こんなときどうする
ICD&CRTプログラミングのキモ!

定価 5,720円(税込) (本体5,200円+税)
- B5判 168ページ 2色(一部カラー),イラスト90点,写真40点
- 2025年3月31日刊行
- ISBN978-4-7583-2209-6
電子版
序文
推薦の辞
皆さんはスマートフォン(スマホ)を使っていると思う。スマホは移動通信システムだが,そのはしりは1980年代後半から普及し始めたポケットベルである。呼び出し音が鳴るだけだったが,オンコールの多い循環器科医にとってはとても便利(?)なものであった。その後,移動通信システムは飛躍的な進歩を続け,スマホは現在のわたしたちの生活に不可欠なものになっている。
その間,植込み型心臓不整脈デバイス(デバイス)も著しく進歩してきた。植込み型除細動器(ICD)は臨床使用が可能となった1980年代後半には,開胸して除細動パッチを心外膜に縫い付け,大きな本体を腹壁に植込んでいた。機能も心室細動の感知とショックのみだったが,その後,飛躍的な進化を続けている。
スマホは高機能・多機能になったが,使い切れない機能は多い。アプリも複雑で,予期せぬトラブルに巻き込まれることもある。デバイスも同様である。ICDを植込んだが,プログラミング,モニタリング,管理,トラブル時の対応など,さまざまな場面で課題があり,ついていけないと感じるかたも多いと思われる。両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)になると,リード数,電極数は増え,その構造・機能はさらに複雑で,トラブルシューティングに難渋する。
スマホはフリーズしても再起動で解決されることが多いが,デバイスではそうはいかない。治療の対象は重症心不全・重症不整脈を有する患者である。対応を誤ると著しい不快・苦痛・不利益を与え,場合によっては致命的になる。
これだけ複雑になったデバイスが植込まれている患者を診るには,さまざまな状況における「こんなとき,どうする!」に応える必要がある。ところが著者が序文で述べているように,デバイスの各機能に十分精通し,常にアップデートして臨床に還元するためには,多大な努力が必要である。
このニーズに応えるべく,『こんなときどうする ICD & CRTプログラミングのキモ!』が上梓されることとなった。本書は『こんなときどうする ペースメーカプログラミングのキモ!』 に続く第2弾である。ICD,心臓再同期療法(CRT),CRT-D植込み後の定期フォローにおける「実践書」に位置付けられる内容となっているが,各社の最新のICD / CRT / CRT-Dの機能を項目ごとに比較解説することによって,背景となるコンセプトが理解しやすくなっている。理論に基づいた実践書であり,指南書である。わたし自身,監修にあたって丁寧に読み込んだが,目からうろこの連続で,多くの学びがあった。
植込み型心臓不整脈デバイスにかかわる医師,メディカルプロフェッショナル,植込み型心臓不整脈デバイス認定士,デバイス情報担当者,あるいはそれらを目指している人に本書を推薦する。丁寧に読み込んでおけば,どんなときでも解決の糸口がみつかる書になると確信している。
令和7年3月
東京医科大学名誉教授
みやびハート&ケアクリニック名誉院長
山科 章
--------------------
序 文
心臓のデバイス治療に関連した機器の進歩は目覚ましいものがあり,各機能に十分精通し,常にアップデートして臨床に還元するためには多大な努力が必要である。拙書『こんなときどうする ペースメーカプログラミングのキモ!』を令和元年5月に発刊して以降,幸いにして多くの読者のかたから好評をいただいた。そのなかで,植込み型除細動器(ICD)/ 心臓再同期療法(CRT)についても同様の書籍を発刊して欲しいというお言葉を数多くいただいた。しかし,ICD/CRTの機能はペースメーカに比べ格段に複雑で躊躇していたが,メジカルビュー社にも後押しいただき,第一歩を踏み出した。
本書ではペースメーカと共通する部分は最小限の記述に留め,なるべくICD/CRTに特化した機能の解説に重点を置いた。一方で,『ペースメーカプログラミングのキモ!』と同様に各社のICD/CRT機能につき,項目ごとに比較解説することでアルゴリズムの違いや,その背景にある各社のコンセプトへの理解を深められるように配慮した。また,デバイス外来で想定される問題事例や起こり得る不具合への対策も追加し,定期フォローにおける「実践書」としての位置付けは踏襲した。
