運動療法に役立つ
単純X線像の読み方
改訂第2版
定価 6,820円(税込) (本体6,200円+税)
- B5判 480ページ オールカラー,イラスト350点,写真800点
- 2022年11月3日刊行
- ISBN978-4-7583-2082-5
電子版
序文
改訂第2 版 監修の序
医学の進歩とともに,画像の技術も進歩しています。より鮮明に細かい部分までみえるようになりました。患者からの情報の1つとして,画像をより正確に読み取り情報を得ることはもとより,最初の検査としての単純X線像を見直し,また撮像されている画像に写っていない軟部組織の状態を考え,リハビリテーションに活かすことが大切です。患者のリハビリテーションを実施する際,その患者の疾患を理解するとともに,触診し,状態を評価したうえで,さらに画像からできるだけ多くの情報を得て,アプローチしていくことが必要です。せっかくの情報もうまく読み取れないと,患者への十分な治療につながらないことがあります。
基本的な単純X線像を用いて,疾患の状態・画像から読み取る解剖・分類からリハビリテーションを薦める1つの手引きとしてご利用していただきたいと考えています。
また特徴として画像をもとにした絵の描き方を,正常解剖を踏まえて掲載されています。異常を見つけるためにも正常をよく知り,正しい位置関係を踏まえ,単純X線像から骨を描くことで,疾患の状態をより深く自分のなかで確認,把握できると思います。
日々の臨床でリハビリテーション医療を提供する際,画像から情報を得る1つの参考として,本書をご利用いただければ幸いです。本書の刊行にあたり,お骨折りいただいたメジカルビュー社の皆様に心から御礼申し上げるとともに,臨床の現場でそして教育のなかで,長年蓄積吟味され執筆に至った浅野昭裕先生に心から感謝いたします。
2022年9月
岐阜大学大学院 医学系研究科 医科学専攻 感覚運動医学講座 リハビリテーション科
青木隆明
---------------------------------------
改訂第2版 序文
『運動療法に役立つ単純X線像の読み方』の初版は,単純X線像の書籍を作ろうとして執筆したものではなく,整形外科リハビリテーション学会という勉強会で若い会員に画像の読影力を高めてもらうために蓄積した材料をまとめたものでした。それがいざ書籍として刊行されると全国の多くの医療スタッフから支持され,好評を得られたことをうれしく思いました。私は当時勤務していた総合病院から大学に職場を移し,臨床で得た体験とともに画像の読影とその利用を学生に伝えておりましたところ,2020年度の理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の改正により理学療法・作業療法学科では「医療における画像評価」を教育に組み込むことを求められました。その理由に「チーム医療の充実」があることは想像に難くありません。医療スタッフにとって,画像を読影する力の習得は時代の流れだったのです。
自身の経験から画像はチーム医療における媒体としてとても重要なもので,画像の読影を機に医師との距離を縮め,読影を通して「任せられるセラピスト」であると認識された記憶があります。単純X線像は決して新しい技術ではありませんし,描出できる対象も限られていますが,やはりどの整形外科医も利用し,整形外科にかかったほとんどの患者に対して撮影される画像です。CTやMRIはもちろん,最近では超音波画像が運動器に用いられていますが,それぞれの長所を活かすことが大切でしょう。広く用いられている単純X線像の特徴を知り,画像を共通言語として医師とタッグを組むことの重要性は大いに肯定されるものであり,他の医療用画像との優劣を主張することとは次元が異なると思います。
