第1種放射線取扱主任者試験 
重要問題集中トレーニング

3rd edition

第1種放射線取扱主任者試験 重要問題集中トレーニング

■編集 福士 政広

定価 4,620円(税込) (本体4,200円+税)
  • B5判  300ページ  2色,イラスト30点
  • 2024年3月31日刊行
  • ISBN978-4-7583-2260-7

過去5年の試験問題から選び抜いた精選240問で,効率よく合格ラインにたどり着くための1冊!

厳選問題により学習の効率化を目指す試験対策問題集がさらにブラッシュアップ!
「物理学」「化学」「生物学」「測定技術」「管理技術」「法令」の全6章で構成し,過去5年の試験から約240問を選び,詳細な解説に加えて,その問題に関連する出題傾向や正解するために暗記しておくべき知識(公式や数値など)も紹介。姉妹本『第1種放射線取扱主任者試験 マスター・ノート 4th edition』の参照ページも記載されているので,併用して学習することで,合格をより確実なものとすることができる。また,刊行後に法令が改正された場合は,その内容を HP 上で解説する予定。
効率よく合格ラインにたどり着くための1冊!


序文

編集の序

 本書『第1種放射線取扱主任者試験 重要問題集中トレーニング』は試験対策の問題集として,2012年4月に1st editionを,2015年12月に2nd editionを刊行し,今回の3rd editionは約8年ぶりの改訂となります。この間に,福島第一原発事故発生から10年以上が経過し急性期の差し迫った放射線影響はほぼ落ち着き,第二段階の状況といえます。所謂,ALPS処理水の海洋放出が実施され国民の関心が再び高まっています。また,医療被ばく分野では眼の水晶体の被ばく限度の引き下げが行われ,より厳しい管理が実施されることになりました。様々な場面で生じうる放射線の影響はこれからも重要な課題であり,放射線障害の防止について責任を負う放射線取扱主任者の必要性はより高まっていると考えます。
 今回の3rd editionでは直近5年間の試験問題を精査し,試験を突破するうえで欠かせない問題を選んで掲載しました。書籍タイトルにあるとおり,重要問題を通じて効率的な学力向上を目指すスタイルは旧版から引き継いでおり,最新問題を反映した本書はこれから受験する方達にきっと役立つものと自負しています。
 章立ては「物理学」「化学」「生物学」「測定技術学」「管理技術学」「法令」の全6章です。「測定技術学」と「管理技術学」は,試験科目の「実務」に相当します。各章ではテーマ別に分類して問題を解説するとともに,理解を深めるうえで必要な図表や試験に役立つ解説を「Check!」として掲載しました。これにより類似問題などを解く応用力を身につけていただければと考えます。
 また,本書の姉妹本である参考書『第1種放射線取扱主任者試験 マスター・ノート4th edition』と併用して学習することで,より詳しく理解することが可能です。参照しやすいように,各問題には『マスター・ノート』の関連ページを新たに記載いたしました。試験勉強に活用されることを期待しています。
 発刊にあたり,本書編集にご協力下さったメジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝致します。

2024年2月
福士政広
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目次

本書の特徴と活用法
Ⅰ 物理学  山内浩司
 1 放射線のエネルギー,運動量,質量,速さ
 2 荷電粒子の加速
 3 原子と原子核
 4 放射性壊変
 5 核反応
 6 光子と物質との相互作用
 7 電子と物質との相互作用
 8 重荷電粒子線と物質との相互作用
 9 中性子と物質との相互作用
 10 線量
Ⅱ 化学  永井良明
 1 元素・主な放射性核種
 2 天然放射性核種,壊変系列
 3 核反応
 4 放射線検出器
 5 放射能
 6 G値,化学線量計
 7 放射平衡
 8 化学反応(沈殿,気体発生)
 9 壊変の種類
 10 放射性核種の分離
 11 分析化学
 12 ホットアトム
Ⅲ 生物学  津田啓介
 1 直接作用と間接作用
 2 放射線によるDNA損傷と修復
 3 放射線の細胞への影響
 4 酸素効果とバイスタンダー効果
 5 放射線の種類と生物学的影響
 6 放射線の人体への影響
 7 組織の放射線感受性
 8 全身被ばくによる影響
 9 放射線被ばくによる臓器障害
 10 放射線被ばくによる発がん
 11 放射線被ばくの遺伝的影響
 12 内部被ばく
 13 放射性同位元素の生物学・医学領域での利用
Ⅳ 測定技術学  大谷浩樹
 1 放射線の計測
 2 電離を利用した検出器
 3 測定値の統計処理
 4 吸収線量測定
 5 発光を利用した検出器
 6 サーベイメータによる測定
 7 β線エネルギー測定
 8 γ線スペクトル測定
 9 中性子の測定
Ⅴ 管理技術学 大谷浩樹
 1 自然放射線
 2 ICRP勧告
 3 外部被ばく防護
 4 内部被ばく防護
 5 空中濃度測定
 6 水中濃度測定
 7 表面汚染
 8 RIの使用と廃棄
Ⅵ 法令  井上一雅
 1 放射性同位元素等の規制に関する法律 法1条(目的)
 2 法2条(定義),則1条(用語の定義)
 3 法3条(使用の許可),法3条の2(使用の届出),法3条の3(表示付認証機器の使用をする者の届出)等
 4 法4条(販売及び賃貸の業の届出)
 5 法6 条(使用の許可の基準)
 6 法9 条(許可証)
 7 法10 条(使用施設等の変更)
 8 法12条(許可証の再交付)
 9 法12条の2(放射性同位元素装備機器の設計認証等),法12条の3(認証の基準)
 10 法12条の8(施設検査),法12条の9(定期検査)
 11 法15条(使用の基準)
 12 法16 条(保管の基準)
 13 法17条(運搬の基準),法18 条(運搬に関する確認等)
 14 法20 条(測定)
 15 法21条(放射線障害予防規程)
 16 法22条(教育訓練)
 17 法23条(健康診断)
 18 法24条(放射線障害を受けた者又は受けたおそれのある者に対する措置)
 19 法25条(記帳義務)
 20 法25条の4(特定放射性同位元素防護規程)
 21 法28条(許可の取消し,使用の廃止等に伴う措置等)
 22 法29 条(譲渡し,譲受け等の制限)
 23 法30 条(所持の制限)
 24 法31条の2(原子力規制委員会への報告)
 25 法32条(警察官等への届出)
 26 法33条(危険時の措置)
 27 法34条(放射線取扱主任者),法35条(放射線取扱主任者免状),法36 条(放射線取扱主任者の義務等)
 28 法36 条の2(放射線取扱主任者定期講習),法37条(放射線取扱主任者の代理者)
 29 法38 条の2(特定放射性同位元素防護管理者)
 30 則1条(用語の定義)
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