高齢者リハビリテーション
実践マニュアル
改訂第2版
定価 5,940円(税込) (本体5,400円+税)
- B5判 360ページ 2色(一部カラー),イラスト50点,写真100点
- 2022年3月3日刊行
- ISBN978-4-7583-2073-3
電子版
序文
改訂第2版 序文
わが国は世界最先端の超高齢社会であり,リハビリテーション診療においても高齢者が占める割合は大きい。今後も高齢者リハビリテーションの需要は高まり続けると予想され,その品質を維持・向上し続けていくことが重要な課題となる。
リハビリテーション診療は,障害の観点からの全人的医療となる。また,リハビリテーション診療は,リハビリテーション診断とリハビリテーション治療の組み合わせで成立するが,高齢者に対するリハビリテーション診断を適切に行うことは必ずしも容易ではない。例えば,高齢者に多くみられる廃用症候群であるが,その原因が単一の疾患であることは少なく,多疾患が併存し,それによる二次的な問題などが絡み合う複雑な病態を呈していることが多い。フレイルやサルコペニアも高齢者に多い問題であるが,それも同様である。高齢者リハビリテーション診療では,高齢者に関連する疾患や障害に対する十分な知識が必要となる。
医師の専門教育は,専門分野に特化したspecialistと,幅広い疾患に対応できるgeneralistの2つに分類できる。高齢者リハビリテーションにおいては,対象となる疾患や併存疾患は多様となり非常に幅広い知識が必要となる。この点では,generalistとしての能力が要求される。しかし高齢者リハビリテーションでは疾患のみでなく,さまざまな障害や社会背景も考慮した問題解決能力も同時に要求されることとなり,ここではspecialistとしての能力も要求される。このような点からも,リハビリテーション診療の中でも,特に難易度の高い領域になると考えられる。
このような特徴をもつ高齢者リハビリテーションの解説書として,2014年に『高齢者リハビリテーション実践マニュアル』が刊行され,長きにわたり皆様にご愛用いただいてきた。初版刊行から7年余りが経過し,関連する診療ガイドラインなども改訂がなされている。改訂にあたっては,各種ガイドラインのアップデートや,訪問リハビリテーションに必要な「生活期リハビリテーション」に関する記載の追加など,より充実した内容を盛り込んだ。また,項目立ての見直しなどでできるだけ本文を読みやすくする工夫も行った。
本改訂版が,generalistかつspecialistとして高齢者の全人的医療を実践するための人材の育成に貢献できるものとなれば幸いである。最後に,本書を発行するにあたり尽力をいただいたメジカルビュー社の榊原氏と橋本氏にお礼を申し上げたい。
2022年1月
宮越浩一
わが国は世界最先端の超高齢社会であり,リハビリテーション診療においても高齢者が占める割合は大きい。今後も高齢者リハビリテーションの需要は高まり続けると予想され,その品質を維持・向上し続けていくことが重要な課題となる。
リハビリテーション診療は,障害の観点からの全人的医療となる。また,リハビリテーション診療は,リハビリテーション診断とリハビリテーション治療の組み合わせで成立するが,高齢者に対するリハビリテーション診断を適切に行うことは必ずしも容易ではない。例えば,高齢者に多くみられる廃用症候群であるが,その原因が単一の疾患であることは少なく,多疾患が併存し,それによる二次的な問題などが絡み合う複雑な病態を呈していることが多い。フレイルやサルコペニアも高齢者に多い問題であるが,それも同様である。高齢者リハビリテーション診療では,高齢者に関連する疾患や障害に対する十分な知識が必要となる。
医師の専門教育は,専門分野に特化したspecialistと,幅広い疾患に対応できるgeneralistの2つに分類できる。高齢者リハビリテーションにおいては,対象となる疾患や併存疾患は多様となり非常に幅広い知識が必要となる。この点では,generalistとしての能力が要求される。しかし高齢者リハビリテーションでは疾患のみでなく,さまざまな障害や社会背景も考慮した問題解決能力も同時に要求されることとなり,ここではspecialistとしての能力も要求される。このような点からも,リハビリテーション診療の中でも,特に難易度の高い領域になると考えられる。
このような特徴をもつ高齢者リハビリテーションの解説書として,2014年に『高齢者リハビリテーション実践マニュアル』が刊行され,長きにわたり皆様にご愛用いただいてきた。初版刊行から7年余りが経過し,関連する診療ガイドラインなども改訂がなされている。改訂にあたっては,各種ガイドラインのアップデートや,訪問リハビリテーションに必要な「生活期リハビリテーション」に関する記載の追加など,より充実した内容を盛り込んだ。また,項目立ての見直しなどでできるだけ本文を読みやすくする工夫も行った。
本改訂版が,generalistかつspecialistとして高齢者の全人的医療を実践するための人材の育成に貢献できるものとなれば幸いである。最後に,本書を発行するにあたり尽力をいただいたメジカルビュー社の榊原氏と橋本氏にお礼を申し上げたい。
2022年1月
宮越浩一