さて,今回の改訂では脊柱・脊椎の画像を加えたことが大きな変化です。初版では外傷を対象として画像を集めましたので脊柱・脊椎を除外しましたが,この領域を望む声は少なくありませんでした。脊柱・脊椎では外傷よりも変性疾患を主対象としたため,それに合わせて股関節・膝関節の変性疾患も若干数加えました。また,オールカラー化によってわかりやすい紙面となったことも大きな特徴です。単純X線像の上で筋や靭帯がイメージしやすくなったと思います。
もう1つ,正常四肢の画像に対して,表層筋と骨との位置関係を示すイラストを加えました。われわれセラピストは体表から皮膚や筋の深部にある骨をイメージするのですが,その理解が適切かというと,必ずしもそうではありません。例えば,臨床実習の時期の学生に肘関節の前後像を提示したうえで,「肘窩の位置はどこですか?」と尋ねると,多くが上腕骨滑車の近位にある肘頭窩(鉤突窩)と答えます。そこで自身の肘窩を触れさせ,その内側に触れる上腕二頭筋腱を確認させ,それが橈骨粗面に付着することを確認すると,初めて本当の肘窩の位置が橈骨頭,あるいは上橈尺関節部であることに気付くわけです。このように単純X線像の上だけで骨の形や位置関係を学ぶのでなく,実際の身体と照らし合わせてそれらを正しく把握することが大切なのです。これらのイラストがその理解の一助となれば幸いです。
そして骨の絵の描き方も掲載しています。初版では迷いながら加えた章ですが,今では掲載してよかったと思っています。それは画像の理解が絵を描くことによって一段と高まるだけでなく,学生も臨床家もITの進歩によって絵を描く機会が減ってしまったからです。ぜひ,紙に自身の手で自分が理解している構造を描いてみてください。今回,描き順の番号をイラスト内に加えたことで,よりわかりやすくしました。
本書の基本は外傷で,骨が折れるほどの力が加わった結果損傷する軟部組織を特定し,創傷治癒過程のなかで固定(不動)と運動の影響を推測することを指南しようとするものです。そこで大切となるのが骨折形と加わった外力の関係でしょう。言葉により,あるいはイラストや写真によりそれらを理解することができればよいのですが,最近「骨折を体験する」と称する簡単な実験を通して外力と骨折形の理解を試みています。それはチョーク(黒板に字を書く,あのチョークです)を用いて行うものです。チョークを両手で把持してねじる(回旋)と断面はラセン形となります。屈曲するときれいに折れるのですが,屈曲した内側部に粉砕を生じることが多いです。クランプなどの道具を用いて剪断力をかけると,不整な断面になったり大きな遊離片を生じたりします。一番きれいな断面は,両手で持ったチョークを引っ張る(牽引する)ことで再現できます。もちろんクランプを用いて圧迫を加えれば粉砕します。実はこれらのチョークを使った演習?は中学生の時に教室にあったチョークで友達と一緒に遊びとして行ったものでした。教室にあったたくさんのチョークはすべて小さく割られてしまい,その後で大目玉を食らったことはしっかりと記憶しています。まさかそれがこのような形で役立つとは,恩師も想像していなかったでしょう。
単純X線像は運動器の医療画像の王道で,医師との共通言語です。この書籍を通してぜひチーム医療のレベルを高めてください。そしてCT,MRI,超音波画像などを幅広く学び,身体の状態をより的確にとらえる目を鍛えてください。期待しています。
最後に本書の改訂を強く推してくださり,また脱稿に向け励まし続けてくださったメジカルビュー社の水上優氏には本当にお世話になりました。大学に移り単純X線像が得られにくい私に快く画像を提供くださったうめだ整形外科 梅田仁視院長はじめ,服部哲也先生とセラピスト,診療放射線技師の皆様の協力には本当に助けられました。深謝いたします。また初版執筆時に比べ,明らかに深夜の作業が身に堪えるようになった私の健康に,いつも気を遣ってくれていた妻・敬子の隠れた支えに感謝いたします。
2022年9月
中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科
浅野昭裕
