Crosslink basic リハビリテーションテキスト
内科学
定価 6,380円(税込) (本体5,800円+税)
- B5判 480ページ オールカラー,イラスト200点,写真150点
- 2023年12月3日刊行
- ISBN978-4-7583-2253-9
電子版
序文
編集の序
医学の進歩は日進月歩で,医療者が知っておかねばならない知識はどんどん増えています。内科学の教科書は30年前の倍の厚さになっています。セラピストを目指す皆さんにとって内科学は,高い山に登らなければならないようなプレッシャーを感じる学問かもしれません。しかし,これから皆さんが接する患者さん達は何かしらの疾患を抱えていらっしゃいます。それがどんな疾患なのか,知らないわけにはいきません。
皆さんはすでに解剖学や生理学といった基礎医学を学んでこられたことと思います。臨床医学の一分野である内科学はその基礎医学の理解の上に成り立つものです。新しい病気や,新しい治療法が出てきても,その根っこは基礎医学です。内科学の教科書では疾患やその治療に多くの紙面が割かれていますが,「なぜそうなるのか」の答えは基礎医学の教科書に書かれていると思います。内科学を学ぶ際には基礎医学の復習もぜひ一緒にしてください。
内科学は今や,循環器内科学,呼吸器内科学等々,どんどん細分化してきており,その一つ一つの教科書でさえ何百ページもあります。それを内科学としてわかりやすく,このページ数で収めることは大変な作業でした。それでも皆さんに楽しく,興味をもって学んでもらおうと,多くの先生方が心をこめて執筆してくださいました。本書の特徴は,医学概論で内科学の全体像を理解して,診断と治療についての総論を学んでから,各論として疾患を学ぶという構成になっていることです。辞書的にも使用できますが最初から通読することをお勧めします。セラピストを目指す学生さんだけでなく,他の医療系の学生さんにも使ってもらえる素晴らしい本にでき上がったと自負しています。学生時代,そして医療人として社会に出てからもこの本を活用して,皆さんが接する患者さんをより深く理解していただければ幸甚です。
最後に,本書の編集に際してメジカルビュー社編集部の皆様,野口真一氏には多大なご尽力をいただきました。深く感謝いたします。
2023年11月
角田 亘
岡崎史子
医学の進歩は日進月歩で,医療者が知っておかねばならない知識はどんどん増えています。内科学の教科書は30年前の倍の厚さになっています。セラピストを目指す皆さんにとって内科学は,高い山に登らなければならないようなプレッシャーを感じる学問かもしれません。しかし,これから皆さんが接する患者さん達は何かしらの疾患を抱えていらっしゃいます。それがどんな疾患なのか,知らないわけにはいきません。
皆さんはすでに解剖学や生理学といった基礎医学を学んでこられたことと思います。臨床医学の一分野である内科学はその基礎医学の理解の上に成り立つものです。新しい病気や,新しい治療法が出てきても,その根っこは基礎医学です。内科学の教科書では疾患やその治療に多くの紙面が割かれていますが,「なぜそうなるのか」の答えは基礎医学の教科書に書かれていると思います。内科学を学ぶ際には基礎医学の復習もぜひ一緒にしてください。