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目次
Ⅰ章 総論
1 高齢者リハビリテーションの概要 [宮越浩一]
超高齢社会
加齢による機能変化
高齢者への対応
2 情報収集とリハビリテーションプログラム [宮越浩一]
高齢者のリハビリテーション診療
情報収集の方法
リハビリテーション治療計画
リスク管理
3 廃用症候群 [宮越浩一]
基礎知識
練習の進め方
4 退院支援 [上村尚美]
はじめに
高齢者にとって退院支援がなぜ必要か
退院支援と意思決定
退院支援のプロセス
具体的な退院支援の方法
5 在宅における全身管理 [大川 薫]
在宅における疾患管理:頻度の高い疾患,重症な疾患
訪問診療導入時の情報収集
訪問診療で必要な問診と身体所見
導入時,生活期の臨床
緊急性の判断と入院治療のタイミング
在宅での応急処置
6 在宅におけるリハビリテーション [佐伯考一]
生活期の高齢者
生活期の高齢者リハビリテーション
訪問リハビリテーション
Ⅱ章 高齢者に多い疾患
1 脳卒中 [西田大輔]
はじめに
分類と管理
高齢者脳卒中の評価
合併症:脳梗塞,脳出血,くも膜下出血
治療の副作用
多発脳卒中による精神機能低下
2 神経変性疾患 [西田大輔]
はじめに
パーキンソン病とその周辺疾患の特徴
3 運動器疾患:大腿骨近位部骨折 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
4 運動器疾患:変形性関節症 [宮越浩一]
基礎知識
高頻度に生じる変形性関節症
リハビリテーション治療計画
リスク管理
5 運動器疾患:変形性脊椎症 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
6 動器疾患:脊椎圧迫骨折,骨粗鬆症 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
7 呼吸器疾患:肺炎,慢性閉塞性肺疾患(COPD) [吉田明人]
基礎知識
高齢者の肺炎
COPD
呼吸リハビリテーション
8 心不全 [鶴川俊洋]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
9 がん [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
10 糖尿病 [相田雅司]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
生活期リハビリテーション
11 慢性腎臓病(CKD),腎不全 [鵜飼万実子]
基礎知識
多疾患併存(multi-morbidity),重複障害
CKDと運動
代表的な管理項目とリハビリテーションにおける注意点
透析患者への介入の注意点
CKDの生活期リハビリテーション
12 末梢動脈疾患(PAD) [小澤里恵]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
生活期リハビリテーション
13 認知症 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
14 せん妄 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
Ⅲ章 高齢者のリハビリテーション治療
1 脳卒中,神経変性疾患 [田沼昭次]
脳卒中
高齢脳卒中患者の特徴
リハビリテーションの目的
リハビリテーションの役割
リハビリテーションプログラム
装具療法
神経変性疾患
高齢神経変性疾患患者の特徴:パーキンソニズムを中心に
リハビリテーションの目的
リハビリテーションの役割
リハビリテーションプログラム
2 運動器疾患:脊椎,四肢 [白石哲也]
はじめに
リハビリテーション評価
高齢者の運動器疾患に対するリハビリテーション
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション
脊椎圧迫骨折のリハビリテーション
3 内部疾患:循環器,呼吸器 [岩﨑 円]
リハビリテーションの目的
リハビリテーションの目標の立て方
リハビリテーション評価
リハビリテーションプログラム
練習を進めるうえでの注意点
4 がん [奥山絵美]
リハビリテーションの目的
リハビリテーション評価
リハビリテーションプログラム
練習を進めるうえでの注意点
Ⅳ章 運動療法に関連する合併症管理
1 意識障害 [森 憲司]
意識障害の評価
意識障害の原因
意識障害と失神
意識障害と非失神疾患
意識障害が生じた際の対応
2 血圧変動,不整脈 [鶴川俊洋]
はじめに
血圧変動
不整脈
3 胸痛,呼吸困難 [佐藤 謙]
基礎知識
症状出現時の対応
症状出現時に必要な検査
循環器疾患
呼吸器疾患
4 悪心・嘔吐 [川上寿一]
悪心・嘔吐の機序
悪心・嘔吐を生じやすい病態
吐物の性状,嘔吐の出現時期
嘔吐への対応
嘔吐によって起こりうる合併症
5 腹部症状 [吉村芳弘]
はじめに
急性腹症へのアプローチ
生命にかかわる腹痛の鑑別方法と対応
練習中止の判断方法
6 めまい [永田智子]
はじめに
練習中のめまいへの対応
高齢者のめまいの特徴
めまいを伴う代表的な疾患
