循環器診療 ザ・ベーシック
心エコー図
知識を習得し,実践で活かす最強のメソッド
定価 7,150円(税込) (本体6,500円+税)
- B5判 256ページ オールカラー,写真200点
- 2018年3月31日刊行
- ISBN978-4-7583-1442-8
序文
刊行にあたって
循環器疾患には多様な疾患が含まれますが,主要なものとしては虚血性心疾患,不整脈,心不全,弁膜症,先天性心疾患,肺高血圧症などがあります。このような循環器疾患の診療において,病歴や身体所見,さらに心電図や胸部X線が必須であることはいうまでもありませんが,心エコー,CT,MRIなど心血管イメージングの進歩は目覚しく,これらマルチモダリテイを組み合わせて効率よく診断し,治療を進めることが求められています。
このような背景をふまえ,「循環器診療ザ・ベーシックシリーズ」を企画いたしました。主要な循環器疾患を網羅し,基礎知識とそれを使いこなすための実臨床での考え方やテクニックを学びとる実践的なシリーズです。疾患や検査の知識は有しているが,いざ実臨床の場面ではその知識をどのように使いこなせばいいのかわからない。そんな場面を想定して,各項目を「基礎知識 Knowledge」と「実践 Practice」にわけています。「基礎知識」ではイラストや画像を用い疾患や検査をわかりやすく解説しています。「実践」では「基礎知識」で身につけた知識を使って目の前にいる患者さんのどこに注目して診たらいいのか,治療方針はどう考えたらいいのか等を解説しています。さらに,「基礎知識」の内容を「実践」の症例とリンクできるようにし,さらに「実践」の症例に遭遇したときに必要な「基礎知識」がすぐに見つけられるよう,構成を工夫しています。
また,画像診断には心血管系の解剖に関する知識が欠かせませんが,「解剖がわかる」では医師が苦手になりやすい心臓解剖の知識を織り交ぜ,診断に必要な解剖が理解できるようにしています。さらに,「200字でまとめるKey Sentence」,「CheckPoint」,「上達へのコツ」で押さえておくべきポイントを箇条書きで端的に解説しています。
本シリーズが,循環器専門医の先生方はもちろん,循環器専門医を目指す若手医師の循環器診療におけるベーシックテキストとして広く活用いただければ幸いです。
2017年8月
九州大学大学院医学研究院循環器内科学教授
筒井裕之
-----------------------
序 文
心エコーの歴史は,1950年代にElderとHertzがMモードを用いて僧帽弁前尖の動きを記録できることを報告したことに始まります。それから60年以上が経ち,先人達の地道な研究活動の蓄積によって心エコーの技術は大きく進歩しました。そしてすっかり臨床に浸透し,今では循環器診療では欠かせない検査法となりました。ドプラ法の進歩で非侵襲的にさまざまな血行動態指標が測定できるようになり,左室収縮能や拡張能,右室収縮能の評価法が確立されました。さらに3D心エコーや2Dスペックルトラッキング法などの新技術は,循環器診療における新たな知見をもたらすとともに,臨床にも根付いてきました。そして,その間に臨床において心エコーに求められる役割も大きく変化しました。当初は,非侵襲的に心疾患を診断することが主な役割でしたが,今では心機能や血行動態を正確に評価したうえで,治療指針を決定するために必要な情報を提供することが求められるようになっています。これに応えるためには,心エコーの正しい計測法の知識だけではなく,臨床に応用するための幅広い知識を習得することが必要です。
『循環器診療 ザ・ベーシック』シリーズの1つとして刊行された本書は,こうした現代の臨床において心エコーに求められる役割を意識した内容で構成されています。実臨床において特に心エコーが重要な役割を担う主な10の病態を挙げ,それぞれ「基礎知識」と「実践」に分けて解説しています。「基礎知識」では,それぞれの病態における心エコー計測法の基本的な知識,重症度評価方法について,図を多用して初学者でも理解できるようにわかりやすく説明がなされています。また,初心者が陥りがちなピットフォールについても,必要に応じて解説を加えました。そして「実践」では実例を挙げて,実際にどのように心エコーを用いて心機能計測や重症度評価を行って,治療に結びつけていくかという点を中心に解説してあります。本書では特に初学者の視点に立って,この「基礎知識」と「実践」を通して,心エコーの基本から実践までを一人で学べるように工夫がしてあります。執筆陣は,すべて臨床の最前線で心エコーを活用してご活躍中の先生方ばかりにお願いし,結果として大変充実した内容となりました。この場を借りて,著者の先生方に厚くお礼申し上げます。そして本書が,心エコーを学び臨床に活かしていきたいと願う方々のよき指針となってくれることを願って止みません。