デバイスのプログラミングは疾患に対する薬の処方と同じと筆者は考えている。シンプルなプログラミングで特に問題なく経過していれば変える必要はない。しかし,なにか問題が生じた場合には処方の変更が必要であるし,現在は問題ないが将来の予後改善を見据えて処方する場合もある。また,処方の変更にはメリットとともに副作用含めデメリットも常に存在し,その兼ね合いで判断する必要があると思う。不必要に複雑なプログラミングは避けるべきであるし,本書ではプログラミングを変更したときのメリットとともにそれに付随する注意点もなるべく併記するように心がけた。簡潔で的確なプログラミングを常に心がけていただければと思う。
本書がICD/CRTフォローに携わる医師,メディカルスタッフ,そしてペースメーカ/ICD関連情報担当者(CDR)を目指す医療関係者のかたすべてにお役立ていただけることを祈念している。最後に,本書の刊行に際し自社製品の記載内容の確認や資料の提供,不明な情報を随時海外の本社に問い合わせいただいた各ペースメーカ会社の担当者の皆様,企画から刊行までご尽力いただいた編集部の皆様にこの場をお借りして心より感謝の意を表したい。
令和7年3月
厚生中央病院 副院長/循環器内科部長
五関善成
皆さんはスマートフォン(スマホ)を使っていると思う。スマホは移動通信システムだが,そのはしりは1980年代後半から普及し始めたポケットベルである。呼び出し音が鳴るだけだったが,オンコールの多い循環器科医にとってはとても便利(?)なものであった。その後,移動通信システムは飛躍的な進歩を続け,スマホは現在のわたしたちの生活に不可欠なものになっている。
その間,植込み型心臓不整脈デバイス(デバイス)も著しく進歩してきた。植込み型除細動器(ICD)は臨床使用が可能となった1980年代後半には,開胸して除細動パッチを心外膜に縫い付け,大きな本体を腹壁に植込んでいた。機能も心室細動の感知とショックのみだったが,その後,飛躍的な進化を続けている。
スマホは高機能・多機能になったが,使い切れない機能は多い。アプリも複雑で,予期せぬトラブルに巻き込まれることもある。デバイスも同様である。ICDを植込んだが,プログラミング,モニタリング,管理,トラブル時の対応など,さまざまな場面で課題があり,ついていけないと感じるかたも多いと思われる。両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)になると,リード数,電極数は増え,その構造・機能はさらに複雑で,トラブルシューティングに難渋する。
スマホはフリーズしても再起動で解決されることが多いが,デバイスではそうはいかない。治療の対象は重症心不全・重症不整脈を有する患者である。対応を誤ると著しい不快・苦痛・不利益を与え,場合によっては致命的になる。
これだけ複雑になったデバイスが植込まれている患者を診るには,さまざまな状況における「こんなとき,どうする!」に応える必要がある。ところが著者が序文で述べているように,デバイスの各機能に十分精通し,常にアップデートして臨床に還元するためには,多大な努力が必要である。
このニーズに応えるべく,『こんなときどうする ICD & CRTプログラミングのキモ!』が上梓されることとなった。本書は『こんなときどうする ペースメーカプログラミングのキモ!』 に続く第2弾である。ICD,心臓再同期療法(CRT),CRT-D植込み後の定期フォローにおける「実践書」に位置付けられる内容となっているが,各社の最新のICD / CRT / CRT-Dの機能を項目ごとに比較解説することによって,背景となるコンセプトが理解しやすくなっている。理論に基づいた実践書であり,指南書である。わたし自身,監修にあたって丁寧に読み込んだが,目からうろこの連続で,多くの学びがあった。
植込み型心臓不整脈デバイスにかかわる医師,メディカルプロフェッショナル,植込み型心臓不整脈デバイス認定士,デバイス情報担当者,あるいはそれらを目指している人に本書を推薦する。丁寧に読み込んでおけば,どんなときでも解決の糸口がみつかる書になると確信している。
令和7年3月
東京医科大学名誉教授
みやびハート&ケアクリニック名誉院長
山科 章
--------------------
序 文
