MRIデータブック
最新用語辞典
第3版
定価 8,580円(税込) (本体7,800円+税)
- A5判 536ページ オールカラー,イラスト230点,写真500点
- 2019年11月4日刊行
- ISBN978-4-7583-1611-8
序文
第3版監修の序
2006年1月に出版した『MRIデータブック』は,その後,2010年6月に刊行した『改訂版MRIデータブック最新用語辞典』に引き継がれ,さらにこの度『第3版MRIデータブック最新用語辞典』の完成に至った。初版から改訂版まで,この間,MRIに関わる多数の方々や施設で受け入れて頂き,十分に活用して頂いたが,その後もMRIの技術的進歩は著しく,とりわけ3T装置が臨床の場に広く普及したことを背景に,各メーカーによる技術開発でも,特に撮像時間短縮や新たなコントラストの創生など,ハードとソフトの両面で幅や深さが加えられた。
このような事情に加え,初版と第2版(改訂版)の間隔に比して第2版と第3版の間隔が大きく開いたこともあり,今回の改訂ではかなりの用語を追加収載することになった。周知のように同義語や類語が多く,和文表記と英文表記の混在,略語の多用が常態とも言えるなかで,これまでのノウハウを活かしながら,より使い勝手の良いものを効率よくまとめることが求められた改訂作業であったと言える。加えて単に用語を増やし内容が膨らむだけではなく,すでに現場から姿を消してしまったような装置名を削除するなど,いくつかの点でスリム化にも配慮した。また,「基本用語」「専門医必須用語」「最新用語」のマーク表示,巻末の用語INDEXでは色別で用語のカテゴリー分けを行うなど,視覚的な面でも見易さに配慮したことが今回の改訂ポイントと言える。
前回の改訂版と同様に実際の編集作業は扇 和之先生とメジカルビュー社編集部スタッフの多大な努力に依るところが大きい。また今回も多方面から執筆して頂いた方々のご尽力があってはじめて形に成し得たものであり,この場をお借りして皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。本書がMRIの臨床の現場や研究に身近なものとして引き続き活用して頂けることを願うとともに,今後ともさらに充実,発展していくことを祈念致します。
2019年9月
埼玉医科大学総合医療センター放射線科
土屋一洋
-------------------------------------
第3版編集の序
早いもので『改訂版MRIデータブック最新用語辞典』を発刊してから9年以上の歳月が経った。この間に,特にメーカー関連のソフトや技術を主体に,多くの新しい用語が誕生している。そのような状況を鑑み,『第3版MRIデータブック最新用語辞典』を発刊する運びとなった。
最近,若手の放射線科医はMRIの基礎知識に対する興味が薄れているとの話を時折耳にする。確かにMRIの画像診断報告書を作成するには,画像の種類さえ知っていれば大抵の場合はそれで問題ないことが多い。しかし時に基礎知識がないと画像解釈に苦しむ状況に遭遇することもあるし,またMRI室の臨床放射線技師から「こういうケースの時はどういう撮像を追加したらいいですか?」と聞かれた時も,各々の画像の特徴や,各パラメータをどう変えると画質やコントラストがどう変化するかを熟知しておくに越したことはない。そのような観点から,今回は若手の放射線科の先生方が本書に興味を持っていただくきっかけとして,「専門医必須用語」というマーク表示を行った。「放射線科専門医研修カリキュラムガイドライン2018年版」に準拠し,このガイドライン作成の委員でもあられた監修の土屋一洋先生に用語ピックアップをご担当いただいた。本来であれば磁気共鳴専門技術者認定の必須用語などもピックアップできればよかったのだが,本書が監修も編集も医師ということもあり,次回以降の宿題とさせていただきたい。
また本書の掲載用語を全て網羅した巻末の「用語INDEX」を一望してみると,難解な用語や聞き慣れない用語も多数存在し,ビギナーの方にはややハードルが高く感じるかもしれない。そのような観点から今回は「専門医必須用語」のみならず「基本用語」のマーク表示も行い,こちらの用語ピックアップは私が担当させていただいた。
「専門医必須用語」「基本用語」に加え今回新たに加わった「最新用語」の3者を各々の用語解説本文でマーク表示するとともに,「専門医必須用語」「基本用語」については巻末の用語INDEXでも色別で用語のカテゴリー分けを行い,視覚的に見やすくさせていただいた。更に今回は新しい試みとして,メーカー間用語比較表も付録として作成した。
本書は初版や改訂版と同様,MRIに携わる放射線科医や診療放射線技師の諸氏にはご自分の知識を増やすツールとして,メーカー技術者の諸氏にはご自身以外のメーカー用語を参照する書籍として,またビギナーの方には基本用語を調べて学ぶ本として,それぞれにご活用いただければと願うものです。また単に“MRI用語を調べる本”のみならず“MRIの知識を増やす本”としてもご活用いただければ幸甚です。
最後に多くのMRI用語を網羅していただいた各ご執筆者のご尽力に心から謝意を表するとともに,ご監修の土屋一洋先生,ならびに膨大な用語の編纂作業にご努力いただいたメジカルビュー社編集部スタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。
2019年9月吉日
日本赤十字社医療センター放射線診断科
扇 和之
