臨床工学技士
先手必勝! 弱点克服完全ガイド
- サンプルページ
どなたでもご覧いただけます
定価 5,720円(税込) (本体5,200円+税)
- B5判 384ページ イラスト200点,写真30点
- 2015年9月28日刊行
- ISBN978-4-7583-1689-7
序文
編集の序
本書は,臨床工学技士国家試験を控えた学生諸氏が,総仕上げのために過去問題を読み進め,さらに知識を深められるよう工夫して編集した1冊である。国家試験出題基準に沿って,専門基礎科目から専門科目までを取り上げており,国家試験にまつわる事項の全体像を把握することができる。さらに,国家試験から派生するトピックスにも触れ,試験の先にある医療職として現場で役立つ情報も得られるように配慮した。現在,臨床工学技士は,目覚ましい機器の進歩・発展に伴い,医療現場における役割は年々増大している。本書を読めば,これから本職に加わる学生諸氏にとって,血肉となる知識の提供となるはずである。
本書では過去6回(第23〜28回)分の臨床工学技士国家試験の出題傾向を精査し,出題数が多い試験科目の内容を重点的に取り上げている。国家試験出題基準に合わせて章を構成し,さらに各項目を「弱点克服への道」「ポイントねらい撃ち」「知識の幅を広げよう」の3部構成とし,多角的に試験内容をとらえ,理解の助けとなるよう解説している。「弱点克服への道」は,学生諸君が苦手としている内容を簡潔に解説した。「ポイントねらい撃ち」は,国家試験の過去問題から重要なものを選び,その選択肢を正しい文章(正文)に直して掲載し,誤った文章で悩ませる国家試験の裏をかいたコーナーである。正文化した過去問題を熟読することで,知識の習得と国試の出題傾向や落とし穴までが見えてくる。「知識の幅を広げよう」は,「ポイントねらい撃ち」で掲載した過去問題の内容をさらに深められるように図表やトピックスを記載した。
これまでに,書き込み式サブノート『臨床工学技士 ブルー/イエロー・ノート』,穴埋め問題集『臨床工学技士 グリーン・ノート 基礎/臨床編』を編纂してきたが,本書『臨床工学技士 先手必勝! 弱点克服完全ガイド』は,国家試験合格のための総仕上げの本である。本書で苦手科目をなくし,是非とも国家試験合格を勝ち取ってほしい。そして,医学と工学の知識を兼ね備えた,医療界の一翼を担う専門職として,これからの活躍を期待します。
最後に,本書にご執筆いただいた先生方に深く感謝申し上ます。
2015年9月
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科
見目恭一
本書は,臨床工学技士国家試験を控えた学生諸氏が,総仕上げのために過去問題を読み進め,さらに知識を深められるよう工夫して編集した1冊である。国家試験出題基準に沿って,専門基礎科目から専門科目までを取り上げており,国家試験にまつわる事項の全体像を把握することができる。さらに,国家試験から派生するトピックスにも触れ,試験の先にある医療職として現場で役立つ情報も得られるように配慮した。現在,臨床工学技士は,目覚ましい機器の進歩・発展に伴い,医療現場における役割は年々増大している。本書を読めば,これから本職に加わる学生諸氏にとって,血肉となる知識の提供となるはずである。
本書では過去6回(第23〜28回)分の臨床工学技士国家試験の出題傾向を精査し,出題数が多い試験科目の内容を重点的に取り上げている。国家試験出題基準に合わせて章を構成し,さらに各項目を「弱点克服への道」「ポイントねらい撃ち」「知識の幅を広げよう」の3部構成とし,多角的に試験内容をとらえ,理解の助けとなるよう解説している。「弱点克服への道」は,学生諸君が苦手としている内容を簡潔に解説した。「ポイントねらい撃ち」は,国家試験の過去問題から重要なものを選び,その選択肢を正しい文章(正文)に直して掲載し,誤った文章で悩ませる国家試験の裏をかいたコーナーである。正文化した過去問題を熟読することで,知識の習得と国試の出題傾向や落とし穴までが見えてくる。「知識の幅を広げよう」は,「ポイントねらい撃ち」で掲載した過去問題の内容をさらに深められるように図表やトピックスを記載した。