内科学は今や,循環器内科学,呼吸器内科学等々,どんどん細分化してきており,その一つ一つの教科書でさえ何百ページもあります。それを内科学としてわかりやすく,このページ数で収めることは大変な作業でした。それでも皆さんに楽しく,興味をもって学んでもらおうと,多くの先生方が心をこめて執筆してくださいました。本書の特徴は,医学概論で内科学の全体像を理解して,診断と治療についての総論を学んでから,各論として疾患を学ぶという構成になっていることです。辞書的にも使用できますが最初から通読することをお勧めします。セラピストを目指す学生さんだけでなく,他の医療系の学生さんにも使ってもらえる素晴らしい本にでき上がったと自負しています。学生時代,そして医療人として社会に出てからもこの本を活用して,皆さんが接する患者さんをより深く理解していただければ幸甚です。
最後に,本書の編集に際してメジカルビュー社編集部の皆様,野口真一氏には多大なご尽力をいただきました。深く感謝いたします。
2023年11月
角田 亘
岡崎史子
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目次
第 1 章 概論
1 内科学とは [岡崎史子]
(1)医学とはなにか
(2)医学の歴史
(3)健康の社会的決定要因(SDH)
(4)医療者に必要な倫理
(5)患者-医療者関係と意思決定プロセス
(6)内科学とは
第 2 章 診断学総論
1 問診(病歴聴取) [阿南悠平,藤本 茂]
(1)現病歴
(2)既往歴,家族歴
(3)生活社会歴
(4)システムレビュー(ROS)/解釈モデル
2 診察 ⑴視診と触診 [角田 亘]
(1)視診
(2)触診
3 診察 ⑵呼吸器・循環器系 [岡崎史子]
(1)胸部の診察①:視診,打診,聴診
(2)胸部の診察②:心臓の聴診
(3)脈拍,血圧測定,パルスオキシメータ,動脈血ガス測定
4 診察 ⑶消化器系 [大平善之]
(1)病歴聴取
(2)身体診察
5 診察 ⑷脳神経系・運動系 [吉田健太郎,安保雅博]
(1)神経診察の概要
(2)意識状態の診察
(3)言語機能の診察
(4)脳神経系の診察
(5)運動機能の診察
(6)反射の診察
(7)感覚機能の診察
(8)高次脳機能の診察
6 血液検査 ⑴血算 [小原俊彦]
(1)血液検査の概要
(2)血算:検査の概要
7 血液検査 ⑵生化学検査・免疫学的検査 [小原俊彦]
(1)酵素,細胞内タンパク測定
(2)腎機能検査
(3)血清タンパク
(4)電解質
(5)鉄代謝
(6)糖代謝
(7)脂質代謝
(8)内分泌検査
(9)免疫アレルギー検査
(10)感染症
(11)腫瘍マーカー
(12)血液凝固検査
8 尿検査 [小原俊彦]
(1)尿検査
9 心電図 [衣笠良治]
(1)心電図の概要
(2)正常心電図の判読
10 単純X線検査 ⑴胸部X線検査 [田畑俊治]
(1)胸部X線検査の概要
11 単純X線検査 ⑵腹部X線検査 [篠浦 丞]
(1) X線検査の概要:正常像を中心に
(2)腹部X線検査で診断可能な疾患と所見
12 CT,MRI ⑴頭部CT,MRI [阿久津二夫]
(1)頭部CT・MRI 検査
(2)代表的な神経疾患の画像
13 CT,MRI ⑵胸腹部CT,MRI [町田 幹]
(1)CT,MRI 検査の概要
(2)胸部の病変
(3)腹部の病変
14 超音波検査 ⑴心臓超音波検査 [白石裕一]
(1)知っておくべき心エコー指標
15 超音波検査 ⑵腹部超音波検査 [篠浦 丞]
(1)腹部超音波検査
16 病理診断 [冨田裕彦]
(1)病理診断,種類と実際
(2)腫瘍の良悪鑑別と分類,病理診断と分子標的療法の関係
第 3 章 治療学総論
1 薬物治療(内服薬・点滴薬) [上村顕也]
(1)薬物治療の概要
2 抗がん剤治療(化学療法) [上村顕也]
(1)抗がん剤治療の概要
3 輸液療法(非薬物の投与) [寺脇博之]
(1)輸液療法の定義と目的
(2)輸液療法における投与液の基本的構成
