理学療法士 イエロー・ノート
専門編
2nd edition
- サンプルページ
どなたでもご覧いただけます
定価 6,160円(税込) (本体5,600円+税)
- B5判 736ページ 2色(一部カラー),イラスト987点,写真24点
- 2010年12月24日刊行
- ISBN978-4-7583-1126-7
序文
平成17年(2005年)に『理学療法士 イエロー・ノート 専門編』初版が刊行されてから6年が経過しました。この間に国民の健康や医療・福祉への関心がさらに高まり,理学療法士や作業療法士への期待も大きく膨らんでいます。このような状況の中で,本書は平成22年,厚生労働省のガイドライン「理学療法士・作業療法士国家試験出題基準」の改定を受けて『理学療法士 イエロー・ノート 専門編 2nd edition』(以下「第2版」)として大幅に改訂しました。
第2版では『理学療法士・作業療法士 ブルー・ノート 基礎編 2nd edition』と同様に,初版の1色刷りから2色刷りにし,視覚的に理解しやすい紙面に工夫しました。本書の大きな特徴である「Point」や「用語アラカルト」「One point Advice」も初版以上に多用し,理解しやすさにこだわりました。
「Point」では初版と同様に各章の重要事項を箇条書きにし,本文は出来る限り要点のみとし図表を多用しました。さらに「用語アラカルト」を同一ページに配置したり,「One pointAdvice」として執筆者のアドバイスを,言い切れない箇所を「補足」として示しました。第2版でも若い理学療法士や理学療法の学生が好む“簡潔明瞭さ”に一貫してこだわりました。
本書は国家試験出題基準の大・中・小項目に沿って,「I 基礎理学療法学」「II 理学療法評価学」「III 理学療法治療学」「IV 地域理学療法学」「V 臨床実習」の5大項目のなかに中項目・小項目を各々挿入して構成されています。
姉妹編である『ブルー・ノート』は,基礎系の国家試験出題基準の内容であるのに対し,本書『イエロー・ノート』は理学療法学の専門編であり,臨床・教育経験が豊富な8名の理学療法士によって執筆されています。
『イエロー・ノート』初版が発刊以来,数多くの読者を得たことは筆者・編者にとって大きな喜びと同時に大きな責任を感じています。今後も機会あるごとに改訂を加え,常に新鮮な内容を保てるように努力するつもりでいます。
本書は大学や専修学校の理学療法学科(専攻)の学生だけでなく,病院や施設などで従事している理学療法士や関連医療従事者にとっても必ず役立つ成書であると確信しています。
本書の姉妹編として『理学療法士・作業療法士 ブルー・ノート 基礎編 2nd edition』が本書と同時に上梓されます。『ブルー・ノート』との併用でよりいっそう効率的な学習が期待できます。なお,本書の不備な点については,読者諸氏の御教示をお願いします。
発刊に当たり,本書の編集にご協力頂いたメジカルビュー社の間宮卓治・小松朋寛両氏に深謝します。
2010年12月
首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科
柳澤 健
第2版では『理学療法士・作業療法士 ブルー・ノート 基礎編 2nd edition』と同様に,初版の1色刷りから2色刷りにし,視覚的に理解しやすい紙面に工夫しました。本書の大きな特徴である「Point」や「用語アラカルト」「One point Advice」も初版以上に多用し,理解しやすさにこだわりました。
「Point」では初版と同様に各章の重要事項を箇条書きにし,本文は出来る限り要点のみとし図表を多用しました。さらに「用語アラカルト」を同一ページに配置したり,「One pointAdvice」として執筆者のアドバイスを,言い切れない箇所を「補足」として示しました。第2版でも若い理学療法士や理学療法の学生が好む“簡潔明瞭さ”に一貫してこだわりました。
本書は国家試験出題基準の大・中・小項目に沿って,「I 基礎理学療法学」「II 理学療法評価学」「III 理学療法治療学」「IV 地域理学療法学」「V 臨床実習」の5大項目のなかに中項目・小項目を各々挿入して構成されています。
姉妹編である『ブルー・ノート』は,基礎系の国家試験出題基準の内容であるのに対し,本書『イエロー・ノート』は理学療法学の専門編であり,臨床・教育経験が豊富な8名の理学療法士によって執筆されています。
『イエロー・ノート』初版が発刊以来,数多くの読者を得たことは筆者・編者にとって大きな喜びと同時に大きな責任を感じています。今後も機会あるごとに改訂を加え,常に新鮮な内容を保てるように努力するつもりでいます。
本書は大学や専修学校の理学療法学科(専攻)の学生だけでなく,病院や施設などで従事している理学療法士や関連医療従事者にとっても必ず役立つ成書であると確信しています。
本書の姉妹編として『理学療法士・作業療法士 ブルー・ノート 基礎編 2nd edition』が本書と同時に上梓されます。『ブルー・ノート』との併用でよりいっそう効率的な学習が期待できます。なお,本書の不備な点については,読者諸氏の御教示をお願いします。
発刊に当たり,本書の編集にご協力頂いたメジカルビュー社の間宮卓治・小松朋寛両氏に深謝します。
2010年12月
首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科
柳澤 健
全文表示する
閉じる
目次
略語一覧
「用語アラカルト+補足」一覧
I 基礎理学療法学 【坂口勇人】
理学療法の概要
1 歴史|1 日本・世界の理学療法(定義を含む)
●理学療法士及び作業療法士法 1965年
●対象・目的・手段
●諸外国との定義の比較
●理学療法の4つの柱
■歴史
●日本の理学療法の歴史
●運動療法技術の変遷
●ADLの発展
2 倫理|1 専門職の使命
●要求される行動規範
●日本理学療法士協会倫理規定
3 倫理|2 ノーマライゼーション
●ノーマライゼーションとは
●障害者プラン
4 倫理|3 インフォームドコンセント
●「医師>患者」の医療
●「医師=患者」の医療
●インフォームドコンセント
●インフォームドコンセント成立の背景
●憲法第25条に定める生存権
5 倫理|4 個人情報保護
●基本理念
●医療・介護分野の位置づけ
6 法規・関連制度|1 理学療法士及び作業療法士法
●理学療法士の業(しごと)
●理学療法士及び作業療法士法の制定
7 法規・関連制度|2 医療保険制度
●法規
●医療法
●母子保健法
●老人保健法
●児童福祉法
●老人福祉法
●身体障害者福祉法
8 法規・関連制度|3 介護保険制度
●介護保険法
9 基調|1 国際分類(疾病,障害,生活機能)
●ICIDH
●ICF
10 基調|2 臨床疫学・予後・帰結予測
●疫学
●臨床疫学
●予後
●リハビリテーションにおける帰結予測
11 基調|3 エビデンスに基づく理学療法
●EBM
●EBMのプロセス
●EBPT
12 基調|4 診療ガイドライン
●作成手順
13 基調|5 クリニカルパス
●定義
●目的
●具体的には
●メリット
14 領域|1 保健・医療・福祉
●主たる目的
●保健施設
●医療施設
●福祉施設
15 領域|2 急性期・回復期・維持期・終末期
●急性期
●回復期
●維持期
●終末期
●回復期リハビリテーション病棟
16 領域|3 健康増進
●健康
●身体的健康の概念
●社会的健康の概念
●健康増進法
17 過程|1 評価
●情報
●統合と解釈
●問題点の抽出
18 過程|2 治療計画
●患者本位の方針
●カンファレンスの利点
●組織の利点・欠点
●共通目標と個別目標
●短期目標と長期目標
●目標設定の過程
●計画の立案
19 過程|3 実施
●機能・構造障害への対処
●活動制限への対処
●客観性の条件
●治療内容の妥当性
●効果判定
20 過程|4 記録・報告
●法的根拠
●記録の種類
●記録記載上の原則
●記録の必要性
21 治療・介入技術|1 運動療法・物理療法
■運動療法
●理学療法白書による定義
●目的
■物理療法
●理学療法白書による定義
●物理療法の分類
22 治療・介入技術|2 補装具療法
●補装具
●種類
23 治療・介入技術|3 環境整備
●住宅の基本的要件
●住宅改修の基本
●福祉用具
●介護保険制度の支給対象
●福祉用具
●介護保険制度での福祉用具
