軟部組織損傷・障害の病態と
リハビリテーション
組織特性に基づくアプローチ法の構築
定価 7,150円(税込) (本体6,500円+税)
- B5判 672ページ 2色(一部カラー),イラスト220点,写真500点
- 2021年3月1日刊行
- ISBN978-4-7583-2011-5
電子版
序文
監修の序
動物としての「人間」にとって,ある場所から違う場所に移動することは最も重要かつ基本的な動作の1つといえます。生存のために外敵から逃れ,食べ物を探し出し,生きていくために必須のさまざまな生産活動を効果的・効率的に行うための移動(運動)は,動物の営みにとって最も高い優先順位にあるといえます。つまり,移動能力(運動能力)が高いことは,そのままその動物の生死にかかわる重要課題となることから,何よりも優先して維持・向上させていく必要があります。
一方で,ある外的環境(物理的環境)下で生存している動物には,その物理条件に見合った形質が備えられており,物理法則に従った行動が営まれています。地上を移動する動物,樹上で生活する動物,水中で生きる動物といったように,外的環境に適合する多様な身体構造・組織特性が長い進化のプロセスで獲得されてきたと考えられます。
このように考えると,現在の物理的環境下に生活する人間にとって,移動(運動)を可能にしている身体組織,つまり運動器の重要性はいうまでもなく,その恒常性の維持はわれわれが生きていくうえで最も根本的なものといえます。
本書は,その運動器の大部分を占める「軟部組織」に焦点を当て,各組織特性に基づいた効果的かつ効率的な運動回復を目指すための方法を提供する,これまでにない斬新な書といえます。本書に取り上げられている新しい治療コンセプトであるload vs. capacityモデルや,力学的負荷に対する細胞応答プロセスを意味するmechanotransductionといった概念は,新たな介入方法を提案してくれるものと大いに期待しています。
また,各軟部組織の病態とその回復過程について,これほどに膨大な情報量を整理し詳しく述べられた書は他に類を見ないのではないでしょうか。その組織特性を理解したうえで導き出される根拠に基づいた最新アプローチ法の構築についてはまさに秀逸であり,私自身にとっても軟部組織損傷治療のバイブルになると考えています。
私は積年の運動器治療のなかで,筋・筋膜,腱,靱帯,関節包といった軟部組織の損傷・障害ほど多種多様で,評価や治療に労を費やす疾患はないと感じていました。硬組織の治療とは考え方が異なり,軟部組織への介入が人間の運動機能に重要ないわゆる「仕上げ」の部分に大きく関与していることを痛感させられています。
この書が,読者の皆様の軟部組織損傷に対する理解の一助となり,患者さんの運動能力とADLの向上に貢献できる運動器リハビリテーション構築に役立つことを祈念いたしております。
より優れた運動能力をもった動物になるために。
2021年1月
監修を代表して
熊井 司
-----------------------------------
編集の序
皆さんは,「どのくらい走ってもよいですか?」とか「どのくらいの重さでトレーニングしたらよいですか?」と聞かれて,困ったことはありませんか? 私自身,何度もそのような経験をしてきました。本書を企画したのは,そのような問いに対して答えを出したいと思ったことがきっかけです。
疾患名は『部位 + 組織の損傷・障害』を表します。例えば,アキレス腱障害は『アキレス腱 + 腱障害』であり,膝蓋腱障害は『膝蓋腱 + 腱障害』です。では,アキレス腱障害と膝蓋腱障害はまったく異なる疾患でしょうか? 疾患名や部位は異なりますが,『腱障害』という点では共通しています。
これまで多くの成書によって,疾患別や部位別にリハビリテーションを展開する方法が整理されてきました。しかし,先に示した問いに胸を張って答えるには,対象とする組織の特性を理解する必要があると思います。本書は,運動器リハビリテーションで対象とする疾患を組織別にまとめ,文献的知見から臨床応用までを系統的に整理しました。
現時点で組織の特性については不明な点も多いですが,本書を読めば,『各組織に対して,どの時期に,どのような負荷を,どの程度加えることが望ましいのか,どのような負荷を避けなければならないのか』がわかるようになると思います。今後,医学の発展とともに知見は増え続けると思いますので,それに応じて本書もアップデートできれば幸いです。
組織ごとにエビデンスを整理し,臨床へ落とし込むという本書のコンセプトは,斬新であるがゆえに執筆者の先生方に多大な労力を割いていただくことになりました。本書のコンセプトをご理解いただき,企画から発刊までともに試行錯誤を繰り返しながら,ご執筆いただいた先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
最後に,本企画にご賛同いただき,監修をお引き受けいただいた熊井 司先生,片寄正樹先生に深謝いたします。また,本書のコンセプトを具現化し,企画段階からすべてのプロセスにおいて心強いパートナーでいてくれた共同編集者の窪田智史先生には感謝の念に堪えません。そして,本書の発刊に当たり,長期間にわたり多大なるご尽力をいただいたメジカルビュー社編集部の水上 優氏,小松朋寛氏にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
