外科専門医への知識のfundamentals
先輩たちからの道しるべ
定価 10,450円(税込) (本体9,500円+税)
- B5判 784ページ 2色+4色刷,イラスト100点,写真80点
- 2016年12月5日刊行
- ISBN978-4-7583-1526-5
序文
監修者ご挨拶
近年,一般社団法人「日本専門医機構」を中心に専門医制度の在り方が検討されている。その専門医制度の目的は,「国民及び社会に信頼され,医療の基盤となる専門医制度を確立することによって,専門医の質を高め,良質かつ適切な医療を提供すること」としている。
外科領域においては,これまで日本外科学会をはじめとして,認定医や専門医制度を施行し教育活動に力を注いできた。その結果,我が国の外科治療の質の高さが,世界においても評価されるまでに成長してきたことは周知の事実である。
一方,研修医たちの外科離れが進む中,質の高い外科医療を,どのようにして次の世代に踏襲していくべきかが問われている。そのためには,さらなる効率のよい外科教育システムの確立と良き外科指導者の育成が必要であることは言うまでもない。現在,準備が進められている専門医制度改革が,その牽引役になることと期待している。
外科医教育の目標は,「ScienceとArtとHeart」を身につけた外科医師を育成することであるとよく言われる。実際のところ,多くの若き外科医は,限られた時間の中で,Artを習得することに精一杯であり,Scienceの習得にまで手が届かないのが実状のように思われる。
これまで,多くのガイドラインや外科の教科書および問題集が出版されてきた。本書「外科専門医への知識のfundamentals」は,大分大学医学部地域医療学センター(外科分野)の白石憲男教授が,若き外科医師たちを対象として外科専門医に求められるであろう基礎知識を簡便にまとめた書籍を提供したいという思いから編集されたと伺っている。これまで,消化器外科専門医に必要な知識の整理書である「消化器外科専門医へのminimal requirements」や「消化器外科周術期合併症のminimal requirements」を編集されてきた先生ならではの教育書になっていると感じている。若き外科医の知識の整理書としてのみならず,指導者による若き医師への指導書として,ぜひ一読いただければ幸いである。
最後に,このような書物を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏,宮澤進氏,山田麻祐子氏に心から感謝いたします。
平成28年11月
大分大学長 北野正剛
----------------------------------------------------------------------------
序
外科専門医として認定を受けることは,外科医としての自信を持たせてくれる。外科医として社会に認められたような気持ちになり,少し誇らしげになる。
大学を卒業し,外科医に憧れて外科に進んでみたけれど,いつも不安に襲われていた。先輩の外科医としての知識や態度や手術手技を見ては,先輩のような外科医になれるのかといつも不安を抱いていた。それでも,少しずつ診療に参加して外科の面白さを感じつつ,経験を積み重ね,やっと外科専門医の受験資格を得ることができた。——このような若き外科医が多いに違いない。
そして今,専門医制度が変わろうとしている。今まで以上に外科専門医に課せられた課題は大きく,外科的手技や知識の体系的な取得が求められている。これまでに公開されてきた外科専門医試験問題を拝見すると,外科専門医に求められる資質を見出すことができる。外科医として習得しておくべき病態や疾患の基礎知識,基本的な手技の経験,さらには診療に際して生じる有害事象への正しい対処法などである。これからの外科専門医には,このような資質が今まで以上に求められるに違いない。
今日までに多くのすばらしい外科学の教科書が出版されている。これらの教科書は,実にわかりやすく,よくまとめられており,外科医ならば一度は通読すべき書籍であることには間違いはない。しかしながら,初学者からみると,ポイントの強弱がわかりにくく,学習効率に疑問をもつ書籍もあるような噂を耳にする。
