人体のメカニズムから学ぶ
放射線治療学
定価 7,150円(税込) (本体6,500円+税)
- B5判 528ページ オールカラー,イラスト251点,写真611点
- 2022年10月2日刊行
- ISBN978-4-7583-2083-2
電子版
序文
監修の序
超高齢社会の到来とともに悪性腫瘍症例が増加し,放射線治療の施行件数も年々増加傾向にあり,がん診療において手術療法,化学療法と並ぶ重要な位置を占めるようになっている。近年,治療装置の進歩により周囲臓器の被ばくを最小限に抑えつつ病巣部に十分な線量を照射する高精度化が達成され,放射線化学療法の発展,粒子線・陽子線の活用,新しい内用療法の開発などとあいまって,放射線治療の成績は向上し,その適応も根治的治療から症状緩和まで多様性を増している。
本書はこのような現状認識にたち,より幅広い知識を身に付け集学的がん治療の一翼を担うことができる診療放射線技師や医学物理士を目指す方々が,学生時代はもちろん臨床現場に出てからも長く活用できるテキストとして企画された。したがって記載内容も,放射線治療の生物学的および物理学的基礎から最新の技術を駆使した治療の実際の解説にとどまらず,対象となる疾患の疫学・病理分類・画像診断・病期診断までを幅広くカバーしている。また図表,シェーマを多用して視覚的にも理解しやすいように配慮されている。さらに放射線治療を遂行するために必要不可欠な看護スタッフの果たすべき役割についても,対象疾患と治療方法別に記載されている。
本書を通じて,一人でも多くの方が,執筆者一同の放射線治療に対する熱い思いを感じるとともに放射線治療の重要性をしっかりと認識し,放射線治療を支えるエキスパートを目指してキャリアを積まれることを願っている。
2022年8月
国際医療福祉大学名誉学長東京大学名誉教授
大友 邦
-------------------------------------
編集の序
医学の進歩は目覚ましく,現代がん医療の大きな柱である放射線治療も同様に進化を続けている。数年前まで高精度放射線治療といわれた技術が日常的に活用されるようになり,放射線治療のプロセスはより複雑化・高度化している。また,多職種連携によるチーム医療・チームケアの円滑な実践が当たり前のように求められ,放射線治療を取り巻く環境は様変わりした。
本書は,診療放射線技師養成校の学生をメインターゲットとしつつ,放射線治療技術学にとどまらずに各腫瘍の特徴や治療内容,看護ケアまでの実際の放射線治療のポイントを俯瞰できる記載とすることで,放射線治療の臨床現場でチーム医療に携わる診療放射線技師,看護師,医学物理士といった方々にも手に取っていただける書籍として企画された。放射線治療チームの共通言語となる基礎知識を確実なものとし,変化し続けるニーズに対し自律的な学習を促し新たな時代への対応力を磨くための一つのツールとして,また,多職種の視点をチームで共有し多職種連携へと展開できる力を自然と身につけるために,長くご活用いただければ幸いである。
本書の大きな特徴は,放射線治療学の土台となる解剖学・生理学・放射線物理学・放射線生物学などの重要項目を集約し,そのうえで現代の放射線治療に必要な知識を展開した点にある。これまで学んだ基礎科目を振り返りながら学習し,知識を融合させることで,より一層の理解が深まるよう随所に工夫を凝らしてある。また,臨床的観点を重視し現在ご活躍中の医師・診療放射線技師・看護師・医学物理士の先生方に,臨床での重要ポイントと多角的な視点・考え方を丁寧に示していただき,学習者が多職種連携・チーム医療・チームケアという視点から放射線治療のあるべき姿を俯瞰できるようにしている。
