全身DWIBSドライブスルー
定価 6,380円(税込) (本体5,800円+税)
- B5判 256ページ オールカラー,写真540点
- 2022年9月3日刊行
- ISBN978-4-7583-2116-7
電子版
序文
はじめに
晴天の霹靂はなぜ起こったのか
2020年3月の診療報酬改定は,それはもう晴天の霹靂でした。全身MRIに診療報酬加算がついたというのです! 望外の喜びとともに内容を確認すると,DWIについては間違いなくDWIBS法の方法論そのものでしたが,あれ? 適応範囲がなぜか前立腺がんの骨転移だけに限られています。施設の認定要件もきわめて厳しい。この恩恵を享受できる病院はそう多くないなと感じました。
しかしとにもかくにも,PET設備のない病院が行う「二流の画像診断」だった全身MRIが,正式に厚生労働省の加算対象という御紋をいただいたのですから,これは大ニュースです。どうしてそんなことが急に起こったのか知りたい皆様もいらっしゃると思いますので,渦中の者として端的に述べます(とはいってもよくわからないのですが)。
DWIBS法は2004年に学会・論文発表となり,新聞(全国紙)の一面に掲載,講演ではお陰さまでどこへ行っても黒山の人だかりでした。この論文が評価されて私は2007年にオランダのユトレヒト大学に招聘をいただき,4年間の論文執筆活動を行うことができました。渡欧中は特に欧州を中心に米国でも講演活動を行い,学術的に広まっていきました。DWIBS法の初報は,被引用回数が1,100回を超え(Google Scholar),なお増加しています。
しかし,造影剤も使用せずコストのかからないDWIBS法は,病院にとっては「単純MRI」でしかありません。つまり収益的なメリットが少なく,積極的な導入は得られませんでした。ところが英国のPadhani先生やKoh先生らによる熱心な研究により,泌尿器科領域(特に骨転移評価)でじわじわと評価が上がっていきます。
そんな折,2017年に,放射線科学の診療報酬を申請する部署から「一度加算を申請してはどうか」というお話をいただき,スライド2枚を作りました。期せずしてその申請が中央社会保険医療協議会(中医協)まで上り,そのうえリジェクトではなくてペンディングとなり,4年あまりひそかに生き続けていたらしいのです。それが,エビデンスの上昇とともに,関係各方面の委員が推してくださることとなり,突然認可されました。私はそんなことはすっかり忘れ,ただひたすらにBodyDWI研究会を,理解をしてくれる有志とともに無心に励んでおりました。
あなたががんに罹ったときのために
全身MRIは,病院や医師にとって「時間ばかりかかる」「読影が面倒」というとらえ方もあります。しかし,「患者」が主語になるとまったくこれは逆になります。
なにしろ男性の65%ががんになる世の中です。女性も50%近い。ですから「自分はがんにならない」と信じきるのはいささか無理があり,少なくとも半分の確率で自分や家族ががんになると思って生きなくてはなりません。そのときにあなたがどうしたいか,ということは,患者としてどうしてほしいか,ということに尽きます。
もしがんになったら,3カ月ごとに治療効果判定をしてもらうことが理想です。そこに,6,000円余り(3割負担)で繰り返し受けられる判定法があったら,利用したいに決まっています。もし「患者」があなたの高齢のお父さんやお母さんで,やせ細っていたなら,造影CTのために注射をして漏れたり,何度も針を刺されることは心が痛むことでしょう。私もそういう経験をしました。DWIBS法は,そんなときにいつもやさしくただ寝ているだけで受け容れてくれます。
いま,DWIBS法は,この加算(お墨付き)がもとで,急速に病院での導入が進んでいます。また「◯◯一滴」のがんリスク検査で陽性になった人が,どこにがんがあるのか(本当にがんがあるのか)心配で夜も寝られなくなるので,二次スクリーニング検査として脚光を浴び,いろいろな人間ドックに導入されつつあります。だからこそ私達は,画質をきちんとすること,また診断をしっかりすることにおいて努力を続けなくてはなりません。