そこで,過去2〜3年以内に外科専門医の認定試験を受験した若き外科医たちを対象として,自分たちの知識の整理のみならず後輩達が勉強しやすい書物を編集する目的として勉強会を始めた。すなわち,彼らの年代の外科医たちが,求められていると感じている「外科の基礎知識」を再確認する勉強会である。本書「外科専門医への知識のfundamentals」は,これらの勉強会の集積であり,勉強会のメンバーは若き消化器外科医たちから構成されている。そのため,各領域の専門家の先生方から,ご批判を受ける記載が有るかもしれない。執筆に携わった若き外科医たちの後輩たちへの熱き思いに免じてお許しいただき,本書が,さらなるご指導をいただくきっかけになれば幸いであると考えている。
最後に,情熱を失わず,ともに勉強してきた13名の後輩思いの執筆者に心から感謝いたします。また,事務業務やイラスト描きを手伝ってくれた教室秘書の安東徳子さんと衞藤千鶴さんに心から感謝いたします。本書の作成にご理解をいただき,本書を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏,宮澤進氏,山田麻祐子氏に心から感謝申し上げます。
平成28年11月
編者 白石憲男
藤島 紀
近年,一般社団法人「日本専門医機構」を中心に専門医制度の在り方が検討されている。その専門医制度の目的は,「国民及び社会に信頼され,医療の基盤となる専門医制度を確立することによって,専門医の質を高め,良質かつ適切な医療を提供すること」としている。
外科領域においては,これまで日本外科学会をはじめとして,認定医や専門医制度を施行し教育活動に力を注いできた。その結果,我が国の外科治療の質の高さが,世界においても評価されるまでに成長してきたことは周知の事実である。
一方,研修医たちの外科離れが進む中,質の高い外科医療を,どのようにして次の世代に踏襲していくべきかが問われている。そのためには,さらなる効率のよい外科教育システムの確立と良き外科指導者の育成が必要であることは言うまでもない。現在,準備が進められている専門医制度改革が,その牽引役になることと期待している。
外科医教育の目標は,「ScienceとArtとHeart」を身につけた外科医師を育成することであるとよく言われる。実際のところ,多くの若き外科医は,限られた時間の中で,Artを習得することに精一杯であり,Scienceの習得にまで手が届かないのが実状のように思われる。
これまで,多くのガイドラインや外科の教科書および問題集が出版されてきた。本書「外科専門医への知識のfundamentals」は,大分大学医学部地域医療学センター(外科分野)の白石憲男教授が,若き外科医師たちを対象として外科専門医に求められるであろう基礎知識を簡便にまとめた書籍を提供したいという思いから編集されたと伺っている。これまで,消化器外科専門医に必要な知識の整理書である「消化器外科専門医へのminimal requirements」や「消化器外科周術期合併症のminimal requirements」を編集されてきた先生ならではの教育書になっていると感じている。若き外科医の知識の整理書としてのみならず,指導者による若き医師への指導書として,ぜひ一読いただければ幸いである。
最後に,このような書物を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏,宮澤進氏,山田麻祐子氏に心から感謝いたします。
平成28年11月
大分大学長 北野正剛
----------------------------------------------------------------------------
序
外科専門医として認定を受けることは,外科医としての自信を持たせてくれる。外科医として社会に認められたような気持ちになり,少し誇らしげになる。
大学を卒業し,外科医に憧れて外科に進んでみたけれど,いつも不安に襲われていた。先輩の外科医としての知識や態度や手術手技を見ては,先輩のような外科医になれるのかといつも不安を抱いていた。それでも,少しずつ診療に参加して外科の面白さを感じつつ,経験を積み重ね,やっと外科専門医の受験資格を得ることができた。——このような若き外科医が多いに違いない。
そして今,専門医制度が変わろうとしている。今まで以上に外科専門医に課せられた課題は大きく,外科的手技や知識の体系的な取得が求められている。これまでに公開されてきた外科専門医試験問題を拝見すると,外科専門医に求められる資質を見出すことができる。外科医として習得しておくべき病態や疾患の基礎知識,基本的な手技の経験,さらには診療に際して生じる有害事象への正しい対処法などである。これからの外科専門医には,このような資質が今まで以上に求められるに違いない。