(3)尿細管機能と尿成分から考える輸液療法のあり方
4 輸血 [原田芳巳]
(1)輸血の概要
5 栄養療法 [横田千晶]
(1)生活習慣病に対する栄養療法
(2)高齢者に対する栄養療法
(3)重症患者に対する「栄養療法」
6 放射線治療 [青木 学]
(1)放射線治療
7 救急医療 ⑴救命処置 [三宅のどか]
(1)成人の救命処置
(2)小児の救命処置
(3)ECPR
(4)自己心拍再開(ROSC)後
8 救急医療 ⑵救急処置全般 [横堀將司]
(1)救急医療における蘇生の重要性
(2)ショックの認知と対応
(3)けいれんとてんかん発作
(4)外傷患者の初期診療
9 緩和ケア [三浦靖彦]
(1)緩和ケアの定義
(2)緩和ケアと臨床倫理
(3)終末期患者の痛みについて
(4)緩和ケアとリハビリテーション
(5)各論
(6)緩和ケアにおけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
10 老年医療 [武地 一]
(1)老年医療の概要
(2)老化を背景とした高齢者特有の病態や症候
(3)高齢者総合的機能評価
11 在宅医療 [鈴木 慎,安保雅博]
(1)在宅医療とは
(2)訪問診療
(3)訪問看護
(4)訪問リハビリテーション医療
12 予防医療 [横田千晶]
(1)予防医療に対する国の取り組み
(2)人間ドックでスクリーニングされる疾患
第 4 章 各論
1 主要症候 [大平善之]
(1)病歴情報(問診)
(2)主要な症候
2 循環器疾患 ⑴高血圧・低血圧 [白石裕一]
(1)高血圧
(2)低血圧
3 循環器疾患 ⑵不整脈 [衣笠良治]
(1)洞性頻脈
(2)心房細動
(3)期外収縮
(4)WPW症候群
(5)心室頻拍
(6)Brugada症候群
(7)徐脈性不整脈
(8)ペースペーカー,カテーテルアブレーション,植え込み型除細動器(ICD)
4 循環器疾患 ⑶虚血性心疾患 [木庭新治]
(1)疾患の概要
(2)主な症状とその評価・検査
(3)診断のための主な検査
(4)主な治療
5 循環器疾患 ⑷弁膜症・心内膜炎・心筋症・心タンポナーデ・肺高血圧症・肺血栓塞栓症 [木庭新治]
(1)疾患の概要
(2)主な症状とその評価・検査
(3)主な治療
6 循環器疾患 ⑸心不全 [木庭新治]
(1)疾患の概要
(2)主な症状とその評価・検査
(3)主な治療
7 循環器疾患 ⑹動脈疾患と静脈疾患 [前田剛志]
(1)血管とリンパ系
(2)動脈疾患
(3)静脈疾患
(4)リンパ浮腫
8 呼吸器疾患 ⑴呼吸器感染症および間質性肺炎 [水村賢司,權 寧博]
(1)疾患の概要
(2)症状と身体所見
(3)診断のための主な検査
(4)主な治療
9 呼吸器疾患 ⑵感染症以外の呼吸器疾患 [田畑俊治]
(1)肺がん
(2)縦隔腫瘍
(3)睡眠時無呼吸症候群
(4)気管支喘息
(5)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
(6)急性呼吸促迫症候群(ARDS)
(7)自然気胸
10 感染症 [加藤康幸]
(1)感染症の概要
(2)感染症の診断,治療,予防
(3)感染症各論
11 消化管疾患 ⑴食道疾患 [五味邦代]
(1)逆流性食道炎
(2)食道アカラシア
(3)食道がん
(4)食道静脈瘤
12 消化管疾患 ⑵胃疾患 [山下健太郎]
(1)Helicobacter pylori感染
(2)胃がん
(3)胃潰瘍
(4)胃炎
(5)機能性ディスペプシア(FD)
(6)アニサキス症
13 消化管疾患 ⑶小腸・大腸疾患 [黒木優一郎]
(1)小腸・大腸疾患の概要