24 管理・運営|1 理学療法部門の管理運営
●管理の定義
●業務管理
25 管理・運営|2 安全管理(インシデント・感染症対策など)
●感染予防
●物品管理
26 研究・教育
●研究管理
●教育管理
●医療監査
理学療法の基礎
1 運動発現|1 運動の発現機構
●固定されたニューロン回路
●自発(随意)運動のシステム
●運動欲求
●運動計画
●運動プログラムの呼び出し・作成
●運動遂行
●反射の分類
●単シナプス反射と多シナプス反射の差異
●反射弓
2 運動発現|2 関節構造,関節可動域(凹凸の法則を含む)
●関節の基本的構造
●凹凸の法則
●関節の分類
●関節可動域(ROM)の決定因子
●最終域感(end feel)
●他動的関節可動域運動
●自動的関節可動域運動
3 運動発現|3 筋収縮,筋機能
●筋の階層構造
●筋線維
●フィラメント滑走
●筋収縮様態
●筋収縮
●絶対筋力
●最大筋力を決める要因
●筋肥大
●筋萎縮
4 運動制御|1 運動の制御機構
●フィードバック制御
●フィードフォワード制御
●小脳の役割
5 運動制御|2 随意運動のメカニズム
●随意運動
●協調性とは
●協調性の種類
●協調性障害の原因
●2種類の運動制御機構
●運動の統制の5つのパターン
6 運動制御|3 中枢神経系
●脊髄
●下位脳幹
●網様体
●間脳
●小脳
●大脳基底核
●大脳辺縁系
●大脳皮質
●錐体路=皮質脊髄路
●記憶の分類
7 運動制御|4 末梢神経系
●末梢神経系の区分
●脳神経
●末梢神経
●神経伝導
●自律神経の特徴
●自律神経の概要
8 持久性|1 運動の維持機構
●筋持久力の要素
●持久力の分類
●全身持久力の要素
9 持久性|2 呼吸循環・代謝・消化・吸収
●酸素摂取・利用の過程
●運動時の呼吸機能
●酸素摂取量・酸素借・酸素負債
●最大酸素摂取量
●ヘモグロビン
●心拍数
●心拍出量
●熱源栄養素
●運動時糖質代謝
●運動時脂質代謝
●運動時タンパク質代謝
●運動時の消化吸収機能
10 持久性|3 疲労
●筋疲労の定義
●神経情報の伝導・伝達における変化
●筋線維内部の変化
11 認知
●認知
●認識の3段階
●感覚の種類
●感覚受容器の種類と適合刺激
●情報の伝送
●情報処理
●認知障害
12 情緒・心理|1 意欲
●意欲
●意志障害
●意欲障害
●動機づけ
13 情緒・心理|2 ライフサイクル
●漸成的発達論
●発達課題
14 情緒・心理|3 障害受容
●障害受容
●障害受容の諸段階
15 運動学|1 動作の構造
●基本姿勢・基本面
●姿勢の安定性の要因
●運動方向
●筋収縮様式
16 運動学|2 姿勢反射
●姿勢制御機構の階層性
●静的姿勢制御
●動的姿勢制御
●脊髄反射
●低位脳幹(延髄・橋)の反射
●高位脳幹(中脳)と視床の反射
●大脳皮質の反射
17 運動学|3 基本動作
●基本動作の種類
●動作
●動作を理解するための留意点
●基本動作の流れ
18 運動学4 歩行
●基礎知識
●歩行周期
●下肢の各関節運動
●筋活動
●重心の移動
●重心の振幅を最小にする要因
●エネルギー消費
19 運動学5 バイオメカニクス
●構成要素
●仕事と仕事率
●力の法則
●バランス保持の必要な要素
●トルクとモーメント・アーム
●作用の角度
20 病態運動学|1 疾患と障害
●運動麻痺の種類と主な疾患
●病変部位
21 病態運動学|2 動作障害
●筋緊張亢進
●弛緩性麻痺
●痙性麻痺
●筋緊張低下
●異常歩行
22 運動学習
●運動学習の概念
●運動学習の定義
●練習と転移
●学習の形式
●古典的条件づけ
●オペラント条件づけ
●手続き学習と宣言的学習
●フィードバック
●運動技能の習得要素
●運動課題の分類
●運動学習理論
23 痛み
●存在意義
●痛み刺激
●分類(感受系による)
●分類(発生機序による)
●分類(発現部位による)
●分類(発生時期による)
●CRPS
●侵害受容器
●侵害受容線維
●伝達経路
●制御機構
●下行性疼痛抑制系
●脊髄内抑制系
●広汎性侵害抑制調節
●内因性鎮痛系
24 発達・加齢|1 正常発達
●系統発生的特性
●個体発生的特性
●発達の諸因子
●成長
●運動発達の一般的な傾向
●分化と統合
●個体と環境の相互作用
25 発達・加齢|2 心身機能の変化
●臓器重量の変化
●組織の変化
●代謝の変化
●呼吸器系の変化
●循環器系の変化
●消化器系の変化
●生理的変化と機能低下
●骨格筋の変化
●運動機能の変化
●知能の変化
●記憶の変化
●精神機能の変化
26 活動・参加|1 ADL
●日常生活活動:ADL
●ADLの構成
●生活関連活動:APDL
●手段的(道具的)日常生活活動:IADL
27 活動・参加|2 QOL
●生活の質,生命の質:QOL
●QOLの構造
28 環境調整
●バリアフリー
●4つのバリア
●ユニバーサルデザイン
●住環境整備の基本視点
●基本生活空間
●住宅改修の目的
●住宅改修の範囲(介護保険による)
●福祉用具
II 理学療法評価学
基礎
1 目的と領域
●理学療法の流れ
●理学療法評価の目的
●信頼性と妥当性
●急性期・回復期・維持期・終末期
2 時期と手順
●初期・中間・最終評価
●立案と説明
●面接
●情報収集(検査・画像所見を含む)
●実施(観察,検査・測定,動作分析)
●統合と解釈
基本評価
1 全身状態・局所所見
●意識
●バイタルサイン
●栄養状態
●皮膚(褥瘡を含む)
●排尿・排便
●摂食・嚥下
2 運動系|1 四肢長・周径測定
●四肢長測定
●周径測定
●体格の指標
3 運動系|2 関節可動域測定
●関節可動域決定の因子
●関節可動域の測定方法
●関節可動域の制限および拡大要因
●2関節筋の短縮の評価
●最終域感(end feel)
4 運動系|3 筋力・筋持久力測定
●筋力
●筋持久力
●筋力の評価
●徒手筋力テスト
●MMTの例
●筋力テスト中に観察される主な代償運動
5 運動系|4 筋緊張検査
●筋緊張
●筋緊張の異常
●筋緊張検査
●被動性検査
●伸展性検査
6 運動系|5 反射検査
●反射
●反射弓
●主な深部反射と表在反射とその反射中枢
●代表的な病的反射
●検査結果の表記
●反射検査の解釈
●反射検査の例
7 運動系|6 協調性検査
●協調性
●協調運動障害
●測定異常のテスト
●協働運動不能のテスト
●反復拮抗運動不能のテスト
●立位・歩行における検査
8 運動系|7 平衡機能・バランス検査
●平衡機能・バランス
●平衡機能・バランスの検査
●臨床的なバランス検査方法
9 運動系|8 脳神経(運動系)検査
●脳神経
●脳神経の機能,障害,検査
10 感覚系|1 体性感覚・特殊感覚・内臓感覚検査
●感覚の分類
●体性感覚の伝達路
●皮膚感覚の分布
●感覚検査を行う際の注意点
●感覚検査の方法
●感覚障害がある場合の検査結果の表現
11 感覚系|2 痛みの検査
●痛みの分類
●代表的な痛みの評価方法
12 認知・高次脳機能
●代表的な高次脳機能障害の局在
●日常生活で観察される高次脳機能障害の特徴
●高次脳機能障害の評価
●知的機能
●注意
●失語
●失行
●失認
●記憶
●遂行機能
13 呼吸・循環
●運動負荷試験
●呼吸機能検査
●循環機能検査
●全身持久力
14 動作|1 基本動作分析
●基本動作
●基本動作の評価
15 動作|2 歩行分析
●臨床的な観察
●距離時間因子の測定
●運動学的分析・運動力学的分析・筋電図分析
●エネルギー消費の測定
●歩行能力(移動能力)の評価
●正常歩行の特徴
●床反力ベクトルと関節位置,筋活動の関係
●異常歩行
16 発達|1 姿勢反射検査
●姿勢反射
●姿勢反射の分類
●代表的な反射の統合レベル
17 発達|2 発達検査
●運動発達の原則
●運動発達の見方
●代表的な発達検査方法
●各種反射の出現時期と消失時期
●姿勢・運動の発達
18 臨床評価指標
●各疾患の評価指標
●各障害の評価指標
19 活動
●日常生活活動と手段的日常活動
●ADL評価における注意事項
●代表的なADL・IADL評価方法
●Barthel IndexとFIM
20 参加
●参加と参加制約
●QOL
●代表的なQOL尺度
21 背景因子
●背景因子
●個人因子
●環境因子−住環境調査・家族関係・家庭環境
●家族関係・家庭環境
各領域の評価
1 骨関節障害|1 変形性関節症
●疾患の概要
●機能障害の評価
●活動制限・参加制約の評価
2 骨関節障害|2 骨折