今日までに多くのすばらしい外科学の教科書が出版されている。これらの教科書は,実にわかりやすく,よくまとめられており,外科医ならば一度は通読すべき書籍であることには間違いはない。しかしながら,初学者からみると,ポイントの強弱がわかりにくく,学習効率に疑問をもつ書籍もあるような噂を耳にする。
そこで,過去2〜3年以内に外科専門医の認定試験を受験した若き外科医たちを対象として,自分たちの知識の整理のみならず後輩達が勉強しやすい書物を編集する目的として勉強会を始めた。すなわち,彼らの年代の外科医たちが,求められていると感じている「外科の基礎知識」を再確認する勉強会である。本書「外科専門医への知識のfundamentals」は,これらの勉強会の集積であり,勉強会のメンバーは若き消化器外科医たちから構成されている。そのため,各領域の専門家の先生方から,ご批判を受ける記載が有るかもしれない。執筆に携わった若き外科医たちの後輩たちへの熱き思いに免じてお許しいただき,本書が,さらなるご指導をいただくきっかけになれば幸いであると考えている。
最後に,情熱を失わず,ともに勉強してきた13名の後輩思いの執筆者に心から感謝いたします。また,事務業務やイラスト描きを手伝ってくれた教室秘書の安東徳子さんと衞藤千鶴さんに心から感謝いたします。本書の作成にご理解をいただき,本書を出版していただいたメジカルビュー社編集部の吉田富生氏,宮澤進氏,山田麻祐子氏に心から感謝申し上げます。
平成28年11月
編者 白石憲男
藤島 紀
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目次
Ⅰ 総論
外科の歴史
医学史(外科分野)
外科医療
外科診療に関する倫理とチーム医療
感染症
1. SSI, 敗血症,SIRS(CARS)など
2. 消毒法,抗菌薬
3. 特殊感染(破傷風,壊死性軟部組織感染症)
免疫
1. 感染免疫・癌免疫
2. 移植免疫
病理
1. 炎症と創傷治癒
2. 腫瘍(発生,増殖,進展)
腫瘍
1. 腫瘍マーカー
2. 化学療法
外科侵襲
1. 外科侵襲(手術侵襲と生体反応)
2. 内視鏡外科
輸液・栄養
1. 輸液とショック
2. 栄養・代謝学
輸血・凝固
1. 輸血
2. 凝固・線溶系
3. 塞栓・血栓症
集中治療
1. 呼吸管理
2. 循環管理
救急
1. 熱傷(範囲,深度など)
2. 熱傷(初期治療,小児熱傷)
3. 頭部外傷(急性硬膜下血腫,急性硬膜外血腫)
4. 胸部外傷(心タンポナーデ,緊張性気胸)
5. 腹部外傷(肝・膵・脾損傷)
麻酔
1. 局所麻酔
2. 末梢神経ブロック
3. 脊椎麻酔
4. 全身麻酔
5. 筋弛緩薬
6. 麻酔の有害事象(悪性高熱症),その他
章末復習問題
章末整理 知っておきたい専門用語
Ⅱ 消化管
食道
1. 解剖
2. 特殊検査(内視鏡検査,EUS)
3. 食道切除術に特徴的な手術操作と耐術評価
4. 食道表在癌と内視鏡的治療
5. 食道癌に対する手術療法(リンパ節郭清,再建法,合併症)
6. 食道癌のサルベージ手術と化学療法
7. 逆流性食道炎,Barrett食道,Mallory-Weiss症候群,特発性食道破裂
8. 食道胃静脈瘤
9. 食道憩室,食道狭窄
胃・小腸
1. 解剖・生理
2. 特殊検査(内視鏡検査,EUSの所見)
3. 手術(再建法・術後合併症,胃切除後後遺症)
4. 早期胃癌と内視鏡的治療
5. 胃癌のリンパ節郭清
6. 特殊な胃癌(AFP産生腫瘍,ウイルス関連腫瘍,など)
7. 胃GIST・胃カルチノイド・MALTリンパ腫
8. 胃十二指腸潰瘍に対する手術(出血,穿孔,狭窄)
9. 小腸疾患(上腸間膜動脈症候群,上腸間膜動脈塞栓症,小腸腫瘍)
大腸
1. 解剖(膜構造,脈管・神経,肛門)
2. 内視鏡的治療,機能温存手術,人工肛門
3. 大腸手術の前処置(機械的・化学的腸管処置,大腸ステント,経肛門イレウス管)
4. 進行大腸癌の腸管切離長とリンパ節郭清(結腸,直腸)
5. 大腸癌に対する化学療法
6. 潰瘍性大腸炎,クローン病,家族性大腸腺腫症
7. その他の大腸の炎症性疾患(大腸憩室症,虚血性腸炎,偽膜性大腸炎)
8. 痔核・痔瘻・Fournier症候群
9. 緊急外科的処置を要する下部消化管・肛門疾患