(2)大腸ポリープ,大腸がん
(3)炎症性腸疾患
(4)腸閉塞・イレウス
(5)過敏性腸症候群(IBS)
14 肝・胆・膵疾患 ⑴肝疾患 [井上和明]
(1)肝疾患
(2)ウイルス性肝炎
(3)薬剤性肝障害
(4)自己免疫性肝炎
(5)慢性肝疾患
(6)肝細胞がん
(7)脂肪肝(NAFLD,非アルコール性脂肪性肝疾患)
15 肝・胆・膵疾患 ⑵胆・膵疾患 [篠浦 丞]
(1)胆道系疾患
(2)膵疾患
16 アレルギー・リウマチ・膠原病 [廣瀬晃一]
(1)食物アレルギー
(2)薬剤アレルギー
(3)アナフィラキシー
(4)関節リウマチ
(5)全身性エリテマトーデス
(6)強皮症
(7)混合性結合組織病(MCTD)
(8)ANCA関連血管炎
(9)シェーグレン症候群
(10)ベーチェット病
17 腎・泌尿器疾患,電解質異常 ⑴腎・泌尿器疾患 [伊藤 修]
(1)腎疾患
(2)泌尿器疾患
(3)尿路悪性腫瘍
18 腎・泌尿器疾患,電解質異常 ⑵電解質異常 [寺脇博之]
(1)血清Na+の異常
(2)血清K+の異常
(3)血清Caの異常
(4)血液pHの異常(アシドーシス・アルカローシス)
19 内分泌疾患 [関野瑞希,古屋文彦]
(1)甲状腺疾患
(2)副甲状腺疾患
(3)下垂体疾患
(4)副腎疾患
(5)神経内分泌腫瘍
20 代謝疾患 ⑴糖尿病 [野見山 崇]
(1)糖尿病の病態
(2)糖尿病の症状と診断に関する検査
(3)糖尿病の合併症・併存疾患
(4)糖尿病の治療
21 代謝疾患 ⑵糖尿病以外の代謝疾患 [野見山 崇]
(1)メタボリックシンドローム
(2)肥満症
(3)脂質異常症
(4)高尿酸血症
(5)ビタミン欠乏症・過剰症および微量元素欠乏症・過剰症
22 代謝疾患 ⑶骨粗鬆症 [羽田拓也,安保雅博]
(1)疾患の概要
(2)診断
(3)治療
(4)予防
(5)続発性骨粗鬆症
23 血液疾患 ⑴貧血・出血傾向 [原田芳巳]
(1)貧血の概要
(2)出血傾向の概要
24 血液疾患 ⑵白血病・リンパ腫 [原田芳巳]
(1)造血器腫瘍の概要
25 脳神経疾患 ⑴脳卒中・頭部外傷 [角田 亘]
(1)脳卒中の概要
(2)脳卒中の主な症状とその評価・検査
(3)脳卒中の診断のための主な検査
(4)脳卒中の主な治療
(5)頭部外傷の概要・症状・診断
(6)頭部外傷の主な治療
26 脳神経疾患 ⑵脳卒中以外の脳疾患 [永山 寛]
(1)パーキンソン症状を主体とする変性疾患
(2)パーキンソン症状を主体とする変性疾患の主な症状とその評価
(3)パーキンソン症状を主体とする変性疾患の診断のための主な検査
(4)パーキンソン症状を主体とする変性疾患の治療
(5)その他の変性疾患:運動症状を主症状とする疾患
(6)認知症状を主症状とする疾患
(7)髄液循環障害疾患
(8)中枢神経の感染/炎症性疾患
(9)神経系の発作性疾患
(1)0脱髄性疾患
27 脳神経疾患 ⑶末梢神経障害・神経筋接合部疾患・筋疾患 [西山和利]
(1)疾患の概要
(2)主な症状・症候とその評価
(3)診断のための主な検査
(4)主な治療
28 婦人科疾患 [進 伸幸]
(1)子宮頸癌
(2)子宮体がん
(3)卵巣がん
(4)子宮筋腫
(5)子宮内膜症
(6)更年期障害
(7)月経前症候群
29 中毒,熱中症など [角田 亘]
(1)中毒
(2)熱中症
(3)低体温症
1 内科学とは [岡崎史子]
(1)医学とはなにか
(2)医学の歴史
(3)健康の社会的決定要因(SDH)
(4)医療者に必要な倫理
(5)患者-医療者関係と意思決定プロセス
(6)内科学とは
第 2 章 診断学総論