多くの先生方の思想を理解し,編集をご担当いただいたメジカルビュー社の伊藤 彩氏には心より感謝申し上げる。
本書は単なる知識の共有にとどまらず,前向きの思考と放射線治療の発展へ貢献できる人材を育てたいという思いが沢山詰まっている。是非熟読して高度専門職に必要な知識・能力とは何かを読み解き,さらなる学習展開に繋げていただければ幸いである。
学習者のたゆまぬ努力に期待し,放射線治療チーム・医療チームの一員として成長し活躍されることを心から願う。
2022年8月
小塚拓洋
橋本光康
超高齢社会の到来とともに悪性腫瘍症例が増加し,放射線治療の施行件数も年々増加傾向にあり,がん診療において手術療法,化学療法と並ぶ重要な位置を占めるようになっている。近年,治療装置の進歩により周囲臓器の被ばくを最小限に抑えつつ病巣部に十分な線量を照射する高精度化が達成され,放射線化学療法の発展,粒子線・陽子線の活用,新しい内用療法の開発などとあいまって,放射線治療の成績は向上し,その適応も根治的治療から症状緩和まで多様性を増している。
本書はこのような現状認識にたち,より幅広い知識を身に付け集学的がん治療の一翼を担うことができる診療放射線技師や医学物理士を目指す方々が,学生時代はもちろん臨床現場に出てからも長く活用できるテキストとして企画された。したがって記載内容も,放射線治療の生物学的および物理学的基礎から最新の技術を駆使した治療の実際の解説にとどまらず,対象となる疾患の疫学・病理分類・画像診断・病期診断までを幅広くカバーしている。また図表,シェーマを多用して視覚的にも理解しやすいように配慮されている。さらに放射線治療を遂行するために必要不可欠な看護スタッフの果たすべき役割についても,対象疾患と治療方法別に記載されている。
本書を通じて,一人でも多くの方が,執筆者一同の放射線治療に対する熱い思いを感じるとともに放射線治療の重要性をしっかりと認識し,放射線治療を支えるエキスパートを目指してキャリアを積まれることを願っている。
2022年8月
国際医療福祉大学名誉学長東京大学名誉教授
大友 邦
-------------------------------------
編集の序
医学の進歩は目覚ましく,現代がん医療の大きな柱である放射線治療も同様に進化を続けている。数年前まで高精度放射線治療といわれた技術が日常的に活用されるようになり,放射線治療のプロセスはより複雑化・高度化している。また,多職種連携によるチーム医療・チームケアの円滑な実践が当たり前のように求められ,放射線治療を取り巻く環境は様変わりした。
本書は,診療放射線技師養成校の学生をメインターゲットとしつつ,放射線治療技術学にとどまらずに各腫瘍の特徴や治療内容,看護ケアまでの実際の放射線治療のポイントを俯瞰できる記載とすることで,放射線治療の臨床現場でチーム医療に携わる診療放射線技師,看護師,医学物理士といった方々にも手に取っていただける書籍として企画された。放射線治療チームの共通言語となる基礎知識を確実なものとし,変化し続けるニーズに対し自律的な学習を促し新たな時代への対応力を磨くための一つのツールとして,また,多職種の視点をチームで共有し多職種連携へと展開できる力を自然と身につけるために,長くご活用いただければ幸いである。
本書の大きな特徴は,放射線治療学の土台となる解剖学・生理学・放射線物理学・放射線生物学などの重要項目を集約し,そのうえで現代の放射線治療に必要な知識を展開した点にある。これまで学んだ基礎科目を振り返りながら学習し,知識を融合させることで,より一層の理解が深まるよう随所に工夫を凝らしてある。また,臨床的観点を重視し現在ご活躍中の医師・診療放射線技師・看護師・医学物理士の先生方に,臨床での重要ポイントと多角的な視点・考え方を丁寧に示していただき,学習者が多職種連携・チーム医療・チームケアという視点から放射線治療のあるべき姿を俯瞰できるようにしている。
