臨床検査技師ブルー・ノート

臨床検査総論,臨床検査医学総論,臨床生理学,臨床化学,病理組織細胞学

3rd edition

臨床検査技師ブルー・ノート

■編集 芝 紀代子

■編集協力 栗原 由利子
外園 栄作

定価 7,920円(税込) (本体7,200円+税)
  • B5判  696ページ  2色(一部カラー),イラスト320点,写真300点
  • 2021年4月1日刊行
  • ISBN978-4-7583-2027-6

令和3年版国家試験出題基準に準拠。自分だけの国試対策ノートを完成させよう!

ご好評いただいた『イエロー・ノート』『ブルー・ノート』が,令和3年版臨床検査技師国家試験出題基準に準拠した国家試験科目別の構成に完全リニューアル。本巻には「臨床検査総論」「臨床検査医学総論」「臨床生理学」「臨床化学」「病理組織細胞学」の5科目を収載。
各項目の冒頭で要点を「Essentials」としてまとめ,本文は箇条書きで重要箇所は太字にて記載。図表も多く掲載し,また専門用語の解説や略語とフルスペル,補足記事を左欄外に掲載。国試で出題された内容や出題傾向,おさえておくべきポイントなどを「One point Advice」として記載。


序文

3rd edition 編集の序

 『臨床検査技師 ブルー・ノート 基礎編』『臨床検査技師 イエロー・ノート 臨床編』が誕生したのは2007年9月である。2013年3月に改訂(2nd edition)を行いつつ,13年もの永きにわたって臨床検査技師養成校の学生にご愛用いただけたことは望外の喜びであり,国試対策本として広く認知していただいたと感じている。一方,近年の医学分野の発展に伴って,臨床検査分野を教える内容もかなり高度となり,診断・治療に役立つ臨床検査がますます重要視されるようになってきた。
 このたび,新たに厚生労働省通達で「令和3年版臨床検査技師国家試験出題基準」が公表された。新しい出題基準に準拠した3rd editionを刊行するにあたり,どのような内容にするべきかと改めて考えた。2nd editionの刊行から8年近くが経過しているため,今までの内容に,新しい出題基準に沿って新たに加わった内容を盛り込むことはもちろんであるが,さらに勉強しやすい工夫ができないかと考えたのである。
 2nd editionまでは,『ブルー・ノート』は基礎編,『イエロー・ノート』は臨床編という構成であった。しかしながら,国家試験の問題を改めて精査したところ,基礎編,臨床編と分冊するのは必ずしも現在の教育に成果を上げているとは思えず,むしろ1冊の本の中で科目ごとに基礎編・臨床編としたほうが,わかりやすいと判断した。
 そこで3rd editionでは,章立てを完全にリニューアルして臨床検査技師国家試験の試験科目ごとにまとめ直した。全10科目のうち,本書『ブルー・ノート』には,「臨床検査総論」「臨床検査医学総論」「臨床生理学」「臨床化学」「病理組織細胞学」の5科目,他方『イエロー・ノート』には「臨床血液学」「臨床微生物学」「臨床免疫学」「公衆衛生学」「医用工学概論」の5科目が掲載されている。
 また,これまでの『ブルー/イエロー・ノート』の紙面デザインにおける基本コンセプトや長所は踏襲されている。読者がページを開いた途端,この章で何を学べるのかがわかるように項目ごとに,“Essentials” を付け加えた。誌面は2色刷(一部カラー)とし,本文は短く平易な文章で書かれており,かつ大切な箇所は目立つように太字にしてあり,また写真やイラストを取り入れ,視覚的にも理解できるように工夫している。
 本書は,臨床検査技師養成校の講義の予習・復習に使いやすく,役に立つサブノートである。ページによっては空白があるが,読者はそこに関連事項を書き込んでほしい。臨床検査技師国家試験を受験するときに,『ブルー・ノート』『イエロー・ノート』の2冊があれば準備万全となるようなサブノートに仕上げてほしいと願っている。また,就職した後も手元に置いて,常に知識の補給に使ってほしいと願っている。
 刊行に当たり,本書の編集にご協力くださったメジカルビュー社の伊藤 彩氏に深く感謝いたします。