1 問診(病歴聴取) [阿南悠平,藤本 茂]
(1)現病歴
(2)既往歴,家族歴
(3)生活社会歴
(4)システムレビュー(ROS)/解釈モデル
2 診察 ⑴視診と触診 [角田 亘]
(1)視診
(2)触診
3 診察 ⑵呼吸器・循環器系 [岡崎史子]
(1)胸部の診察①:視診,打診,聴診
(2)胸部の診察②:心臓の聴診
(3)脈拍,血圧測定,パルスオキシメータ,動脈血ガス測定
4 診察 ⑶消化器系 [大平善之]
(1)病歴聴取
(2)身体診察
5 診察 ⑷脳神経系・運動系 [吉田健太郎,安保雅博]
(1)神経診察の概要
(2)意識状態の診察
(3)言語機能の診察
(4)脳神経系の診察
(5)運動機能の診察
(6)反射の診察
(7)感覚機能の診察
(8)高次脳機能の診察
6 血液検査 ⑴血算 [小原俊彦]
(1)血液検査の概要
(2)血算:検査の概要
7 血液検査 ⑵生化学検査・免疫学的検査 [小原俊彦]
(1)酵素,細胞内タンパク測定
(2)腎機能検査
(3)血清タンパク
(4)電解質
(5)鉄代謝
(6)糖代謝
(7)脂質代謝
(8)内分泌検査
(9)免疫アレルギー検査
(10)感染症
(11)腫瘍マーカー
(12)血液凝固検査
8 尿検査 [小原俊彦]
(1)尿検査
9 心電図 [衣笠良治]
(1)心電図の概要
(2)正常心電図の判読
10 単純X線検査 ⑴胸部X線検査 [田畑俊治]
(1)胸部X線検査の概要
11 単純X線検査 ⑵腹部X線検査 [篠浦 丞]
(1) X線検査の概要:正常像を中心に
(2)腹部X線検査で診断可能な疾患と所見
12 CT,MRI ⑴頭部CT,MRI [阿久津二夫]
(1)頭部CT・MRI 検査
(2)代表的な神経疾患の画像
13 CT,MRI ⑵胸腹部CT,MRI [町田 幹]
(1)CT,MRI 検査の概要
(2)胸部の病変
(3)腹部の病変
14 超音波検査 ⑴心臓超音波検査 [白石裕一]
(1)知っておくべき心エコー指標
15 超音波検査 ⑵腹部超音波検査 [篠浦 丞]
(1)腹部超音波検査
16 病理診断 [冨田裕彦]
(1)病理診断,種類と実際
(2)腫瘍の良悪鑑別と分類,病理診断と分子標的療法の関係
第 3 章 治療学総論
1 薬物治療(内服薬・点滴薬) [上村顕也]
(1)薬物治療の概要
2 抗がん剤治療(化学療法) [上村顕也]
(1)抗がん剤治療の概要
3 輸液療法(非薬物の投与) [寺脇博之]
(1)輸液療法の定義と目的
(2)輸液療法における投与液の基本的構成
(3)尿細管機能と尿成分から考える輸液療法のあり方
4 輸血 [原田芳巳]
(1)輸血の概要
5 栄養療法 [横田千晶]
(1)生活習慣病に対する栄養療法
(2)高齢者に対する栄養療法
(3)重症患者に対する「栄養療法」
6 放射線治療 [青木 学]
(1)放射線治療
7 救急医療 ⑴救命処置 [三宅のどか]
(1)成人の救命処置
(2)小児の救命処置
(3)ECPR
(4)自己心拍再開(ROSC)後
8 救急医療 ⑵救急処置全般 [横堀將司]
(1)救急医療における蘇生の重要性
(2)ショックの認知と対応
(3)けいれんとてんかん発作
(4)外傷患者の初期診療
9 緩和ケア [三浦靖彦]
(1)緩和ケアの定義
(2)緩和ケアと臨床倫理
(3)終末期患者の痛みについて
(4)緩和ケアとリハビリテーション
(5)各論
(6)緩和ケアにおけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
10 老年医療 [武地 一]
(1)老年医療の概要
(2)老化を背景とした高齢者特有の病態や症候
