臨床工学技士 グリーン・ノート
臨床編
定価 5,280円(税込) (本体4,800円+税)
- B5判 324ページ 2色(一部カラー),イラスト100点,写真20点
- 2014年12月24日刊行
- ISBN978-4-7583-1682-8
序文
2013年9月に国家試験対策の参考書として,『臨床工学技士 ブルー・ノート 基礎編』と『臨床工学技士 イエロー・ノート 臨床編』を刊行した。イラストや写真,表を多く用いながら国家試験でよく問われる内容について解説した。一方で,『ブルー/イエロー・ノート』を活用し勉強された読者は,その理解度について確かめたくなるのではないだろうか。そこで今回,『ブルー/イエロー・ノート』に対応する問題集として,『グリーン・ノート』を新たに刊行することとなった。
本書『グリーン・ノート 臨床編』は,『イエロー・ノート 臨床編』をベースとした穴埋め形式の問題集である。専門科目である「生体機能代行装置学」,「医用治療機器学」,「生体計測装置学」,「医用機器安全管理学」,「臨床医学総論」を収めた。同時刊行する『グリーン・ノート 基礎編』と併せて使えば,すべての出題範囲をカバーできる。
ページ構成は1項目見開き2ページを基本とし,左ページにイラストや表,右ページに穴埋め式の問題を配置した。左ページから視覚的に学びつつ,右ページで重要語句を覚えてほしい。また,「国試の要点」という囲み記事には国家試験の出題傾向や勉強のポイントを記してある。
穴埋め式の問題は基礎的な内容を「1st stage」に,発展的な内容を「2nd stage」と,分けて記載した。さらに各章末には「演習問題」のページを設け,近年の国家試験から重要な問題を選んで掲載した。「1st stage」,「2nd stage」と段階的に学力を高めた読者に,力試しとして「演習問題」にチャレンジして頂きたいと思う。なお,これらの紙面構成は診療放射線技師や理学療法士などに向けてすでに刊行されている『グリーン・ノート シリーズ』を踏襲している。
本書を通じて読者の方達には,国家試験や学内試験を突破する力を身に付けていただきたい。
発刊にあたりご尽力頂いたメジカルビュー社スタッフの方々に御礼を申し上げる。
2014年11月
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科
見目恭一
本書『グリーン・ノート 臨床編』は,『イエロー・ノート 臨床編』をベースとした穴埋め形式の問題集である。専門科目である「生体機能代行装置学」,「医用治療機器学」,「生体計測装置学」,「医用機器安全管理学」,「臨床医学総論」を収めた。同時刊行する『グリーン・ノート 基礎編』と併せて使えば,すべての出題範囲をカバーできる。
ページ構成は1項目見開き2ページを基本とし,左ページにイラストや表,右ページに穴埋め式の問題を配置した。左ページから視覚的に学びつつ,右ページで重要語句を覚えてほしい。また,「国試の要点」という囲み記事には国家試験の出題傾向や勉強のポイントを記してある。
穴埋め式の問題は基礎的な内容を「1st stage」に,発展的な内容を「2nd stage」と,分けて記載した。さらに各章末には「演習問題」のページを設け,近年の国家試験から重要な問題を選んで掲載した。「1st stage」,「2nd stage」と段階的に学力を高めた読者に,力試しとして「演習問題」にチャレンジして頂きたいと思う。なお,これらの紙面構成は診療放射線技師や理学療法士などに向けてすでに刊行されている『グリーン・ノート シリーズ』を踏襲している。
本書を通じて読者の方達には,国家試験や学内試験を突破する力を身に付けていただきたい。
発刊にあたりご尽力頂いたメジカルビュー社スタッフの方々に御礼を申し上げる。
2014年11月
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科
見目恭一
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目次
1 生体機能代行装置学
呼吸療法装置
■1 自発呼吸と人工呼吸
■2 人工呼吸器の基本構造と原理
■3 人工呼吸の換気方法と換気モード
■4 人工呼吸の開始基準・ウィーニング
■5 人工呼吸の設定・操作,人工呼吸器の保守点検
■6 人工呼吸の警報
■7 患者管理,NPPV
■8 加温加湿・吸入療法(ネブライザ)
■9 酸素療法・在宅酸素療法
■10 高気圧治療
体外循環装置
■11 人工心肺装置
■12 人工肺
■13 血液ポンプ
■14 人工心肺構成パーツ
■15 人工心肺中の病態生理①
■16 人工心肺中の病態生理②
■17 人工心肺の操作技術①
■18 人工心肺の操作技術②
■19 心筋保護液,人工血管,人工弁
■20 補助循環
■21 安全管理
血液浄化療法装置学