2021年3月
文京学院大学 芝 紀代子
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目次

1章 臨床検査総論
検査総合管理学・臨床安全管理学【 横山大輔,下澤達雄,佐藤良平】
 1 臨床検査の意義 【横山大輔ほか】
 2 臨床検査部門の業務と管理 【横山大輔ほか】
 3 検体の採取と保存 【横山大輔ほか】
 4 検体の受付と報告 【横山大輔ほか】
 5 検体の精度保証(精度管理) 【横山大輔ほか】
 6 検査法の安全管理と倫理 【横山大輔ほか】
生物化学分析検査学
 1 尿検査 【栗原由利子】
  尿の生成と組成
  一般的性状
  尿の化学的検査法
  尿沈渣検査
  自動分析機
  腎機能(クリアランス,eGFR)
 2 脳脊髄液検査 【栗原由利子】
 3 糞便検査 【栗原由利子】
 4 喀痰検査 【栗原由利子】
 5 その他の検査 【栗原由利子】
形態検査学
 1 医動物学 【小林浩二】
  寄生虫の疫学と生殖・発育
  線虫類
  吸虫類
  条虫類
  原虫類
  衛生動物
 2 寄生虫検査法 【小林浩二】
  検査材料(採取と保存)
  糞便検査
  血液検査
  その他の検査
病因・生体防御検査学
 1 遺伝子の基礎 【横田浩充】
  遺伝子の基本構造
  核酸の種類と構造
  核酸の代謝
  DNAの複製
  転写と翻訳
  遺伝子の異常
  ファーマコゲノミクス(PGx)
 2 遺伝子検査法 【横田浩充】
  遺伝子検査の基礎
  検体の取り扱い
 3 染色体の基礎 【井戸田篤】
  染色体の構造と機能
  ヒトの染色体地図
  染色体異常と疾患
  染色体異常
  腫瘍と染色体異常
 4 染色体検査法 【井戸田篤】
  細胞培養前の準備
  細胞培養法
  標本作製法
  分染法
  核型分析
  fluorescence in situ hybridization(FISH法)
  検査機器

2章 臨床検査医学総論
臨床病態学
 1 医学概論 【〆谷直人】
 2 循環器疾患 【笹野哲郎】
  心不全
  不整脈
  先天性心疾患
  弁膜疾患
  虚血性心疾患
  心筋疾患・心膜疾患
  血圧異常と脈管疾患
 3 呼吸器疾患 【角 勇樹】
  呼吸不全
  感染性肺疾患
  免疫学的機序が関与する肺疾患
  気道閉塞性疾患
  間質性肺疾患
  肺循環障害
  胸膜疾患
  悪性腫瘍
  その他
 4 消化管疾患 【〆谷直人】
 5 肝・胆・膵疾患 【〆谷直人】
 6 感染症 【古谷信彦】
  細菌感染症
  ウイルス感染症
  リケッチア感染症
  クラミジア感染症
  スピロヘータ感染症
  真菌感染症
  原虫感染症
  輸入感染症
 7 血液・造血器疾患 【小池由佳子】
  血液・造血器疾患とは
  貧血
  白血病および骨髄増殖性腫瘍
  悪性リンパ腫(malignant lymphoma)
  骨髄腫および類縁疾患
  血小板減少症
  先天性出血性疾患
  後天性出血性疾患
  その他
 8 内分泌疾患 【〆谷直人】
 9 腎・尿路・男性生殖器疾患 【菅野義彦】
  糸球体腎炎
  ネフローゼ症候群
  検査所見)
  腎不全
  腎・尿路結石
  尿路感染症
  前立腺肥大症
  腫瘍
 10 女性生殖器疾患 【〆谷直人】
 11 神経・運動器疾患 【星野 哲,古川泰司】
  脳血管疾患
  感染症
  腫瘍
  変性・脱髄疾患
  筋疾患
  候群を含む)
  骨疾患
 12 アレルギー性疾患・膠原病・免疫病
  アレルギー性疾患
  膠原病および類縁疾患
  免疫不全
 13 代謝・栄養障害 【〆谷直人】
 14 感覚器疾患①眼疾患とその検査
 15 感覚器疾患②耳鼻疾患とその検査
  聴力検査と平衡機能検査
  聴力検査
  平衡機能検査
 16 中毒 【〆谷直人】
 17 染色体・遺伝子異常症 【〆谷直人】
 18 皮膚疾患 【〆谷直人】
 19 乳腺疾患 【〆谷直人】
 20 検査診断学総論 【〆谷直人】