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
Ⅲ 肝・胆・膵
肝臓
1. 解剖
2. 特殊検査(腹部超音波検査, CT検査,MRI検査)
3. 肝機能検査
4. 手術(術式と処理する脈管)
5. 肝細胞癌に対する治療
6. 転移性肝癌に対する治療
7. 良性疾患(肝血管腫,肝嚢胞,肝膿瘍)
膵臓・脾臓
1. 解剖
2. 画像検査と膵内分泌負荷試験
3. 膵臓の手術(術式と処理する脈管および合併症)
4. 膵癌に対する治療
5. 膵腫瘍(IPMN,MCN,SCN,膵嚢胞)
6. 膵炎
7. 脾疾患に対する治療(脾摘の適応)
胆道
1. 解剖
2. 特殊検査(腹部超音波検査, CT検査,ERCP)
3. 手術(減黄処置と代表的な術式)
4. 胆嚢良性疾患(胆嚢結石症,胆嚢腺筋症,胆嚢ポリープ)
5. 胆嚢炎(胆管炎)
6. 胆道癌(膵胆管合流異常を含む)
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
Ⅳ 乳腺・内分泌・小児外科
乳腺
1. 解剖
2. 特殊検査(超音波検査,マンモグラフィなど)
3. 乳癌
4. 手術
5. ホルモン療法,化学療法,放射線治療
6. 良性乳腺疾患
内分泌
1. 甲状腺・副甲状腺の解剖
2. 甲状腺の特殊検査(超音波検査,シンチグラフィ)
3. 甲状腺と副甲状腺の良性疾患と周術期管理
4. 甲状腺悪性腫瘍(乳頭癌・濾胞癌・髄様癌・未分化癌・悪性リンパ腫)
5. 多発性内分泌腫瘍症(MEN)
小児外科
1. 胸部(横隔膜ヘルニア,漏斗胸,肺分画症)
2. 頸部・食道(先天性食道閉鎖症など)
3. 肥厚性幽門狭窄症,先天性十二指腸閉鎖症・狭窄症,鎖肛
4. 腸重積症,腸回転異常症,Hirschsprung病,Meckel憩室
5. 肝・胆・膵・脾(先天性胆道閉鎖症など)
6. 小児腫瘍 [神経芽種,腎芽腫(Wilms腫瘍),肝芽腫]
7. 腹壁異常(臍帯ヘルニア,腹壁破裂,臍ヘルニア,鼠径ヘルニア)
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
Ⅴ 心臓血管外科・呼吸器外科
心臓血管外科
1. 解剖(冠血管・弁・脈管の位置関係)
2. 心不全・不整脈
3. 特殊検査(心臓カテーテル検査,心臓超音波検査,スワンガンツカテーテル検査)
4. 先天性心疾患
5. 弁膜症とその治療
6. 冠動脈疾患とその外科的治療
7. 大動脈疾患とその治療
8. 中小動脈疾患[ Buerger病,閉塞性動脈硬化症(ASO),急性動脈閉塞症]
9. 静脈疾患(下肢静脈瘤,深部静脈血栓症)
呼吸器外科
1. 解剖
2. 呼吸機能検査と呼吸不全
3. 画像検査(気管支鏡検査,胸部単純X線検査,CT検査所見)
4. 手術と外科的処置
5. 肺癌
6. 肺良性腫瘍
7. 肺良性疾患
8. 縦隔腫瘍
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
外科の歴史
医学史(外科分野)
外科医療
外科診療に関する倫理とチーム医療
感染症
1. SSI, 敗血症,SIRS(CARS)など
2. 消毒法,抗菌薬
3. 特殊感染(破傷風,壊死性軟部組織感染症)
免疫
1. 感染免疫・癌免疫
2. 移植免疫
病理
1. 炎症と創傷治癒
2. 腫瘍(発生,増殖,進展)
腫瘍
1. 腫瘍マーカー
2. 化学療法
外科侵襲
1. 外科侵襲(手術侵襲と生体反応)
2. 内視鏡外科
輸液・栄養
1. 輸液とショック
2. 栄養・代謝学
輸血・凝固
1. 輸血
2. 凝固・線溶系
3. 塞栓・血栓症
集中治療
1. 呼吸管理
2. 循環管理
救急
1. 熱傷(範囲,深度など)
2. 熱傷(初期治療,小児熱傷)
3. 頭部外傷(急性硬膜下血腫,急性硬膜外血腫)
4. 胸部外傷(心タンポナーデ,緊張性気胸)
5. 腹部外傷(肝・膵・脾損傷)
麻酔
1. 局所麻酔
2. 末梢神経ブロック
3. 脊椎麻酔
4. 全身麻酔
5. 筋弛緩薬
6. 麻酔の有害事象(悪性高熱症),その他
章末復習問題
章末整理 知っておきたい専門用語
Ⅱ 消化管
食道
1. 解剖
2. 特殊検査(内視鏡検査,EUS)
3. 食道切除術に特徴的な手術操作と耐術評価
4. 食道表在癌と内視鏡的治療
5. 食道癌に対する手術療法(リンパ節郭清,再建法,合併症)
6. 食道癌のサルベージ手術と化学療法