●骨折の概要
●画像所見
●骨折の評価
●Gulrtによる骨折の平均癒合日数
●骨折の合併症
●Gardenの分類
3 骨関節障害|3 関節リウマチ
●疾患の概要
●診断基準
●機能障害の評価
●ステインブロッカー・ステージ分類
●ステインブロッカー・クラス分類
●ランズバリーインデックス
●ACRコア・セット
●関節症状の評価
●関節外症状の評価
●その他
●活動制限・参加制約の評価
4 骨関節障害|4 スポーツ外傷・障害
●スポーツ外傷
●スポーツ障害
●評価
●問診・視診・触診
●疼痛
●アライメント
●関節可動域
●整形外科的検査法
●筋力検査
●動作分析
5 骨関節障害|5 脊椎疾患
●側彎症の概要
●姿勢変化の観察
●側彎症のX線評価
●その他
6 骨関節障害|6 頸椎椎間板ヘルニア
7 骨関節障害|7 腰痛症
●神経根症状・馬尾圧迫症候群
8 骨関節障害|8 切断
●断端の形態測定
●断端の成熟
●コンプレッション値
●幻肢・幻肢痛
●パッチテスト
●関節可動域テスト
●筋力検査
●その他
9 骨関節障害|9 靱帯損傷
●膝関節靱帯損傷の概要
10 骨関節障害|10 肩関節周囲炎・腱板損傷
●肩関節周囲炎の概要
●腱板損傷の概要
●肩関節痛
●関節可動域制限
●筋力低下
●肩板機能の評価
11 骨関節障害|11 胸郭出口症候群
●疾患の概要
●頸肋および斜角筋症候群
●肋鎖症候群
●過外転症候群
12 骨関節障害|12 慢性疼痛疾患
●疾患の概要
●分類
●機能障害の評価
13 骨関節障害|13 骨壊死性疾患
●大腿骨頭壊死の評価
14 中枢神経障害|1 脳血管障害1
●疾患の概要
●画像所見(CT,MRIなど)
●画像所見と運動麻痺との関係
●片麻痺の回復段階の評価
●痙性の評価
●総合的評価
15 中枢神経障害|2 脳血管障害2
●高次脳機能障害の概要
●失語の概要
●失語の評価
●包括的言語機能検査
●失行の概略
●失行の評価
●標準的な失行の評価
●失認の概要
●失認の評価(左半側空間失認)
●机上テスト
●BIT行動性無視検査日本語版
●Gerstman症候群
●Pusher現象
16 中枢神経障害|3 Parkinson病,Parkinson症候群
●疾患の概要
●機能障害の評価
●総合的評価
●活動制限の評価
●参加制約・環境因子の評価
17 中枢神経障害|4 外傷性脳損傷
●外傷性脳損傷の概要
●外傷性脳損傷の重症度分類
●脳外傷重症度
●外傷後健忘の期間
●能力障害度評価
●高次脳機能障害の評価
18 中枢神経障害|5 脳腫瘍
●概要
●画像所見
●巣症状
●頭蓋内圧亢進症状
●てんかん
●評価
●予後
19 中枢神経障害|6 脊髄小脳変性症
●疾患の概要
●脊髄小脳変性症の重症度分類(厚生省研究班)
●機能障害の評価
●平衡機能障害
●神経機能
●自律神経障害
●筋力検査
●関節可動域検査法
●歩行・移動動作
●運動機能障害
●運動失調症の国際評価尺度
●活動制限の評価
●参加制約の評価
●脊髄小脳変性症の評価項目
20 中枢神経障害|7 脊髄損傷
●疾患の概要
●高位レベル診断
●Zancolliの上肢機能分類
●ASIAの神経学的評価
●Frankel分類
●完全麻痺と不全麻痺
●脊髄不全損傷の特殊型
●合併症
●機能障害の評価
●活動制限の評価
●参加制約の評価
21 神経筋障害|1 筋ジストロフィー
●疾患の概要
●重症度
●機能障害の評価
●活動制限の評価
●検査所見
22 神経筋障害|2 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
●機能障害の評価
●機能障害の総合的評価
23 神経筋障害|3 多発性筋炎・皮膚筋炎
●疾患の概要
●機能障害の評価
24 神経筋障害|4 重症筋無力症
●概要
25 神経筋障害|5 多発性硬化症
●疾患の概要
●特徴的症状
●機能障害の評価
●Kurtzkeの機能障害評価(FS)
●拡張総合障害度(EDSS)
26 神経筋障害|6 ニューロパチー(ギラン・バレー症候群)
●概要
●機能障害の評価
27 神経筋障害|7 末梢神経損傷(腕神経叢損傷)
●概要
●症状
●機能障害の評価
28 神経筋障害|8 末梢神経損傷(絞扼性末梢神経損傷)
●疾患の概要
●機能障害の評価
●活動制限・参加制約の評価
29 運動発達障害|1 脳性麻痺
●脳性麻痺の定義
●脳性麻痺の分類
●機能障害の評価
●活動制限の評価
●参加制約の評価
●環境因子の評価
30 運動発達障害|2 二分脊椎
●疾患の概要
●Sharrardの分類
●損傷レベルと下肢の変形
●Hoffaの分類
31 運動発達障害|3 運動発達遅延
32 運動発達障害|4 Down症候群
●概要
●筋緊張低下と関節過伸展性
●運動発達遅延
●合併症
33 運動発達障害|5 骨系統疾患
●骨系統疾患
●評価
34 呼吸器障害|1 急性呼吸不全
●呼吸不全
●評価
35 呼吸器障害|2 慢性閉塞性肺疾患
●肺機能検査
●運動負荷テスト
36 循環器障害|1 虚血性心疾患
●疾患の概要
■機能構造障害の評価
●心機能障害の分類
●標準12誘導心電図
●運動負荷試験の方法
●運動負荷試験での評価
●運動負荷試験の禁忌と中止基準
37 循環器障害|2 閉塞性動脈硬化症
●閉塞性動脈硬化症の概要
38 循環器障害|3 Raynaud症候群
39 感覚器障害|1 眼科疾患
●視力検査
●視野検査
40 感覚器障害|2 耳鼻咽喉科疾患(聴覚,前庭障害)
41 代謝障害|1 糖尿病
●疾患の概要
●病型分類
●病態把握に必要な検査
●コントロール状態の評価
●急性合併症
●慢性合併症
42 代謝障害|2 肥満
43 代謝障害|3 慢性腎臓病
44 その他の疾患・障害|1 摂食・嚥下障害
●摂食嚥下障害
●摂食嚥下の時期分類
●嚥下障害の評価
●スクリーニングテスト
45 その他の疾患・障害|2 排尿障害
●蓄尿障害と排出障害
●排尿障害の評価
46 その他の疾患・障害|3 褥瘡
47 その他の疾患・障害|4 熱傷
●熱傷範囲
●重症度
48 その他の疾患・障害|5 精神科疾患(認知症)
49 その他の疾患・障害|6 産科・婦人科領域
●疾患の概要
●骨盤に対するテスト
50 廃用症候群
51 保健・福祉領域|1 予防保健医学(生活習慣病)
52 保健・福祉領域|2 予防保健医学(高齢者)
●活動制限の評価
53 保健・福祉領域|3 予防保健医学(高齢者の体力測定)
●体力測定
54 保健・福祉領域|4 産業理学療法
●評価
III 理学療法治療学
基礎 【富田 浩】
1 目的と領域|1 目的
2 目的と領域|2 領域・病期
●日本理学療法士協会における専門領域研究会
●病期と理学療法の主たる目的
3 組み立てと手順|1 目標設定,介入戦略,プログラム
4 組み立てと手順|2 リスク管理
●リスク管理のために必要なこと
基本介入手段 【富田 浩】
1 運動療法|1 全身調整運動
2 運動療法|2 関節可動域運動
●関節運動の分類
●関節可動域運動の方法
●関節可動域障害の分類
3 運動療法|3 筋力増強運動
●筋力増強→過負荷の法則
●筋力増強の生理学
●収縮様態
●運動強度(負荷量と回数)
●筋力増強運動
●リスク管理
4 運動療法|4 ストレッチング
●基礎知識
●方法
●その他の方法
5 運動療法|5 筋再教育
6 運動療法|6 筋持久力
7 運動療法|7 全身持久力
●全身持久力を高めるための運動量設定
8 運動療法|8 感覚・知覚再教育
●対象
●目的
●知覚再教育の方法
9 運動療法|9 協調性運動
●Frenkel体操
●緊縛帯装着
●重錘負荷
●固有受容性神経筋促通法(PNF)
●協調性運動の原則
10 運動療法|10 バランス練習
●バランス(身体の平衡)
●姿勢保持の難易性
11 運動療法|11 基本動作練習
●基本動作
●要点
●リスク管理
●片麻痺の寝返り(背臥位→腹臥位)
●両麻痺の寝返り(背臥位→腹臥位)
●片麻痺の起き上がり
●両麻痺の起き上がり
●片麻痺の立ち上がり
12 運動療法|12 歩行練習
●歩行練習に用いられる代表的なもの
●歩行様式
●介助方法
●部分負荷
13 運動療法|13 痛みに対する運動療法
●関節運動学的アプローチ(AKA)
●神経系モビライゼーション
●マイオセラピー
14 運動療法|14 運動学習
●運動学習とは
●運動学習の過程
