診療放射線技師　グリーン・ノート　
臨床編

　2003年７月に発刊された『診療放射線技師　ブルー・ノート　基礎編』『診療放射線技師　イエロー・ノート　臨床編』も2006年７月に2nd edition，2012年2月には3rd editionとして，さらなる進化を遂げております。『グリーン・ノート』も2nd editionへと進化することとなりました。
　診療放射線技師教育において2001年４月に大綱化カリキュラムが施行され，それに対応した国家試験が本格実施され，診療放射線技師として必要な知識の幅と質の高度化が要求されることとなりました。また，この間に国家試験ガイドラインの改定もありました。
　そこで，『グリーン・ノート』はこれらの問題やガイドラインに対応し編集に工夫を凝らしました。
　本書は『診療放射線技師　ブルー／イエロー・ノート』をベースとした穴埋めスタイルを採用し，国家試験出題頻度の高い項目を重点的に盛り込みました。
　項目ごとに学ぶべきポイントを「ねらい」として明確にし，ページ構成を基本的に１項目見開き２ページとし，左に写真・イラストおよび表を配置し，右に穴埋め式の問題を配置しました。さらに穴埋め式の問題は「ファースト・ステージ」，「セカンド・ステージ」と重要度の高い順にし，理解の進度を考慮したところです。また，2ed editionでは各章末に国家試験過去問題より厳選した演習問題とその解説を追加致しました。
　『グリーン・ノート　臨床編』は『診療放射線技師　イエロー・ノート　臨床編』と同じ科目立てとし，診療画像技術学，核医学検査技術学，放射線治療技術学，医用画像情報学および放射線安全管理学から構成されております。
　本書の編纂は『診療放射線技師　ブルー／イエロー・ノート』の執筆者が行っており，『診療放射線技師　ブルー／イエロー・ノート』のエッセンスを十分に取り入れ，随所に斬新なアイデアが盛り込まれております。
　また，本書は大学や専門学校において診療放射線技師を志す学生を対象としたものでありますが，既に病院，診療所等で診療放射線業務に従事している放射線技師や医療技術者にとっても再確認のための演習問題として役立つものと考えます。
　発刊にあたり，メジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝致します。

2012年　11月
首都大学東京
福士政広