新DS NOW 9

ディベートから学ぶ 手術法の選択・手技の秘訣[下部消化管編]

ディベートから学ぶ 手術法の選択・手技の秘訣[下部消化管編]

■担当編集委員 山口 茂樹

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_movie.jpg
  • A4判  232ページ  オールカラー,イラスト120点,写真100点
  • 2021年3月15日刊行
  • ISBN978-4-7583-1658-3

手術アプローチ,再建法,デバイス,腹腔鏡・ロボットの選び方と手技のコツがわかる!

下部消化管手術のうち,執刀医の間で意見の分かれているテーマをディベートの論点として取り上げ,相対する二者がそれぞれ術式(アプローチ法)の利点,器具の選択,手技の秘訣 について詳しく解説している。読者は,両者のメリット・デメリットを比較しながら,自身がどちらを採用するか選択できる。手技の秘訣がわかるWeb動画付き。


序文

 手術手技の進歩はとどまるところがありません。「新DS NOW」ではこのシリーズの特徴であるわかりやすい図を用いて,現在行われている標準手術についてその分野のリーダーたちに執筆していただき大変好評を得ることができました。
 一方,手術の方法にはさまざまなテクニックがあり,必ずしも同じ方法で行われているわけではありません。エネルギーデバイスの選択や使い分け,病変へのアプローチ,吻合法など,これらは術者や施設によってときに全く異なる方法が選択されています。また症例によって使い分けることもあるかもしれません。とすると,ふだん自分が行っていない方法にはどんな利点があり,なぜそれを選択しているのかを知ることには大きな意義があります。術中行き詰まったときには状況を打開する一手となるかもしれません。
 本書『ディベートから学ぶ手術法の選択・手技の秘訣[下部消化管編]』では,主に大腸癌手術を念頭に置いてディベートを組みました。まず,エネルギーデバイスの選択については多くの施設で電気メスを主体に行われていますが,超音波凝固切開装置のみで行う施設もみられます。右側結腸癌のリンパ節郭清や左側結腸間膜の授動を頭側から行う方法は比較的新しい試みとして最近取り入れる施設も増えています。直腸癌手術ではロボット支援手術がすさまじい勢いで症例数の増加がみられますが,欧米では経肛門的なアプローチも多くの症例に行われています。また,近年吻合に関しては器械吻合が多くを占めるようになり,DST では端端吻合が多く行われていますが,それ以外の方法を選択している施設もあり,そこには理由があるはずです。本書から普段自身が行っている方法の有利な点のみならず欠点についても認識していただき,別の方法の利点を知っておくことによってより多くの選択肢をもつ能力を得ていただきたいと思います。
 最後にお忙しい中で熱心に執筆いただいた先生方に心から感謝申し上げます。また発刊に向けてご努力いただいたメジカルビュー社の担当諸氏にもお礼申し上げます。

2021 年3 月
山口茂樹
全文表示する

目次

結 腸
 サージカル ディベート 1 腹腔鏡下結腸切除術
  (1) 電気メス  岡林 剛史
  (2) 超音波凝固切開装置  鶴田 淳
 サージカル ディベート 2 腹腔鏡下結腸右半切除術のリンパ節郭清
  (1) 尾側からのアプローチ  高島 順平 ほか
  (2) 頭側からのアプローチ  栗生 宜明 ほか
 サージカル ディベート 3 腹腔鏡下S 状結腸切除術の間膜授動
  (1) 尾側からのアプローチ  福長 洋介
  (2) 頭側からのアプローチ  上原 圭 ほか

直 腸
 サージカル ディベート 4 低位前方切除術
  (1) 腹腔鏡手術  進士 誠一 ほか
  (2) ロボット支援手術  塩見 明生
 サージカル ディベート 5 括約筋間直腸切除術(ISR)
  (1) 腹腔鏡手術  岡田 和丈 ほか
  (2) 経肛門的全直腸間膜切除術(TaTME)  渡邉 純 ほか

再建法
 サージカル ディベート 6 回腸結腸吻合
  (1) 器械吻合  浅原 史卓 ほか
  (2) 手縫い吻合  内藤 剛
 サージカル ディベート 7 DST(double stapling technique)吻合
  (1) 端端吻合  藤田 文彦 ほか
  (2) 側端吻合  近藤 宏佳 ほか
全文表示する

関連する
オススメ書籍