医学の進歩とともに,画像の技術も進歩しています。より鮮明に細かい部分までみえるようになりました。患者からの情報の1つとして,画像をより正確に読み取り情報を得ることはもとより,最初の検査としての単純X線像を見直し,また撮像されている画像に写っていない軟部組織の状態を考え,リハビリテーションに活かすことが大切です。患者のリハビリテーションを実施する際,その患者の疾患を理解するとともに,触診し,状態を評価したうえで,さらに画像からできるだけ多くの情報を得て,アプローチしていくことが必要です。せっかくの情報もうまく読み取れないと,患者への十分な治療につながらないことがあります。
基本的な単純X線像を用いて,疾患の状態・画像から読み取る解剖・分類からリハビリテーションを薦める1つの手引きとしてご利用していただきたいと考えています。
また特徴として画像をもとにした絵の描き方を,正常解剖を踏まえて掲載されています。異常を見つけるためにも正常をよく知り,正しい位置関係を踏まえ,単純X線像から骨を描くことで,疾患の状態をより深く自分のなかで確認,把握できると思います。
日々の臨床でリハビリテーション医療を提供する際,画像から情報を得る1つの参考として,本書をご利用いただければ幸いです。本書の刊行にあたり,お骨折りいただいたメジカルビュー社の皆様に心から御礼申し上げるとともに,臨床の現場でそして教育のなかで,長年蓄積吟味され執筆に至った浅野昭裕先生に心から感謝いたします。
2022年9月
岐阜大学大学院 医学系研究科 医科学専攻 感覚運動医学講座 リハビリテーション科
青木隆明
---------------------------------------
改訂第2版 序文
『運動療法に役立つ単純X線像の読み方』の初版は,単純X線像の書籍を作ろうとして執筆したものではなく,整形外科リハビリテーション学会という勉強会で若い会員に画像の読影力を高めてもらうために蓄積した材料をまとめたものでした。それがいざ書籍として刊行されると全国の多くの医療スタッフから支持され,好評を得られたことをうれしく思いました。私は当時勤務していた総合病院から大学に職場を移し,臨床で得た体験とともに画像の読影とその利用を学生に伝えておりましたところ,2020年度の理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の改正により理学療法・作業療法学科では「医療における画像評価」を教育に組み込むことを求められました。その理由に「チーム医療の充実」があることは想像に難くありません。医療スタッフにとって,画像を読影する力の習得は時代の流れだったのです。
自身の経験から画像はチーム医療における媒体としてとても重要なもので,画像の読影を機に医師との距離を縮め,読影を通して「任せられるセラピスト」であると認識された記憶があります。単純X線像は決して新しい技術ではありませんし,描出できる対象も限られていますが,やはりどの整形外科医も利用し,整形外科にかかったほとんどの患者に対して撮影される画像です。CTやMRIはもちろん,最近では超音波画像が運動器に用いられていますが,それぞれの長所を活かすことが大切でしょう。広く用いられている単純X線像の特徴を知り,画像を共通言語として医師とタッグを組むことの重要性は大いに肯定されるものであり,他の医療用画像との優劣を主張することとは次元が異なると思います。
さて,今回の改訂では脊柱・脊椎の画像を加えたことが大きな変化です。初版では外傷を対象として画像を集めましたので脊柱・脊椎を除外しましたが,この領域を望む声は少なくありませんでした。脊柱・脊椎では外傷よりも変性疾患を主対象としたため,それに合わせて股関節・膝関節の変性疾患も若干数加えました。また,オールカラー化によってわかりやすい紙面となったことも大きな特徴です。単純X線像の上で筋や靭帯がイメージしやすくなったと思います。