多くの先生方の思想を理解し,編集をご担当いただいたメジカルビュー社の伊藤 彩氏には心より感謝申し上げる。
本書は単なる知識の共有にとどまらず,前向きの思考と放射線治療の発展へ貢献できる人材を育てたいという思いが沢山詰まっている。是非熟読して高度専門職に必要な知識・能力とは何かを読み解き,さらなる学習展開に繋げていただければ幸いである。
学習者のたゆまぬ努力に期待し,放射線治療チーム・医療チームの一員として成長し活躍されることを心から願う。
2022年8月
小塚拓洋
橋本光康
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目次
1章 腫瘍とは
01 腫瘍の発生・進展・転移のメカニズム 小塚拓洋
02 腫瘍の分類とその特徴に適した放射線治療 小林伶子
2章 放射線治療の基礎知識
01 放射線治療法の基本的な考え方 橋本光康
02 放射線治療に必要な放射線生物学 澤柳 昴
03 放射線治療のための放射線物理学 野村大輔
04 外部放射線治療 伊藤憲一
05 密封小線源治療法 小島 徹
06 非密封核種内用療法 宮川 隆
07 粒子線治療 河野良介
08 集学的治療 南谷優成
09 品質管理(QC)と品質保証(QA) 岡本裕之
10 治療記録とデータベース化 鈴木一洋
3章 各部位の放射線治療
1 中枢神経
01 解剖生理・総論 多湖正夫
02 疾患別各論
02-1 悪性神経膠腫 松尾政之
02-2 低悪性度神経膠腫 松尾政之
02-3 髄芽腫 松尾政之
02-4 上衣腫 松尾政之
02-5 脳胚腫 片野厚人
02-6 下垂体腺腫 佐藤健吾
02-7 聴神経腫瘍 赤羽敦也
02-8 髄膜腫 片野厚人
02-9 脊髄腫瘍 片野厚人
03 技術的解説 高橋侑大
04 有害事象と看護ケア 入澤裕子
2 頭頸部
01 解剖生理・総論 竹中亮介
02 疾患別各論
02-1 眼・眼窩腫瘍 青木秀梨
02-2 上顎洞癌 山本健太郎
02-3 上咽頭癌 中村聡明
02-4 中咽頭癌 中村聡明
02-5 下咽頭癌 中村聡明
02-6 喉頭癌 山本健太郎
02-7 唾液腺癌 村上直也
02-8 甲状腺癌 扇田真美
02-9 舌以外の口腔癌 村上直也
02-10 舌癌 村上直也
02-11 原発不明頸部リンパ節転移 村上直也
03 技術的解説 木藤哲史
04 有害事象と看護ケア,リハビリテーション 上間美夕紀
3 肺・縦隔
01 解剖生理・総論 青木秀梨
02 疾患別各論
02-1 非小細胞肺癌 原田英幸
02-2 小細胞肺癌 原田英幸
02-3 縦隔腫瘍 原田英幸
03 技術的解説 高橋 良
04 有害事象と看護ケア 遠藤貴子
4 乳房
01 解剖生理・総論 白石憲史郎
02 疾患別各論
02 乳癌 白石憲史郎
03 技術的解説 宮浦和徳
04 有害事象と看護ケア,リハビリテーション 菊野直子
5 消化器
01 解剖生理・総論 武内健大
02 疾患別各論
02-1 食道癌 伊藤芳紀
02-2 直腸癌 室伏景子
02-3 肛門癌 室伏景子
02-4 原発性肝癌 山下英臣
02-5 胆道癌 野山友幸
02-6 膵癌 北口真由香
03 技術的解説 宮浦和徳
04 有害事象と看護ケア 田中陽子
6 泌尿器
01 解剖生理・総論 小塚拓洋
02 疾患別各論
02-1 膀胱癌 稲葉浩二
02-2 前立腺癌 小塚拓洋
02-3 精巣(睾丸)腫瘍 稲葉浩二
02-4 陰茎癌 稲葉浩二