●学習に影響を与えるもの
●部分法と全体法
●学習の転移
15 運動療法|15 発達障害に対する運動療法
●運動発達の促進
16 運動療法|16 各種の治療手技
17 物理療法|1 温熱・寒冷療法
●温熱療法と寒冷療法
●装置
●治療基準
●クライオキネティックス(cryokinetics)
18 物理療法|2 電気刺激療法
●電気刺激条件
●電気刺激療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●注意事項
19 物理療法|3 電磁波療法
●電磁波療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌・注意事項
20 物理療法|4 光線療法
●光線療法の作用
●光線療法の種類
●紫外線療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●赤外線療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●レーザー療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●注意事項
21 物理療法|5 超音波療法
●超音波療法
●装置
●治療基準
●適用
●禁忌
22 物理療法|6 水治療法
●水中運動療法の概念
●水治療法での温熱作用
●水中での物理作用
●水中運動療法
●装置
●治療基準
●適応(水治療法の利用)
●禁忌
●注意事項
23 物理療法|7 牽引療法
●牽引療法
●装置
●治療基準
●手順
●禁忌
●注意事項
24 物理療法|8 マッサージ
●マッサージ
●マッサージの生理学的効果
●リンパドレナージ
●マッサージの原則・手順
●間欠的加圧装置によるマッサージ
●水治療法での河流などによるマッサージ
●適応
●禁忌
●注意事項
25 補装具療法|1 切断と義足
●切断者のとってはいけない肢位
●切断者の断端運動
26 補装具療法|2 義足
■ソケット
●股義足ソケット
●大腿義足ソケット
●下腿義足ソケット
■膝継手の機能
●立脚相制御
●遊脚相制御
■足部
●従来型足部とエネルギー蓄積型足部
27 補装具療法|3 大腿義足異常歩行とその主な原因
●大腿義足異常歩行
28 補装具療法|4 下腿義足の異常歩行とアライメントの調整
●静的アライメント
29 補装具療法|5 下肢装具
■目的・選択・適合
●下肢装具の選択
●適合:短下肢装具
●適合:長下肢装具
■ヒールの種類と適応
●ヒールの種類
■ソール(足底部)の種類と適応
●ソールに対する補正
■膝継手の特徴
●膝継手
■足継手の種類と適応
●足継手
30 補装具療法|6 疾患別下肢装具の選択
●免荷装具
●反張膝に対する膝装具
●その他の下肢装具
31 補装具療法|7 体幹装具
■頸椎装具
■頸胸椎装具
■胸腰仙椎装具
■腰仙椎装具
■脊柱側彎症矯正装具
■装具と疾患の組み合わせ
32 補装具療法|8 上肢装具
■手関節装具と指装具
●手関節装具
■肘装具と肩装具
●肘装具
●肩装具
33 補装具療法|9 車いす・いす
●座位保持装置
34 補装具療法|10 歩行器
●疾患と歩行補助具
35 日常生活活動|1 概念と分類
■概念・範囲・意義
■ADL・生活関連活動・QOL
■ADL評価尺度
●Barthel Index
●FIM
●PULSES
●KatzのADL自立指標
●Kenny self-care Evaluation
36 日常生活活動|2 片麻痺
●起き上がり
●床からの立ち上がり
●階段昇降
●杖歩行
●車いすからベッドへ
●入浴
●ポータブルトイレ
●更衣の留意点
37 日常生活活動|3 脊髄損傷
■車いす・ベッド移乗
■残存能力と車いすの種類
■対麻痺の歩行
38 日常生活活動|4 関節リウマチ
●関節保護法(関節保護テクニック)
●エネルギー節約指導
39 リスク管理
●アンダーソン・土肥の基準
●土肥の基準を改変した中村による理学療法実施基準
■脊髄損傷のリスク管理
■狭心症のリスク管理
●心室性期外収縮(PVC)の重症度分類(LOWN)
●New York Heart Association心機能分類
●Killip分類
●臨床所見 症状
●Forrester分類
●心筋梗塞症患者の急性期リハビリテーションプログラムステージ進行基準
■糖尿病運動療法のリスク管理
●適応と禁忌
●インスリン治療中の患者が運動を行う際の留意事項
■人工呼吸器管理患者のリハ施行時のリスク管理
■ドレーン留置患者のリスク管理
■人工股関節全置換術のリスク管理
■感染予防
●MRSAや緑膿菌
●B型肝炎,C型肝炎
●結核
●感染
40 背景因子|1 個人因子
●個人因子(personal factors)とは
●行動様式の例
●性格,個人の心理的資質
●ライフスタイルに関する項目例
●教育歴
41 背景因子|2 環境因子
●環境因子(environmental factors)とは
●屋外移動に関係する法律
各領域の治療
1 骨関節障害|1 関節リウマチ 【高倉保幸】
●関節の変形と機能障害
●理学療法
2 骨関節障害|2 変形性関節症
■手術後の理学療法
●人工股関節置換術後の理学療法
●人工膝関節置換術後の理学療法
■保存療法に対する理学療法
3 骨関節障害|3 スポーツ障害と外傷
●野球肩(インピンジメント症候群)
●テニス肘
●ジャンパー膝
●シンスプリント
4 骨関節障害|4 その他の疾患ごとの特殊性
●骨折の理学療法
●前十字靱帯損傷(再建術後)の理学療法
●慢性腰痛症の理学療法
●肩関節周囲炎(五十肩)の理学療法
●後十字靱帯損傷の理学療法
●末梢神経損傷の理学療法
●人工股関節全置換術後,人工骨頭置換術後の理学療法
●切断の理学療法
●腰痛症
●胸郭出口症候群
●大腿骨頭壊死
5 中枢神経障害|1 脊髄損傷
●原因となる疾患の概要
●損傷レベルと到達可能な機能
●その他の症状
●評価方法
●PTプログラム
6 中枢神経障害|2 脳血管障害−急性期
●急性期の原則
●ポジショニング・体位変換
●関節可動域運動(ベッド上での四肢の運動)
●ベッド上での座位練習
7 中枢神経障害|3 脳血管障害−回復期
●回復期の原則
●端座位練習
●起居動作練習
●立位・歩行練習
●その他の運動の代表例
●刺激による促通・抑制効果
●片麻痺によくみられる異常歩行の原因と対策
8 中枢神経障害|4 脳血管障害−随伴症状
●肩手症候群
●片麻痺の亜脱臼に対する理学療法
●半側無視
9 中枢神経障害|5 その他の神経筋障害
●頭部外傷
●脳腫瘍
●パーキンソン病
●運動失調症
10 神経筋障害
●多発性硬化症
●筋萎縮性側索硬化症(ALS)
●ギランバレー症候群(多発性神経炎)
●多発性筋炎
11 運動発達障害
●脳性麻痺
12 呼吸器疾患
●慢性閉塞性肺疾患
13 循環器障害
●虚血性心疾患
14 感覚器障害
●視覚障害
●前庭性めまい
15 代謝障害|1 糖尿病
●糖尿病
16 その他の疾患・障害|1 熱傷
●熱傷
17 廃用症候群 【池田 誠】
●定義
●理学療法と関連する症候
●理学療法
18 保健・福祉領域
■保健領域の理学療法
●健康増進
●健康増進の対象
●健康増進の進め方(健康増進法第17条1項の事業)
●健康増進と理学療法
●高齢者と体力トレーニング
■福祉領域の理学療法
●生活障害とは
●要介護高齢者
●地域支援事業(2006年4月実施)
●理学療法と評価
■産業理学療法
●労働安全衛生対策の法的根拠
●労働衛生管理(対策)
●理学療法士の役割
●健康障害に対する理学療法
IV 地域理学療法学 【池田 誠】
基礎
1 基礎概念
●地域とは
●地域における障害者(児)・高齢者
●身体障害者
●知的障害者
●精神障害者
●地域在住の障害者と地域理学療法
●高齢者と老化現象
●高齢者人口の推移
●加齢変化と老化
●高齢者の疾患の特徴
●高齢者の要介護原因
2 制度
■制度と関連法規
●介護保険法
●介護保険法による地域支援事業
●障害者自立支援法
●福祉用具法
●健康増進法
●高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
■社会資源
●定義
●種類(施設・機関など)
3 地域理学療法
●地域理学療法とは
■理念と目的
●ノーマライゼーション
●CBR
