極意を伝授 5

スルスルわかる 医療のルール

スルスルわかる 医療のルール

■編集 いわてイーハトーヴ臨床研修病院群

定価 2,420円(税込) (本体2,200円+税)
  • A5判  112ページ  
  • 2011年3月22日刊行
  • ISBN978-4-7583-1304-9

新人研修医がポケットに忍ばせる虎の巻 vol.5!「医療をとりまく規則・法律」で迷ったらこの1冊!

「診断・治療以外で新人研修医に必要とされる知識」をテーマごとに分類・解説するシリーズ第5巻。通常の医師は,健康保険法で定められた規則に従った「保険診療」を行う。医療行為に関しては様々な法律が関与しているが,それらの知識をしっかり身につけることなくして一人前の医師とはいえない。本書では「医療をとりまく規則,診療報酬のしくみ」を,イラストや具体例を示しながら解説していく。


序文

 国試に合格し,晴れて研修医となった「あなた」は,たとえ“研修”という冠がついていようとも,社会的には立派に医師として認められている。したがって当然ながら果たすべき責任も義務も発生する。ついこの間まで,医学生の実習という立場で臨床の場にいたときとはまったく違い,意識を変えなければとんでもないしっぺ返しを食うことになりかねない。序の冒頭からキツいことを述べたが,「“命”を預かる私達は,常に真摯な気持ちで取り組まなければならない」と編者は日々の医療行為のなかで肝に銘じている。
 私達医師を取り巻く医療機関や医療行為には,法規というルールが存在する。わが国に日本国憲法や民法,刑法といった法律があるように,私達に深くかかわる法律や規則がある。患者さんへの診療やそれに伴う業務を行ううえで法にかかわる事柄は非常に多い。また,実は社会から私達医師の身を守ってくれているのである。
 そこで5巻『スルスルわかる 医療のルール』では,遠い存在,難解と思いがちな法や規則といったルールを「保険診療の基本」「医療を取り巻く法規」「クレーム・DV・ネグレクト対策」の3部構成にし,スルスルッとわかっていただけるよう,できるだけ噛み砕き必要十分な説明を加えたつもりである。
 法規を身近に感じ理解したうえで,しっかりと遵守し,2年の研修を無事終えて,患者さんや一緒に勤めるスタッフに,立派な医師と認められるようますます成長いただきたいと願って,編者の序としたい。

2011年2月
盛岡赤十字病院副院長
村井啓子
全文表示する
閉じる

目次

第1章 保険診療の基本を知ろう
 保険診療の基本ルールを知っているか
 保険医療の禁止事項
 保険診療の流れ
 研修医も知っておくべきDPC
 DPC指定病院とは/DPC指定病院になるには
 DPC包括評価の実際
 DPC診療のメリット・デメリットと今後の行方

第2章 医療を取り巻く法規を知っておこう
 医師法
 医療法
 健康保険法
 保険医療機関及び保険医療養担当規則
 保険医療機関
 医療保障
 社会保障制度
 薬事関係の法規
 精神保健福祉法

第3章 知っておくべきクレーム・DV・ネグレクト対策
 クレームに対応する
 虐待(DV,ネグレクト)への対応
 輸血を拒否する患者さんへ

付 研修医に役立つ法規集(条文抜粋)
 医師法
 医療法
 健康保険法
 保険医療機関及び保険医療養担当規制

コラム
 支払基金とは?
 査定とは?
 保険適応外とは?
 アクシデントが起きたら
 「社会的入院」って知っていますか?
 さあ大変,どんなときに警察に届けるか:虐待
 「措置入院」ってなあに?
全文表示する
閉じる

関連する
オススメ書籍

会員登録されている方

メールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。

注)共有パソコンの方はチェックを外してください。

会員登録されていない方

会員登録されると次回からお客様情報をご入力いただく必要がありません。
また,購入履歴の確認ができる便利な機能がご利用いただけます。

個人情報の取り扱いについてはこちら