本書はこのようなことを背景に,一気に仕上がってきました。まずは簡単に着手できるように,「ドライブスルー」的に利用できるものにしようとなり,本書のタイトルにつながりました。時宜を得た光速のできあがりに至ったのは,Body DWI研究会を通して臨床と研究発表を続けてきてくださった片平和博先生,中西克之先生,高橋光幸先生が編集の労をお取りくださったからです。ひとりひとりの著者の皆様にも,厚く御礼を申し上げるとともに,皆で作成したパワーこそが,無心の医学の賜物だと喜んでいます。
最後に,本書の発刊にあたり,最後のひと月まで改良を受け容れてくださったメジカルビュー社の苅谷竜太郎さんの,無二の情熱とサポートに心より御礼を申し上げます。
2022年7月27日
髙原 太郎
晴天の霹靂はなぜ起こったのか
2020年3月の診療報酬改定は,それはもう晴天の霹靂でした。全身MRIに診療報酬加算がついたというのです! 望外の喜びとともに内容を確認すると,DWIについては間違いなくDWIBS法の方法論そのものでしたが,あれ? 適応範囲がなぜか前立腺がんの骨転移だけに限られています。施設の認定要件もきわめて厳しい。この恩恵を享受できる病院はそう多くないなと感じました。
しかしとにもかくにも,PET設備のない病院が行う「二流の画像診断」だった全身MRIが,正式に厚生労働省の加算対象という御紋をいただいたのですから,これは大ニュースです。どうしてそんなことが急に起こったのか知りたい皆様もいらっしゃると思いますので,渦中の者として端的に述べます(とはいってもよくわからないのですが)。
DWIBS法は2004年に学会・論文発表となり,新聞(全国紙)の一面に掲載,講演ではお陰さまでどこへ行っても黒山の人だかりでした。この論文が評価されて私は2007年にオランダのユトレヒト大学に招聘をいただき,4年間の論文執筆活動を行うことができました。渡欧中は特に欧州を中心に米国でも講演活動を行い,学術的に広まっていきました。DWIBS法の初報は,被引用回数が1,100回を超え(Google Scholar),なお増加しています。
しかし,造影剤も使用せずコストのかからないDWIBS法は,病院にとっては「単純MRI」でしかありません。つまり収益的なメリットが少なく,積極的な導入は得られませんでした。ところが英国のPadhani先生やKoh先生らによる熱心な研究により,泌尿器科領域(特に骨転移評価)でじわじわと評価が上がっていきます。
そんな折,2017年に,放射線科学の診療報酬を申請する部署から「一度加算を申請してはどうか」というお話をいただき,スライド2枚を作りました。期せずしてその申請が中央社会保険医療協議会(中医協)まで上り,そのうえリジェクトではなくてペンディングとなり,4年あまりひそかに生き続けていたらしいのです。それが,エビデンスの上昇とともに,関係各方面の委員が推してくださることとなり,突然認可されました。私はそんなことはすっかり忘れ,ただひたすらにBodyDWI研究会を,理解をしてくれる有志とともに無心に励んでおりました。
あなたががんに罹ったときのために
全身MRIは,病院や医師にとって「時間ばかりかかる」「読影が面倒」というとらえ方もあります。しかし,「患者」が主語になるとまったくこれは逆になります。
なにしろ男性の65%ががんになる世の中です。女性も50%近い。ですから「自分はがんにならない」と信じきるのはいささか無理があり,少なくとも半分の確率で自分や家族ががんになると思って生きなくてはなりません。そのときにあなたがどうしたいか,ということは,患者としてどうしてほしいか,ということに尽きます。
もしがんになったら,3カ月ごとに治療効果判定をしてもらうことが理想です。そこに,6,000円余り(3割負担)で繰り返し受けられる判定法があったら,利用したいに決まっています。もし「患者」があなたの高齢のお父さんやお母さんで,やせ細っていたなら,造影CTのために注射をして漏れたり,何度も針を刺されることは心が痛むことでしょう。私もそういう経験をしました。DWIBS法は,そんなときにいつもやさしくただ寝ているだけで受け容れてくれます。
いま,DWIBS法は,この加算(お墨付き)がもとで,急速に病院での導入が進んでいます。また「◯◯一滴」のがんリスク検査で陽性になった人が,どこにがんがあるのか(本当にがんがあるのか)心配で夜も寝られなくなるので,二次スクリーニング検査として脚光を浴び,いろいろな人間ドックに導入されつつあります。だからこそ私達は,画質をきちんとすること,また診断をしっかりすることにおいて努力を続けなくてはなりません。
