第1種放射線取扱主任者試験
マスター・ノート
4th edition
定価 5,280円(税込) (本体4,800円+税)
- B5判 404ページ 2色,イラスト200点
- 2021年3月28日刊行
- ISBN978-4-7583-2037-5
電子版
序文
編集の序
本書は,2008年2月に第1種放射線取扱主任者試験対策本として初声を上げ,2011年12月には2nd edition,2015年12月には3rd editionが刊行され,読者の方々から好評をいただいております。3rd edition刊行から約5年が経ち,その間に5回の試験が実施されました。今年は東日本大震災から10年となりますが,震災に伴い発生した原子力発電所の事故への国民の関心は今だに高く,放射線・放射能の影響やシーベルト,ベクレルといった単位等の知識が身近なものと感じる状況です。
今回,4th edition 刊行にあたり,本書の内容を精査し試験対策本として特化することに注力いたしました。まず,囲み記事を「用語アラカルト」,「例題」,「補足」に絞るとともに,新しく「合格のヒント」を追加し,出題傾向や学習のコツを記載いたしました。また,記述が難解または足りない箇所は解説を刷新し,初学者にもよりわかりやすい内容となりました。
さらに,近年の出題傾向を吟味し解説いたしました。また,3rd edition 刊行後に行われた法令改正や国際放射線防護委員会(ICRP)の声明等を反映させました。なお,今後行われる法令改正につきましては, その都度解説をメジカルビュー社のホームページ上に掲載し,読者への利便性を図ります。
最後に,本書は放射線取扱主任者免許取得を目指す方はもちろんのこと,すでに主任者として放射線管理に従事されている方にも放射線安全管理を実施するために本書をご活用いただけることを期待しております。
発刊にあたり,本書編集にご協力下さったメジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝申し上げます。
2021年2月
福士政広
本書は,2008年2月に第1種放射線取扱主任者試験対策本として初声を上げ,2011年12月には2nd edition,2015年12月には3rd editionが刊行され,読者の方々から好評をいただいております。3rd edition刊行から約5年が経ち,その間に5回の試験が実施されました。今年は東日本大震災から10年となりますが,震災に伴い発生した原子力発電所の事故への国民の関心は今だに高く,放射線・放射能の影響やシーベルト,ベクレルといった単位等の知識が身近なものと感じる状況です。
今回,4th edition 刊行にあたり,本書の内容を精査し試験対策本として特化することに注力いたしました。まず,囲み記事を「用語アラカルト」,「例題」,「補足」に絞るとともに,新しく「合格のヒント」を追加し,出題傾向や学習のコツを記載いたしました。また,記述が難解または足りない箇所は解説を刷新し,初学者にもよりわかりやすい内容となりました。
さらに,近年の出題傾向を吟味し解説いたしました。また,3rd edition 刊行後に行われた法令改正や国際放射線防護委員会(ICRP)の声明等を反映させました。なお,今後行われる法令改正につきましては, その都度解説をメジカルビュー社のホームページ上に掲載し,読者への利便性を図ります。
最後に,本書は放射線取扱主任者免許取得を目指す方はもちろんのこと,すでに主任者として放射線管理に従事されている方にも放射線安全管理を実施するために本書をご活用いただけることを期待しております。
発刊にあたり,本書編集にご協力下さったメジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝申し上げます。
2021年2月
福士政広
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目次
第1章 物理学 【波戸芳仁,萩原雅之】
1 原子の電離とX 線,オージェ電子の発生
2 原子核の構造と大きさ
3 放射性壊変
4 核反応
5 X 線,γ線と物質との相互作用
6 β線と物質との相互作用
7 陽子線,α線と物質との相互作用
8 中性子線と物質との相互作用
9 加速器
10 放射線に関する量とその単位
