿内側の痛みを訴えて来院した患者
閉鎖孔ヘルニアによる腸閉塞
自転車で転倒後に遅発性意識障害を呈した患者
脾臓損傷の診断と治療
鉄則一覧
直腸癌の術後1日目の胸痛
周術期静脈血栓塞栓症の予防法
糖尿病患者の肝切除後の意識障害
術後に発症した非ケトン性高浸透圧症候群(高血糖高浸透圧症候群)
痔瘻でケア中の患者の高熱
痔瘻を先行感染とするフルニエ壊疽
S状結腸憩室穿孔による腹膜炎
急性腹症患者の病態把握と治療(敗血症性ショック)
切除不能進行大腸癌に対する化学療法中の下痢
切除不能進行大腸癌患者に対する抗癌剤の有害事象
繰り返す消化管出血(タール便)
原因不明の消化管出血
長期TPNにて加療中のクローン病患者の筋肉痛とうっ血性心不全
長期TPN管理中に生じうる疾患
急性汎発性腹膜炎術後の創感染
SSIの危険因子と予防方法
胃全摘後3年目の重症感染症
脾摘後重症感染症(OPSI)
COPDを有する早期食道癌患者
早期食道癌に対する内視鏡治療後の追加治療(手術侵襲①)
黄疸を示す患者の肝切除
広範肝切除前の肝予備能評価(手術侵襲②)
膵尾部腫瘍を有する患者の疼痛
癌性疼痛コントロール
各論
Ⅰ 食道
健診にて食道に異常を指摘された患者
食道表在癌の治療(1) 内視鏡治療
健診にて食道癌の診断を受けた喫煙患者
食道表在癌の治療(2) 食道抜去術
嚥下時のつかえ感を主訴に来院した患者
食道表在癌の治療(3) 3領域リンパ節郭清を行う食道亜全摘
食物の通過障害を主訴として来院してきた患者
食道多発癌
嚥下困難を訴えて来院した患者
食道重複癌(胃癌)
嚥下障害と体重減少を主訴として来院してきた患者
他臓器浸潤(T4)食道癌
持続的咳嗽にて来院した患者
遠隔転移(肺転移)を有する食道癌
嚥下困難と嗄声を主訴に来院した患者
胸部上部食道癌
逆流性食道炎にて加療中の患者の食物通過障害
Barrett食道癌
食道癌術後,周術期の発熱
食道癌術後縫合不全
異時性重複食道癌術後の発熱と血性分泌物
食道癌術後の遊離空腸壊死
食道癌術後の大量胸水
食道癌術後リンパ漏
飲酒後の頻回な嘔吐後に生じた突然の胸痛
特発性食道破裂
食後の嘔吐と食物のつかえ感にて来院してきた患者
食道アカラシア
食後のつかえ感と胸痛を訴えて来院した患者
食道裂孔ヘルニア
健診にて食道隆起性病変を指摘された患者
食道平滑筋腫
Ⅱ 胃
健診にて胃幽門部に異常を指摘された患者
早期胃癌の診断と治療(ESDの適応)
心窩部痛を自覚し来院してきた患者
早期胃癌の診断と治療(ESDの適応外)
通過障害と体重減少を主訴とする患者
胃上部癌の診断と治療
体重減少で精査を受けた患者
スキルス胃癌の診断と治療
胃癌術後1年目に発症した内ヘルニア手術時の腹腔内所見
胃切除後の腹膜播種再発
心窩部痛を主訴に来院した患者
EBウイルス関連胃癌の診断と治療
スクリーニング検査にて胃に異常を指摘された患者
AFP産生胃癌の診断と治療
心窩部不快感にて精査を受けた患者
膵浸潤を伴う進行胃癌の診断と治療
上腹部痛を主訴に来院した患者
肝転移を有する胃癌の診断と治療
胃切除・B-Ⅰ再建の術後4日目の発熱
胃切除後の縫合不全
胃切除の既往,味覚鈍麻や四肢のしびれを訴えた患者
胃切除後の遠隔合併症(貧血)