めまいに対するリハビリテーション
7 浮腫 [川上寿一]
はじめに
浮腫の原因と鑑別
重要な基礎疾患と対応
徒手的ドレナージ
8 水・電解質異常,熱中症 [川上寿一]
身体の恒常性
水分の代謝と水分摂取
脱水
気温の変動,熱中症,ヒートショック
血清電解質
Ⅴ章 高齢者に多い問題
1 低栄養,サルコペニア [吉村芳弘]
低栄養
栄養状態の評価
サルコペニアの評価と対応
経管栄養の適応と問題点
2 嚥下障害 [永田智子]
はじめに
障害の全体像
機能評価:全体像(5期モデルの紹介)と
高齢者の経口摂取再開と食事形態のステップアップ
摂食・嚥下のゴールの共有化と多職種地域連携
呼吸予備能の評価
嚥下障害の地域連携
介助者の問題と社会的ゴールの確認
経口摂取のみで栄養摂取できない症例へのチームアプローチ
まとめ
3 排尿障害 [宮越浩一]
基礎知識
排尿障害による問題
排尿障害の治療方法
練習の進め方
4 末梢神経障害 [宮越浩一]
基礎知識
末梢神経障害の診断
末梢神経障害を生じる代表的な疾患
練習の進め方
5 感染症 [宮越浩一]
基礎知識
感染症の治療
練習の進め方
6 転倒 [宮越浩一]
転倒により生じる問題
転倒の予測因子
転倒による外傷への対応
転倒により生じやすい外傷
7 薬剤による影響 [今井由里恵]
高齢者における薬剤に関する問題
頻度の高い薬物有害事象
薬物有害事象を減らすための対策
Ⅵ章 症例紹介
1 脳梗塞 [森 憲司]
入院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
まとめ
2 大腿骨頸部骨折 [宮越浩一]
入院時(手術前)におけるリハビリテーション治療計画
術後の経過
リハビリテーションプログラム(術後1週間)
カンファレンス(術後2週間)
まとめ
3 脊椎圧迫骨折 [藤井基弘]
はじめに
退院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
まとめ
4 肺炎 [永田智子]
はじめに
症例1のリハビリテーション治療計画
その後の経過
症例2のリハビリテーション治療計画
その後の経過
5 心不全 [鶴川俊洋]
入院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
カンファレンス
まとめ
6 がん [宮越浩一]
入院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
カンファレンス
まとめ
1 高齢者リハビリテーションの概要 [宮越浩一]
超高齢社会
加齢による機能変化
高齢者への対応
2 情報収集とリハビリテーションプログラム [宮越浩一]
高齢者のリハビリテーション診療
情報収集の方法
リハビリテーション治療計画
リスク管理
3 廃用症候群 [宮越浩一]
基礎知識
練習の進め方
4 退院支援 [上村尚美]
はじめに
高齢者にとって退院支援がなぜ必要か
退院支援と意思決定
退院支援のプロセス
具体的な退院支援の方法
5 在宅における全身管理 [大川 薫]
在宅における疾患管理:頻度の高い疾患,重症な疾患
訪問診療導入時の情報収集
訪問診療で必要な問診と身体所見
導入時,生活期の臨床
緊急性の判断と入院治療のタイミング
在宅での応急処置
6 在宅におけるリハビリテーション [佐伯考一]
生活期の高齢者
生活期の高齢者リハビリテーション
訪問リハビリテーション
Ⅱ章 高齢者に多い疾患
1 脳卒中 [西田大輔]
はじめに
分類と管理
高齢者脳卒中の評価
合併症:脳梗塞,脳出血,くも膜下出血
治療の副作用
多発脳卒中による精神機能低下
2 神経変性疾患 [西田大輔]
はじめに
パーキンソン病とその周辺疾患の特徴
3 運動器疾患:大腿骨近位部骨折 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
4 運動器疾患:変形性関節症 [宮越浩一]
基礎知識
高頻度に生じる変形性関節症
リハビリテーション治療計画
リスク管理
5 運動器疾患:変形性脊椎症 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
6 動器疾患:脊椎圧迫骨折,骨粗鬆症 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
7 呼吸器疾患:肺炎,慢性閉塞性肺疾患(COPD) [吉田明人]
基礎知識
高齢者の肺炎
COPD
呼吸リハビリテーション
8 心不全 [鶴川俊洋]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
9 がん [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
10 糖尿病 [相田雅司]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
生活期リハビリテーション
11 慢性腎臓病(CKD),腎不全 [鵜飼万実子]
基礎知識
多疾患併存(multi-morbidity),重複障害
CKDと運動
代表的な管理項目とリハビリテーションにおける注意点
透析患者への介入の注意点
CKDの生活期リハビリテーション