第2章 化学 【横田繁昭】
1 原子
2 核種
3 放射性核種の壊変
4 放射性核種の原子数,放射能(質量との関係)
5 放射平衡
6 放射化(RIの製造)
7 放射化学的分離法①
8 放射化学的分離法②
9 放射性同位元素利用にかかわる化学分析法①
10 放射性同位元素利用にかかわる化学分析法②
11 放射性同位元素の利用①
12 放射性同位元素の利用②
13 放射線化学
14 測定(放射線と検出器)
15 よく出題される核種のまとめ
第3章 生物 【平山亮一】
1 放射線の生物影響の分類
2 放射線の生物作用の初期過程
3 DNA 損傷と修復
4 細胞死
5 細胞生存率曲線
6 細胞周期と放射線感受性
7 酸素効果
8 放射線障害の回復
9 突然変異
10 高LET 放射線の生物学的特徴
11 全身被ばくによる放射線障害
12 ベルゴニー・トリボンドーの法則と組織の放射線感受性
13 造血組織障害と血球数の変化
14 皮膚の障害
15 眼の障害
16 生殖腺の放射線障害
17 胎内被ばく
18 放射線発がん
19 放射線の遺伝的影響
20 内部被ばく
21 放射性同位元素の生物学・医学領域での利用
第4章 測定技術学 【加藤真介】
1 放射線の測定
2 測定器の概要
3 計数値の取り扱い
4 ガス入り検出器
5 電離箱
6 比例計数管
7 GM 計数管
8 シンチレーション式検出器
9 スペクトロメトリー
10 個人被ばく線量計素子
11 蛍光ガラス線量計
12 OSL線量計
13 熱蛍光線量計(TLD)
14 フィルムバッジ
15 化学線量計
16 チェレンコフ検出器
17 ラジオルミノグラフィ(イメージングプレート)
18 半導体検出器
19 電子式線量計
20 中性子の線量測定
21 相対測定と絶対測定
22 放射化分析
第5章 管理技術学 【加藤真介】
1 自然放射線
2 放射線防護の目的
3 放射線防護体系
4 放射線防護で使われる量
5 防護量と実用量
6 健康診断
7 個人モニタリングと線量限度
8 外部被ばくの評価
9 内部被ばくの評価
10 外部被ばくに対する防護対策
11 内部被ばくに対する防護対策
12 放射性物質の体内取り込みと排泄
13 作業環境管理
14 測定器の校正
15 排水管理
16 排気管理
17 密封された放射性同位元素の取り扱い施設
18 放射線発生装置の取り扱い施設
19 非密封放射性同位元素取り扱い施設の管理
20 非密封放射性同位元素の安全取り扱い
21 汚染検査
22 放射性廃棄物の処理
23 放射性同位元素の運搬
24 緊急時の措置
25 施設検査,定期検査,定期確認
第6章 法令 【佐藤 斉,井上一雅】
1 目的
2 定義①
3 定義②
4 設計認証等(放射性同位元素装備機器)
5 使用の許可と届出など
6 許可申請,届出の事項
7 許可証について
8 変更の手続き
9 使用施設の基準(施設基準)
10 貯蔵施設の基準(施設基準)
11 廃棄施設の基準(廃棄物埋設地に係るものを除く)(施設基準)
12 その他施設の基準(施設基準)
13 使用の基準(行為基準)
14 保管の基準(行為基準)
15 廃棄の基準(行為基準)
16 運搬の基準①
17 運搬の基準②
18 施設検査
19 定期検査
20 定期確認
21 使用施設等の基準適合義務及び基準適合命令
22 場所の測定
23 人の測定
24 放射線障害予防規程
25 放射線障害防止に関する教育訓練
26 健康診断
27 放射線障害を受けた者又は受けたおそれのある者に対する措置
28 記帳の義務
29 特定放射性同位元素の防護のために講ずべき措置
30 特定放射性同位元素防護規程
31 特定放射性同位元素を事業所外の運搬に係る防護のために講ずべき措置等
32 特定放射性同位元素の防護に関する教育訓練
33 特定放射性同位元素の防護に関する記帳義務
34 合併等
35 譲渡し,譲受け等の制限
36 所持の制限
37 危険時の措置と事故届
38 報告徴収
39 放射線取扱主任者
40 特定放射性同位元素防護管理者
41 許可の取消し,使用の廃止等と措置
42 重要な数値など
1 原子の電離とX 線,オージェ電子の発生
2 原子核の構造と大きさ
3 放射性壊変
4 核反応
5 X 線,γ線と物質との相互作用
6 β線と物質との相互作用