●リハビリテーション医療の目標と地域リハビリテーションの定義
●具体的な支援の考え方
●連携職種
●地域での連携
●訪問理学療法
●通所理学療法
●施設における理学療法
●障害予防
●健康増進
●特定疾患の評価と治療
4 バリアフリーとユニバーサルデザイン|1 住環境整備
●バリア(障壁)の要素
●ユニバーサルデザインの原則
●ユニバーサルデザインによるまちづくり
5 バリアフリーとユニバーサルデザイン|2 家屋改造
●住宅改修の目的,条件,方法,進め方
6 福祉用具
●福祉用具導入の考え方
●福祉用具選定のポイント
●代表的な福祉用具
●自立生活支援機器(環境制御装置等を含む)
●車いす生活の条件と生活環境空間
●コミュニケーション機器,スポーツ・レクリエーション機器
7 家族への指導
●福祉用具の安全で確実な介助方法指導
●住宅改修を迅速に実施する指導
●介護動作指導
評価と支援
1 評価と支援
2 施設入所者
●施設生活に必要な評価
●廃用症候群
●脳血管障害
●骨関節障害
●神経障害
●悪性腫瘍(末期のがん患者を想定)
●住環境
●生活状況
3 在宅(訪問・通所)
●廃用症候群
●脳血管障害
●骨関節障害
●神経障害
●悪性腫瘍
●住環境
●生活状況
4 終末期
●終末期とは
●評価
●支援プログラム
●住環境
●生活状況
V 臨床実習 【内 昌之】
概要
1 臨床実習の意義
●臨床実習の意義
2 安全管理
●インシデントとアクシデント
●理学療法における急変時の対応
3 事故・過誤
●医療事故はなぜ起こるか
●事故と過誤
4 感染症対策
●感染症対策
●感染形態
5 インフォームドコンセント
●インフォームドコンセント
6 守秘義務
●理学療法士としての守秘義務
実施
1 情報管理
●患者情報の取り扱い
●情報漏洩の防止
2 個人情報保護
●個人情報の保護
●個人情報の範疇
3 記録・報告
●診療記録(カルテ)
●臨床実習における報告
●実習評価の理解−評価結果をどのように解釈するか
4 対人関係技術
●コミュニケーションの種類
●身だしなみ
●自己紹介
●話し方・聞き方
5 画像等の医学情報の理解
●カルテから何を読み取るか
■画像診断
●単純X線写真
●CT
●MRI
索引
「用語アラカルト+補足」一覧
I 基礎理学療法学 【坂口勇人】
理学療法の概要
1 歴史|1 日本・世界の理学療法(定義を含む)
●理学療法士及び作業療法士法 1965年
●対象・目的・手段
●諸外国との定義の比較
●理学療法の4つの柱
■歴史
●日本の理学療法の歴史
●運動療法技術の変遷
●ADLの発展
2 倫理|1 専門職の使命
●要求される行動規範
●日本理学療法士協会倫理規定
3 倫理|2 ノーマライゼーション
●ノーマライゼーションとは
●障害者プラン
4 倫理|3 インフォームドコンセント
●「医師>患者」の医療
●「医師=患者」の医療
●インフォームドコンセント
●インフォームドコンセント成立の背景
●憲法第25条に定める生存権
5 倫理|4 個人情報保護
●基本理念
●医療・介護分野の位置づけ
6 法規・関連制度|1 理学療法士及び作業療法士法
●理学療法士の業(しごと)
●理学療法士及び作業療法士法の制定
7 法規・関連制度|2 医療保険制度
●法規
●医療法
●母子保健法
●老人保健法
●児童福祉法
●老人福祉法
●身体障害者福祉法
8 法規・関連制度|3 介護保険制度
●介護保険法
9 基調|1 国際分類(疾病,障害,生活機能)
●ICIDH
●ICF
10 基調|2 臨床疫学・予後・帰結予測
●疫学
●臨床疫学
●予後
●リハビリテーションにおける帰結予測
11 基調|3 エビデンスに基づく理学療法
●EBM
●EBMのプロセス
●EBPT
12 基調|4 診療ガイドライン
●作成手順
13 基調|5 クリニカルパス
●定義
●目的
●具体的には
●メリット
14 領域|1 保健・医療・福祉
●主たる目的
●保健施設
●医療施設
●福祉施設
15 領域|2 急性期・回復期・維持期・終末期
●急性期
●回復期
●維持期
●終末期
●回復期リハビリテーション病棟
16 領域|3 健康増進
●健康
●身体的健康の概念
●社会的健康の概念
●健康増進法
17 過程|1 評価
●情報
●統合と解釈
●問題点の抽出
18 過程|2 治療計画
●患者本位の方針
●カンファレンスの利点
●組織の利点・欠点
●共通目標と個別目標
●短期目標と長期目標
●目標設定の過程
●計画の立案
19 過程|3 実施
●機能・構造障害への対処
●活動制限への対処
●客観性の条件
●治療内容の妥当性
●効果判定
20 過程|4 記録・報告
●法的根拠
●記録の種類
●記録記載上の原則
●記録の必要性
21 治療・介入技術|1 運動療法・物理療法
■運動療法
●理学療法白書による定義
●目的
■物理療法
●理学療法白書による定義
●物理療法の分類
22 治療・介入技術|2 補装具療法
●補装具
●種類
23 治療・介入技術|3 環境整備
●住宅の基本的要件
●住宅改修の基本
●福祉用具
●介護保険制度の支給対象
●福祉用具
●介護保険制度での福祉用具
24 管理・運営|1 理学療法部門の管理運営
●管理の定義
●業務管理
25 管理・運営|2 安全管理(インシデント・感染症対策など)
●感染予防
●物品管理
26 研究・教育
●研究管理
●教育管理
●医療監査
理学療法の基礎
1 運動発現|1 運動の発現機構
●固定されたニューロン回路
●自発(随意)運動のシステム
●運動欲求
●運動計画
●運動プログラムの呼び出し・作成
●運動遂行
●反射の分類
●単シナプス反射と多シナプス反射の差異
●反射弓
2 運動発現|2 関節構造,関節可動域(凹凸の法則を含む)
●関節の基本的構造
●凹凸の法則
●関節の分類
●関節可動域(ROM)の決定因子
●最終域感(end feel)
●他動的関節可動域運動
●自動的関節可動域運動
3 運動発現|3 筋収縮,筋機能
●筋の階層構造
●筋線維
●フィラメント滑走
●筋収縮様態
●筋収縮
●絶対筋力
●最大筋力を決める要因
●筋肥大
●筋萎縮
4 運動制御|1 運動の制御機構
●フィードバック制御
●フィードフォワード制御
●小脳の役割
5 運動制御|2 随意運動のメカニズム
●随意運動
●協調性とは
●協調性の種類
●協調性障害の原因
●2種類の運動制御機構
●運動の統制の5つのパターン
6 運動制御|3 中枢神経系
●脊髄
●下位脳幹
●網様体
●間脳
●小脳
●大脳基底核
●大脳辺縁系
●大脳皮質
●錐体路=皮質脊髄路
●記憶の分類
7 運動制御|4 末梢神経系
●末梢神経系の区分
●脳神経
●末梢神経
●神経伝導
●自律神経の特徴
●自律神経の概要
8 持久性|1 運動の維持機構
●筋持久力の要素
●持久力の分類
●全身持久力の要素
9 持久性|2 呼吸循環・代謝・消化・吸収
●酸素摂取・利用の過程
●運動時の呼吸機能
●酸素摂取量・酸素借・酸素負債
●最大酸素摂取量
●ヘモグロビン
●心拍数
●心拍出量
●熱源栄養素
●運動時糖質代謝
●運動時脂質代謝
●運動時タンパク質代謝
●運動時の消化吸収機能
10 持久性|3 疲労
●筋疲労の定義
●神経情報の伝導・伝達における変化
●筋線維内部の変化
11 認知
●認知
●認識の3段階
●感覚の種類
●感覚受容器の種類と適合刺激
●情報の伝送
●情報処理
●認知障害
12 情緒・心理|1 意欲
●意欲
●意志障害
●意欲障害
●動機づけ
13 情緒・心理|2 ライフサイクル
●漸成的発達論
●発達課題
14 情緒・心理|3 障害受容
●障害受容
●障害受容の諸段階
15 運動学|1 動作の構造
●基本姿勢・基本面
●姿勢の安定性の要因
●運動方向
●筋収縮様式
16 運動学|2 姿勢反射
●姿勢制御機構の階層性
●静的姿勢制御
●動的姿勢制御
●脊髄反射
●低位脳幹(延髄・橋)の反射
●高位脳幹(中脳)と視床の反射
●大脳皮質の反射
17 運動学|3 基本動作
●基本動作の種類
●動作
●動作を理解するための留意点
●基本動作の流れ
18 運動学4 歩行
●基礎知識
●歩行周期
●下肢の各関節運動
●筋活動
●重心の移動
●重心の振幅を最小にする要因
●エネルギー消費
19 運動学5 バイオメカニクス
●構成要素
●仕事と仕事率
●力の法則
●バランス保持の必要な要素
●トルクとモーメント・アーム