これまでに,書き込み式サブノート『臨床工学技士 ブルー/イエロー・ノート』,穴埋め問題集『臨床工学技士 グリーン・ノート 基礎/臨床編』を編纂してきたが,本書『臨床工学技士 先手必勝! 弱点克服完全ガイド』は,国家試験合格のための総仕上げの本である。本書で苦手科目をなくし,是非とも国家試験合格を勝ち取ってほしい。そして,医学と工学の知識を兼ね備えた,医療界の一翼を担う専門職として,これからの活躍を期待します。
最後に,本書にご執筆いただいた先生方に深く感謝申し上ます。
2015年9月
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科
見目恭一
全文表示する
閉じる
目次
Part 1 専門基礎科目 1
1章 医学概論
1 臨床工学に必要な医学的基礎
1 医学概論
2 公衆衛生 疫学と衛生統計
3 公衆衛生 衛生行政 保健所
4 公衆衛生 社会保障制度
5 公衆衛生 生活環境 公害
6 関係法規
7 生化学の基礎
8 薬理学の基礎
9 病理学概論
10 臨床検査
2 人体の構造および機能
1 生物学的基礎
2 身体の支持と運動
3 呼吸
4 循環
5 血液
6 腎・泌尿器
7 消化と吸収
8 内臓機能の調節
9 情報の受容と処理
10 外部環境からの防御
11 生殖,発生,老化
2章 医用電気電子工学
1 電気工学
1 電磁気学
2 電気回路 直流回路
3 電気回路 交流回路
4 電気回路 共振,フィルタ,過渡現象
5 電力装置
2 電子工学
1 電子回路 電子回路素子
2 電子回路 アナログ回路
3 電子回路 デジタル回路
4 通信工学
3 情報処理工学
1 電子計算機(コンピュータ) ハードウェア
2 電子計算機(コンピュータ) ソフトウェアとネットワーク
3 情報処理 情報表現と論理演算
4 情報処理 信号処理
4 システム工学
1 システムと制御
3章 医用機械工学
1 医用機械工学
1 力学の基礎
2 材料力学
3 流体力学
4 生体の流体現象
5 波動と音波,超音波
6 熱と気体
4章 生体物性材料工学
1 生体物性
1 生体の電気的特性
2 生体の機械的特性
3 生体と放射線
4 生体の熱特性
5 生体の光特性
6 生体における輸送現象
2 医用材料
1 医用材料の種類
2 安全性テスト
3 相互作用
4 医用材料 金属材料・無機材料
5 医用材料 高分子材料
6 化学結合
Part 2 専門科目
1章 生体機能代行装置学
1 呼吸療法装置
1 人工呼吸器の原理と構造・NPPV
2 呼吸療法技術
3 換気様式
4 換気モード
5 安全管理
6 加温加湿器・吸入療法
7 酸素療法・在宅呼吸管理
8 周辺医用機器
9 高気圧治療装置
2 体外循環装置
1 原理と構成
2 体外循環の病態生理
3 体外循環技術
4 補助循環法
5 安全管理
3 血液浄化療法装置
1 原理と構造 血液浄化法,原理
2 原理と構造 透析装置,水処理装置
3 原理と構造 血液透析,腹膜透析,透析液
4 血液浄化の実際 性能指標,効率
5 血液浄化の実際 透析膜,ダイアライザ
6 血液浄化の実際 抗凝固法
7 血液浄化の実際 バスキュラーアクセス
8 安全管理 透析装置トラブル
9 安全管理 合併症
2章 医用治療機器学
1 治療の基礎
1 治療の基礎
2 各種治療機器
1 電磁気治療機器
2 機械的治療機器
3 光治療機器
4 超音波治療機器
5 内視鏡機器
6 熱治療機器
3章 生体計測装置学
1 生体計測の基礎
1 計測論
2 生体情報の計測
2 生体電気・磁気計測
1 心臓循環器計測 心電図