本書はこのようなことを背景に,一気に仕上がってきました。まずは簡単に着手できるように,「ドライブスルー」的に利用できるものにしようとなり,本書のタイトルにつながりました。時宜を得た光速のできあがりに至ったのは,Body DWI研究会を通して臨床と研究発表を続けてきてくださった片平和博先生,中西克之先生,高橋光幸先生が編集の労をお取りくださったからです。ひとりひとりの著者の皆様にも,厚く御礼を申し上げるとともに,皆で作成したパワーこそが,無心の医学の賜物だと喜んでいます。
最後に,本書の発刊にあたり,最後のひと月まで改良を受け容れてくださったメジカルビュー社の苅谷竜太郎さんの,無二の情熱とサポートに心より御礼を申し上げます。
2022年7月27日
髙原 太郎
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目次
Ⅰ 章 全身MRIとはなにか
01 ▶ 全身MRIの基本 [高原太郎]
02 ▶ 全身MRI観察方法の概略 [高原太郎]
Window調整の知識
「全身MIP→個別画像比較」の読影原則
全身MIPの観察方法
【個別画像の観察】
頸部のチェックポイント
胸部のチェックポイント
腹部のチェックポイント
骨盤のチェックポイント
骨のチェックポイント
知っておくべき信号
03 ▶ 重要な臨床応用技術 [高原太郎]
Fusion画像とvolume rendering(VR)
Computed DWI
ADC histogramとADC color map
Calcium weighted imaging(CWI)
Ⅱ 章 アトラス
01 ▶ 熱源検索→全身MRIで腎膿瘍同定
DWIで膿瘍を検出する [片平和博]
02 ▶ 熱源検索→全身MRIで膿瘍同定
DWIで膿瘍を検出する [片平和博]
03 ▶ 悪性腫瘍スクリーニングで直腸癌検出
DWIで悪性腫瘍を検出する [片平和博]
04 ▶ 熱源検索→全身MRIで結腸癌同定
DWIで結腸癌を検出する [片平和博]
05 ▶ 腎癌術後経過観察で偶然前立腺癌発見
癌術後経過観察時には,再発や転移以外にも偶発癌を発見することがある [片平和博]
06 ▶ 前立腺癌stagingで偶然腎癌を発見
DWIで偶発癌を検出する [片平和博]
07 ▶ 全身MRIで偶然膀胱paraganglioma発見
DWIで(異所性)褐色細胞腫を同定する [片平和博]
08 ▶ 肺膿瘍と肺癌の鑑別
DWIで肺膿瘍と肺癌を鑑別する [片平和博]
09 ▶ 前立腺癌骨転移早期検出の優位性
全身MRIは,前立腺癌骨転移早期検出に優れる [片平和博]
10 ▶ PSA 3桁以上プロトコルで情報満載
PSA著明高値の場合は局所の診断は容易で,むしろ転移検索が重要 [片平和博]
11 ▶ 熱源検索→全身MRIで感染性腎囊胞同定
DWIによる囊胞内容の性状評価 [山本泰宏]
12 ▶ 肺癌の骨転移・筋肉内転移
DWIBSで肺癌の転移巣を検索する [山本泰宏]
13 ▶ 肺癌の治療効果判定
ADC color mapで肺癌の治療効果判定を行う [山本泰宏]
14 ▶ 全身MRIでの胃癌の形態評価および転移巣の精査
Bothdel ® を用いた胃癌の形態的な評価 [山本泰宏]
15 ▶ 大腸癌の肝転移
DWIBSで大腸癌を検出する [山本泰宏]
16 ▶ 無気肺を伴う肺癌
無気肺に埋もれた肺腫瘍がDWIBSで検知できる [境野晋二朗]
17 ▶ 去勢抵抗性前立腺癌骨転移
前立腺癌の骨転移にはさまざまな病態が含まれる [境野晋二朗]
18 ▶ 腎癌の原発巣と転移巣
腎癌の原発巣は無〜低信号のことがある [境野晋二朗]
19 ▶ 乳癌,多発骨転移
DWIBSで骨転移とリンパ節腫大を検出する [印牧義英]
20 ▶ DWIBSによる治療効果判定
DWIで治療効果を早期判定する [風間俊基]
21 ▶ 骨転移検索全身MRIで骨転移同定
DWIで腫瘍を検出する [風間俊基]
22 ▶ DWIBS偽陽性の骨病変
骨のDWI高信号域を鑑別する [風間俊基]
