臨床工学技士 グリーン・ノート
基礎編
定価 5,280円(税込) (本体4,800円+税)
- B5判 272ページ 2色(一部カラー),イラスト100点
- 2014年12月24日刊行
- ISBN978-4-7583-1681-1
序文
編集の序
2013年9月に国家試験対策の参考書として,『臨床工学技士 ブルー・ノート 基礎編』と『臨床工学技士 イエロー・ノート 臨床編』を刊行した。イラストや写真,表を多く用いながら国家試験でよく問われる内容について解説した。一方で,『ブルー/イエロー・ノート』を活用し勉強された読者は,その理解度について確かめたくなるのではないだろうか。そこで今回,『ブルー/イエロー・ノート』に対応する問題集として,『グリーン・ノート』を新たに刊行することとなった。
本書『グリーン・ノート 基礎編』は,『ブルー・ノート 基礎編』をベースとした穴埋め形式の問題集である。専門基礎科目である「医学概論」,「医用電気電子工学」,「医用機械工学」,「生体物性材料工学」を収めた。同時刊行する『グリーン・ノート 臨床編』と併せて使えば,すべての出題範囲をカバーできる。
ページ構成は1項目見開き2ページを基本とし,左ページにイラストや表,右ページに穴埋め式の問題を配置した。左ページから視覚的に学びつつ,右ページで重要語句を覚えてほしい。また,「国試の要点」という囲み記事には国家試験の出題傾向や勉強のポイントを記してある。
穴埋め式の問題は基礎的な内容を「1st stage」に,発展的な内容を「2nd stage」と,分けて記載した。さらに各章末には「演習問題」のページを設け,近年の国家試験から重要な問題を選んで掲載した。「1st stage」,「2nd stage」と段階的に学力を高めた読者に,力試しとして「演習問題」にチャレンジしていただきたいと思う。なお,これらの紙面構成は診療放射線技師や理学療法士などに向けてすでに刊行されている『グリーン・ノート シリーズ』を踏襲している。
本書を通じて読者の方達には,国家試験や学内試験を突破する力を身に付けていただきたい。
発刊にあたりご尽力頂いたメジカルビュー社スタッフの方々に御礼を申し上げる。
2014年11月
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科
見目恭一
2013年9月に国家試験対策の参考書として,『臨床工学技士 ブルー・ノート 基礎編』と『臨床工学技士 イエロー・ノート 臨床編』を刊行した。イラストや写真,表を多く用いながら国家試験でよく問われる内容について解説した。一方で,『ブルー/イエロー・ノート』を活用し勉強された読者は,その理解度について確かめたくなるのではないだろうか。そこで今回,『ブルー/イエロー・ノート』に対応する問題集として,『グリーン・ノート』を新たに刊行することとなった。
本書『グリーン・ノート 基礎編』は,『ブルー・ノート 基礎編』をベースとした穴埋め形式の問題集である。専門基礎科目である「医学概論」,「医用電気電子工学」,「医用機械工学」,「生体物性材料工学」を収めた。同時刊行する『グリーン・ノート 臨床編』と併せて使えば,すべての出題範囲をカバーできる。
ページ構成は1項目見開き2ページを基本とし,左ページにイラストや表,右ページに穴埋め式の問題を配置した。左ページから視覚的に学びつつ,右ページで重要語句を覚えてほしい。また,「国試の要点」という囲み記事には国家試験の出題傾向や勉強のポイントを記してある。
穴埋め式の問題は基礎的な内容を「1st stage」に,発展的な内容を「2nd stage」と,分けて記載した。さらに各章末には「演習問題」のページを設け,近年の国家試験から重要な問題を選んで掲載した。「1st stage」,「2nd stage」と段階的に学力を高めた読者に,力試しとして「演習問題」にチャレンジしていただきたいと思う。なお,これらの紙面構成は診療放射線技師や理学療法士などに向けてすでに刊行されている『グリーン・ノート シリーズ』を踏襲している。
本書を通じて読者の方達には,国家試験や学内試験を突破する力を身に付けていただきたい。
発刊にあたりご尽力頂いたメジカルビュー社スタッフの方々に御礼を申し上げる。