(3)高齢者総合的機能評価
11 在宅医療 [鈴木 慎,安保雅博]
(1)在宅医療とは
(2)訪問診療
(3)訪問看護
(4)訪問リハビリテーション医療
12 予防医療 [横田千晶]
(1)予防医療に対する国の取り組み
(2)人間ドックでスクリーニングされる疾患
第 4 章 各論
1 主要症候 [大平善之]
(1)病歴情報(問診)
(2)主要な症候
2 循環器疾患 ⑴高血圧・低血圧 [白石裕一]
(1)高血圧
(2)低血圧
3 循環器疾患 ⑵不整脈 [衣笠良治]
(1)洞性頻脈
(2)心房細動
(3)期外収縮
(4)WPW症候群
(5)心室頻拍
(6)Brugada症候群
(7)徐脈性不整脈
(8)ペースペーカー,カテーテルアブレーション,植え込み型除細動器(ICD)
4 循環器疾患 ⑶虚血性心疾患 [木庭新治]
(1)疾患の概要
(2)主な症状とその評価・検査
(3)診断のための主な検査
(4)主な治療
5 循環器疾患 ⑷弁膜症・心内膜炎・心筋症・心タンポナーデ・肺高血圧症・肺血栓塞栓症 [木庭新治]
(1)疾患の概要
(2)主な症状とその評価・検査
(3)主な治療
6 循環器疾患 ⑸心不全 [木庭新治]
(1)疾患の概要
(2)主な症状とその評価・検査
(3)主な治療
7 循環器疾患 ⑹動脈疾患と静脈疾患 [前田剛志]
(1)血管とリンパ系
(2)動脈疾患
(3)静脈疾患
(4)リンパ浮腫
8 呼吸器疾患 ⑴呼吸器感染症および間質性肺炎 [水村賢司,權 寧博]
(1)疾患の概要
(2)症状と身体所見
(3)診断のための主な検査
(4)主な治療
9 呼吸器疾患 ⑵感染症以外の呼吸器疾患 [田畑俊治]
(1)肺がん
(2)縦隔腫瘍
(3)睡眠時無呼吸症候群
(4)気管支喘息
(5)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
(6)急性呼吸促迫症候群(ARDS)
(7)自然気胸
10 感染症 [加藤康幸]
(1)感染症の概要
(2)感染症の診断,治療,予防
(3)感染症各論
11 消化管疾患 ⑴食道疾患 [五味邦代]
(1)逆流性食道炎
(2)食道アカラシア
(3)食道がん
(4)食道静脈瘤
12 消化管疾患 ⑵胃疾患 [山下健太郎]
(1)Helicobacter pylori感染
(2)胃がん
(3)胃潰瘍
(4)胃炎
(5)機能性ディスペプシア(FD)
(6)アニサキス症
13 消化管疾患 ⑶小腸・大腸疾患 [黒木優一郎]
(1)小腸・大腸疾患の概要
(2)大腸ポリープ,大腸がん
(3)炎症性腸疾患
(4)腸閉塞・イレウス
(5)過敏性腸症候群(IBS)
14 肝・胆・膵疾患 ⑴肝疾患 [井上和明]
(1)肝疾患
(2)ウイルス性肝炎
(3)薬剤性肝障害
(4)自己免疫性肝炎
(5)慢性肝疾患
(6)肝細胞がん
(7)脂肪肝(NAFLD,非アルコール性脂肪性肝疾患)
15 肝・胆・膵疾患 ⑵胆・膵疾患 [篠浦 丞]
(1)胆道系疾患
(2)膵疾患
16 アレルギー・リウマチ・膠原病 [廣瀬晃一]
(1)食物アレルギー
(2)薬剤アレルギー
(3)アナフィラキシー
(4)関節リウマチ
(5)全身性エリテマトーデス
(6)強皮症
(7)混合性結合組織病(MCTD)
(8)ANCA関連血管炎
(9)シェーグレン症候群
(10)ベーチェット病
17 腎・泌尿器疾患,電解質異常 ⑴腎・泌尿器疾患 [伊藤 修]
(1)腎疾患
(2)泌尿器疾患
(3)尿路悪性腫瘍
18 腎・泌尿器疾患,電解質異常 ⑵電解質異常 [寺脇博之]
(1)血清Na+の異常
(2)血清K+の異常
(3)血清Caの異常