2018年3月
東京大学医学部附属病院検査部・循環器内科講師
大門雅夫
循環器疾患には多様な疾患が含まれますが,主要なものとしては虚血性心疾患,不整脈,心不全,弁膜症,先天性心疾患,肺高血圧症などがあります。このような循環器疾患の診療において,病歴や身体所見,さらに心電図や胸部X線が必須であることはいうまでもありませんが,心エコー,CT,MRIなど心血管イメージングの進歩は目覚しく,これらマルチモダリテイを組み合わせて効率よく診断し,治療を進めることが求められています。
このような背景をふまえ,「循環器診療ザ・ベーシックシリーズ」を企画いたしました。主要な循環器疾患を網羅し,基礎知識とそれを使いこなすための実臨床での考え方やテクニックを学びとる実践的なシリーズです。疾患や検査の知識は有しているが,いざ実臨床の場面ではその知識をどのように使いこなせばいいのかわからない。そんな場面を想定して,各項目を「基礎知識 Knowledge」と「実践 Practice」にわけています。「基礎知識」ではイラストや画像を用い疾患や検査をわかりやすく解説しています。「実践」では「基礎知識」で身につけた知識を使って目の前にいる患者さんのどこに注目して診たらいいのか,治療方針はどう考えたらいいのか等を解説しています。さらに,「基礎知識」の内容を「実践」の症例とリンクできるようにし,さらに「実践」の症例に遭遇したときに必要な「基礎知識」がすぐに見つけられるよう,構成を工夫しています。
また,画像診断には心血管系の解剖に関する知識が欠かせませんが,「解剖がわかる」では医師が苦手になりやすい心臓解剖の知識を織り交ぜ,診断に必要な解剖が理解できるようにしています。さらに,「200字でまとめるKey Sentence」,「CheckPoint」,「上達へのコツ」で押さえておくべきポイントを箇条書きで端的に解説しています。
本シリーズが,循環器専門医の先生方はもちろん,循環器専門医を目指す若手医師の循環器診療におけるベーシックテキストとして広く活用いただければ幸いです。
2017年8月
九州大学大学院医学研究院循環器内科学教授
筒井裕之
-----------------------
序 文
心エコーの歴史は,1950年代にElderとHertzがMモードを用いて僧帽弁前尖の動きを記録できることを報告したことに始まります。それから60年以上が経ち,先人達の地道な研究活動の蓄積によって心エコーの技術は大きく進歩しました。そしてすっかり臨床に浸透し,今では循環器診療では欠かせない検査法となりました。ドプラ法の進歩で非侵襲的にさまざまな血行動態指標が測定できるようになり,左室収縮能や拡張能,右室収縮能の評価法が確立されました。さらに3D心エコーや2Dスペックルトラッキング法などの新技術は,循環器診療における新たな知見をもたらすとともに,臨床にも根付いてきました。そして,その間に臨床において心エコーに求められる役割も大きく変化しました。当初は,非侵襲的に心疾患を診断することが主な役割でしたが,今では心機能や血行動態を正確に評価したうえで,治療指針を決定するために必要な情報を提供することが求められるようになっています。これに応えるためには,心エコーの正しい計測法の知識だけではなく,臨床に応用するための幅広い知識を習得することが必要です。