2014年11月
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科
見目恭一
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目次
1 医学概論
臨床工学に必要な医学的基礎
■1 医学概論
■2 公衆衛生の基礎と方法
■3 疫学と衛生統計
■4 保健活動①
■5 保健活動②
■6 臨床工学技士法
■7 感染症法
■8 生体物質①(タンパク質・糖質・脂質)
■9 生体物質②(核酸・ビタミン・ミネラル)
■10 薬物の適用方法
■11 薬物の体内動態
■12 各種障害と炎症
■13 感染症,免疫異常と腫瘍
■14 臨床検査
■15 検体検査
■16 微生物検査
■17 生理検査
人体の構造および機能
■18 細胞と組織
■19 骨と骨格筋
■20 スパイログラム
■21 酸素解離曲線とボーア効果
■22 心臓と血管の構造
■23 心電図と心機図
■24 血液の循環と血行力学
■25 血液の成分と血液凝固
■26 尿の生成とクリアランス
■27 消化・吸収・代謝
■28 自律神経とホルモンの分泌と作用
■29 神経の基礎と感覚器
■30 脳と脳神経
■31 皮膚と体温調節,外部環境からの防御
■32 生殖器・発生
演習問題
2 医用電気電子工学
電気工学
■1 電荷と電界
■2 電界と電位差
■3 電流が作る磁界
■4 電流が磁界から受ける力
■5 電磁誘導
■6 直流回路の基礎
■7 内部抵抗,電流計,電圧計
■8 さまざまな直流回路
■9 交流回路の基礎
■10 RLC接続回路と共振回路
■11 フィルタ回路
■12 過渡現象
■13 電力装置
電子工学
■14 ダイオードの構造と働き
■15 ダイオードを利用した回路
■16 トランジスタ
■17 オペアンプの特徴
■18 オペアンプを用いた回路①
■19 オペアンプを用いた回路②
■20 増幅度,利得,CMRR
■21 センサ,トランスデューサ
■22 通信工学①(通信路と通信方式)
■23 通信工学②(変調復調方式)
情報処理工学
■24 コンピュータ①(コンピュータの構成)
■25 コンピュータ②(記憶装置と入出力インタフェース)
■26 コンピュータ③(ソフトウェア)
■27 コンピュータ④(プログラミング言語とフローチャート)
■28 コンピュータ⑤(ネットワークとセキュリティ)
■29 情報処理①(コンピュータの情報表現)
■30 情報処理②(論理回路①)
■31 情報処理③(論理回路②)
■32 情報処理④(画像容量と通信速度)
■33 情報処理⑤(AD変換)
システム工学
■34 伝達関数と基本要素
■35 ブロック線図
■36 フィードバック制御
演習問題
3 医用機械工学
医用機械工学
■1 力のつり合い
■2 力と運動
■3 機械的振動
■4 フックの法則
■5 応力集中と安全率
■6 粘弾性
■7 圧力
■8 連続の式とベルヌーイの定理
■9 ハーゲン・ポアズイユの法則およびレイノルズ数
■10 波の基本特性①(縦波・横波)
■11 音の基本特性②(波の式,音の三要素)
■12 超音波の特性
■13 熱量保存則
■14 ボイル・シャルルの法則
■15 熱力学の法則
演習問題
4 生体物性材料工学
生体物性
■1 生体組織の受動的電気特性
■2 生体組織の能動的電気特性
■3 生体組織の機械的性質
■4 生体組織の音響特性
■5 生体の放射線特性
■6 生体組織の熱特性
■7 生体組織の光特性
■8 生体内の物質輸送
医用材料
■9 医用材料の条件と滅菌
■10 安全性試験(安全性テスト)
■11 相互作用
■12 金属材料・無機材料
■13 合成高分子材料
■14 天然高分子材料・生体弁・再生工学
■15 材料化学の結合
演習問題
臨床工学に必要な医学的基礎
■1 医学概論
■2 公衆衛生の基礎と方法
■3 疫学と衛生統計
■4 保健活動①
■5 保健活動②
■6 臨床工学技士法
■7 感染症法
■8 生体物質①(タンパク質・糖質・脂質)
■9 生体物質②(核酸・ビタミン・ミネラル)
■10 薬物の適用方法
■11 薬物の体内動態
■12 各種障害と炎症
■13 感染症,免疫異常と腫瘍
■14 臨床検査