3章 臨床生理学
人体の構造と機能,生理機能検査学
 1 生理検査総論 【川良徳弘】
 2 循環器系検査の基礎 【川良徳弘】
  循環生理
  心臓生理
 3 心電図検査 【川良徳弘】
  臨床的意義,心電図波形,誘導法
  心電計,検査法,アーチファクト
  正常心電図
  異常心電図
  運動負荷心電図
  ホルター心電図,その他の心電図
 4 心音図と脈波 【川良徳弘】
 5 呼吸系検査の基礎 【角 勇樹】
 6 呼吸機能検査 【角 勇樹】
  換気機能検査
  肺胞機能検査
  呼気ガス分析
  換気量など
  呼吸系運動負荷試験
  動脈血ガス分析
  睡眠呼吸検査
  呼吸機能検査異常をきたす疾患
 7 神経系検査の基礎 【星野 哲,古川泰司】
  神経
  末梢神経
  中枢神経
 8 脳波検査 【星野 哲,古川泰司】
  基礎
  突発性異常脳波
  持続性・周期性異常脳波
  誘発電位
  睡眠検査およびその他の検査
 9 筋電図検査 【永山 寛】
  基礎編:運動系の構成
  筋電図検査
  末梢神経伝導検査
  その他の誘発筋電図
 10 超音波検査の基礎 【市野直浩】
  原理
  検査法:プローブと表示方法
  検査法:超音波ドプラ法
  検査法:超音波エラストグラフィ
  検査法:検査の実際
  検査法:アーチファクト
 11 心臓超音波検査 【杉本恵子】
  基礎
  異常像
 12 腹部超音波検査 【市野直浩】
  基礎
  異常像
 13 血管超音波検査 【市野直浩】
 14 骨盤腔超音波検査 【刑部恵介】
 15 体表超音波検査 【刑部恵介】
 16 磁気共鳴画像検査(MRI) 【市野直浩】
  原理
  撮像法
  検査の注意点
 17 その他の臨床生理検査①嗅覚検査
 18 その他の臨床生理検査②味覚検査
 19 その他の臨床生理検査③熱画像検査(サーモグラフィ) 【杉本恵子】

4章 臨床化学
人体と構造と機能,生物化学分析検査学
 1 生命のメカニズム 【芝 紀代子】
  生命現象と生体構成成分
  細胞の構造と働き
  生体エネルギー
 2 生物化学分析の原理と方法 【外園栄作】
  分光光度分析法
  分光光度計の原理と構成
  蛍光分析法
  化学発光分析法
  クロマトグラフィ法
  電気泳動法
  質量分析法(マススペクトロメトリ:MS)
  免疫学的分析法
  電気化学分析法
  酵素的分析法(酵素法)
  自動分析法
 3 無機質 【芝 紀代子】
  水と無機質の調整および代謝
  無機質の検査
 4 糖質 【芝 紀代子】
  糖質の構造と機能
  糖質の代謝
  糖質の検査
 5 脂質 【芝 紀代子】
  脂質の構造と機能
  脂質の代謝
  脂質の検査
 6 蛋白質 【芝 紀代子】
  アミノ酸と蛋白質の構造と機能
  アミノ酸と蛋白質の代謝
  蛋白質の検査
 7 非蛋白性窒素 【芝 紀代子】
  生体内の非蛋白窒素成分の生成と代謝
  非蛋白窒素成分の検査
 8 生体色素の検査 【芝 紀代子】
  ヘム
  生体色素の検査
 9 酵素 【芝 紀代子】
  酵素の基礎
  酵素活性の測定
  酵素の検査
 10 薬物・毒物 【芝 紀代子】
 11 ホルモン 【芝 紀代子】
  内分泌臓器と内分泌検査
 12 ビタミン 【芝 紀代子】
  ビタミンの種類と性質
  ビタミンの作用と分類
 13 疾患マーカー 【芝 紀代子】
  肺疾患
  感染症
  心疾患
  腎疾患
  骨代謝
  その他
 14 その他の検査 【芝 紀代子】
  放射性物質を用いた検査
  膵機能検査
  内分泌機能検査
  消化管機能検査

5章 病理組織細胞学
人体の構造と機能,医学検査の基礎と疾病との関連
 1 解剖学・病理学総論 【佐藤健次】
  発生の概要
  細胞と組織
  立体解剖,断面解剖
  人体骨格の概要
  筋の概要
  体腔と縦隔
 2 病理学総論 【関 貴行】
  病因(内因と外因)
  遺伝子・染色体異常と発生発達異常
  組織細胞障害とその修復機能
  代謝異常
  循環障害
  炎症
  免疫異常
  腫瘍
 3 解剖学・病理学各論 【佐藤健次】
  循環器系
  呼吸器系
  消化器系
  血液・造血器系
  内分泌系
  腎泌尿器系
  生殖器系
  神経・運動器系
  感覚器系
  皮膚および付属器,乳腺
形態検査学
 1 病理組織標本作製法 【関 貴行】
 2 病理組織染色法 【関 貴行】
  染色法概論
  ヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)
  結合組織(膠原線維・弾性線維・細網線維)の染色法
  多糖類の染色法
  脂質の染色法
  組織内病原体の染色法
  神経組織の染色法
  その他の染色法
  組織化学染色法
  遺伝子の染色法
 3 電子顕微鏡標本作製法 【矢野哲也】
 4 細胞学的検査法 【古田則行】
  概要
  検体採取法
  検体処理法
  固定法
  染色法
  スクリーニングの実際
 5 病理解剖 【明石 巧】
 6 病理業務の管理 【明石 巧】
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