2021年1月
編集を代表して
小林 匠
動物としての「人間」にとって,ある場所から違う場所に移動することは最も重要かつ基本的な動作の1つといえます。生存のために外敵から逃れ,食べ物を探し出し,生きていくために必須のさまざまな生産活動を効果的・効率的に行うための移動(運動)は,動物の営みにとって最も高い優先順位にあるといえます。つまり,移動能力(運動能力)が高いことは,そのままその動物の生死にかかわる重要課題となることから,何よりも優先して維持・向上させていく必要があります。
一方で,ある外的環境(物理的環境)下で生存している動物には,その物理条件に見合った形質が備えられており,物理法則に従った行動が営まれています。地上を移動する動物,樹上で生活する動物,水中で生きる動物といったように,外的環境に適合する多様な身体構造・組織特性が長い進化のプロセスで獲得されてきたと考えられます。
このように考えると,現在の物理的環境下に生活する人間にとって,移動(運動)を可能にしている身体組織,つまり運動器の重要性はいうまでもなく,その恒常性の維持はわれわれが生きていくうえで最も根本的なものといえます。
本書は,その運動器の大部分を占める「軟部組織」に焦点を当て,各組織特性に基づいた効果的かつ効率的な運動回復を目指すための方法を提供する,これまでにない斬新な書といえます。本書に取り上げられている新しい治療コンセプトであるload vs. capacityモデルや,力学的負荷に対する細胞応答プロセスを意味するmechanotransductionといった概念は,新たな介入方法を提案してくれるものと大いに期待しています。
また,各軟部組織の病態とその回復過程について,これほどに膨大な情報量を整理し詳しく述べられた書は他に類を見ないのではないでしょうか。その組織特性を理解したうえで導き出される根拠に基づいた最新アプローチ法の構築についてはまさに秀逸であり,私自身にとっても軟部組織損傷治療のバイブルになると考えています。
私は積年の運動器治療のなかで,筋・筋膜,腱,靱帯,関節包といった軟部組織の損傷・障害ほど多種多様で,評価や治療に労を費やす疾患はないと感じていました。硬組織の治療とは考え方が異なり,軟部組織への介入が人間の運動機能に重要ないわゆる「仕上げ」の部分に大きく関与していることを痛感させられています。
この書が,読者の皆様の軟部組織損傷に対する理解の一助となり,患者さんの運動能力とADLの向上に貢献できる運動器リハビリテーション構築に役立つことを祈念いたしております。
より優れた運動能力をもった動物になるために。
2021年1月
監修を代表して
熊井 司
-----------------------------------
編集の序
皆さんは,「どのくらい走ってもよいですか?」とか「どのくらいの重さでトレーニングしたらよいですか?」と聞かれて,困ったことはありませんか? 私自身,何度もそのような経験をしてきました。本書を企画したのは,そのような問いに対して答えを出したいと思ったことがきっかけです。
疾患名は『部位 + 組織の損傷・障害』を表します。例えば,アキレス腱障害は『アキレス腱 + 腱障害』であり,膝蓋腱障害は『膝蓋腱 + 腱障害』です。では,アキレス腱障害と膝蓋腱障害はまったく異なる疾患でしょうか? 疾患名や部位は異なりますが,『腱障害』という点では共通しています。
これまで多くの成書によって,疾患別や部位別にリハビリテーションを展開する方法が整理されてきました。しかし,先に示した問いに胸を張って答えるには,対象とする組織の特性を理解する必要があると思います。本書は,運動器リハビリテーションで対象とする疾患を組織別にまとめ,文献的知見から臨床応用までを系統的に整理しました。
現時点で組織の特性については不明な点も多いですが,本書を読めば,『各組織に対して,どの時期に,どのような負荷を,どの程度加えることが望ましいのか,どのような負荷を避けなければならないのか』がわかるようになると思います。今後,医学の発展とともに知見は増え続けると思いますので,それに応じて本書もアップデートできれば幸いです。
組織ごとにエビデンスを整理し,臨床へ落とし込むという本書のコンセプトは,斬新であるがゆえに執筆者の先生方に多大な労力を割いていただくことになりました。本書のコンセプトをご理解いただき,企画から発刊までともに試行錯誤を繰り返しながら,ご執筆いただいた先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
最後に,本企画にご賛同いただき,監修をお引き受けいただいた熊井 司先生,片寄正樹先生に深謝いたします。また,本書のコンセプトを具現化し,企画段階からすべてのプロセスにおいて心強いパートナーでいてくれた共同編集者の窪田智史先生には感謝の念に堪えません。そして,本書の発刊に当たり,長期間にわたり多大なるご尽力をいただいたメジカルビュー社編集部の水上 優氏,小松朋寛氏にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