2 心臓循環器計測 心電計 医用テレメータ
3 脳・神経系計測
3 生体の物理・化学現象の計測
1 循環関連の計測
2 呼吸関連の計測 換気力学 呼吸計測装置
3 呼吸関連の計測 呼吸モニタ
4 ガス分析計測
5 体温計測
4 画像診断法
1 超音波画像計測
2 エックス線画像計測
3 核磁気共鳴画像計測
4 ラジオアイソトープ(RI)による画像計測
5 内視鏡画像計測
4章 医用機器安全管理学
1 医用機器の安全管理
1 臨床工学技士と安全管理
2 各種エネルギーの人体への危険性
3 安全基準
4 電気的安全性の測定
5 安全管理技術
6 医療ガス
7 システム安全
8 電磁環境
9 関係法規等
5章 臨床医学総論
1 内科学概論
1 内科学概論
2 外科学概論
1 創傷治癒
2 消毒・滅菌
3 呼吸器系
1 呼吸不全,呼吸器感染症
2 肺癌とその他の肺疾患
3 閉塞性肺疾患と拘束性肺疾患
4 循環器系
1 血管病学
2 心臓病学 虚血性心疾患
3 心臓病学 不整脈
4 心臓病学 心不全とその他の心疾患
5 内分泌・代謝系
1 代謝性疾患
2 内分泌疾患
6 神経・筋肉疾患
1 神経・筋肉疾患
7 感染症
1 微生物総論
2 細菌感染症
3 その他の感染症
8 腎臓・泌尿・生殖器系
1 腎臓の疾患
2 尿路の疾患
3 生殖器の疾患
4 治療
9 消化器系
1 消化器系疾患と治療 消化管の疾患
2 消化器系疾患と治療 肝・胆・膵疾患
10 血液系
1 赤血球系
2 白血球系
3 出血性素因
11 麻酔科学
1 麻酔
12 集中治療医学
1 集中治療
2 救急医療
13 手術医学
1 感染防止
14 臨床生理学
1 機能検査 呼吸機能検査
2 機能検査 体液量等検査
3 機能検査 循環機能検査
4 機能検査 腎機能検査
15 臨床生化学
1 代謝と代謝異常
2 無機物質など(ビタミン・ミネラル)
16 臨床免疫学
1 免疫のしくみ 液性免疫,細胞性免疫
2 免疫に関する疾患 アレルギー性疾患
3 移植免疫 臓器移植
4 輸血 血液型,輸血副作用,自己血輸血
1章 医学概論
1 臨床工学に必要な医学的基礎
1 医学概論
2 公衆衛生 疫学と衛生統計
3 公衆衛生 衛生行政 保健所
4 公衆衛生 社会保障制度
5 公衆衛生 生活環境 公害
6 関係法規
7 生化学の基礎
8 薬理学の基礎
9 病理学概論
10 臨床検査
2 人体の構造および機能
1 生物学的基礎
2 身体の支持と運動
3 呼吸
4 循環
5 血液
6 腎・泌尿器
7 消化と吸収
8 内臓機能の調節
9 情報の受容と処理
10 外部環境からの防御
11 生殖,発生,老化
2章 医用電気電子工学
1 電気工学
1 電磁気学
2 電気回路 直流回路
3 電気回路 交流回路
4 電気回路 共振,フィルタ,過渡現象
5 電力装置
2 電子工学
1 電子回路 電子回路素子
2 電子回路 アナログ回路
3 電子回路 デジタル回路
4 通信工学
3 情報処理工学
1 電子計算機(コンピュータ) ハードウェア
2 電子計算機(コンピュータ) ソフトウェアとネットワーク
3 情報処理 情報表現と論理演算
4 情報処理 信号処理
4 システム工学
1 システムと制御
3章 医用機械工学
1 医用機械工学
1 力学の基礎
2 材料力学
3 流体力学
4 生体の流体現象
5 波動と音波,超音波
6 熱と気体
4章 生体物性材料工学
1 生体物性
1 生体の電気的特性
2 生体の機械的特性
3 生体と放射線
4 生体の熱特性
5 生体の光特性
6 生体における輸送現象
2 医用材料
1 医用材料の種類
2 安全性テスト
3 相互作用
4 医用材料 金属材料・無機材料
5 医用材料 高分子材料
6 化学結合
Part 2 専門科目
1章 生体機能代行装置学
1 呼吸療法装置
1 人工呼吸器の原理と構造・NPPV
2 呼吸療法技術
3 換気様式
4 換気モード
5 安全管理
