第2種放射線取扱主任者試験
マスター・ノート
定価 4,620円(税込) (本体4,200円+税)
- B5判 284ページ 2色,イラスト100点
- 2014年2月17日刊行
- ISBN978-4-7583-1483-1
序文
編集の序
放射線取扱主任者とは,放射線障害防止法に基づき,放射性同位元素あるいは放射線発生装置を取り扱う場合に,放射線障害の防止について監督を行う責任者です。
放射線および放射性同位元素の利用はがんの治療をはじめとする医療界,原子力発電,工業製品の非破壊検査,厚さの測定などの工業界と多岐にわたっています。しかし,放射性同位元素および放射線発生装置は,その取扱いによっては,放射線障害を発生する恐れがあります。そこで,放射性同位元素等の取扱いに際して放射線業務従事者や一般公衆などに対して,放射線障害が起こらないようにするために,放射線取扱主任者を選任し,監督を行わせることが法律で規定されています。
放射線取扱主任者の免状は,取り扱うことができる放射性同位元素および放射線発生装置の範囲の広いものから第1種,第2種,第3種に区分されています。
第1種および第2種の免状を取得するには,放射線取扱主任者試験に合格し,特定の講習を修了した者に交付されます。
本書は,第2種の放射線取扱主任者を目指す者を対象に斬新な編集方式を採用しました。この編集方式は,既に『第1種放射線取扱主任者試験 マスター・ノート』として多くの読者に受け入れられています。例えば,各単元の重要項目を箇条書きにし,本文は出来るだけ要点のみとし,「用語アラカルト」をそのページ内に配置すると共に必要な用語を網羅するようにしました。また,「補足」を配置することにより学習のポイントや学習のアドバイスを示した点,項目の終わりに「例題」とその解説を入れることにより理解度をアップさせた点,さらには写真,イラスト,チャートおよび表を積極的に追加し,視覚的に理解できるように工夫を凝らしました。
本書は第2種放射線取扱主任者を目指す者および放射線業務従事者にとっての放射線基礎知識のマスター・ノートとして活用されることを期待しています。
発刊にあたり,本書編集にご協力下さったメジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝致します。
2014年1月
首都大学東京 福士政広
放射線取扱主任者とは,放射線障害防止法に基づき,放射性同位元素あるいは放射線発生装置を取り扱う場合に,放射線障害の防止について監督を行う責任者です。
放射線および放射性同位元素の利用はがんの治療をはじめとする医療界,原子力発電,工業製品の非破壊検査,厚さの測定などの工業界と多岐にわたっています。しかし,放射性同位元素および放射線発生装置は,その取扱いによっては,放射線障害を発生する恐れがあります。そこで,放射性同位元素等の取扱いに際して放射線業務従事者や一般公衆などに対して,放射線障害が起こらないようにするために,放射線取扱主任者を選任し,監督を行わせることが法律で規定されています。
放射線取扱主任者の免状は,取り扱うことができる放射性同位元素および放射線発生装置の範囲の広いものから第1種,第2種,第3種に区分されています。
第1種および第2種の免状を取得するには,放射線取扱主任者試験に合格し,特定の講習を修了した者に交付されます。
本書は,第2種の放射線取扱主任者を目指す者を対象に斬新な編集方式を採用しました。この編集方式は,既に『第1種放射線取扱主任者試験 マスター・ノート』として多くの読者に受け入れられています。例えば,各単元の重要項目を箇条書きにし,本文は出来るだけ要点のみとし,「用語アラカルト」をそのページ内に配置すると共に必要な用語を網羅するようにしました。また,「補足」を配置することにより学習のポイントや学習のアドバイスを示した点,項目の終わりに「例題」とその解説を入れることにより理解度をアップさせた点,さらには写真,イラスト,チャートおよび表を積極的に追加し,視覚的に理解できるように工夫を凝らしました。
本書は第2種放射線取扱主任者を目指す者および放射線業務従事者にとっての放射線基礎知識のマスター・ノートとして活用されることを期待しています。
発刊にあたり,本書編集にご協力下さったメジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝致します。
2014年1月
首都大学東京 福士政広
全文表示する
閉じる
目次
1 物理学
1 原子の電離とX線,オージェ電子の発生
2 原子核の構造と大きさ
3 放射能と放射性壊変
4 核反応
5 光子と物質の相互作用
6 荷電粒子の相互作用
7 中性子の相互作用
8 放射線にでてくる量と単位
2 化 学
1 原子
2 核種
3 放射性核種の壊変
4 放射性核種の原子数,放射能(質量との関係)
5 放射平衡
6 放射線の利用(ラジオグラフィ,画像診断)
7 RIの利用(放射性同位元素利用機器)
8 放射線化学
9 測定(放射線と検出器:サーベイメータ)
10 よく出題される核種のまとめ(参考)