2021年1月
編集を代表して
小林 匠
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目次
Ⅰ 総論
軟部組織損傷・障害のリハビリテーションの考え方 小林 匠・窪田智史
① 運動器リハビリテーションにおける 新たなコンセプト − load vs. capacity モデル −
② 軟部組織損傷・障害治療の基本方針
③ メカノバイオロジー
④ 適切な負荷
⑤ load vs. capacity モデルで紐解く軟部組織損傷・障害
⑥ 組織別治療戦略
Ⅱ 腱
1 基礎科学 窪田智史
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ まとめ
2 病態と回復過程 窪田智史
① 病態
② 回復過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ まとめ
3 腱障害の評価・治療 窪田智史
① 重症度
② 評価のポイント
③ 治療プロトコル・スケジュール
④ 治療のポイント
⑤ リハビリテーションのピットフォール
⑥ まとめ
4-1 ケーススタディ(1) 膝蓋腱障害 窪田智史
① はじめに
② 症例情報
③ 臨床評価
④ 治療
⑤ まとめ
4-2 ケーススタディ(2) アキレス腱症 佐竹勇人・三又淳生
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥まとめ
4-3 ケーススタディ(3) 足底腱膜症 小林佑介
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅲ 靱帯・関節包
1 基礎科学 飯田尚哉・小林 匠
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 健常者内でのバリエーション
④ 介入による組織の強化
⑤ 他の組織との関連
⑥ まとめ
2 病態と回復過程 飯田尚哉・小林 匠
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 治癒過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ まとめ
3 靱帯障害の評価・治療-関節外靱帯を中心に- 越野裕太
① はじめに
② 重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ まとめ
4-1 ケーススタディ(1) 肘内側側副靱帯損傷 坂田 淳
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
4-2 ケーススタディ(2) 膝内側側副靱帯損傷 秋吉直樹
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅳ 筋
1 基礎科学 永野康治
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ タイプ分類
⑤ まとめ
2 病態と回復過程 永野康治
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 回復過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ まとめ
3-1 肉ばなれの評価・治療-ハムストリングを中心に- 堤 省吾・松田匠生
① はじめに
② 重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
3-2 腱板断裂の評価・治療 戸田 創
① はじめに
② 損傷タイプ,重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
4-1 ケーススタディ(1) ハムストリングス肉ばなれ 堤 省吾・松田匠生
① はじめに
症例(1)
症例(2)
4-2 ケーススタディ(2) 腱板断裂-保存療法- 伊藤 雄
① はじめに
症例(1)
症例(2)
Ⅴ 半月板・関節唇
1 基礎科学 坂 雅之
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ パターン分類と解剖学的変異
④ まとめ
2 病態と回復過程 坂 雅之
① 損傷タイプと重症度
② 損傷メカニズム
③ 治癒過程
④ 回復の促進・阻害因子
⑤ まとめ
3-1 関節唇損傷の評価・治療 穐山大輝・村田健一朗
① はじめに
② 病態評価
③ 機能的臨床評価
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ まとめ
3-2 半月板損傷の評価・治療 石田知也
① はじめに
② 損傷タイプ,重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
4 ケーススタディ 半月板損傷-保存療法- 三上兼太朗・石田知也