03 技術的解説 小島 徹
04 有害事象と看護ケア 菊野直子
7 婦人科
01 解剖生理・総論 上松正和
02 疾患別各論
02-1 子宮頸癌 大熊加惠
02-2 子宮体癌 大熊加惠
02-3 腟癌・外陰癌 大熊加惠
03 技術的解説 小島 徹
04 有害事象と看護ケア 後藤志保
8 血液・リンパ
01 解剖生理・総論 伊丹 純
02 疾患別各論
02-1 ホジキンリンパ腫 伊丹 純
02-2 非ホジキンリンパ腫 伊丹 純
02-3 節外性リンパ腫 伊丹 純
02-4 多発性骨髄腫 伊丹 純
02-5 白血病(TBIを中心に) 中村和正
03 技術的解説 木藤哲史
04 有害事象と看護ケア 田中陽子
9 皮膚・骨軟部
01 解剖生理・総論 高橋加奈
02 疾患別各論
02-1 皮膚癌 高橋加奈
02-2 骨軟部腫瘍 高橋加奈
03 技術的解説 木藤哲史
04 有害事象と看護ケア 入澤裕子
10 小児
01 総論 角 美奈子
02 疾患別各論
02-1 腎腫瘍(腎芽腫とそのほかの小児腎腫瘍) 角 美奈子
02-2 横紋筋肉腫 副島俊典
02-3 神経芽腫 副島俊典
02-4 ユーイング肉腫ファミリー腫瘍(ユーイング肉腫) 角 美奈子
02-5 小児白血病 副島俊典
03 技術的解説 高橋 良
04 有害事象と看護ケア 戎谷明日香
11 良性疾患
01 疾患別各論
01-1 甲状腺眼症 野山友幸
01-2 ケロイド 片野厚人
01-3 翼状片 切通智己
01-4 血管腫 切通智己
01-5 脳動静脈奇形 赤羽敦也
02 技術的解説 宮浦和徳
12 緩和
01 疾患別各論
01-1 脳転移 木村智樹
01-2 骨転移 木村智樹
01-3 緊急照射 木村智樹
01-4 オリゴメタスタシス 木村智樹
02 技術的解説 高橋侑大
03 有害事象と看護ケア 後藤志保
01 腫瘍の発生・進展・転移のメカニズム 小塚拓洋
02 腫瘍の分類とその特徴に適した放射線治療 小林伶子
2章 放射線治療の基礎知識
01 放射線治療法の基本的な考え方 橋本光康
02 放射線治療に必要な放射線生物学 澤柳 昴
03 放射線治療のための放射線物理学 野村大輔
04 外部放射線治療 伊藤憲一
05 密封小線源治療法 小島 徹
06 非密封核種内用療法 宮川 隆
07 粒子線治療 河野良介
08 集学的治療 南谷優成
09 品質管理(QC)と品質保証(QA) 岡本裕之
10 治療記録とデータベース化 鈴木一洋
3章 各部位の放射線治療
1 中枢神経
01 解剖生理・総論 多湖正夫
02 疾患別各論
02-1 悪性神経膠腫 松尾政之
02-2 低悪性度神経膠腫 松尾政之
02-3 髄芽腫 松尾政之
02-4 上衣腫 松尾政之
02-5 脳胚腫 片野厚人
02-6 下垂体腺腫 佐藤健吾
02-7 聴神経腫瘍 赤羽敦也
02-8 髄膜腫 片野厚人
02-9 脊髄腫瘍 片野厚人
03 技術的解説 高橋侑大
04 有害事象と看護ケア 入澤裕子
2 頭頸部
01 解剖生理・総論 竹中亮介
02 疾患別各論
02-1 眼・眼窩腫瘍 青木秀梨
02-2 上顎洞癌 山本健太郎
02-3 上咽頭癌 中村聡明
02-4 中咽頭癌 中村聡明
02-5 下咽頭癌 中村聡明
02-6 喉頭癌 山本健太郎
02-7 唾液腺癌 村上直也
02-8 甲状腺癌 扇田真美
02-9 舌以外の口腔癌 村上直也
02-10 舌癌 村上直也
02-11 原発不明頸部リンパ節転移 村上直也
03 技術的解説 木藤哲史
04 有害事象と看護ケア,リハビリテーション 上間美夕紀
3 肺・縦隔
01 解剖生理・総論 青木秀梨
02 疾患別各論
02-1 非小細胞肺癌 原田英幸
02-2 小細胞肺癌 原田英幸