心臓のデバイス治療に関連した機器の進歩は目覚ましいものがあり,各機能に十分精通し,常にアップデートして臨床に還元するためには多大な努力が必要である。拙書『こんなときどうする ペースメーカプログラミングのキモ!』を令和元年5月に発刊して以降,幸いにして多くの読者のかたから好評をいただいた。そのなかで,植込み型除細動器(ICD)/ 心臓再同期療法(CRT)についても同様の書籍を発刊して欲しいというお言葉を数多くいただいた。しかし,ICD/CRTの機能はペースメーカに比べ格段に複雑で躊躇していたが,メジカルビュー社にも後押しいただき,第一歩を踏み出した。
本書ではペースメーカと共通する部分は最小限の記述に留め,なるべくICD/CRTに特化した機能の解説に重点を置いた。一方で,『ペースメーカプログラミングのキモ!』と同様に各社のICD/CRT機能につき,項目ごとに比較解説することでアルゴリズムの違いや,その背景にある各社のコンセプトへの理解を深められるように配慮した。また,デバイス外来で想定される問題事例や起こり得る不具合への対策も追加し,定期フォローにおける「実践書」としての位置付けは踏襲した。
デバイスのプログラミングは疾患に対する薬の処方と同じと筆者は考えている。シンプルなプログラミングで特に問題なく経過していれば変える必要はない。しかし,なにか問題が生じた場合には処方の変更が必要であるし,現在は問題ないが将来の予後改善を見据えて処方する場合もある。また,処方の変更にはメリットとともに副作用含めデメリットも常に存在し,その兼ね合いで判断する必要があると思う。不必要に複雑なプログラミングは避けるべきであるし,本書ではプログラミングを変更したときのメリットとともにそれに付随する注意点もなるべく併記するように心がけた。簡潔で的確なプログラミングを常に心がけていただければと思う。
本書がICD/CRTフォローに携わる医師,メディカルスタッフ,そしてペースメーカ/ICD関連情報担当者(CDR)を目指す医療関係者のかたすべてにお役立ていただけることを祈念している。最後に,本書の刊行に際し自社製品の記載内容の確認や資料の提供,不明な情報を随時海外の本社に問い合わせいただいた各ペースメーカ会社の担当者の皆様,企画から刊行までご尽力いただいた編集部の皆様にこの場をお借りして心より感謝の意を表したい。
令和7年3月
厚生中央病院 副院長/循環器内科部長
五関善成
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目次
Ⅰ 覚えてますか こんなこと,あんなこと―プログラミング前の基本知識のおさらい!―
ペースメーカとICDの基本的な構造・機能の違い
植込み型除細動器(ICD)の基本的構造と機能
サイズ
電池
リード線
ICDにおけるペースメーカ機能設定の注意点
モードの設定
ペーシングの設定
センシングの設定
機能解説! ペーシング後の自動感度調節
Ⅱ 除細動器としての基本機能―ICDプログラミング前の基本知識のおさらい!―
ICDの不整脈検出機能
心室頻拍(VT)/ 心室細動(VF) 検出機能
上室頻拍(SVT)との識別
コンバインドカウンタ
機能解説! ノイズ識別機能
ICDの治療機能
抗頻拍ペーシング(ATP)
機能解説! 追加バースト刺激
機能解説! Intrinsic ATP(iATP)
機能解説! ATP One Shot
電気ショック治療
ATP During Charging / ATP Before Charging
コミッティドタイプ/ノンコミティドタイプ
ICD:そのほかの治療関連
出力波形
機能解説! DeFT Response
シングルコイルとデュアルコイル
充電時間
ICDの治療設定のポイント
不整脈検出の設定
不整脈治療の設定
Ⅲ 覚えてますか こんなこと,あんなこと―CRTプログラミング前の基本知識のおさらい!―
ペースメーカとCRTの基本的な構造・機能の違い
サイズ
電池
リード線
CRT-P/CRT-Dにおけるペースメーカ機能設定の注意点
モードの設定
センシングの設定
ペーシングの設定
Ⅳ 両室ペーシングとしての基本機能―CRT-P/CRT-Dプログラミング前の基本知識のおさらい!―
CRT-P/CRT-Dのペーシングタイミング
房室間隔(AVディレイ)
心室伝導時間(VVディレイ)
至適AV/ VV時間の自動設定
機能解説! AdaptivCRTとレートアダプティブAV機能
機能解説! SyncAVとSyncAV Plus
CRT-P/CRT-Dの左室ペーシング部位
至適左室ペーシング部位
マルチポイントペーシング(MPP)
機能解説! MultiPointペーシング時の出力設定制限
CRT-P/CRT-Dの不整脈治療
発作性心房細動に対する治療
機能解説! 心房ATPのバッテリへの影響
心室不整脈