●作用の角度
20 病態運動学|1 疾患と障害
●運動麻痺の種類と主な疾患
●病変部位
21 病態運動学|2 動作障害
●筋緊張亢進
●弛緩性麻痺
●痙性麻痺
●筋緊張低下
●異常歩行
22 運動学習
●運動学習の概念
●運動学習の定義
●練習と転移
●学習の形式
●古典的条件づけ
●オペラント条件づけ
●手続き学習と宣言的学習
●フィードバック
●運動技能の習得要素
●運動課題の分類
●運動学習理論
23 痛み
●存在意義
●痛み刺激
●分類(感受系による)
●分類(発生機序による)
●分類(発現部位による)
●分類(発生時期による)
●CRPS
●侵害受容器
●侵害受容線維
●伝達経路
●制御機構
●下行性疼痛抑制系
●脊髄内抑制系
●広汎性侵害抑制調節
●内因性鎮痛系
24 発達・加齢|1 正常発達
●系統発生的特性
●個体発生的特性
●発達の諸因子
●成長
●運動発達の一般的な傾向
●分化と統合
●個体と環境の相互作用
25 発達・加齢|2 心身機能の変化
●臓器重量の変化
●組織の変化
●代謝の変化
●呼吸器系の変化
●循環器系の変化
●消化器系の変化
●生理的変化と機能低下
●骨格筋の変化
●運動機能の変化
●知能の変化
●記憶の変化
●精神機能の変化
26 活動・参加|1 ADL
●日常生活活動:ADL
●ADLの構成
●生活関連活動:APDL
●手段的(道具的)日常生活活動:IADL
27 活動・参加|2 QOL
●生活の質,生命の質:QOL
●QOLの構造
28 環境調整
●バリアフリー
●4つのバリア
●ユニバーサルデザイン
●住環境整備の基本視点
●基本生活空間
●住宅改修の目的
●住宅改修の範囲(介護保険による)
●福祉用具
II 理学療法評価学
基礎
1 目的と領域
●理学療法の流れ
●理学療法評価の目的
●信頼性と妥当性
●急性期・回復期・維持期・終末期
2 時期と手順
●初期・中間・最終評価
●立案と説明
●面接
●情報収集(検査・画像所見を含む)
●実施(観察,検査・測定,動作分析)
●統合と解釈
基本評価
1 全身状態・局所所見
●意識
●バイタルサイン
●栄養状態
●皮膚(褥瘡を含む)
●排尿・排便
●摂食・嚥下
2 運動系|1 四肢長・周径測定
●四肢長測定
●周径測定
●体格の指標
3 運動系|2 関節可動域測定
●関節可動域決定の因子
●関節可動域の測定方法
●関節可動域の制限および拡大要因
●2関節筋の短縮の評価
●最終域感(end feel)
4 運動系|3 筋力・筋持久力測定
●筋力
●筋持久力
●筋力の評価
●徒手筋力テスト
●MMTの例
●筋力テスト中に観察される主な代償運動
5 運動系|4 筋緊張検査
●筋緊張
●筋緊張の異常
●筋緊張検査
●被動性検査
●伸展性検査
6 運動系|5 反射検査
●反射
●反射弓
●主な深部反射と表在反射とその反射中枢
●代表的な病的反射
●検査結果の表記
●反射検査の解釈
●反射検査の例
7 運動系|6 協調性検査
●協調性
●協調運動障害
●測定異常のテスト
●協働運動不能のテスト
●反復拮抗運動不能のテスト
●立位・歩行における検査
8 運動系|7 平衡機能・バランス検査
●平衡機能・バランス
●平衡機能・バランスの検査
●臨床的なバランス検査方法
9 運動系|8 脳神経(運動系)検査
●脳神経
●脳神経の機能,障害,検査
10 感覚系|1 体性感覚・特殊感覚・内臓感覚検査
●感覚の分類
●体性感覚の伝達路
●皮膚感覚の分布
●感覚検査を行う際の注意点
●感覚検査の方法
●感覚障害がある場合の検査結果の表現
11 感覚系|2 痛みの検査
●痛みの分類
●代表的な痛みの評価方法
12 認知・高次脳機能
●代表的な高次脳機能障害の局在
●日常生活で観察される高次脳機能障害の特徴
●高次脳機能障害の評価
●知的機能
●注意
●失語
●失行
●失認
●記憶
●遂行機能
13 呼吸・循環
●運動負荷試験
●呼吸機能検査
●循環機能検査
●全身持久力
14 動作|1 基本動作分析
●基本動作
●基本動作の評価
15 動作|2 歩行分析
●臨床的な観察
●距離時間因子の測定
●運動学的分析・運動力学的分析・筋電図分析
●エネルギー消費の測定
●歩行能力(移動能力)の評価
●正常歩行の特徴
●床反力ベクトルと関節位置,筋活動の関係
●異常歩行
16 発達|1 姿勢反射検査
●姿勢反射
●姿勢反射の分類
●代表的な反射の統合レベル
17 発達|2 発達検査
●運動発達の原則
●運動発達の見方
●代表的な発達検査方法
●各種反射の出現時期と消失時期
●姿勢・運動の発達
18 臨床評価指標
●各疾患の評価指標
●各障害の評価指標
19 活動
●日常生活活動と手段的日常活動
●ADL評価における注意事項
●代表的なADL・IADL評価方法
●Barthel IndexとFIM
20 参加
●参加と参加制約
●QOL
●代表的なQOL尺度
21 背景因子
●背景因子
●個人因子
●環境因子−住環境調査・家族関係・家庭環境
●家族関係・家庭環境
各領域の評価
1 骨関節障害|1 変形性関節症
●疾患の概要
●機能障害の評価
●活動制限・参加制約の評価
2 骨関節障害|2 骨折
●骨折の概要
●画像所見
●骨折の評価
●Gulrtによる骨折の平均癒合日数
●骨折の合併症
●Gardenの分類
3 骨関節障害|3 関節リウマチ
●疾患の概要
●診断基準
●機能障害の評価
●ステインブロッカー・ステージ分類
●ステインブロッカー・クラス分類
●ランズバリーインデックス
●ACRコア・セット
●関節症状の評価
●関節外症状の評価
●その他
●活動制限・参加制約の評価
4 骨関節障害|4 スポーツ外傷・障害
●スポーツ外傷
●スポーツ障害
●評価
●問診・視診・触診
●疼痛
●アライメント
●関節可動域
●整形外科的検査法
●筋力検査
●動作分析
5 骨関節障害|5 脊椎疾患
●側彎症の概要
●姿勢変化の観察
●側彎症のX線評価
●その他
6 骨関節障害|6 頸椎椎間板ヘルニア
7 骨関節障害|7 腰痛症
●神経根症状・馬尾圧迫症候群
8 骨関節障害|8 切断
●断端の形態測定
●断端の成熟
●コンプレッション値
●幻肢・幻肢痛
●パッチテスト
●関節可動域テスト
●筋力検査
●その他
9 骨関節障害|9 靱帯損傷
●膝関節靱帯損傷の概要
10 骨関節障害|10 肩関節周囲炎・腱板損傷
●肩関節周囲炎の概要
●腱板損傷の概要
●肩関節痛
●関節可動域制限
●筋力低下
●肩板機能の評価
11 骨関節障害|11 胸郭出口症候群
●疾患の概要
●頸肋および斜角筋症候群
●肋鎖症候群
●過外転症候群
12 骨関節障害|12 慢性疼痛疾患
●疾患の概要
●分類
●機能障害の評価
13 骨関節障害|13 骨壊死性疾患
●大腿骨頭壊死の評価
14 中枢神経障害|1 脳血管障害1
●疾患の概要
●画像所見(CT,MRIなど)
●画像所見と運動麻痺との関係
●片麻痺の回復段階の評価
●痙性の評価
●総合的評価
15 中枢神経障害|2 脳血管障害2
●高次脳機能障害の概要
●失語の概要
●失語の評価
●包括的言語機能検査
●失行の概略
●失行の評価
●標準的な失行の評価
●失認の概要
●失認の評価(左半側空間失認)
●机上テスト
●BIT行動性無視検査日本語版
●Gerstman症候群
●Pusher現象
16 中枢神経障害|3 Parkinson病,Parkinson症候群
●疾患の概要
●機能障害の評価
●総合的評価
●活動制限の評価
●参加制約・環境因子の評価
17 中枢神経障害|4 外傷性脳損傷
●外傷性脳損傷の概要
●外傷性脳損傷の重症度分類
●脳外傷重症度
●外傷後健忘の期間
●能力障害度評価
●高次脳機能障害の評価
18 中枢神経障害|5 脳腫瘍
●概要
●画像所見
●巣症状
●頭蓋内圧亢進症状
●てんかん
●評価
●予後
19 中枢神経障害|6 脊髄小脳変性症
●疾患の概要
●脊髄小脳変性症の重症度分類(厚生省研究班)
●機能障害の評価
●平衡機能障害
●神経機能
●自律神経障害
●筋力検査
●関節可動域検査法
●歩行・移動動作
●運動機能障害
●運動失調症の国際評価尺度
●活動制限の評価
●参加制約の評価
●脊髄小脳変性症の評価項目
20 中枢神経障害|7 脊髄損傷
●疾患の概要
●高位レベル診断
●Zancolliの上肢機能分類
●ASIAの神経学的評価
●Frankel分類
●完全麻痺と不全麻痺