もう1つ,正常四肢の画像に対して,表層筋と骨との位置関係を示すイラストを加えました。われわれセラピストは体表から皮膚や筋の深部にある骨をイメージするのですが,その理解が適切かというと,必ずしもそうではありません。例えば,臨床実習の時期の学生に肘関節の前後像を提示したうえで,「肘窩の位置はどこですか?」と尋ねると,多くが上腕骨滑車の近位にある肘頭窩(鉤突窩)と答えます。そこで自身の肘窩を触れさせ,その内側に触れる上腕二頭筋腱を確認させ,それが橈骨粗面に付着することを確認すると,初めて本当の肘窩の位置が橈骨頭,あるいは上橈尺関節部であることに気付くわけです。このように単純X線像の上だけで骨の形や位置関係を学ぶのでなく,実際の身体と照らし合わせてそれらを正しく把握することが大切なのです。これらのイラストがその理解の一助となれば幸いです。
そして骨の絵の描き方も掲載しています。初版では迷いながら加えた章ですが,今では掲載してよかったと思っています。それは画像の理解が絵を描くことによって一段と高まるだけでなく,学生も臨床家もITの進歩によって絵を描く機会が減ってしまったからです。ぜひ,紙に自身の手で自分が理解している構造を描いてみてください。今回,描き順の番号をイラスト内に加えたことで,よりわかりやすくしました。
本書の基本は外傷で,骨が折れるほどの力が加わった結果損傷する軟部組織を特定し,創傷治癒過程のなかで固定(不動)と運動の影響を推測することを指南しようとするものです。そこで大切となるのが骨折形と加わった外力の関係でしょう。言葉により,あるいはイラストや写真によりそれらを理解することができればよいのですが,最近「骨折を体験する」と称する簡単な実験を通して外力と骨折形の理解を試みています。それはチョーク(黒板に字を書く,あのチョークです)を用いて行うものです。チョークを両手で把持してねじる(回旋)と断面はラセン形となります。屈曲するときれいに折れるのですが,屈曲した内側部に粉砕を生じることが多いです。クランプなどの道具を用いて剪断力をかけると,不整な断面になったり大きな遊離片を生じたりします。一番きれいな断面は,両手で持ったチョークを引っ張る(牽引する)ことで再現できます。もちろんクランプを用いて圧迫を加えれば粉砕します。実はこれらのチョークを使った演習?は中学生の時に教室にあったチョークで友達と一緒に遊びとして行ったものでした。教室にあったたくさんのチョークはすべて小さく割られてしまい,その後で大目玉を食らったことはしっかりと記憶しています。まさかそれがこのような形で役立つとは,恩師も想像していなかったでしょう。
単純X線像は運動器の医療画像の王道で,医師との共通言語です。この書籍を通してぜひチーム医療のレベルを高めてください。そしてCT,MRI,超音波画像などを幅広く学び,身体の状態をより的確にとらえる目を鍛えてください。期待しています。
最後に本書の改訂を強く推してくださり,また脱稿に向け励まし続けてくださったメジカルビュー社の水上優氏には本当にお世話になりました。大学に移り単純X線像が得られにくい私に快く画像を提供くださったうめだ整形外科 梅田仁視院長はじめ,服部哲也先生とセラピスト,診療放射線技師の皆様の協力には本当に助けられました。深謝いたします。また初版執筆時に比べ,明らかに深夜の作業が身に堪えるようになった私の健康に,いつも気を遣ってくれていた妻・敬子の隠れた支えに感謝いたします。
2022年9月
中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科
浅野昭裕
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目次
keyword一覧
本書に掲載している骨折・変性疾患分類
本書の使い方
略語一覧
Ⅰ 総論
単純X 線像の運動療法への利用
骨を読む
骨と骨折の基礎知識
骨折の部位
骨折の形
安定型と不安定型
転位の大きさに影響するもの
固定状態を読む
整復状態を見る
全体のアライメントと局所の整復
ギプス固定
インプラント(固定材料)
創外固定
軟部組織を読む
骨の形状と軟部組織
筋
腱
靱帯
皮膚
血管
経過を読む
骨癒合の読み方
骨萎縮
アライメント