Ⅴ フォローアップ時に知っておくべきこと
フォローアップ時に知っておくべきこと
外来時にチェックするべき基本項目
機能解説! EffectivCRT
ワイヤレステレメトリ
機能解説! Bluetooth Low Energy(BLE)とは
Ⅵ こんなときどうする 再プログラミング―覚えよう! 取説には書いていないマル秘情報!―
ICD
緊急時設定のキモ:不整脈治療
植込み型除細動器(ICD)のショック作動を減らしたいとき
不適切作動時
機能解説! ハイパスフィルタ機能
機能解説! T Wave discrimination
エレクトリカルストーム(electrical storm)の場合
除細動閾値が高い(high DFT)場合
機能解説! DeFT Response
心室細動(VF)のアンダーセンシングを認めた場合
機能解説! VF Therapy Assurance(VFTA)
緊急時設定のキモ:ジェネレータ・リード
リード抵抗の急な上昇・低下を認めた場合
機能解説! DynamicTx
機能解説! Sporadic high impedance
ポケット刺激
アラート音が聞こえたら
CRT
緊急時設定のキモ:ノンレスポンダーの場合
心臓再同期療法(CRT)緊急時設定のキモ:ノンレスポンダーの場合
発作性心房細動が多い場合
機能解説! 伝導AFレスポンス
機能解説! EffectivCRT During AF
心房のトラッキング不全
機能解説! トラッキングの優先(Tracking Preference)
心室センシングイベントが増加したとき
緊急時設定のキモ:ペーシング
陽極刺激(anodal stimulation)を認めた場合
横隔神経刺激(PNS)を認めた場合
左室リードの刺激閾値上昇を認めた場合
左室リードにlatencyを認めた場合
Ⅶ そのほか知っておきたい事項
主なICD/CRT-D不具合事象のまとめ
主な植込み型除細動器(ICD)/
心臓再同期療法(CRT)の
不具合事象のまとめ
特殊な状況での設定を求められた場合
電気メスを使用する場合
磁気共鳴画像(MRI)検査時
機能解説! MRI AutoDetect
機能解説! AUTOMRI
そのほかの場合
S-ICD
完全皮下植込み型除細動器(S-ICD)とは
センシング機能
機能解説! SMART Pass
治療設定
治療
ペーシング機能
MRI撮影
AFモニター
Ⅷ 各種遠隔モニタリング機能を活用しよう
不整脈関連モニタリング
心房不整脈エピソードデータ
心室不整脈エピソードデータ
心不全関連モニタリング
OptiVol2. 0
Thoracic impedance
CorVue
そのほかの生体情報モニタリング
STモニタリング
S1,S3心音
睡眠傾斜
心拍変動(HRV)
呼吸関連情報
機能解説! HeartLogic
機能解説! HeartInsight
遠隔モニタリング
巻末付録1 ICD/CRT関連用語略語集
巻末付録2 代表的な各社デバイスとプログラマ比較一覧
ペースメーカとICDの基本的な構造・機能の違い
植込み型除細動器(ICD)の基本的構造と機能
サイズ
電池
リード線
ICDにおけるペースメーカ機能設定の注意点
モードの設定
ペーシングの設定
センシングの設定
機能解説! ペーシング後の自動感度調節
Ⅱ 除細動器としての基本機能―ICDプログラミング前の基本知識のおさらい!―
ICDの不整脈検出機能
心室頻拍(VT)/ 心室細動(VF) 検出機能
上室頻拍(SVT)との識別
コンバインドカウンタ
機能解説! ノイズ識別機能
ICDの治療機能
抗頻拍ペーシング(ATP)
機能解説! 追加バースト刺激
機能解説! Intrinsic ATP(iATP)
機能解説! ATP One Shot
電気ショック治療
ATP During Charging / ATP Before Charging
コミッティドタイプ/ノンコミティドタイプ
ICD:そのほかの治療関連
出力波形
機能解説! DeFT Response
シングルコイルとデュアルコイル
充電時間
ICDの治療設定のポイント
不整脈検出の設定
不整脈治療の設定
Ⅲ 覚えてますか こんなこと,あんなこと―CRTプログラミング前の基本知識のおさらい!―
ペースメーカとCRTの基本的な構造・機能の違い
サイズ
電池
リード線
CRT-P/CRT-Dにおけるペースメーカ機能設定の注意点
モードの設定
センシングの設定
ペーシングの設定
Ⅳ 両室ペーシングとしての基本機能―CRT-P/CRT-Dプログラミング前の基本知識のおさらい!―