食後の気分不良,腹痛,動悸を訴える患者
胃切除後のダンピング症状
胃切除後に体重減少と下痢を訴えた患者
胃切除後の遠隔合併症(慢性輸入脚症候群)
人間ドックの検査にて胃の異常を指摘された患者
胃MALTリンパ腫の診断と治療
スクリーニングにて胃の異常を指摘された患者①
胃GISTの診断と治療
スクリーニングにて胃の異常を指摘された患者②
胃カルチノイドの診断と治療
Ⅲ 小腸
腹痛,嘔吐を訴えて来院した患者の診断
小腸脂肪腫によるイレウスの診断と治療
子宮全摘術の術後2年目,腹痛と嘔吐にて発症した患者
癒着(バンド)による絞扼性イレウスの診断と治療
貧血精査,カプセル内視鏡で異常を指摘された患者
回腸腫瘍(悪性リンパ腫)の診断と治療
腹部外傷にて救急搬送されてきた患者
腹部外傷による消化管損傷の診断と治療
突然の左下腹部痛の患者
成人に発生した腸重積の診断
Ⅳ 大腸
大腸スクリーニングにて異常を指摘された患者
早期大腸癌(S状結腸癌)の診断と治療
便潜血陽性にて精査の患者
直腸下部早期癌の治療
腹満感を主訴に受診した患者
イレウスを伴う左側大腸癌の診断と治療
排便時出血にて来院してきた患者
下部直腸癌の診断と治療(超低位前方切除術)
右下腹部の腫瘤触知にて来院してきた患者
stage Ⅳ大腸癌(肝転移)の治療
咳を主訴としてきた患者
stage Ⅳ大腸癌(肺転移)の治療
腹部膨満感と腹痛にて来院してきた患者
stage Ⅳ大腸癌(腹膜播種)の治療
便の血液付着を主訴に来院した患者
下部直腸癌の治療(肛門機能温存手術)
直腸癌術後1年6カ月,肛門部痛で来院した患者
直腸癌の局所再発
直腸癌術後にCEAが上昇した患者
直腸癌肝転移の診断と治療
嘔気・腹部不快感にて来院した患者
クローン病の治療
突然の左下腹部痛の患者
虚血性腸炎の治療
下血と腹痛にて来院してきた患者
潰瘍性大腸炎の治療
腎盂腎炎治療中に下痢が出現した患者
偽膜性腸炎の診断と治療
尿の混濁と便臭で来院した患者
S状結腸憩室炎(S状結腸膀胱瘻)
血性下痢と腹痛,発熱を主訴として来院した患者
閉塞性大腸炎の診断と治療
病歴および大腸内視鏡所見から診断された患者
家族性大腸腺腫症の診断と治療
排便時違和感を主訴として来院した患者
大腸GISTの診断と治療
人間ドックで直腸に異常を指摘された患者
直腸カルチノイドの診断と治療
痔瘻で加療中に肛門部の腫瘤を自覚し来院した患者
痔瘻癌の診断と治療
大腸ポリープに対し内視鏡治療後に腹痛を呈した患者
医原性大腸穿孔の診断と治療
Ⅴ 肝臓
慢性肝炎のfollow中に肝腫瘍を指摘された患者
小さな肝細胞癌の診断と治療
肝硬変のfollow中に肝腫瘍を指摘された患者
肝硬変を背景とした3 .5 cmの肝細胞癌の診断と治療
肝硬変のfollow中,肝臓の2カ所に腫瘍を指摘された患者
多発性の肝細胞癌の診断と治療
下肢浮腫の精査中に肝腫瘍を指摘された患者
高度進行肝細胞癌の診断と治療
突然の腹痛とプレショックにて救急搬送された患者
肝細胞癌自然破裂の診断と治療
上腹部痛の精査時に肝腫瘍を指摘された患者
限局性結節性過形成(FNH)の診断と治療
健診にて肝腫瘤性病変を指摘された患者
胆管細胞癌の診断と治療
肝腫瘤性病変を指摘された慢性B型肝炎患者