●脊髄不全損傷の特殊型
●合併症
●機能障害の評価
●活動制限の評価
●参加制約の評価
21 神経筋障害|1 筋ジストロフィー
●疾患の概要
●重症度
●機能障害の評価
●活動制限の評価
●検査所見
22 神経筋障害|2 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
●機能障害の評価
●機能障害の総合的評価
23 神経筋障害|3 多発性筋炎・皮膚筋炎
●疾患の概要
●機能障害の評価
24 神経筋障害|4 重症筋無力症
●概要
25 神経筋障害|5 多発性硬化症
●疾患の概要
●特徴的症状
●機能障害の評価
●Kurtzkeの機能障害評価(FS)
●拡張総合障害度(EDSS)
26 神経筋障害|6 ニューロパチー(ギラン・バレー症候群)
●概要
●機能障害の評価
27 神経筋障害|7 末梢神経損傷(腕神経叢損傷)
●概要
●症状
●機能障害の評価
28 神経筋障害|8 末梢神経損傷(絞扼性末梢神経損傷)
●疾患の概要
●機能障害の評価
●活動制限・参加制約の評価
29 運動発達障害|1 脳性麻痺
●脳性麻痺の定義
●脳性麻痺の分類
●機能障害の評価
●活動制限の評価
●参加制約の評価
●環境因子の評価
30 運動発達障害|2 二分脊椎
●疾患の概要
●Sharrardの分類
●損傷レベルと下肢の変形
●Hoffaの分類
31 運動発達障害|3 運動発達遅延
32 運動発達障害|4 Down症候群
●概要
●筋緊張低下と関節過伸展性
●運動発達遅延
●合併症
33 運動発達障害|5 骨系統疾患
●骨系統疾患
●評価
34 呼吸器障害|1 急性呼吸不全
●呼吸不全
●評価
35 呼吸器障害|2 慢性閉塞性肺疾患
●肺機能検査
●運動負荷テスト
36 循環器障害|1 虚血性心疾患
●疾患の概要
■機能構造障害の評価
●心機能障害の分類
●標準12誘導心電図
●運動負荷試験の方法
●運動負荷試験での評価
●運動負荷試験の禁忌と中止基準
37 循環器障害|2 閉塞性動脈硬化症
●閉塞性動脈硬化症の概要
38 循環器障害|3 Raynaud症候群
39 感覚器障害|1 眼科疾患
●視力検査
●視野検査
40 感覚器障害|2 耳鼻咽喉科疾患(聴覚,前庭障害)
41 代謝障害|1 糖尿病
●疾患の概要
●病型分類
●病態把握に必要な検査
●コントロール状態の評価
●急性合併症
●慢性合併症
42 代謝障害|2 肥満
43 代謝障害|3 慢性腎臓病
44 その他の疾患・障害|1 摂食・嚥下障害
●摂食嚥下障害
●摂食嚥下の時期分類
●嚥下障害の評価
●スクリーニングテスト
45 その他の疾患・障害|2 排尿障害
●蓄尿障害と排出障害
●排尿障害の評価
46 その他の疾患・障害|3 褥瘡
47 その他の疾患・障害|4 熱傷
●熱傷範囲
●重症度
48 その他の疾患・障害|5 精神科疾患(認知症)
49 その他の疾患・障害|6 産科・婦人科領域
●疾患の概要
●骨盤に対するテスト
50 廃用症候群
51 保健・福祉領域|1 予防保健医学(生活習慣病)
52 保健・福祉領域|2 予防保健医学(高齢者)
●活動制限の評価
53 保健・福祉領域|3 予防保健医学(高齢者の体力測定)
●体力測定
54 保健・福祉領域|4 産業理学療法
●評価
III 理学療法治療学
基礎 【富田 浩】
1 目的と領域|1 目的
2 目的と領域|2 領域・病期
●日本理学療法士協会における専門領域研究会
●病期と理学療法の主たる目的
3 組み立てと手順|1 目標設定,介入戦略,プログラム
4 組み立てと手順|2 リスク管理
●リスク管理のために必要なこと
基本介入手段 【富田 浩】
1 運動療法|1 全身調整運動
2 運動療法|2 関節可動域運動
●関節運動の分類
●関節可動域運動の方法
●関節可動域障害の分類
3 運動療法|3 筋力増強運動
●筋力増強→過負荷の法則
●筋力増強の生理学
●収縮様態
●運動強度(負荷量と回数)
●筋力増強運動
●リスク管理
4 運動療法|4 ストレッチング
●基礎知識
●方法
●その他の方法
5 運動療法|5 筋再教育
6 運動療法|6 筋持久力
7 運動療法|7 全身持久力
●全身持久力を高めるための運動量設定
8 運動療法|8 感覚・知覚再教育
●対象
●目的
●知覚再教育の方法
9 運動療法|9 協調性運動
●Frenkel体操
●緊縛帯装着
●重錘負荷
●固有受容性神経筋促通法(PNF)
●協調性運動の原則
10 運動療法|10 バランス練習
●バランス(身体の平衡)
●姿勢保持の難易性
11 運動療法|11 基本動作練習
●基本動作
●要点
●リスク管理
●片麻痺の寝返り(背臥位→腹臥位)
●両麻痺の寝返り(背臥位→腹臥位)
●片麻痺の起き上がり
●両麻痺の起き上がり
●片麻痺の立ち上がり
12 運動療法|12 歩行練習
●歩行練習に用いられる代表的なもの
●歩行様式
●介助方法
●部分負荷
13 運動療法|13 痛みに対する運動療法
●関節運動学的アプローチ(AKA)
●神経系モビライゼーション
●マイオセラピー
14 運動療法|14 運動学習
●運動学習とは
●運動学習の過程
●学習に影響を与えるもの
●部分法と全体法
●学習の転移
15 運動療法|15 発達障害に対する運動療法
●運動発達の促進
16 運動療法|16 各種の治療手技
17 物理療法|1 温熱・寒冷療法
●温熱療法と寒冷療法
●装置
●治療基準
●クライオキネティックス(cryokinetics)
18 物理療法|2 電気刺激療法
●電気刺激条件
●電気刺激療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●注意事項
19 物理療法|3 電磁波療法
●電磁波療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌・注意事項
20 物理療法|4 光線療法
●光線療法の作用
●光線療法の種類
●紫外線療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●赤外線療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●レーザー療法
●装置
●治療基準
●適応
●禁忌
●注意事項
21 物理療法|5 超音波療法
●超音波療法
●装置
●治療基準
●適用
●禁忌
22 物理療法|6 水治療法
●水中運動療法の概念
●水治療法での温熱作用
●水中での物理作用
●水中運動療法
●装置
●治療基準
●適応(水治療法の利用)
●禁忌
●注意事項
23 物理療法|7 牽引療法
●牽引療法
●装置
●治療基準
●手順
●禁忌
●注意事項
24 物理療法|8 マッサージ
●マッサージ
●マッサージの生理学的効果
●リンパドレナージ
●マッサージの原則・手順
●間欠的加圧装置によるマッサージ
●水治療法での河流などによるマッサージ
●適応
●禁忌
●注意事項
25 補装具療法|1 切断と義足
●切断者のとってはいけない肢位
●切断者の断端運動
26 補装具療法|2 義足
■ソケット
●股義足ソケット
●大腿義足ソケット
●下腿義足ソケット
■膝継手の機能
●立脚相制御
●遊脚相制御
■足部
●従来型足部とエネルギー蓄積型足部
27 補装具療法|3 大腿義足異常歩行とその主な原因
●大腿義足異常歩行
28 補装具療法|4 下腿義足の異常歩行とアライメントの調整
●静的アライメント
29 補装具療法|5 下肢装具
■目的・選択・適合
●下肢装具の選択
●適合:短下肢装具
●適合:長下肢装具
■ヒールの種類と適応
●ヒールの種類
■ソール(足底部)の種類と適応
●ソールに対する補正
■膝継手の特徴
●膝継手
■足継手の種類と適応
●足継手
30 補装具療法|6 疾患別下肢装具の選択
●免荷装具
●反張膝に対する膝装具
●その他の下肢装具
31 補装具療法|7 体幹装具
■頸椎装具
■頸胸椎装具
■胸腰仙椎装具
■腰仙椎装具
■脊柱側彎症矯正装具
■装具と疾患の組み合わせ
32 補装具療法|8 上肢装具
■手関節装具と指装具
●手関節装具
■肘装具と肩装具
●肘装具
●肩装具
33 補装具療法|9 車いす・いす
●座位保持装置
34 補装具療法|10 歩行器
●疾患と歩行補助具
35 日常生活活動|1 概念と分類
■概念・範囲・意義