23 ▶ 前立腺癌の肝転移検出
DWIBSで前立腺癌の骨転移の検出のみならず肝転移巣を検索する [有田祐起]
24 ▶ 前立腺癌骨転移による脊柱管狭窄
DWIBSで転移腫瘍による脊柱管狭窄を評価する [有田祐起]
25 ▶ 神経線維腫症
DWIBSで神経線維腫症の病変を検索する [有田祐起]
26 ▶ Ra-223投与によるDWIBS所見の経時的変化
ADC color mapとヒストグラムを用い,治療効果を予測する [中島信幸]
27 ▶ Lu-PSMAの治療効果判定
MET-RADS-Pによる評価とADC color mapの有用性 [吉田宗一郎]
28 ▶ 腎癌の肺転移と溶骨性骨転移
DWIBSで腎癌の転移巣を検索する [吉田宗一郎]
29 ▶ Computed DWIによる前立腺内病変評価
ルーチン全身MRIとcomputed DWIの組み合わせ [吉田宗一郎]
30 ▶ 悪性黒色腫
DWIで骨梁間転移をとらえる [中西克之]
31 ▶ Solitary fibrous tumorの骨転移
DWIでの微小骨転移検出と経過観察 [中西克之]
32 ▶ 上咽頭癌骨転移
DWIで微小骨転移病変を早期にとらえる,Follow upする [中西克之]
33 ▶ 粘液型脂肪肉腫多発転移
DWIで多発転移をとらえる,治療経過をみる [中西克之]
34 ▶ 多発性骨髄腫(IgA-λ型) Revised ISS Ⅱ期
DWIで小病変を検出する [高須深雪]
35 ▶ 形質細胞白血病(非分泌型) Revised ISS Ⅲ期
DWIで骨髄病変を検出する [高須深雪]
36 ▶ 再生不良性貧血(ステージ4)
DWIで造血能を評価する [高須深雪]
Ⅲ 章 撮像技術
01 ▶ DWIの歪み [高橋光幸]
02 ▶ DWIBSの脂肪抑制 [南 広哲]
03 ▶ DWIBSのWW,WL設定方法 [山崎敬之]
04 ▶ 撮像断面による画像の特徴 石川応樹
05-01 ▶ 各社のパラメータ Philips(横断像) [野田誠一郎]
05-02 ▶ 各社のパラメータ Philips(冠状断像) [高野 晋]
05-03 ▶ 各社のパラメータ GEヘルスケア・ジャパン(横断像) [南 広哲]
05-04 ▶ 各社のパラメータ GEヘルスケア・ジャパン(冠状断像) [石川応樹]
05-05 ▶ 各社のパラメータ シーメンス・ヘルスケア(横断像) [立石宗一郎]
05-06 ▶ 各社のパラメータ キヤノン(横断像) [松島孝昌]
05-07 ▶ 各社のパラメータ 富士フイルムヘルスケア(横断像) [伊藤祐介]
01 ▶ 全身MRIの基本 [高原太郎]
02 ▶ 全身MRI観察方法の概略 [高原太郎]
Window調整の知識
「全身MIP→個別画像比較」の読影原則
全身MIPの観察方法
【個別画像の観察】
頸部のチェックポイント
胸部のチェックポイント
腹部のチェックポイント
骨盤のチェックポイント
骨のチェックポイント
知っておくべき信号
03 ▶ 重要な臨床応用技術 [高原太郎]
Fusion画像とvolume rendering(VR)
Computed DWI
ADC histogramとADC color map
Calcium weighted imaging(CWI)
Ⅱ 章 アトラス
01 ▶ 熱源検索→全身MRIで腎膿瘍同定
DWIで膿瘍を検出する [片平和博]
02 ▶ 熱源検索→全身MRIで膿瘍同定
DWIで膿瘍を検出する [片平和博]
03 ▶ 悪性腫瘍スクリーニングで直腸癌検出
DWIで悪性腫瘍を検出する [片平和博]
04 ▶ 熱源検索→全身MRIで結腸癌同定
DWIで結腸癌を検出する [片平和博]
05 ▶ 腎癌術後経過観察で偶然前立腺癌発見
癌術後経過観察時には,再発や転移以外にも偶発癌を発見することがある [片平和博]
06 ▶ 前立腺癌stagingで偶然腎癌を発見
DWIで偶発癌を検出する [片平和博]
07 ▶ 全身MRIで偶然膀胱paraganglioma発見
DWIで(異所性)褐色細胞腫を同定する [片平和博]
08 ▶ 肺膿瘍と肺癌の鑑別
DWIで肺膿瘍と肺癌を鑑別する [片平和博]
09 ▶ 前立腺癌骨転移早期検出の優位性
全身MRIは,前立腺癌骨転移早期検出に優れる [片平和博]