偽関節・遷延治癒
骨壊死
骨とインプラントの位置
骨の変性疾患を読む
骨の変性疾患
Ⅱ 各論
1 鎖骨・肩
鎖骨 前後像
鎖骨 斜位像
肩関節 前後像・斜位像
肩関節 軸位像
肩甲骨 軸位像
鎖骨中央1/3 の骨折
鎖骨遠位端骨折
肩甲骨関節窩骨折
肩上方懸垂複合体(SSSC)損傷
肩鎖関節脱臼
上腕骨大結節骨折
上腕骨外科頸骨折
肩関節前方脱臼骨折
肩関節脱臼骨折
肩関節直立脱臼
2 上腕・肘
上腕骨 前後像
上腕骨 側面像
肘関節 前後像
肘関節 側面像
肘関節 軸位像
上腕骨ラセン楔状骨折・横骨折・屈曲楔状骨折
上腕骨骨幹部横骨折(1)
上腕骨骨幹部横骨折(2)
上腕骨顆上骨折(上腕骨通顆骨折)
上腕骨小頭 骨端線離開
肘頭骨折
肘頭横骨折
Monteggia骨折
Hume 骨折
橈骨頭骨折
肘関節脱臼
橈骨頸部骨折(1:保存例)
橈骨頸部骨折(2:手術適応例)
3 前腕・手
前腕 前後像
前腕 側面像
手関節 後前像
手関節 側面像
指 後前像・側面像
手根管
橈骨骨幹部骨折・尺骨骨幹部骨折
橈尺骨骨幹部骨折
橈骨遠位端骨折・尺骨骨幹部骨折
橈尺骨遠位端骨折
Galeazzi 骨折
橈骨遠位端骨折(1:Colles骨折①)
橈骨遠位端骨折(2:Colles骨折②)
橈骨遠位端骨折(3:Smith骨折)
橈骨遠位端骨折(4:Barton骨折)
橈骨遠位端骨折(5:逆Barton骨折)
橈骨遠位端骨折(6:掌側プレート固定)
指節骨底裂離骨折
小指基節骨横骨折
ボクサー骨折
Kienböck 病(月状骨軟化症)
手の舟状骨骨折
Bennett骨折
4 股関節
骨盤 前後像
股関節 前後像
股関節 軸位像(ラウエンシュタイン像)
恥骨上下枝骨折と恥骨結合離開
下前腸骨棘裂離骨折
大転子裂離骨折
大腿骨転子間骨折(1:安定型)
大腿骨転子間骨折(2:不安定型)
大腿骨転子間骨折(3:小転子骨折を伴うCHS施行例)
大腿骨転子間骨折(4:小転子骨折を伴う)
大腿骨転子間骨折(5:頸部短縮)
大腿骨転子間骨折(6:小転子転位例)
大腿骨転子下骨折(接合部での回旋変形)
大腿骨大転子骨折
大腿骨頸部骨折(1:Garden stage IV)人工骨頭置換術
大腿骨頸部骨折(2:Garden stage II)CCHS
大腿骨頭壊死後の人工股関節全置換術
Perthes病
FAI(cam type)
臼蓋形成不全
股OA
5 大腿
大腿骨 前後像
大腿骨 側面像
大腿骨転子下ラセン骨折(1)
大腿骨転子下ラセン骨折(2)
大腿骨骨幹部横骨折
6 膝
膝関節 前後像
膝関節 側面像
膝蓋骨 軸位像
膝蓋骨骨折(1)
膝蓋骨骨折(2:tension band wiring 法)
膝蓋骨粉砕骨折(1)
膝蓋骨粉砕骨折(2:ひまわり法)
膝蓋骨亜脱臼
大腿骨顆上骨折
脛骨粗面裂離骨折
脛骨顆間隆起骨折
脛骨高原骨折
外側スプリット型骨折に対するロッキングプレート
内側スプリット型骨折に対するコンプレッションスクリュー
脛骨内側顆・外側顆粉砕骨折
O 脚・X 脚(FTA)
膝OA
人工膝関節全置換術
人工膝関節単顆置換術
7 下腿
下腿 前後像
下腿 側面像
脛骨骨幹部遠位1/3 ラセン骨折
脛骨遠位1/3 骨折
下腿骨骨折(pinning)
脛骨下端骨折(保存療法:屈曲変形例)
腓骨骨折(1:骨幹部ラセン骨折)
腓骨骨折(2:腓骨遠位部ラセン骨折)
腓骨骨折(3:腓骨遠位骨幹部骨折)
腓骨頭~頸部骨折
8 足
足関節 前後像
足関節 側面像
足部 前後像
足部 斜位像
足関節脱臼骨折(1:PA stage I)
足関節脱臼骨折(2:PA stage Ⅲ)
足関節脱臼骨折(3:SA stage I)
足関節脱臼骨折(4:SA stageII)
足関節脱臼骨折(5:SER stage II)
足関節脱臼骨折(6:SER stage IV 整復前)
足関節脱臼骨折(7:SER stage IV 整復後)
足関節脱臼骨折(8:PER stage IV 術前)
足関節脱臼骨折(9:PER stage IV 術後)