■ADL・生活関連活動・QOL
■ADL評価尺度
●Barthel Index
●FIM
●PULSES
●KatzのADL自立指標
●Kenny self-care Evaluation
36 日常生活活動|2 片麻痺
●起き上がり
●床からの立ち上がり
●階段昇降
●杖歩行
●車いすからベッドへ
●入浴
●ポータブルトイレ
●更衣の留意点
37 日常生活活動|3 脊髄損傷
■車いす・ベッド移乗
■残存能力と車いすの種類
■対麻痺の歩行
38 日常生活活動|4 関節リウマチ
●関節保護法(関節保護テクニック)
●エネルギー節約指導
39 リスク管理
●アンダーソン・土肥の基準
●土肥の基準を改変した中村による理学療法実施基準
■脊髄損傷のリスク管理
■狭心症のリスク管理
●心室性期外収縮(PVC)の重症度分類(LOWN)
●New York Heart Association心機能分類
●Killip分類
●臨床所見 症状
●Forrester分類
●心筋梗塞症患者の急性期リハビリテーションプログラムステージ進行基準
■糖尿病運動療法のリスク管理
●適応と禁忌
●インスリン治療中の患者が運動を行う際の留意事項
■人工呼吸器管理患者のリハ施行時のリスク管理
■ドレーン留置患者のリスク管理
■人工股関節全置換術のリスク管理
■感染予防
●MRSAや緑膿菌
●B型肝炎,C型肝炎
●結核
●感染
40 背景因子|1 個人因子
●個人因子(personal factors)とは
●行動様式の例
●性格,個人の心理的資質
●ライフスタイルに関する項目例
●教育歴
41 背景因子|2 環境因子
●環境因子(environmental factors)とは
●屋外移動に関係する法律
各領域の治療
1 骨関節障害|1 関節リウマチ 【高倉保幸】
●関節の変形と機能障害
●理学療法
2 骨関節障害|2 変形性関節症
■手術後の理学療法
●人工股関節置換術後の理学療法
●人工膝関節置換術後の理学療法
■保存療法に対する理学療法
3 骨関節障害|3 スポーツ障害と外傷
●野球肩(インピンジメント症候群)
●テニス肘
●ジャンパー膝
●シンスプリント
4 骨関節障害|4 その他の疾患ごとの特殊性
●骨折の理学療法
●前十字靱帯損傷(再建術後)の理学療法
●慢性腰痛症の理学療法
●肩関節周囲炎(五十肩)の理学療法
●後十字靱帯損傷の理学療法
●末梢神経損傷の理学療法
●人工股関節全置換術後,人工骨頭置換術後の理学療法
●切断の理学療法
●腰痛症
●胸郭出口症候群
●大腿骨頭壊死
5 中枢神経障害|1 脊髄損傷
●原因となる疾患の概要
●損傷レベルと到達可能な機能
●その他の症状
●評価方法
●PTプログラム
6 中枢神経障害|2 脳血管障害−急性期
●急性期の原則
●ポジショニング・体位変換
●関節可動域運動(ベッド上での四肢の運動)
●ベッド上での座位練習
7 中枢神経障害|3 脳血管障害−回復期
●回復期の原則
●端座位練習
●起居動作練習
●立位・歩行練習
●その他の運動の代表例
●刺激による促通・抑制効果
●片麻痺によくみられる異常歩行の原因と対策
8 中枢神経障害|4 脳血管障害−随伴症状
●肩手症候群
●片麻痺の亜脱臼に対する理学療法
●半側無視
9 中枢神経障害|5 その他の神経筋障害
●頭部外傷
●脳腫瘍
●パーキンソン病
●運動失調症
10 神経筋障害
●多発性硬化症
●筋萎縮性側索硬化症(ALS)
●ギランバレー症候群(多発性神経炎)
●多発性筋炎
11 運動発達障害
●脳性麻痺
12 呼吸器疾患
●慢性閉塞性肺疾患
13 循環器障害
●虚血性心疾患
14 感覚器障害
●視覚障害
●前庭性めまい
15 代謝障害|1 糖尿病
●糖尿病
16 その他の疾患・障害|1 熱傷
●熱傷
17 廃用症候群 【池田 誠】
●定義
●理学療法と関連する症候
●理学療法
18 保健・福祉領域
■保健領域の理学療法
●健康増進
●健康増進の対象
●健康増進の進め方(健康増進法第17条1項の事業)
●健康増進と理学療法
●高齢者と体力トレーニング
■福祉領域の理学療法
●生活障害とは
●要介護高齢者
●地域支援事業(2006年4月実施)
●理学療法と評価
■産業理学療法
●労働安全衛生対策の法的根拠
●労働衛生管理(対策)
●理学療法士の役割
●健康障害に対する理学療法
IV 地域理学療法学 【池田 誠】
基礎
1 基礎概念
●地域とは
●地域における障害者(児)・高齢者
●身体障害者
●知的障害者
●精神障害者
●地域在住の障害者と地域理学療法
●高齢者と老化現象
●高齢者人口の推移
●加齢変化と老化
●高齢者の疾患の特徴
●高齢者の要介護原因
2 制度
■制度と関連法規
●介護保険法
●介護保険法による地域支援事業
●障害者自立支援法
●福祉用具法
●健康増進法
●高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
■社会資源
●定義
●種類(施設・機関など)
3 地域理学療法
●地域理学療法とは
■理念と目的
●ノーマライゼーション
●CBR
●リハビリテーション医療の目標と地域リハビリテーションの定義
●具体的な支援の考え方
●連携職種
●地域での連携
●訪問理学療法
●通所理学療法
●施設における理学療法
●障害予防
●健康増進
●特定疾患の評価と治療
4 バリアフリーとユニバーサルデザイン|1 住環境整備
●バリア(障壁)の要素
●ユニバーサルデザインの原則
●ユニバーサルデザインによるまちづくり
5 バリアフリーとユニバーサルデザイン|2 家屋改造
●住宅改修の目的,条件,方法,進め方
6 福祉用具
●福祉用具導入の考え方
●福祉用具選定のポイント
●代表的な福祉用具
●自立生活支援機器(環境制御装置等を含む)
●車いす生活の条件と生活環境空間
●コミュニケーション機器,スポーツ・レクリエーション機器
7 家族への指導
●福祉用具の安全で確実な介助方法指導
●住宅改修を迅速に実施する指導
●介護動作指導
評価と支援
1 評価と支援
2 施設入所者
●施設生活に必要な評価
●廃用症候群
●脳血管障害
●骨関節障害
●神経障害
●悪性腫瘍(末期のがん患者を想定)
●住環境
●生活状況
3 在宅(訪問・通所)
●廃用症候群
●脳血管障害
●骨関節障害
●神経障害
●悪性腫瘍
●住環境
●生活状況
4 終末期
●終末期とは
●評価
●支援プログラム
●住環境
●生活状況
V 臨床実習 【内 昌之】
概要
1 臨床実習の意義
●臨床実習の意義
2 安全管理
●インシデントとアクシデント
●理学療法における急変時の対応
3 事故・過誤
●医療事故はなぜ起こるか
●事故と過誤
4 感染症対策
●感染症対策
●感染形態
5 インフォームドコンセント
●インフォームドコンセント
6 守秘義務
●理学療法士としての守秘義務
実施
1 情報管理
●患者情報の取り扱い
●情報漏洩の防止
2 個人情報保護
●個人情報の保護
●個人情報の範疇
3 記録・報告
●診療記録(カルテ)
●臨床実習における報告
●実習評価の理解−評価結果をどのように解釈するか
4 対人関係技術
●コミュニケーションの種類
●身だしなみ
●自己紹介
●話し方・聞き方
5 画像等の医学情報の理解
●カルテから何を読み取るか
■画像診断
●単純X線写真
●CT
●MRI
索引
全文表示する
閉じる
PTを目指す学生の必須テキスト「イエロー・ノート」の改訂第2版。要点を押さえた内容で,日々の講義から国試対策まで活躍すること間違いなし!
本書は2010年春の国家試験から適用された新ガイドライン「理学療法士 作業療法士 国家試験出題基準 平成22年版」に基づく改訂第2版である。「イエロー・ノート 専門編」は,理学療法士養成校の学生が学ぶ『専門分野』を網羅している。各項目ごとに平易でかつポイントのみを記述し,図表を多用するとともに,2色刷りの紙面に刷新。用語解説や補足説明も拡充することで,よりわかりやすく学習しやすい内容となっている。
同時に改訂された『ブルー・ノート 基礎編』とともに,「学生さんが各自の学習に合わせて「+α」の知識を書き込み,独自の講義ノートを作成できる」という基本コンセプトを初版から受け継いでおり,日々の学習を積み重ねながら自ずと国家試験に十分対応できる知識が身に付くテキストとなっている。講義用のサブテキストから,学内試験,国試まで対応するPT養成校学生必携の一冊である。