2006年1月に出版した『MRIデータブック』は,その後,2010年6月に刊行した『改訂版MRIデータブック最新用語辞典』に引き継がれ,さらにこの度『第3版MRIデータブック最新用語辞典』の完成に至った。初版から改訂版まで,この間,MRIに関わる多数の方々や施設で受け入れて頂き,十分に活用して頂いたが,その後もMRIの技術的進歩は著しく,とりわけ3T装置が臨床の場に広く普及したことを背景に,各メーカーによる技術開発でも,特に撮像時間短縮や新たなコントラストの創生など,ハードとソフトの両面で幅や深さが加えられた。
このような事情に加え,初版と第2版(改訂版)の間隔に比して第2版と第3版の間隔が大きく開いたこともあり,今回の改訂ではかなりの用語を追加収載することになった。周知のように同義語や類語が多く,和文表記と英文表記の混在,略語の多用が常態とも言えるなかで,これまでのノウハウを活かしながら,より使い勝手の良いものを効率よくまとめることが求められた改訂作業であったと言える。加えて単に用語を増やし内容が膨らむだけではなく,すでに現場から姿を消してしまったような装置名を削除するなど,いくつかの点でスリム化にも配慮した。また,「基本用語」「専門医必須用語」「最新用語」のマーク表示,巻末の用語INDEXでは色別で用語のカテゴリー分けを行うなど,視覚的な面でも見易さに配慮したことが今回の改訂ポイントと言える。
前回の改訂版と同様に実際の編集作業は扇 和之先生とメジカルビュー社編集部スタッフの多大な努力に依るところが大きい。また今回も多方面から執筆して頂いた方々のご尽力があってはじめて形に成し得たものであり,この場をお借りして皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。本書がMRIの臨床の現場や研究に身近なものとして引き続き活用して頂けることを願うとともに,今後ともさらに充実,発展していくことを祈念致します。
2019年9月
埼玉医科大学総合医療センター放射線科
土屋一洋
-------------------------------------
第3版編集の序
早いもので『改訂版MRIデータブック最新用語辞典』を発刊してから9年以上の歳月が経った。この間に,特にメーカー関連のソフトや技術を主体に,多くの新しい用語が誕生している。そのような状況を鑑み,『第3版MRIデータブック最新用語辞典』を発刊する運びとなった。
最近,若手の放射線科医はMRIの基礎知識に対する興味が薄れているとの話を時折耳にする。確かにMRIの画像診断報告書を作成するには,画像の種類さえ知っていれば大抵の場合はそれで問題ないことが多い。しかし時に基礎知識がないと画像解釈に苦しむ状況に遭遇することもあるし,またMRI室の臨床放射線技師から「こういうケースの時はどういう撮像を追加したらいいですか?」と聞かれた時も,各々の画像の特徴や,各パラメータをどう変えると画質やコントラストがどう変化するかを熟知しておくに越したことはない。そのような観点から,今回は若手の放射線科の先生方が本書に興味を持っていただくきっかけとして,「専門医必須用語」というマーク表示を行った。「放射線科専門医研修カリキュラムガイドライン2018年版」に準拠し,このガイドライン作成の委員でもあられた監修の土屋一洋先生に用語ピックアップをご担当いただいた。本来であれば磁気共鳴専門技術者認定の必須用語などもピックアップできればよかったのだが,本書が監修も編集も医師ということもあり,次回以降の宿題とさせていただきたい。
また本書の掲載用語を全て網羅した巻末の「用語INDEX」を一望してみると,難解な用語や聞き慣れない用語も多数存在し,ビギナーの方にはややハードルが高く感じるかもしれない。そのような観点から今回は「専門医必須用語」のみならず「基本用語」のマーク表示も行い,こちらの用語ピックアップは私が担当させていただいた。
「専門医必須用語」「基本用語」に加え今回新たに加わった「最新用語」の3者を各々の用語解説本文でマーク表示するとともに,「専門医必須用語」「基本用語」については巻末の用語INDEXでも色別で用語のカテゴリー分けを行い,視覚的に見やすくさせていただいた。更に今回は新しい試みとして,メーカー間用語比較表も付録として作成した。
本書は初版や改訂版と同様,MRIに携わる放射線科医や診療放射線技師の諸氏にはご自分の知識を増やすツールとして,メーカー技術者の諸氏にはご自身以外のメーカー用語を参照する書籍として,またビギナーの方には基本用語を調べて学ぶ本として,それぞれにご活用いただければと願うものです。また単に“MRI用語を調べる本”のみならず“MRIの知識を増やす本”としてもご活用いただければ幸甚です。
最後に多くのMRI用語を網羅していただいた各ご執筆者のご尽力に心から謝意を表するとともに,ご監修の土屋一洋先生,ならびに膨大な用語の編纂作業にご努力いただいたメジカルビュー社編集部スタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。
2019年9月吉日
日本赤十字社医療センター放射線診断科
扇 和之
全文表示する
閉じる
目次
第3版 略称一覧
第3版 凡例
用語解説(A-Z)
文献(A-Z)
用語解説(あ-4)
文献(あ-4)
付録 MRI用造影剤
付録 メーカー間用語比較表
用語INDEX
第3版 凡例
用語解説(A-Z)
文献(A-Z)
用語解説(あ-4)
文献(あ-4)
付録 MRI用造影剤
付録 メーカー間用語比較表
用語INDEX
全文表示する
閉じる
技術の進歩を反映し,アップデートした待望の第3版!
技術の進歩を反映し,最新250語を含む1,080語を収載。最新用語はnewマークで示し,また基本用語と,放射線科専門医認定試験に必須の用語(「放射線科専門医研修カリキュラムガイドライン2018年版(改訂版)」に準拠)もそれぞれマークで示した。INDEXでも基本用語,専門医必須用語と一般用語を区別し,さらに使いやすくなった待望の第3版!