■22 血液浄化法
■23 血液透析
■24 ダイアライザ
■25 透析膜
■26 バスキュラーアクセス
■27 抗凝固薬
■28 水処理装置
■29 透析液
■30 透析装置
■31 トラブルと対処法
演習問題
2 医用治療機器学
各種治療機器
■1 電気メス・マイクロ波手術装置
■2 除細動器
■3 心臓ペースメーカ
■4 結石破砕装置・吸引器
■5 心・血管系インターベンション装置・カテーテルアブレーション装置
■6 輸液ポンプ・シリンジポンプ
■7 レーザ手術装置
■8 超音波吸引手術器・超音波凝固切開装置
■9 内視鏡・内視鏡外科手術
■10 冷凍手術器・ハイパーサーミア装置
演習問題
3 生体計測装置学
生体計測の基礎
■1 計測論
■2 計測機器の基本構成
生体電気・磁器計測
■3 心臓循環器計測①:心電図波形と標準の心電図
■4 心臓循環器計測②:標準12誘導法
■5 心臓循環器計測③:さまざまな心電計と医療用テレメータ
■6 脳・神経系計測①:脳波と標準の脳電図
■7 脳・神経系計測②:筋電図とその他の生体電気・磁気計測
生体の物理・化学現象の計測
■8 循環器関連の計測
■9 呼吸関連の計測
■10 血液ガス分析
■11 体温計測
■12 超音波画像計測
■13 X線画像計測
■14 核磁気共鳴画像計測
■15 RI画像計測/内視鏡
演習問題
4 医用機器安全管理学
医用機器の安全管理
■1 臨床工学技士と安全管理
■2 各種エネルギーの人体への影響
■3 安全管理①(JIS T 0601-1:2012)
■4 安全管理②(JIS T 0601-1:2012)
■5 安全管理③(JIS T 0601-1:2012)
■6 病院電気設備①
■7 病院電気設備②
■8 電気的安全の測定①(JIS T 0601-1:2012)
■9 電気的安全の測定②(JIS T 0601-1:2012)
■10 安全管理技術
■11 医療ガス
■12 システム安全
■13 電磁環境
■14 感染防止
■15 医療法
■16 医療機器安全管理責任者
■17 医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器法,旧薬事法)
■18 医療機器のクラス分類と保守管理
■19 臨床工学技士基本業務指針2010
演習問題
5 臨床医学総論
内科学概論
■1 脱水と浮腫
外科学概論
■2 外科学概論
呼吸器系
■3 呼吸器感染症と呼吸不全
■4 肺癌とその他の肺疾患
■5 閉塞性肺疾患と拘束性肺疾患
循環器系
■6 血管性病変
■7 虚血性心疾患
■8 不整脈
■9 心不全
■10 その他の主な心疾患
内分泌・代謝系
■11 内分泌・代謝系
神経・筋肉系
■12 神経・筋肉系
感染症
■13 微生物の分類と基本的性状
■14 感染症と病態
腎臓・泌尿・生殖器系
■15 腎臓の機能と代表的疾患
■16 泌尿器科疾患
消化器系
■17 消化管の疾患
■18 肝炎
■19 肝・胆・膵系の疾患
血液系
■20 血液系①
■21 血液系②
麻酔科学
■22 全身麻酔と局所麻酔
■23 臨床麻酔に使う重要なモニターと器具
集中治療医学
■24 集中治療医学
■25 救急医療
手術医学
■26 手術医学(消毒・滅菌・院内感染予防)
臨床生理学
■27 呼吸機能検査
■28 循環機能検査
■29 腎機能検査
臨床生化学
■30 代謝
■31 ビタミン・ミネラル・基礎代謝
臨床免疫学
■32 液性免疫と細胞性免疫
■33 初期の生体防御を担う免疫細胞
■34 抗原
■35 アレルギー疾患
■36 免疫不全症
■37 自己免疫病
■38 移植免疫
■39 輸血
演習問題
呼吸療法装置
■1 自発呼吸と人工呼吸
■2 人工呼吸器の基本構造と原理
■3 人工呼吸の換気方法と換気モード
■4 人工呼吸の開始基準・ウィーニング
■5 人工呼吸の設定・操作,人工呼吸器の保守点検
■6 人工呼吸の警報
■7 患者管理,NPPV
■8 加温加湿・吸入療法(ネブライザ)
■9 酸素療法・在宅酸素療法
■10 高気圧治療
体外循環装置
■11 人工心肺装置
■12 人工肺
■13 血液ポンプ
■14 人工心肺構成パーツ
■15 人工心肺中の病態生理①
■16 人工心肺中の病態生理②
■17 人工心肺の操作技術①
■18 人工心肺の操作技術②
■19 心筋保護液,人工血管,人工弁
■20 補助循環
■21 安全管理
血液浄化療法装置学
■22 血液浄化法
■23 血液透析
■24 ダイアライザ
■25 透析膜
■26 バスキュラーアクセス
■27 抗凝固薬
■28 水処理装置
■29 透析液
■30 透析装置
■31 トラブルと対処法
演習問題
2 医用治療機器学
各種治療機器
■1 電気メス・マイクロ波手術装置
■2 除細動器
■3 心臓ペースメーカ
■4 結石破砕装置・吸引器