12 末梢動脈疾患(PAD) [小澤里恵]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
生活期リハビリテーション
13 認知症 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
14 せん妄 [宮越浩一]
基礎知識
リハビリテーション治療計画
Ⅲ章 高齢者のリハビリテーション治療
1 脳卒中,神経変性疾患 [田沼昭次]
脳卒中
高齢脳卒中患者の特徴
リハビリテーションの目的
リハビリテーションの役割
リハビリテーションプログラム
装具療法
神経変性疾患
高齢神経変性疾患患者の特徴:パーキンソニズムを中心に
リハビリテーションの目的
リハビリテーションの役割
リハビリテーションプログラム
2 運動器疾患:脊椎,四肢 [白石哲也]
はじめに
リハビリテーション評価
高齢者の運動器疾患に対するリハビリテーション
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション
脊椎圧迫骨折のリハビリテーション
3 内部疾患:循環器,呼吸器 [岩﨑 円]
リハビリテーションの目的
リハビリテーションの目標の立て方
リハビリテーション評価
リハビリテーションプログラム
練習を進めるうえでの注意点
4 がん [奥山絵美]
リハビリテーションの目的
リハビリテーション評価
リハビリテーションプログラム
練習を進めるうえでの注意点
Ⅳ章 運動療法に関連する合併症管理
1 意識障害 [森 憲司]
意識障害の評価
意識障害の原因
意識障害と失神
意識障害と非失神疾患
意識障害が生じた際の対応
2 血圧変動,不整脈 [鶴川俊洋]
はじめに
血圧変動
不整脈
3 胸痛,呼吸困難 [佐藤 謙]
基礎知識
症状出現時の対応
症状出現時に必要な検査
循環器疾患
呼吸器疾患
4 悪心・嘔吐 [川上寿一]
悪心・嘔吐の機序
悪心・嘔吐を生じやすい病態
吐物の性状,嘔吐の出現時期
嘔吐への対応
嘔吐によって起こりうる合併症
5 腹部症状 [吉村芳弘]
はじめに
急性腹症へのアプローチ
生命にかかわる腹痛の鑑別方法と対応
練習中止の判断方法
6 めまい [永田智子]
はじめに
練習中のめまいへの対応
高齢者のめまいの特徴
めまいを伴う代表的な疾患
めまいに対するリハビリテーション
7 浮腫 [川上寿一]
はじめに
浮腫の原因と鑑別
重要な基礎疾患と対応
徒手的ドレナージ
8 水・電解質異常,熱中症 [川上寿一]
身体の恒常性
水分の代謝と水分摂取
脱水
気温の変動,熱中症,ヒートショック
血清電解質
Ⅴ章 高齢者に多い問題
1 低栄養,サルコペニア [吉村芳弘]
低栄養
栄養状態の評価
サルコペニアの評価と対応
経管栄養の適応と問題点
2 嚥下障害 [永田智子]
はじめに
障害の全体像
機能評価:全体像(5期モデルの紹介)と
高齢者の経口摂取再開と食事形態のステップアップ
摂食・嚥下のゴールの共有化と多職種地域連携
呼吸予備能の評価
嚥下障害の地域連携
介助者の問題と社会的ゴールの確認
経口摂取のみで栄養摂取できない症例へのチームアプローチ
まとめ
3 排尿障害 [宮越浩一]
基礎知識
排尿障害による問題
排尿障害の治療方法
練習の進め方
4 末梢神経障害 [宮越浩一]
基礎知識
末梢神経障害の診断
末梢神経障害を生じる代表的な疾患
練習の進め方
5 感染症 [宮越浩一]
基礎知識
感染症の治療
練習の進め方
6 転倒 [宮越浩一]
転倒により生じる問題
転倒の予測因子
転倒による外傷への対応
転倒により生じやすい外傷
7 薬剤による影響 [今井由里恵]
高齢者における薬剤に関する問題
頻度の高い薬物有害事象
薬物有害事象を減らすための対策
Ⅵ章 症例紹介
1 脳梗塞 [森 憲司]
入院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
まとめ
2 大腿骨頸部骨折 [宮越浩一]
入院時(手術前)におけるリハビリテーション治療計画
術後の経過
リハビリテーションプログラム(術後1週間)
カンファレンス(術後2週間)
まとめ
3 脊椎圧迫骨折 [藤井基弘]
はじめに
退院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
まとめ
4 肺炎 [永田智子]
はじめに
症例1のリハビリテーション治療計画
その後の経過
症例2のリハビリテーション治療計画
その後の経過
5 心不全 [鶴川俊洋]
入院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
カンファレンス
まとめ
6 がん [宮越浩一]
入院時におけるリハビリテーション治療計画
その後の経過
カンファレンス
まとめ
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高齢者リハで考慮すべき老年医学や各疾患についての幅広い知識を包括的・横断的に解説した実践書。疾患の基礎知識編は医師が担当して高齢者の特徴に絞って解説し,リハの実践面はPT,OTが執筆を担当。
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