(4)血液pHの異常(アシドーシス・アルカローシス)
19 内分泌疾患 [関野瑞希,古屋文彦]
(1)甲状腺疾患
(2)副甲状腺疾患
(3)下垂体疾患
(4)副腎疾患
(5)神経内分泌腫瘍
20 代謝疾患 ⑴糖尿病 [野見山 崇]
(1)糖尿病の病態
(2)糖尿病の症状と診断に関する検査
(3)糖尿病の合併症・併存疾患
(4)糖尿病の治療
21 代謝疾患 ⑵糖尿病以外の代謝疾患 [野見山 崇]
(1)メタボリックシンドローム
(2)肥満症
(3)脂質異常症
(4)高尿酸血症
(5)ビタミン欠乏症・過剰症および微量元素欠乏症・過剰症
22 代謝疾患 ⑶骨粗鬆症 [羽田拓也,安保雅博]
(1)疾患の概要
(2)診断
(3)治療
(4)予防
(5)続発性骨粗鬆症
23 血液疾患 ⑴貧血・出血傾向 [原田芳巳]
(1)貧血の概要
(2)出血傾向の概要
24 血液疾患 ⑵白血病・リンパ腫 [原田芳巳]
(1)造血器腫瘍の概要
25 脳神経疾患 ⑴脳卒中・頭部外傷 [角田 亘]
(1)脳卒中の概要
(2)脳卒中の主な症状とその評価・検査
(3)脳卒中の診断のための主な検査
(4)脳卒中の主な治療
(5)頭部外傷の概要・症状・診断
(6)頭部外傷の主な治療
26 脳神経疾患 ⑵脳卒中以外の脳疾患 [永山 寛]
(1)パーキンソン症状を主体とする変性疾患
(2)パーキンソン症状を主体とする変性疾患の主な症状とその評価
(3)パーキンソン症状を主体とする変性疾患の診断のための主な検査
(4)パーキンソン症状を主体とする変性疾患の治療
(5)その他の変性疾患:運動症状を主症状とする疾患
(6)認知症状を主症状とする疾患
(7)髄液循環障害疾患
(8)中枢神経の感染/炎症性疾患
(9)神経系の発作性疾患
(1)0脱髄性疾患
27 脳神経疾患 ⑶末梢神経障害・神経筋接合部疾患・筋疾患 [西山和利]
(1)疾患の概要
(2)主な症状・症候とその評価
(3)診断のための主な検査
(4)主な治療
28 婦人科疾患 [進 伸幸]
(1)子宮頸癌
(2)子宮体がん
(3)卵巣がん
(4)子宮筋腫
(5)子宮内膜症
(6)更年期障害
(7)月経前症候群
29 中毒,熱中症など [角田 亘]
(1)中毒
(2)熱中症
(3)低体温症
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リハビリテーション処方前の臨床医学の概要も学べて,医療者になるための準備に役立つ!
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の養成校の専門基礎科目に対応したテキストシリーズ。
学習内容と国家試験を結びつける[学習の要点],実習や臨床現場にリンクする[臨床に役立つアドバイス]など,「なぜそれを勉強するのか」「将来にどのようにつながるのか」をイメージしやすい知識を補足し,用語解説なども適宜追加。項目末の[まとめ]では,学習の理解度を確認するために簡単な問題を掲載。噛み砕いた表現と多数の図表で,評価・治療方法について視覚的にも理解しやすい紙面に加え,各見出しごとの[POINT]で,どこに重点を置いて学習すべきかが一目でわかる構成となっている。
本巻ではリハビリテーション職種を目指す学生のために,単なる知識に留まらず,多数の症例画像とともに医師が行う具体的な各種検査・診断・治療等の“臨床医学の考え方”の基本を学ぶことで内科疾患を系統的に学習し,さらに内科学とリハビリテーションの関連についても豊富なコラムで解説。内部障害や併存する基礎疾患の理解を深め,専門科目や臨床へのつながりを理解できる構成となっている。