10 ▶ PSA 3桁以上プロトコルで情報満載
PSA著明高値の場合は局所の診断は容易で,むしろ転移検索が重要 [片平和博]
11 ▶ 熱源検索→全身MRIで感染性腎囊胞同定
DWIによる囊胞内容の性状評価 [山本泰宏]
12 ▶ 肺癌の骨転移・筋肉内転移
DWIBSで肺癌の転移巣を検索する [山本泰宏]
13 ▶ 肺癌の治療効果判定
ADC color mapで肺癌の治療効果判定を行う [山本泰宏]
14 ▶ 全身MRIでの胃癌の形態評価および転移巣の精査
Bothdel ® を用いた胃癌の形態的な評価 [山本泰宏]
15 ▶ 大腸癌の肝転移
DWIBSで大腸癌を検出する [山本泰宏]
16 ▶ 無気肺を伴う肺癌
無気肺に埋もれた肺腫瘍がDWIBSで検知できる [境野晋二朗]
17 ▶ 去勢抵抗性前立腺癌骨転移
前立腺癌の骨転移にはさまざまな病態が含まれる [境野晋二朗]
18 ▶ 腎癌の原発巣と転移巣
腎癌の原発巣は無〜低信号のことがある [境野晋二朗]
19 ▶ 乳癌,多発骨転移
DWIBSで骨転移とリンパ節腫大を検出する [印牧義英]
20 ▶ DWIBSによる治療効果判定
DWIで治療効果を早期判定する [風間俊基]
21 ▶ 骨転移検索全身MRIで骨転移同定
DWIで腫瘍を検出する [風間俊基]
22 ▶ DWIBS偽陽性の骨病変
骨のDWI高信号域を鑑別する [風間俊基]
23 ▶ 前立腺癌の肝転移検出
DWIBSで前立腺癌の骨転移の検出のみならず肝転移巣を検索する [有田祐起]
24 ▶ 前立腺癌骨転移による脊柱管狭窄
DWIBSで転移腫瘍による脊柱管狭窄を評価する [有田祐起]
25 ▶ 神経線維腫症
DWIBSで神経線維腫症の病変を検索する [有田祐起]
26 ▶ Ra-223投与によるDWIBS所見の経時的変化
ADC color mapとヒストグラムを用い,治療効果を予測する [中島信幸]
27 ▶ Lu-PSMAの治療効果判定
MET-RADS-Pによる評価とADC color mapの有用性 [吉田宗一郎]
28 ▶ 腎癌の肺転移と溶骨性骨転移
DWIBSで腎癌の転移巣を検索する [吉田宗一郎]
29 ▶ Computed DWIによる前立腺内病変評価
ルーチン全身MRIとcomputed DWIの組み合わせ [吉田宗一郎]
30 ▶ 悪性黒色腫
DWIで骨梁間転移をとらえる [中西克之]
31 ▶ Solitary fibrous tumorの骨転移
DWIでの微小骨転移検出と経過観察 [中西克之]
32 ▶ 上咽頭癌骨転移
DWIで微小骨転移病変を早期にとらえる,Follow upする [中西克之]
33 ▶ 粘液型脂肪肉腫多発転移
DWIで多発転移をとらえる,治療経過をみる [中西克之]
34 ▶ 多発性骨髄腫(IgA-λ型) Revised ISS Ⅱ期
DWIで小病変を検出する [高須深雪]
35 ▶ 形質細胞白血病(非分泌型) Revised ISS Ⅲ期
DWIで骨髄病変を検出する [高須深雪]
36 ▶ 再生不良性貧血(ステージ4)
DWIで造血能を評価する [高須深雪]
Ⅲ 章 撮像技術
01 ▶ DWIの歪み [高橋光幸]
02 ▶ DWIBSの脂肪抑制 [南 広哲]
03 ▶ DWIBSのWW,WL設定方法 [山崎敬之]
04 ▶ 撮像断面による画像の特徴 石川応樹
05-01 ▶ 各社のパラメータ Philips(横断像) [野田誠一郎]
05-02 ▶ 各社のパラメータ Philips(冠状断像) [高野 晋]
05-03 ▶ 各社のパラメータ GEヘルスケア・ジャパン(横断像) [南 広哲]
05-04 ▶ 各社のパラメータ GEヘルスケア・ジャパン(冠状断像) [石川応樹]
05-05 ▶ 各社のパラメータ シーメンス・ヘルスケア(横断像) [立石宗一郎]
05-06 ▶ 各社のパラメータ キヤノン(横断像) [松島孝昌]
05-07 ▶ 各社のパラメータ 富士フイルムヘルスケア(横断像) [伊藤祐介]
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第二章は豊富なアトラス、第三章は技術的事項がまとめられ、臨床医・技師の方々が利用しやすいように工夫してまとめられています。