7. 逆流性食道炎,Barrett食道,Mallory-Weiss症候群,特発性食道破裂
8. 食道胃静脈瘤
9. 食道憩室,食道狭窄
胃・小腸
1. 解剖・生理
2. 特殊検査(内視鏡検査,EUSの所見)
3. 手術(再建法・術後合併症,胃切除後後遺症)
4. 早期胃癌と内視鏡的治療
5. 胃癌のリンパ節郭清
6. 特殊な胃癌(AFP産生腫瘍,ウイルス関連腫瘍,など)
7. 胃GIST・胃カルチノイド・MALTリンパ腫
8. 胃十二指腸潰瘍に対する手術(出血,穿孔,狭窄)
9. 小腸疾患(上腸間膜動脈症候群,上腸間膜動脈塞栓症,小腸腫瘍)
大腸
1. 解剖(膜構造,脈管・神経,肛門)
2. 内視鏡的治療,機能温存手術,人工肛門
3. 大腸手術の前処置(機械的・化学的腸管処置,大腸ステント,経肛門イレウス管)
4. 進行大腸癌の腸管切離長とリンパ節郭清(結腸,直腸)
5. 大腸癌に対する化学療法
6. 潰瘍性大腸炎,クローン病,家族性大腸腺腫症
7. その他の大腸の炎症性疾患(大腸憩室症,虚血性腸炎,偽膜性大腸炎)
8. 痔核・痔瘻・Fournier症候群
9. 緊急外科的処置を要する下部消化管・肛門疾患
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
Ⅲ 肝・胆・膵
肝臓
1. 解剖
2. 特殊検査(腹部超音波検査, CT検査,MRI検査)
3. 肝機能検査
4. 手術(術式と処理する脈管)
5. 肝細胞癌に対する治療
6. 転移性肝癌に対する治療
7. 良性疾患(肝血管腫,肝嚢胞,肝膿瘍)
膵臓・脾臓
1. 解剖
2. 画像検査と膵内分泌負荷試験
3. 膵臓の手術(術式と処理する脈管および合併症)
4. 膵癌に対する治療
5. 膵腫瘍(IPMN,MCN,SCN,膵嚢胞)
6. 膵炎
7. 脾疾患に対する治療(脾摘の適応)
胆道
1. 解剖
2. 特殊検査(腹部超音波検査, CT検査,ERCP)
3. 手術(減黄処置と代表的な術式)
4. 胆嚢良性疾患(胆嚢結石症,胆嚢腺筋症,胆嚢ポリープ)
5. 胆嚢炎(胆管炎)
6. 胆道癌(膵胆管合流異常を含む)
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
Ⅳ 乳腺・内分泌・小児外科
乳腺
1. 解剖
2. 特殊検査(超音波検査,マンモグラフィなど)
3. 乳癌
4. 手術
5. ホルモン療法,化学療法,放射線治療
6. 良性乳腺疾患
内分泌
1. 甲状腺・副甲状腺の解剖
2. 甲状腺の特殊検査(超音波検査,シンチグラフィ)
3. 甲状腺と副甲状腺の良性疾患と周術期管理
4. 甲状腺悪性腫瘍(乳頭癌・濾胞癌・髄様癌・未分化癌・悪性リンパ腫)
5. 多発性内分泌腫瘍症(MEN)
小児外科
1. 胸部(横隔膜ヘルニア,漏斗胸,肺分画症)
2. 頸部・食道(先天性食道閉鎖症など)
3. 肥厚性幽門狭窄症,先天性十二指腸閉鎖症・狭窄症,鎖肛
4. 腸重積症,腸回転異常症,Hirschsprung病,Meckel憩室
5. 肝・胆・膵・脾(先天性胆道閉鎖症など)
6. 小児腫瘍 [神経芽種,腎芽腫(Wilms腫瘍),肝芽腫]
7. 腹壁異常(臍帯ヘルニア,腹壁破裂,臍ヘルニア,鼠径ヘルニア)
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
Ⅴ 心臓血管外科・呼吸器外科
心臓血管外科
1. 解剖(冠血管・弁・脈管の位置関係)
2. 心不全・不整脈
3. 特殊検査(心臓カテーテル検査,心臓超音波検査,スワンガンツカテーテル検査)
4. 先天性心疾患
5. 弁膜症とその治療
6. 冠動脈疾患とその外科的治療
7. 大動脈疾患とその治療
8. 中小動脈疾患[ Buerger病,閉塞性動脈硬化症(ASO),急性動脈閉塞症]
9. 静脈疾患(下肢静脈瘤,深部静脈血栓症)
呼吸器外科
1. 解剖
2. 呼吸機能検査と呼吸不全
3. 画像検査(気管支鏡検査,胸部単純X線検査,CT検査所見)
4. 手術と外科的処置
5. 肺癌
6. 肺良性腫瘍
7. 肺良性疾患
8. 縦隔腫瘍
章末復習問題
1.解剖と症状に関する問題
2.病因や病態に関する問題
3.検査や診断に関する問題
4.治療に関する問題
5.専門用語に関する問題
章末整理(1):知っておきたい専門用語
章末整理(2):知っておきたい術式
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