後果骨折(split type/avulsion type)
足関節上方脱臼
下腿軸を中心に距骨が外旋されて生じる骨折
脛骨下腿粉砕骨折
脛骨天蓋骨折(1:Pilon骨折:粉砕)
脛骨天蓋骨折(2:Pilon骨折:剪断)
脛骨天蓋骨折(3:Pilon骨折:術後)
踵骨裂離骨折
踵骨舌型骨折
距骨頸部骨折(1:術前)
距骨頸部骨折(2:術後)
第5 中足骨底部裂離骨折
第3中足骨骨幹部骨折
9 脊椎・脊柱
脊椎・脊柱 画像の特徴
頸椎 前後像
頸椎 側面像
頸椎 斜位像
腰椎 前後像
腰椎 側面像
腰椎 斜位像
頸椎・腰椎 機能撮影
脊柱管の狭搾 後縦靱帯骨化症(OPLL)
頸椎症性脊髄症
神経根の圧迫 神経根症
腰椎すべり症
思春期腰椎分離症
椎体骨折
椎体破裂骨折
変形性脊椎症・骨粗鬆症に伴う多発性腰椎圧迫骨折
Ⅲ 絵の描き方
肩関節 前後像
肩関節 軸位像
肘関節 前後像
肘関節 側面像
手関節 後前像
手関節 側面像
股関節 前後像
股関節 軸位像(ラウエンシュタイン像)
膝関節 前後像
膝関節 側面像
足関節 前後像
足関節 側面像
頸椎 前後像
頸椎 側面像
頸椎 斜位像
腰椎 前後像
腰椎 側面像
付録
文献
単純X線像を読むうえで基本となる数字(角度)
本書に掲載している骨折・変性疾患分類
本書の使い方
略語一覧
Ⅰ 総論
単純X 線像の運動療法への利用
骨を読む
骨と骨折の基礎知識
骨折の部位
骨折の形
安定型と不安定型
転位の大きさに影響するもの
固定状態を読む
整復状態を見る
全体のアライメントと局所の整復
ギプス固定
インプラント(固定材料)
創外固定
軟部組織を読む
骨の形状と軟部組織
筋
腱
靱帯
皮膚
血管
経過を読む
骨癒合の読み方
骨萎縮
アライメント
偽関節・遷延治癒
骨壊死
骨とインプラントの位置
骨の変性疾患を読む
骨の変性疾患
Ⅱ 各論
1 鎖骨・肩
鎖骨 前後像
鎖骨 斜位像
肩関節 前後像・斜位像
肩関節 軸位像
肩甲骨 軸位像
鎖骨中央1/3 の骨折
鎖骨遠位端骨折
肩甲骨関節窩骨折
肩上方懸垂複合体(SSSC)損傷
肩鎖関節脱臼
上腕骨大結節骨折
上腕骨外科頸骨折
肩関節前方脱臼骨折
肩関節脱臼骨折
肩関節直立脱臼
2 上腕・肘
上腕骨 前後像
上腕骨 側面像
肘関節 前後像
肘関節 側面像
肘関節 軸位像
上腕骨ラセン楔状骨折・横骨折・屈曲楔状骨折
上腕骨骨幹部横骨折(1)
上腕骨骨幹部横骨折(2)
上腕骨顆上骨折(上腕骨通顆骨折)
上腕骨小頭 骨端線離開
肘頭骨折
肘頭横骨折
Monteggia骨折
Hume 骨折
橈骨頭骨折
肘関節脱臼
橈骨頸部骨折(1:保存例)
橈骨頸部骨折(2:手術適応例)
3 前腕・手
前腕 前後像
前腕 側面像
手関節 後前像
手関節 側面像
指 後前像・側面像
手根管
橈骨骨幹部骨折・尺骨骨幹部骨折
橈尺骨骨幹部骨折
橈骨遠位端骨折・尺骨骨幹部骨折
橈尺骨遠位端骨折
Galeazzi 骨折
橈骨遠位端骨折(1:Colles骨折①)
橈骨遠位端骨折(2:Colles骨折②)
橈骨遠位端骨折(3:Smith骨折)
橈骨遠位端骨折(4:Barton骨折)
橈骨遠位端骨折(5:逆Barton骨折)
橈骨遠位端骨折(6:掌側プレート固定)
指節骨底裂離骨折
小指基節骨横骨折
ボクサー骨折
Kienböck 病(月状骨軟化症)
手の舟状骨骨折
Bennett骨折
4 股関節
骨盤 前後像
股関節 前後像
股関節 軸位像(ラウエンシュタイン像)
恥骨上下枝骨折と恥骨結合離開
下前腸骨棘裂離骨折
大転子裂離骨折
大腿骨転子間骨折(1:安定型)
大腿骨転子間骨折(2:不安定型)
大腿骨転子間骨折(3:小転子骨折を伴うCHS施行例)
大腿骨転子間骨折(4:小転子骨折を伴う)
大腿骨転子間骨折(5:頸部短縮)
大腿骨転子間骨折(6:小転子転位例)
大腿骨転子下骨折(接合部での回旋変形)
大腿骨大転子骨折
大腿骨頸部骨折(1:Garden stage IV)人工骨頭置換術
大腿骨頸部骨折(2:Garden stage II)CCHS