『循環器診療 ザ・ベーシック』シリーズの1つとして刊行された本書は,こうした現代の臨床において心エコーに求められる役割を意識した内容で構成されています。実臨床において特に心エコーが重要な役割を担う主な10の病態を挙げ,それぞれ「基礎知識」と「実践」に分けて解説しています。「基礎知識」では,それぞれの病態における心エコー計測法の基本的な知識,重症度評価方法について,図を多用して初学者でも理解できるようにわかりやすく説明がなされています。また,初心者が陥りがちなピットフォールについても,必要に応じて解説を加えました。そして「実践」では実例を挙げて,実際にどのように心エコーを用いて心機能計測や重症度評価を行って,治療に結びつけていくかという点を中心に解説してあります。本書では特に初学者の視点に立って,この「基礎知識」と「実践」を通して,心エコーの基本から実践までを一人で学べるように工夫がしてあります。執筆陣は,すべて臨床の最前線で心エコーを活用してご活躍中の先生方ばかりにお願いし,結果として大変充実した内容となりました。この場を借りて,著者の先生方に厚くお礼申し上げます。そして本書が,心エコーを学び臨床に活かしていきたいと願う方々のよき指針となってくれることを願って止みません。
2018年3月
東京大学医学部附属病院検査部・循環器内科講師
大門雅夫
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目次
■左室駆出率の低下した心不全 (山本昌良,瀬尾由広)
基礎知識 Knowledge
診断
Check Point 1
上達へのコツ 1
Check Point 2
上達へのコツ 2
200字でまとめるKey Sentence
治療
実践 Practice
Case 1( 60歳代,男性) 特発性拡張型心筋症
診断
上達へのコツ 1
/治療
200字でまとめるKey Sentence◦心エコーでのCRT設定の最適化
/予後
Case 2( 20歳代,男性) 特発性拡張型心筋症
診断
Check Point 1
/治療
上達へのコツ 2
/予後
Case 3( 60歳代,男性)虚血性心疾患
診断/治療
Check Point 2
/予後
■左室駆出率の保たれた心不全 (岩野弘幸)
基礎知識 Knowledge
診断
上達へのコツ 1◦平均左房圧と左室拡張末期圧の違い
解剖がわかる 1◦左室心筋重量と相対的壁厚による左室形態の分類
上達へのコツ 2◦スペックルトラッキング法によるGLSの意義
解剖がわかる 2◦左房拡大方向の不均一性
上達へのコツ 3
治療
実践 Practice
Case 1( 70歳代,男性)
診断
Check Point 1
上達へのコツ 1◦さらなる画像診断へつなげる
/治療/予後
Case 2( 80歳代,男性)
診断/治療
/予後
Check Point 2
上達へのコツ 2
Case 3( 80歳代,男性)
診断
上達へのコツ 3
/治療/予後
■心肥大をきたす疾患 (西川はる香,上嶋徳久)
基礎知識 Knowledge
診断
心エコー指標の計測−左室肥大の評価
解剖がわかる 1◦右室の肉柱
200字でまとめるKey Sentence 1◦リモデリング
Check Point 1
肥大を呈する疾患:肥大型心筋症(HCM)
治療
上達へのコツ 1◦HCMの突然死リスク評価
肥大を呈する疾患:高血圧性心疾患(HHD)
治療
200字でまとめるKey Sentence 2◦左室壁応力
肥大を呈する疾患:心アミロイドーシス
肥大を呈する疾患:Fabry病
治療
予後
上達へのコツ 2◦Fabry病の全身症状
Check Point 2
実践 Practice
Case 1( 60歳代,女性) HOCMでPTSMAを施行した一例
診断/治療/予後
Case 2( 40歳代,女性)心室中部肥大に心尖部血栓・多発脳梗塞を合併した一例
診断/治療・予後
上達へのコツ 1◦限界を知る
Case 3( 70歳代,男性)アミロイドーシス
診断
上達へのコツ 2◦さらなる画像診断につなげる
上達へのコツ 3◦限界を知る
■肺高血圧と右心不全 (守山英則,村田光繁)
基礎知識 Knowledge
解剖がわかる◦右室の構造
診断
Check Point
上達へのコツ
200字でまとめるKey Sentence◦肺高血圧が疑われたら
ピットフォール
治療
実践 Practice
Case 1( 20歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 2( 60歳代,男性)
診断/治療
/予後
Check Point 1
Case 3( 70歳代,女性)
診断
Check Point 2
/治療/予後
■僧帽弁狭窄 (野澤有紀,穂積健之)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
上達へのコツ 1◦本症診断のポイント