■5 心・血管系インターベンション装置・カテーテルアブレーション装置
■6 輸液ポンプ・シリンジポンプ
■7 レーザ手術装置
■8 超音波吸引手術器・超音波凝固切開装置
■9 内視鏡・内視鏡外科手術
■10 冷凍手術器・ハイパーサーミア装置
演習問題
3 生体計測装置学
生体計測の基礎
■1 計測論
■2 計測機器の基本構成
生体電気・磁器計測
■3 心臓循環器計測①:心電図波形と標準の心電図
■4 心臓循環器計測②:標準12誘導法
■5 心臓循環器計測③:さまざまな心電計と医療用テレメータ
■6 脳・神経系計測①:脳波と標準の脳電図
■7 脳・神経系計測②:筋電図とその他の生体電気・磁気計測
生体の物理・化学現象の計測
■8 循環器関連の計測
■9 呼吸関連の計測
■10 血液ガス分析
■11 体温計測
■12 超音波画像計測
■13 X線画像計測
■14 核磁気共鳴画像計測
■15 RI画像計測/内視鏡
演習問題
4 医用機器安全管理学
医用機器の安全管理
■1 臨床工学技士と安全管理
■2 各種エネルギーの人体への影響
■3 安全管理①(JIS T 0601-1:2012)
■4 安全管理②(JIS T 0601-1:2012)
■5 安全管理③(JIS T 0601-1:2012)
■6 病院電気設備①
■7 病院電気設備②
■8 電気的安全の測定①(JIS T 0601-1:2012)
■9 電気的安全の測定②(JIS T 0601-1:2012)
■10 安全管理技術
■11 医療ガス
■12 システム安全
■13 電磁環境
■14 感染防止
■15 医療法
■16 医療機器安全管理責任者
■17 医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器法,旧薬事法)
■18 医療機器のクラス分類と保守管理
■19 臨床工学技士基本業務指針2010
演習問題
5 臨床医学総論
内科学概論
■1 脱水と浮腫
外科学概論
■2 外科学概論
呼吸器系
■3 呼吸器感染症と呼吸不全
■4 肺癌とその他の肺疾患
■5 閉塞性肺疾患と拘束性肺疾患
循環器系
■6 血管性病変
■7 虚血性心疾患
■8 不整脈
■9 心不全
■10 その他の主な心疾患
内分泌・代謝系
■11 内分泌・代謝系
神経・筋肉系
■12 神経・筋肉系
感染症
■13 微生物の分類と基本的性状
■14 感染症と病態
腎臓・泌尿・生殖器系
■15 腎臓の機能と代表的疾患
■16 泌尿器科疾患
消化器系
■17 消化管の疾患
■18 肝炎
■19 肝・胆・膵系の疾患
血液系
■20 血液系①
■21 血液系②
麻酔科学
■22 全身麻酔と局所麻酔
■23 臨床麻酔に使う重要なモニターと器具
集中治療医学
■24 集中治療医学
■25 救急医療
手術医学
■26 手術医学(消毒・滅菌・院内感染予防)
臨床生理学
■27 呼吸機能検査
■28 循環機能検査
■29 腎機能検査
臨床生化学
■30 代謝
■31 ビタミン・ミネラル・基礎代謝
臨床免疫学
■32 液性免疫と細胞性免疫
■33 初期の生体防御を担う免疫細胞
■34 抗原
■35 アレルギー疾患
■36 免疫不全症
■37 自己免疫病
■38 移植免疫
■39 輸血
演習問題
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臨床工学技士を目指す学生必携の穴埋め問題集! 「専門科目」の重要項目をおさえるなら,これ!
臨床工学技士国家試験の出題頻度の高い項目を重点的に取り上げた「穴埋め式問題集」。
国家試験出題基準の専門科目の内容である,生体機能代行装置学から臨床医学までの各重要項目をそれぞれ見開きページにまとめ,解説と穴あき問題とした。穴あき問題は,国試突破のために必須の内容を盛り込んだ「1st stage」と,臨床にも直結するような踏み込んだ内容の「2nd stage」に分け,レベルにあわせた学習ができるようになっている。各項目の「1st stage」をまず解けるようになってから,「2nd stage」にチャレンジするという使い方もできる。また,各項目には「国試の要点」としてコラムを設け,過去問題の出題ポイント・傾向を載せ,やみくもに勉強することがないように学習の助けとした。
各章末には「演習問題」として,実際の国家試験既出問題を掲載し,それぞれ解説を付けた。穴あき問題を解いた後に,実際の過去問題に挑戦し,試験にどれだけ対応できるか力量を測れるようになっている。
本問題集は,既刊の国試参考書『臨床工学技士 イエロー・ノート 臨床編』を基につくられているので,苦手な内容をカバーしたい方,より包括的に学習を進めたい方はそちらも参考にすることができる。
本書は,国家試験出題基準の専門科目領域をまとめて力試しできるので,国試直前のおさらいから,学内試験の対策まで幅広い使い方ができる臨床工学技士志望の学生必携の1冊である。