混合型肝癌の診断と治療
女性化乳房を発症した若年者の肝腫瘍
fibrolamellar hepatocellular carcinoma(FLC)の病態と診断
肝機能異常を指摘され来院した患者
胆管嚢胞腺腫・腺癌の診断と治療
大腸癌術後肝転移に対する化学療法後の肝切除
転移性肝臓癌に対する化学療法後の肝切除
紫斑の精査にて肝腫瘍を指摘された患者
肝血管腫の治療
肝腫瘤増大の精査・加療目的で来院した患者
肝嚢胞の治療
急性胆嚢炎治療中に肝腫瘤を指摘された患者
胆嚢炎から生じた肝膿瘍の診断と治療
交通事故後,腹痛を訴えて救急搬送された患者
肝外傷(Ⅱ型)の診断と治療
交通事故に遭い,ショック状態にて緊急搬送された患者
肝外傷(Ⅲ型)の診断と治療
発熱の精査にて,肝臓に異常を指摘された患者
肝内結石の診断と治療
Ⅵ 胆道
胆嚢ポリープでfollow中,増大傾向を認めた患者
胆嚢癌の診断と治療
黄疸の精査にて,胆嚢の異常を指摘された患者
進行胆嚢癌の広がり診断と治療
スクリーニング検査で左肝内胆管の拡張を指摘された患者
胆管内乳頭状腫瘍の診断と治療
黄疸の精査にて来院した患者
肝門部胆管癌の診断と治療
眼球結膜の黄染を指摘されて来院した患者
胆管癌の診断と治療
健診で十二指腸乳頭部に腫瘤を指摘された患者
十二指腸乳頭部癌の診断と治療
胆管炎の精査で総胆管の軽度拡張を認めた患者
膵胆管合流異常の診断と治療
胆嚢結石のfollow中に胆道系酵素の上昇を認めた患者
Mirizzi症候群の診断と治療
胆嚢結石の経過観察中に発熱,腹痛を認めた患者
落下結石による急性胆管炎の診断と治療
健診で胆嚢に異常を指摘された患者
胆嚢腺筋症の診断と治療
Ⅶ 膵臓
眼球結膜の軽度黄染を指摘され来院してきた患者
膵頭部癌の診断と治療
3カ月前から増強する背部痛の精査を受けた患者
門脈浸潤を伴う膵頭部癌の診断と治療
スクリーニング検査で肝腫瘍を指摘された患者
肝転移を有する膵頭部癌の診断と治療
スクリーニングの腹部エコーで膵管の拡張を指摘された患者
主膵管型IPMNの診断と治療
腹痛の精査時に膵に異常を認めた患者
分枝型IPMNの診断と治療
3年前にIPMNの診断を受け放置していた黄疸と腹痛の患者
IPMCの診断と治療
上腹部痛にて検査を受け膵臓に異常を指摘された患者
膵体尾部癌の診断と治療
健診で膵腫瘤を指摘され来院した患者
膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)の診断と治療
上腹部痛の精査目的に来院した患者
solid pseudopapillary tumorの診断と治療
空腹時に気分不良を生じるため来院した患者
インスリノーマの診断と治療
多量飲酒した後,急激な腹痛と背部痛を訴え来院した患者
急性膵炎(重症型)の診断と治療
Ⅷ 腹壁・脾臓
上部消化管内視鏡検査で食道に異常を認めた患者
特発性門脈圧亢進症の診断と治療
悪心嘔吐と右大腿内側の痛みを訴えて来院した患者
閉鎖孔ヘルニアによる腸閉塞
自転車で転倒後に遅発性意識障害を呈した患者
脾臓損傷の診断と治療
鉄則一覧
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