上達へのコツ 2◦プラニメトリ法による計測の際の注意点
200字でまとめるKey Sentence
治療
実践 Practice
Case 1( 50歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 2( 60歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 3( 60歳代,女性)
診断/治療/予後
■僧帽弁逆流 (杜 徳尚)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
治療
実践 Practice
Case 1( 60歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 2( 30歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 3(80歳代,女性)
診断/治療/予後
■大動脈弁狭窄 (柴山謙太郎)
基礎知識 Knowledge
診断
上達へのコツ 1
解剖がわかる 1
200字でまとめるKey Sentence 1◦LFLG・AS
上達へのコツ 2◦プレッシャー・リカバリー現象
Check Point 1◦TTEの評価項目
解剖がわかる 2
治療・予後
200字でまとめるKey Sentence 2◦TAVIのアプローチ
Check Point 2◦ASに対する侵襲的治療のメリット・デメリット
実践 Practice
Case 1( 80歳代,女性)
診断
Check Point 1◦当症例のTTEでの大動脈弁狭窄症(AS)評価項目
/治療/予後
Case 2( 80歳代,女性)
診断
なぜその検査を施行したのか? 1
/治療
/予後
上達へのコツ 1
Case 3(80歳代,男性)
診断
なぜその検査を施行したのか? 2
上達へのコツ 2
/治療/予後
■大動脈弁逆流 (丸尾 健)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
上達へのコツ 1
治療
心エコー指標による評価
200字でまとめるKey Sentence 1◦大動脈基部評価のポイント
上達へのコツ 2
Check Point 1◦severe・ARの閾値
Check Point 2◦手術適応の閾値
200字でまとめるKey Sentence 2◦prolapse評価のポイント
実践 Practice
Case 1( 60歳代,男性)
診断/治療
/予後
限界を知る
さらなる画像診断へつながる 1
Case 2(40歳代,男性)
診断/治療
/予後
さらなる画像診断へつながる 2
Case 3( 50歳代,男性)
診断/治療
/予後
さらなる画像診断へつながる 3
■人工弁機能不全 (鍵山暢之)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
心エコー図による観察:人工弁における注意点,重症度評価
上達へのコツ
実践 Practice
Case 1( 60歳代,男性)
診断
Check Point
/治療/予後
Case 2( 60歳代,女性)
診断
さらなる画像診断へつながる
/治療/予後
Case 3( 30歳代,女性)
診断
解剖がわかる
/治療/予後
Case 4(70歳代,男性)
診断
上達へのコツ
/治療/予後
■頻度の多い先天性心疾患(ASD,VSD,Fallot四徴症)( 牧村美輪子,椎名由美)
基礎知識 Knowledge
心房中隔欠損症(ASD)
解剖・病態生理
解剖がわかる 1
診断
200字でまとめるKey Sentence 1
治療
予後
心室中隔欠損症(VSD)
解剖・病態生理
解剖がわかる 2
Check Point
診断
上達へのコツ 1
Check Point
治療
200字でまとめるKey Sentence 2
予後
Fallot四徴症(tetralogy of Fallot)
解剖・病態生理
解剖がわかる 3
診断
上達へのコツ 2
治療
予後
実践 Practice
Case 1( 40歳代,女性)
心房中隔欠損症(ASD)
診断
/治療
治療について
/予後
Check Point 1
Check Point 2
上達へのコツ 1
Case 2(60歳代,女性)