7 陽子線,α線と物質との相互作用
8 中性子線と物質との相互作用
9 加速器
10 放射線に関する量とその単位
第2章 化学 【横田繁昭】
1 原子
2 核種
3 放射性核種の壊変
4 放射性核種の原子数,放射能(質量との関係)
5 放射平衡
6 放射化(RIの製造)
7 放射化学的分離法①
8 放射化学的分離法②
9 放射性同位元素利用にかかわる化学分析法①
10 放射性同位元素利用にかかわる化学分析法②
11 放射性同位元素の利用①
12 放射性同位元素の利用②
13 放射線化学
14 測定(放射線と検出器)
15 よく出題される核種のまとめ
第3章 生物 【平山亮一】
1 放射線の生物影響の分類
2 放射線の生物作用の初期過程
3 DNA 損傷と修復
4 細胞死
5 細胞生存率曲線
6 細胞周期と放射線感受性
7 酸素効果
8 放射線障害の回復
9 突然変異
10 高LET 放射線の生物学的特徴
11 全身被ばくによる放射線障害
12 ベルゴニー・トリボンドーの法則と組織の放射線感受性
13 造血組織障害と血球数の変化
14 皮膚の障害
15 眼の障害
16 生殖腺の放射線障害
17 胎内被ばく
18 放射線発がん
19 放射線の遺伝的影響
20 内部被ばく
21 放射性同位元素の生物学・医学領域での利用
第4章 測定技術学 【加藤真介】
1 放射線の測定
2 測定器の概要
3 計数値の取り扱い
4 ガス入り検出器
5 電離箱
6 比例計数管
7 GM 計数管
8 シンチレーション式検出器
9 スペクトロメトリー
10 個人被ばく線量計素子
11 蛍光ガラス線量計
12 OSL線量計
13 熱蛍光線量計(TLD)
14 フィルムバッジ
15 化学線量計
16 チェレンコフ検出器
17 ラジオルミノグラフィ(イメージングプレート)
18 半導体検出器
19 電子式線量計
20 中性子の線量測定
21 相対測定と絶対測定
22 放射化分析
第5章 管理技術学 【加藤真介】
1 自然放射線
2 放射線防護の目的
3 放射線防護体系
4 放射線防護で使われる量
5 防護量と実用量
6 健康診断
7 個人モニタリングと線量限度
8 外部被ばくの評価
9 内部被ばくの評価
10 外部被ばくに対する防護対策
11 内部被ばくに対する防護対策
12 放射性物質の体内取り込みと排泄
13 作業環境管理
14 測定器の校正
15 排水管理
16 排気管理
17 密封された放射性同位元素の取り扱い施設
18 放射線発生装置の取り扱い施設
19 非密封放射性同位元素取り扱い施設の管理
20 非密封放射性同位元素の安全取り扱い
21 汚染検査
22 放射性廃棄物の処理
23 放射性同位元素の運搬
24 緊急時の措置
25 施設検査,定期検査,定期確認
第6章 法令 【佐藤 斉,井上一雅】
1 目的
2 定義①
3 定義②
4 設計認証等(放射性同位元素装備機器)
5 使用の許可と届出など
6 許可申請,届出の事項
7 許可証について
8 変更の手続き
9 使用施設の基準(施設基準)
10 貯蔵施設の基準(施設基準)
11 廃棄施設の基準(廃棄物埋設地に係るものを除く)(施設基準)
12 その他施設の基準(施設基準)
13 使用の基準(行為基準)
14 保管の基準(行為基準)
15 廃棄の基準(行為基準)
16 運搬の基準①
17 運搬の基準②
18 施設検査
19 定期検査
20 定期確認
21 使用施設等の基準適合義務及び基準適合命令
22 場所の測定
23 人の測定
24 放射線障害予防規程
25 放射線障害防止に関する教育訓練
26 健康診断
27 放射線障害を受けた者又は受けたおそれのある者に対する措置
28 記帳の義務
29 特定放射性同位元素の防護のために講ずべき措置
30 特定放射性同位元素防護規程
31 特定放射性同位元素を事業所外の運搬に係る防護のために講ずべき措置等
32 特定放射性同位元素の防護に関する教育訓練
33 特定放射性同位元素の防護に関する記帳義務
34 合併等
35 譲渡し,譲受け等の制限
36 所持の制限
37 危険時の措置と事故届
38 報告徴収
39 放射線取扱主任者
40 特定放射性同位元素防護管理者
41 許可の取消し,使用の廃止等と措置
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