① はじめに
症例(1)
症例(2)
Ⅵ 滑液包・骨膜
1 基礎科学 榊 善成
滑液包
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ まとめ
骨膜
⑤ 正常構造
⑥ バイオメカニクス
⑦ まとめ
2 病態と回復過程 榊 善成
滑液包
① 障害メカニズム,障害部位
② 回復過程
③ まとめ
骨膜
④ 病態,障害部位
⑤ 回復過程
⑥ 回復の促進・阻害因子
⑦ まとめ
3-1 滑液包障害の評価・治療 阿久澤 弘
① 損傷タイプ,重症度
② 評価のポイント
③ 治療プロトコル・スケジュール
④ 治療のポイント
⑤ リハビリテーションのピットフォール
⑥ まとめ
3-2 骨膜障害の評価・治療 伊藤 渉・小林 匠
① はじめに
② 病態
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
4 ケーススタディ シンスプリント 奥貫拓実・熊井 司
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅶ 軟骨
1 基礎科学 生田 太・高橋謙治
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ パターン分類
④ まとめ
2 病態と回復過程 生田 太・高橋謙治
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 治癒過程
③ まとめ
3 軟骨損傷の評価・治療 矢口春木・石川博明
① 損傷タイプ,重症度の評価方法
② 評価のポイント
③ 治療プロトコル・スケジュール
④ 治療のポイント 521
⑤ まとめ
4 ケーススタディ 肘離断性骨軟骨炎 石川博明
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅷ 筋膜
1 基礎科学 須賀康平・小林 匠
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ まとめ
2 病態と回復過程 須賀康平・小林 匠
① 障害メカニズムと病態
② 回復過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ 臨床応用(超音波所見と疾患との関連)
⑤ まとめ
Ⅸ 皮膚・皮下組織
1 基礎科学 村田健一朗
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 分類
④ まとめ
2 病態と回復過程 村田健一朗
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 治癒過程
③ 治癒の促進・阻害因子
④ まとめ
軟部組織損傷・障害のリハビリテーションの考え方 小林 匠・窪田智史
① 運動器リハビリテーションにおける 新たなコンセプト − load vs. capacity モデル −
② 軟部組織損傷・障害治療の基本方針
③ メカノバイオロジー
④ 適切な負荷
⑤ load vs. capacity モデルで紐解く軟部組織損傷・障害
⑥ 組織別治療戦略
Ⅱ 腱
1 基礎科学 窪田智史
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ まとめ
2 病態と回復過程 窪田智史
① 病態
② 回復過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ まとめ
3 腱障害の評価・治療 窪田智史
① 重症度
② 評価のポイント
③ 治療プロトコル・スケジュール
④ 治療のポイント
⑤ リハビリテーションのピットフォール
⑥ まとめ
4-1 ケーススタディ(1) 膝蓋腱障害 窪田智史
① はじめに
② 症例情報
③ 臨床評価
④ 治療
⑤ まとめ
4-2 ケーススタディ(2) アキレス腱症 佐竹勇人・三又淳生
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥まとめ
4-3 ケーススタディ(3) 足底腱膜症 小林佑介
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅲ 靱帯・関節包
1 基礎科学 飯田尚哉・小林 匠
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 健常者内でのバリエーション
④ 介入による組織の強化
⑤ 他の組織との関連
⑥ まとめ
2 病態と回復過程 飯田尚哉・小林 匠
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 治癒過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ まとめ
3 靱帯障害の評価・治療-関節外靱帯を中心に- 越野裕太
① はじめに
② 重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ まとめ