心室中隔欠損症(VSD)
診断
上達へのコツ 2
Check Point 3◦心エコーによる肺体血流比:Qp/Qsの評価
/治療/予後
Case 3(・30歳代,女性)
Fallot四徴症(tetralogy of Fallot)
診断
/治療
修復術について
/予後
Check Point 4
200字でまとめるKey Sentence
基礎知識 Knowledge
診断
Check Point 1
上達へのコツ 1
Check Point 2
上達へのコツ 2
200字でまとめるKey Sentence
治療
実践 Practice
Case 1( 60歳代,男性) 特発性拡張型心筋症
診断
上達へのコツ 1
/治療
200字でまとめるKey Sentence◦心エコーでのCRT設定の最適化
/予後
Case 2( 20歳代,男性) 特発性拡張型心筋症
診断
Check Point 1
/治療
上達へのコツ 2
/予後
Case 3( 60歳代,男性)虚血性心疾患
診断/治療
Check Point 2
/予後
■左室駆出率の保たれた心不全 (岩野弘幸)
基礎知識 Knowledge
診断
上達へのコツ 1◦平均左房圧と左室拡張末期圧の違い
解剖がわかる 1◦左室心筋重量と相対的壁厚による左室形態の分類
上達へのコツ 2◦スペックルトラッキング法によるGLSの意義
解剖がわかる 2◦左房拡大方向の不均一性
上達へのコツ 3
治療
実践 Practice
Case 1( 70歳代,男性)
診断
Check Point 1
上達へのコツ 1◦さらなる画像診断へつなげる
/治療/予後
Case 2( 80歳代,男性)
診断/治療
/予後
Check Point 2
上達へのコツ 2
Case 3( 80歳代,男性)
診断
上達へのコツ 3
/治療/予後
■心肥大をきたす疾患 (西川はる香,上嶋徳久)
基礎知識 Knowledge
診断
心エコー指標の計測−左室肥大の評価
解剖がわかる 1◦右室の肉柱
200字でまとめるKey Sentence 1◦リモデリング
Check Point 1
肥大を呈する疾患:肥大型心筋症(HCM)
治療
上達へのコツ 1◦HCMの突然死リスク評価
肥大を呈する疾患:高血圧性心疾患(HHD)
治療
200字でまとめるKey Sentence 2◦左室壁応力
肥大を呈する疾患:心アミロイドーシス
肥大を呈する疾患:Fabry病
治療
予後
上達へのコツ 2◦Fabry病の全身症状
Check Point 2
実践 Practice
Case 1( 60歳代,女性) HOCMでPTSMAを施行した一例
診断/治療/予後
Case 2( 40歳代,女性)心室中部肥大に心尖部血栓・多発脳梗塞を合併した一例
診断/治療・予後
上達へのコツ 1◦限界を知る
Case 3( 70歳代,男性)アミロイドーシス
診断
上達へのコツ 2◦さらなる画像診断につなげる
上達へのコツ 3◦限界を知る
■肺高血圧と右心不全 (守山英則,村田光繁)
基礎知識 Knowledge
解剖がわかる◦右室の構造
診断
Check Point
上達へのコツ
200字でまとめるKey Sentence◦肺高血圧が疑われたら
ピットフォール
治療
実践 Practice
Case 1( 20歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 2( 60歳代,男性)
診断/治療
/予後
Check Point 1
Case 3( 70歳代,女性)
診断
Check Point 2
/治療/予後
■僧帽弁狭窄 (野澤有紀,穂積健之)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
上達へのコツ 1◦本症診断のポイント
上達へのコツ 2◦プラニメトリ法による計測の際の注意点
200字でまとめるKey Sentence
治療
実践 Practice
Case 1( 50歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 2( 60歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 3( 60歳代,女性)
診断/治療/予後