大腿骨頭壊死後の人工股関節全置換術
Perthes病
FAI(cam type)
臼蓋形成不全
股OA
5 大腿
大腿骨 前後像
大腿骨 側面像
大腿骨転子下ラセン骨折(1)
大腿骨転子下ラセン骨折(2)
大腿骨骨幹部横骨折
6 膝
膝関節 前後像
膝関節 側面像
膝蓋骨 軸位像
膝蓋骨骨折(1)
膝蓋骨骨折(2:tension band wiring 法)
膝蓋骨粉砕骨折(1)
膝蓋骨粉砕骨折(2:ひまわり法)
膝蓋骨亜脱臼
大腿骨顆上骨折
脛骨粗面裂離骨折
脛骨顆間隆起骨折
脛骨高原骨折
外側スプリット型骨折に対するロッキングプレート
内側スプリット型骨折に対するコンプレッションスクリュー
脛骨内側顆・外側顆粉砕骨折
O 脚・X 脚(FTA)
膝OA
人工膝関節全置換術
人工膝関節単顆置換術
7 下腿
下腿 前後像
下腿 側面像
脛骨骨幹部遠位1/3 ラセン骨折
脛骨遠位1/3 骨折
下腿骨骨折(pinning)
脛骨下端骨折(保存療法:屈曲変形例)
腓骨骨折(1:骨幹部ラセン骨折)
腓骨骨折(2:腓骨遠位部ラセン骨折)
腓骨骨折(3:腓骨遠位骨幹部骨折)
腓骨頭~頸部骨折
8 足
足関節 前後像
足関節 側面像
足部 前後像
足部 斜位像
足関節脱臼骨折(1:PA stage I)
足関節脱臼骨折(2:PA stage Ⅲ)
足関節脱臼骨折(3:SA stage I)
足関節脱臼骨折(4:SA stageII)
足関節脱臼骨折(5:SER stage II)
足関節脱臼骨折(6:SER stage IV 整復前)
足関節脱臼骨折(7:SER stage IV 整復後)
足関節脱臼骨折(8:PER stage IV 術前)
足関節脱臼骨折(9:PER stage IV 術後)
後果骨折(split type/avulsion type)
足関節上方脱臼
下腿軸を中心に距骨が外旋されて生じる骨折
脛骨下腿粉砕骨折
脛骨天蓋骨折(1:Pilon骨折:粉砕)
脛骨天蓋骨折(2:Pilon骨折:剪断)
脛骨天蓋骨折(3:Pilon骨折:術後)
踵骨裂離骨折
踵骨舌型骨折
距骨頸部骨折(1:術前)
距骨頸部骨折(2:術後)
第5 中足骨底部裂離骨折
第3中足骨骨幹部骨折
9 脊椎・脊柱
脊椎・脊柱 画像の特徴
頸椎 前後像
頸椎 側面像
頸椎 斜位像
腰椎 前後像
腰椎 側面像
腰椎 斜位像
頸椎・腰椎 機能撮影
脊柱管の狭搾 後縦靱帯骨化症(OPLL)
頸椎症性脊髄症
神経根の圧迫 神経根症
腰椎すべり症
思春期腰椎分離症
椎体骨折
椎体破裂骨折
変形性脊椎症・骨粗鬆症に伴う多発性腰椎圧迫骨折
Ⅲ 絵の描き方
肩関節 前後像
肩関節 軸位像
肘関節 前後像
肘関節 側面像
手関節 後前像
手関節 側面像
股関節 前後像
股関節 軸位像(ラウエンシュタイン像)
膝関節 前後像
膝関節 側面像
足関節 前後像
足関節 側面像
頸椎 前後像
頸椎 側面像
頸椎 斜位像
腰椎 前後像
腰椎 側面像
付録
文献
単純X線像を読むうえで基本となる数字(角度)
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運動療法に活かす単純X線像のロングセラー書籍が,待望の増強改訂! オールカラー化や解剖図・新規症例の大幅な追加により,さらにパワーアップして登場!
単純X線像における骨の状態を読むだけでなく,「画像に写っていない筋や靱帯などの組織がどのような構造になっていて,どう運動療法に役立てられるか」まで解説するロングセラー書籍が待望の改訂。
改訂にあたっては,紙面をオールカラー化して筋・靱帯・関節包などを組織別に色分けし,また骨と筋・靱帯・関節包の位置関係を示す正常解剖のイラストを追加して,単純X線像上の画像解剖がよりわかりやすい紙面構成とした。
さらに,国家試験の過去問等の分析に基づいて代表的な疾患・障害や脊椎・脊柱の部位を新項目として追加し,頸椎症性脊髄症やペルテス病,O脚といった変性疾患の症例画像も数多く追加した。