4-1 ケーススタディ(1) 肘内側側副靱帯損傷 坂田 淳
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
4-2 ケーススタディ(2) 膝内側側副靱帯損傷 秋吉直樹
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅳ 筋
1 基礎科学 永野康治
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ タイプ分類
⑤ まとめ
2 病態と回復過程 永野康治
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 回復過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ まとめ
3-1 肉ばなれの評価・治療-ハムストリングを中心に- 堤 省吾・松田匠生
① はじめに
② 重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
3-2 腱板断裂の評価・治療 戸田 創
① はじめに
② 損傷タイプ,重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
4-1 ケーススタディ(1) ハムストリングス肉ばなれ 堤 省吾・松田匠生
① はじめに
症例(1)
症例(2)
4-2 ケーススタディ(2) 腱板断裂-保存療法- 伊藤 雄
① はじめに
症例(1)
症例(2)
Ⅴ 半月板・関節唇
1 基礎科学 坂 雅之
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ パターン分類と解剖学的変異
④ まとめ
2 病態と回復過程 坂 雅之
① 損傷タイプと重症度
② 損傷メカニズム
③ 治癒過程
④ 回復の促進・阻害因子
⑤ まとめ
3-1 関節唇損傷の評価・治療 穐山大輝・村田健一朗
① はじめに
② 病態評価
③ 機能的臨床評価
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ まとめ
3-2 半月板損傷の評価・治療 石田知也
① はじめに
② 損傷タイプ,重症度
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
4 ケーススタディ 半月板損傷-保存療法- 三上兼太朗・石田知也
① はじめに
症例(1)
症例(2)
Ⅵ 滑液包・骨膜
1 基礎科学 榊 善成
滑液包
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ まとめ
骨膜
⑤ 正常構造
⑥ バイオメカニクス
⑦ まとめ
2 病態と回復過程 榊 善成
滑液包
① 障害メカニズム,障害部位
② 回復過程
③ まとめ
骨膜
④ 病態,障害部位
⑤ 回復過程
⑥ 回復の促進・阻害因子
⑦ まとめ
3-1 滑液包障害の評価・治療 阿久澤 弘
① 損傷タイプ,重症度
② 評価のポイント
③ 治療プロトコル・スケジュール
④ 治療のポイント
⑤ リハビリテーションのピットフォール
⑥ まとめ
3-2 骨膜障害の評価・治療 伊藤 渉・小林 匠
① はじめに
② 病態
③ 評価のポイント
④ 治療プロトコル・スケジュール
⑤ 治療のポイント
⑥ リハビリテーションのピットフォール
⑦ まとめ
4 ケーススタディ シンスプリント 奥貫拓実・熊井 司
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅶ 軟骨
1 基礎科学 生田 太・高橋謙治
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ パターン分類
④ まとめ
2 病態と回復過程 生田 太・高橋謙治
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 治癒過程
③ まとめ
3 軟骨損傷の評価・治療 矢口春木・石川博明
① 損傷タイプ,重症度の評価方法
② 評価のポイント
③ 治療プロトコル・スケジュール
④ 治療のポイント 521
⑤ まとめ
4 ケーススタディ 肘離断性骨軟骨炎 石川博明
① はじめに
② 症例情報
③ 組織情報
④ 臨床評価
⑤ 治療
⑥ まとめ
Ⅷ 筋膜
1 基礎科学 須賀康平・小林 匠
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 他の組織との関連
④ まとめ
2 病態と回復過程 須賀康平・小林 匠
① 障害メカニズムと病態
② 回復過程
③ 回復の促進・阻害因子
④ 臨床応用(超音波所見と疾患との関連)
⑤ まとめ
Ⅸ 皮膚・皮下組織
1 基礎科学 村田健一朗
① 正常構造
② バイオメカニクス
③ 分類
④ まとめ
2 病態と回復過程 村田健一朗
① 損傷メカニズム,損傷タイプと重症度
② 治癒過程
③ 治癒の促進・阻害因子
④ まとめ
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