■僧帽弁逆流 (杜 徳尚)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
治療
実践 Practice
Case 1( 60歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 2( 30歳代,女性)
診断/治療/予後
Case 3(80歳代,女性)
診断/治療/予後
■大動脈弁狭窄 (柴山謙太郎)
基礎知識 Knowledge
診断
上達へのコツ 1
解剖がわかる 1
200字でまとめるKey Sentence 1◦LFLG・AS
上達へのコツ 2◦プレッシャー・リカバリー現象
Check Point 1◦TTEの評価項目
解剖がわかる 2
治療・予後
200字でまとめるKey Sentence 2◦TAVIのアプローチ
Check Point 2◦ASに対する侵襲的治療のメリット・デメリット
実践 Practice
Case 1( 80歳代,女性)
診断
Check Point 1◦当症例のTTEでの大動脈弁狭窄症(AS)評価項目
/治療/予後
Case 2( 80歳代,女性)
診断
なぜその検査を施行したのか? 1
/治療
/予後
上達へのコツ 1
Case 3(80歳代,男性)
診断
なぜその検査を施行したのか? 2
上達へのコツ 2
/治療/予後
■大動脈弁逆流 (丸尾 健)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
上達へのコツ 1
治療
心エコー指標による評価
200字でまとめるKey Sentence 1◦大動脈基部評価のポイント
上達へのコツ 2
Check Point 1◦severe・ARの閾値
Check Point 2◦手術適応の閾値
200字でまとめるKey Sentence 2◦prolapse評価のポイント
実践 Practice
Case 1( 60歳代,男性)
診断/治療
/予後
限界を知る
さらなる画像診断へつながる 1
Case 2(40歳代,男性)
診断/治療
/予後
さらなる画像診断へつながる 2
Case 3( 50歳代,男性)
診断/治療
/予後
さらなる画像診断へつながる 3
■人工弁機能不全 (鍵山暢之)
基礎知識 Knowledge
診断
解剖がわかる
心エコー図による観察:人工弁における注意点,重症度評価
上達へのコツ
実践 Practice
Case 1( 60歳代,男性)
診断
Check Point
/治療/予後
Case 2( 60歳代,女性)
診断
さらなる画像診断へつながる
/治療/予後
Case 3( 30歳代,女性)
診断
解剖がわかる
/治療/予後
Case 4(70歳代,男性)
診断
上達へのコツ
/治療/予後
■頻度の多い先天性心疾患(ASD,VSD,Fallot四徴症)( 牧村美輪子,椎名由美)
基礎知識 Knowledge
心房中隔欠損症(ASD)
解剖・病態生理
解剖がわかる 1
診断
200字でまとめるKey Sentence 1
治療
予後
心室中隔欠損症(VSD)
解剖・病態生理
解剖がわかる 2
Check Point
診断
上達へのコツ 1
Check Point
治療
200字でまとめるKey Sentence 2
予後
Fallot四徴症(tetralogy of Fallot)
解剖・病態生理
解剖がわかる 3
診断
上達へのコツ 2
治療
予後
実践 Practice
Case 1( 40歳代,女性)
心房中隔欠損症(ASD)
診断
/治療
治療について
/予後
Check Point 1
Check Point 2
上達へのコツ 1
Case 2(60歳代,女性)
心室中隔欠損症(VSD)
診断
上達へのコツ 2
Check Point 3◦心エコーによる肺体血流比:Qp/Qsの評価
/治療/予後
Case 3(・30歳代,女性)
Fallot四徴症(tetralogy of Fallot)
診断
/治療
修復術について
/予後
Check Point 4
200字でまとめるKey Sentence
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本巻は「心エコー図」の基礎知識,ケース別解説をスペシャリストが徹底解説。若手医師が苦手とする心臓解剖の知識も盛り込んだ循環器内科医必携の1冊。