■15 検体検査
■16 微生物検査
■17 生理検査
人体の構造および機能
■18 細胞と組織
■19 骨と骨格筋
■20 スパイログラム
■21 酸素解離曲線とボーア効果
■22 心臓と血管の構造
■23 心電図と心機図
■24 血液の循環と血行力学
■25 血液の成分と血液凝固
■26 尿の生成とクリアランス
■27 消化・吸収・代謝
■28 自律神経とホルモンの分泌と作用
■29 神経の基礎と感覚器
■30 脳と脳神経
■31 皮膚と体温調節,外部環境からの防御
■32 生殖器・発生
演習問題
2 医用電気電子工学
電気工学
■1 電荷と電界
■2 電界と電位差
■3 電流が作る磁界
■4 電流が磁界から受ける力
■5 電磁誘導
■6 直流回路の基礎
■7 内部抵抗,電流計,電圧計
■8 さまざまな直流回路
■9 交流回路の基礎
■10 RLC接続回路と共振回路
■11 フィルタ回路
■12 過渡現象
■13 電力装置
電子工学
■14 ダイオードの構造と働き
■15 ダイオードを利用した回路
■16 トランジスタ
■17 オペアンプの特徴
■18 オペアンプを用いた回路①
■19 オペアンプを用いた回路②
■20 増幅度,利得,CMRR
■21 センサ,トランスデューサ
■22 通信工学①(通信路と通信方式)
■23 通信工学②(変調復調方式)
情報処理工学
■24 コンピュータ①(コンピュータの構成)
■25 コンピュータ②(記憶装置と入出力インタフェース)
■26 コンピュータ③(ソフトウェア)
■27 コンピュータ④(プログラミング言語とフローチャート)
■28 コンピュータ⑤(ネットワークとセキュリティ)
■29 情報処理①(コンピュータの情報表現)
■30 情報処理②(論理回路①)
■31 情報処理③(論理回路②)
■32 情報処理④(画像容量と通信速度)
■33 情報処理⑤(AD変換)
システム工学
■34 伝達関数と基本要素
■35 ブロック線図
■36 フィードバック制御
演習問題
3 医用機械工学
医用機械工学
■1 力のつり合い
■2 力と運動
■3 機械的振動
■4 フックの法則
■5 応力集中と安全率
■6 粘弾性
■7 圧力
■8 連続の式とベルヌーイの定理
■9 ハーゲン・ポアズイユの法則およびレイノルズ数
■10 波の基本特性①(縦波・横波)
■11 音の基本特性②(波の式,音の三要素)
■12 超音波の特性
■13 熱量保存則
■14 ボイル・シャルルの法則
■15 熱力学の法則
演習問題
4 生体物性材料工学
生体物性
■1 生体組織の受動的電気特性
■2 生体組織の能動的電気特性
■3 生体組織の機械的性質
■4 生体組織の音響特性
■5 生体の放射線特性
■6 生体組織の熱特性
■7 生体組織の光特性
■8 生体内の物質輸送
医用材料
■9 医用材料の条件と滅菌
■10 安全性試験(安全性テスト)
■11 相互作用
■12 金属材料・無機材料
■13 合成高分子材料
■14 天然高分子材料・生体弁・再生工学
■15 材料化学の結合
演習問題
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臨床工学技士「専門基礎科目」の穴埋め式問題集。学内試験・国試対策まで活用できる!
本問題集は,国家試験出題基準の「専門基礎科目」について,出題頻度の高い内容を重点的に盛り込んだ「穴埋めスタイルの問題集」である。基本的に見開き2ページで1つの重要項目を学習できるように構成し,左ページはイラストや図表で分かりやすく解説している。右ページの「1st stage」は国試突破のためにおさえておかなければいけない内容を含み,「2nd stage」は「1st stage」にトライ後,さらにレベル・アップする内容を含んでいる。また,各章末には「国家試験既出問題」を掲載し,自らの理解度を測れる内容となっている。
苦手な部分は,本書のベースとなっている国試参考書『臨床工学技士 ブルー・ノート 基礎編』を併用することで,理解を深めることが可能である。
本書は,短期間で一通り全体をとおして力試しができるようになっており,「国試直前のおさらい」として最適な「穴埋め問題集」で,もちろん,学内試験対策用にも威力を発揮する1冊である。