3 生物学
1 放射線被ばくと生物応答の分類
2 細胞の特徴
3 電離放射線によるDNA損傷
4 標的理論
5 DNA修復機構
6 身体的影響としきい線量
7 胎内被ばく
8 体内汚染と臓器親和性
9 突然変異と染色体異常
10 がん治療への応用
4 測定技術学
1 電離箱
2 比例計数管
3 GM計数管
4 半導体検出器
5 無機結晶シンチレーション検出器
6 液体シンチレーション検出器
7 その他の放射線検出器
8 個人被ばく線量計
5 管理技術学
1 密封線源の利用
2 放射線被ばくと放射線量の概念
3 放射線防護の原則
4 汚染と被ばく量の推定
6 法 令
1 法律の目的
2 定義①
3 定義②
4 設計認証等(放射性同位元素装備機器)
5 許可申請と届出
6 許可証について
7 変更の手続き
8 使用施設の基準(施設基準)
9 貯蔵施設の基準(施設基準)
10 廃棄施設の基準(施設基準)廃棄物埋設地にかかるものを除く
11 使用の基準(行為基準)
12 保管の基準(行為基準)
13 運搬の基準①(事業所内運搬)
14 運搬の基準②(事業所外運搬)
15 使用施設等の基準適合義務および基準適合命令(使用者等の義務)
16 場所の測定(使用者等の義務)
17 人の測定(使用者等の義務)
18 放射線障害予防規程(使用者等の義務)
19 教育訓練(使用者等の義務)
20 健康診断(使用者等の義務)
21 放射線障害を受けた者または受けたおそれのある者に対する措置
22 記帳の義務
23 合併等
24 譲渡し,譲受け等の制限
25 所持の制限
26 危険時の措置と事故届
27 放射能濃度についての確認等
28 報告徴収
29 放射線取扱主任者
30 許可の取消,使用の廃止等の措置
31 重要な数値など
1 原子の電離とX線,オージェ電子の発生
2 原子核の構造と大きさ
3 放射能と放射性壊変
4 核反応
5 光子と物質の相互作用
6 荷電粒子の相互作用
7 中性子の相互作用
8 放射線にでてくる量と単位
2 化 学
1 原子
2 核種
3 放射性核種の壊変
4 放射性核種の原子数,放射能(質量との関係)
5 放射平衡
6 放射線の利用(ラジオグラフィ,画像診断)
7 RIの利用(放射性同位元素利用機器)
8 放射線化学
9 測定(放射線と検出器:サーベイメータ)
10 よく出題される核種のまとめ(参考)
3 生物学
1 放射線被ばくと生物応答の分類
2 細胞の特徴
3 電離放射線によるDNA損傷
4 標的理論
5 DNA修復機構
6 身体的影響としきい線量
7 胎内被ばく
8 体内汚染と臓器親和性
9 突然変異と染色体異常
10 がん治療への応用
4 測定技術学
1 電離箱
2 比例計数管
3 GM計数管
4 半導体検出器
5 無機結晶シンチレーション検出器
6 液体シンチレーション検出器
7 その他の放射線検出器
8 個人被ばく線量計
5 管理技術学
1 密封線源の利用
2 放射線被ばくと放射線量の概念
3 放射線防護の原則
4 汚染と被ばく量の推定
6 法 令
1 法律の目的
2 定義①
3 定義②
4 設計認証等(放射性同位元素装備機器)
5 許可申請と届出
6 許可証について
7 変更の手続き
8 使用施設の基準(施設基準)
9 貯蔵施設の基準(施設基準)
10 廃棄施設の基準(施設基準)廃棄物埋設地にかかるものを除く
11 使用の基準(行為基準)
12 保管の基準(行為基準)
13 運搬の基準①(事業所内運搬)
14 運搬の基準②(事業所外運搬)
15 使用施設等の基準適合義務および基準適合命令(使用者等の義務)
16 場所の測定(使用者等の義務)
17 人の測定(使用者等の義務)
18 放射線障害予防規程(使用者等の義務)
19 教育訓練(使用者等の義務)
20 健康診断(使用者等の義務)
21 放射線障害を受けた者または受けたおそれのある者に対する措置
22 記帳の義務
23 合併等
24 譲渡し,譲受け等の制限
25 所持の制限
26 危険時の措置と事故届
27 放射能濃度についての確認等
28 報告徴収
29 放射線取扱主任者
30 許可の取消,使用の廃止等の措置
31 重要な数値など
全文表示する
閉じる
「第2種放射線取扱主任者試験」突破をめざす人のためのわかりやすい対策本!
「第2種放射線取扱主任者国家試験」合格をめざす人を対象にしたテキスト。
『第1種 マスター・ノート』と同様,「第2種 放射線取扱主任者試験」合格のための最低限の知識を網羅しており,初めて「第2種 放射線取扱主任者試験」を受験する受験生にとって,使いやすく,理解しやすい記述となっている。本文はできるだけ箇条書きスタイルで統一し,イラスト,チャート,表を多用して見て理解できる内容になっている。
さらに,適宜「例題(オリジナル問題あるいは既出問題をアレンジした簡単な問題)」をあげて,理解度を測れるように工夫。一通り学習した後は,実際の問題を解きながら「+αの知識」を本書に書き込んで,自分独自のノートを作成できる。
「第2種放射線取扱主任者試験」合格を勝ち取るための一助となる1冊である。