6 加温加湿器・吸入療法
7 酸素療法・在宅呼吸管理
8 周辺医用機器
9 高気圧治療装置
2 体外循環装置
1 原理と構成
2 体外循環の病態生理
3 体外循環技術
4 補助循環法
5 安全管理
3 血液浄化療法装置
1 原理と構造 血液浄化法,原理
2 原理と構造 透析装置,水処理装置
3 原理と構造 血液透析,腹膜透析,透析液
4 血液浄化の実際 性能指標,効率
5 血液浄化の実際 透析膜,ダイアライザ
6 血液浄化の実際 抗凝固法
7 血液浄化の実際 バスキュラーアクセス
8 安全管理 透析装置トラブル
9 安全管理 合併症
2章 医用治療機器学
1 治療の基礎
1 治療の基礎
2 各種治療機器
1 電磁気治療機器
2 機械的治療機器
3 光治療機器
4 超音波治療機器
5 内視鏡機器
6 熱治療機器
3章 生体計測装置学
1 生体計測の基礎
1 計測論
2 生体情報の計測
2 生体電気・磁気計測
1 心臓循環器計測 心電図
2 心臓循環器計測 心電計 医用テレメータ
3 脳・神経系計測
3 生体の物理・化学現象の計測
1 循環関連の計測
2 呼吸関連の計測 換気力学 呼吸計測装置
3 呼吸関連の計測 呼吸モニタ
4 ガス分析計測
5 体温計測
4 画像診断法
1 超音波画像計測
2 エックス線画像計測
3 核磁気共鳴画像計測
4 ラジオアイソトープ(RI)による画像計測
5 内視鏡画像計測
4章 医用機器安全管理学
1 医用機器の安全管理
1 臨床工学技士と安全管理
2 各種エネルギーの人体への危険性
3 安全基準
4 電気的安全性の測定
5 安全管理技術
6 医療ガス
7 システム安全
8 電磁環境
9 関係法規等
5章 臨床医学総論
1 内科学概論
1 内科学概論
2 外科学概論
1 創傷治癒
2 消毒・滅菌
3 呼吸器系
1 呼吸不全,呼吸器感染症
2 肺癌とその他の肺疾患
3 閉塞性肺疾患と拘束性肺疾患
4 循環器系
1 血管病学
2 心臓病学 虚血性心疾患
3 心臓病学 不整脈
4 心臓病学 心不全とその他の心疾患
5 内分泌・代謝系
1 代謝性疾患
2 内分泌疾患
6 神経・筋肉疾患
1 神経・筋肉疾患
7 感染症
1 微生物総論
2 細菌感染症
3 その他の感染症
8 腎臓・泌尿・生殖器系
1 腎臓の疾患
2 尿路の疾患
3 生殖器の疾患
4 治療
9 消化器系
1 消化器系疾患と治療 消化管の疾患
2 消化器系疾患と治療 肝・胆・膵疾患
10 血液系
1 赤血球系
2 白血球系
3 出血性素因
11 麻酔科学
1 麻酔
12 集中治療医学
1 集中治療
2 救急医療
13 手術医学
1 感染防止
14 臨床生理学
1 機能検査 呼吸機能検査
2 機能検査 体液量等検査
3 機能検査 循環機能検査
4 機能検査 腎機能検査
15 臨床生化学
1 代謝と代謝異常
2 無機物質など(ビタミン・ミネラル)
16 臨床免疫学
1 免疫のしくみ 液性免疫,細胞性免疫
2 免疫に関する疾患 アレルギー性疾患
3 移植免疫 臓器移植
4 輸血 血液型,輸血副作用,自己血輸血
全文表示する
閉じる
国試直前総まとめ用の学習指南書。臨床工学技士国試過去問6年分の重要ポイントにより苦手を克服!
臨床工学技士国家試験合格を目指す学生さんを対象とした学習指南書。過去6年分(23〜28回)の臨床工学技士国家試験問題を精査し,出題傾向と設問の難易度を基に,重要なポイントをピックアップしわかりやすく解説。
内容は国家試験出題基準に沿って構成しているので,苦手な項目を拾って重点的に学習することができる。確実におさえるべきポイントや,間違いやすい要注意ポイントを記載した「弱点克服への道」,過去問を正しい文章(正文)に直し問題に沿って知識がおさえられる「ポイントねらい撃ち」,これらに関連した事項についてさらに内容が深められる「知識の幅を広げよう」で構成。
国家試験直前に,苦手分野を克服するために最適な1冊。