CRT-P/CRT-Dのペーシングタイミング
房室間隔(AVディレイ)
心室伝導時間(VVディレイ)
至適AV/ VV時間の自動設定
機能解説! AdaptivCRTとレートアダプティブAV機能
機能解説! SyncAVとSyncAV Plus
CRT-P/CRT-Dの左室ペーシング部位
至適左室ペーシング部位
マルチポイントペーシング(MPP)
機能解説! MultiPointペーシング時の出力設定制限
CRT-P/CRT-Dの不整脈治療
発作性心房細動に対する治療
機能解説! 心房ATPのバッテリへの影響
心室不整脈
Ⅴ フォローアップ時に知っておくべきこと
フォローアップ時に知っておくべきこと
外来時にチェックするべき基本項目
機能解説! EffectivCRT
ワイヤレステレメトリ
機能解説! Bluetooth Low Energy(BLE)とは
Ⅵ こんなときどうする 再プログラミング―覚えよう! 取説には書いていないマル秘情報!―
ICD
緊急時設定のキモ:不整脈治療
植込み型除細動器(ICD)のショック作動を減らしたいとき
不適切作動時
機能解説! ハイパスフィルタ機能
機能解説! T Wave discrimination
エレクトリカルストーム(electrical storm)の場合
除細動閾値が高い(high DFT)場合
機能解説! DeFT Response
心室細動(VF)のアンダーセンシングを認めた場合
機能解説! VF Therapy Assurance(VFTA)
緊急時設定のキモ:ジェネレータ・リード
リード抵抗の急な上昇・低下を認めた場合
機能解説! DynamicTx
機能解説! Sporadic high impedance
ポケット刺激
アラート音が聞こえたら
CRT
緊急時設定のキモ:ノンレスポンダーの場合
心臓再同期療法(CRT)緊急時設定のキモ:ノンレスポンダーの場合
発作性心房細動が多い場合
機能解説! 伝導AFレスポンス
機能解説! EffectivCRT During AF
心房のトラッキング不全
機能解説! トラッキングの優先(Tracking Preference)
心室センシングイベントが増加したとき
緊急時設定のキモ:ペーシング
陽極刺激(anodal stimulation)を認めた場合
横隔神経刺激(PNS)を認めた場合
左室リードの刺激閾値上昇を認めた場合
左室リードにlatencyを認めた場合
Ⅶ そのほか知っておきたい事項
主なICD/CRT-D不具合事象のまとめ
主な植込み型除細動器(ICD)/
心臓再同期療法(CRT)の
不具合事象のまとめ
特殊な状況での設定を求められた場合
電気メスを使用する場合
磁気共鳴画像(MRI)検査時
機能解説! MRI AutoDetect
機能解説! AUTOMRI
そのほかの場合
S-ICD
完全皮下植込み型除細動器(S-ICD)とは
センシング機能
機能解説! SMART Pass
治療設定
治療
ペーシング機能
MRI撮影
AFモニター
Ⅷ 各種遠隔モニタリング機能を活用しよう
不整脈関連モニタリング
心房不整脈エピソードデータ
心室不整脈エピソードデータ
心不全関連モニタリング
OptiVol2. 0
Thoracic impedance
CorVue
そのほかの生体情報モニタリング
STモニタリング
S1,S3心音
睡眠傾斜
心拍変動(HRV)
呼吸関連情報
機能解説! HeartLogic
機能解説! HeartInsight
遠隔モニタリング
巻末付録1 ICD/CRT関連用語略語集
巻末付録2 代表的な各社デバイスとプログラマ比較一覧
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植込み型除細動器(ICD),心臓再同期療法(CRT)は心室頻拍・心室細動患者や重症心不全患者の増加により,臨床現場で施行される機会が増えているが,メーカー各社で異なる機能・特徴があり,そのプログラミング・管理を難しいと感じるケースが多いとされている。
本書は好評書『こんなときどうする ペースメーカプログラミングのキモ!』の続編として,ICD/CRTのプログラミングの基本,各社で異なる機能・特徴とその取り扱い,問題が起きた場合の適切なプログラミングの設定変更など,臨床に役立つ知識をピンポイントで解説。医師,臨床工学技士など関連する医療スタッフが,つまずきやすいシチュエーションに慌てず対応できる知識とスキルをイチから習得できる実践的な書籍である。