02-3 縦隔腫瘍 原田英幸
03 技術的解説 高橋 良
04 有害事象と看護ケア 遠藤貴子
4 乳房
01 解剖生理・総論 白石憲史郎
02 疾患別各論
02 乳癌 白石憲史郎
03 技術的解説 宮浦和徳
04 有害事象と看護ケア,リハビリテーション 菊野直子
5 消化器
01 解剖生理・総論 武内健大
02 疾患別各論
02-1 食道癌 伊藤芳紀
02-2 直腸癌 室伏景子
02-3 肛門癌 室伏景子
02-4 原発性肝癌 山下英臣
02-5 胆道癌 野山友幸
02-6 膵癌 北口真由香
03 技術的解説 宮浦和徳
04 有害事象と看護ケア 田中陽子
6 泌尿器
01 解剖生理・総論 小塚拓洋
02 疾患別各論
02-1 膀胱癌 稲葉浩二
02-2 前立腺癌 小塚拓洋
02-3 精巣(睾丸)腫瘍 稲葉浩二
02-4 陰茎癌 稲葉浩二
03 技術的解説 小島 徹
04 有害事象と看護ケア 菊野直子
7 婦人科
01 解剖生理・総論 上松正和
02 疾患別各論
02-1 子宮頸癌 大熊加惠
02-2 子宮体癌 大熊加惠
02-3 腟癌・外陰癌 大熊加惠
03 技術的解説 小島 徹
04 有害事象と看護ケア 後藤志保
8 血液・リンパ
01 解剖生理・総論 伊丹 純
02 疾患別各論
02-1 ホジキンリンパ腫 伊丹 純
02-2 非ホジキンリンパ腫 伊丹 純
02-3 節外性リンパ腫 伊丹 純
02-4 多発性骨髄腫 伊丹 純
02-5 白血病(TBIを中心に) 中村和正
03 技術的解説 木藤哲史
04 有害事象と看護ケア 田中陽子
9 皮膚・骨軟部
01 解剖生理・総論 高橋加奈
02 疾患別各論
02-1 皮膚癌 高橋加奈
02-2 骨軟部腫瘍 高橋加奈
03 技術的解説 木藤哲史
04 有害事象と看護ケア 入澤裕子
10 小児
01 総論 角 美奈子
02 疾患別各論
02-1 腎腫瘍(腎芽腫とそのほかの小児腎腫瘍) 角 美奈子
02-2 横紋筋肉腫 副島俊典
02-3 神経芽腫 副島俊典
02-4 ユーイング肉腫ファミリー腫瘍(ユーイング肉腫) 角 美奈子
02-5 小児白血病 副島俊典
03 技術的解説 高橋 良
04 有害事象と看護ケア 戎谷明日香
11 良性疾患
01 疾患別各論
01-1 甲状腺眼症 野山友幸
01-2 ケロイド 片野厚人
01-3 翼状片 切通智己
01-4 血管腫 切通智己
01-5 脳動静脈奇形 赤羽敦也
02 技術的解説 宮浦和徳
12 緩和
01 疾患別各論
01-1 脳転移 木村智樹
01-2 骨転移 木村智樹
01-3 緊急照射 木村智樹
01-4 オリゴメタスタシス 木村智樹
02 技術的解説 高橋侑大
03 有害事象と看護ケア 後藤志保
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より的確な照射を目指し, 治療の中で生まれる“なぜ”を病態生理の観点からしっかり解説した, 放射線治療学の最新テキスト!
専門科目「放射線治療技術学」および「放射線腫瘍学」の講義はもちろん,臨床で放射線治療に携わるスタッフ必携のテキスト。
1章では腫瘍について,2章では放射線治療学を理解するうえで必要な放射線生物学・放射線物理学などの基礎を踏まえて各照射技術を解説。3章では部位別に解剖生理,疾患別の放射線治療,技術的解説,看護(一部リハも含む)について解説したほか,小児,良性疾患,緩和についても項目を設けた。
多数の症例画像とともに,照射技術(どう照射するか)だけでなく,各部位別・腫瘍ごとの特徴とそれに適した放射線治療(なぜその治療法なのか)を学び,実際の治療にスムーズに活かせるような構成となっている。