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消化管がんPractical Treatment
定価 5,720円(税込) (本体5,200円+税)
- B5判 300ページ 2色
- 2014年7月22日刊行
- ISBN978-4-7583-0373-6
電子版
序文
臨床試験の結果を基にガイドラインが作成され,以前に比べると標準化されていない担当医独自の診療を患者が受けることは少なくなってきた。しかしながら,患者個々のがんの病態,薬物代謝に関わる臓器機能,治療に対する患者の希望などは,きわめて多様であり,ガイドライン通りに治療することのできない患者が少なくない。
本書では,腎・肝など臓器機能障害例,糖尿病・循環器疾患など併存疾患のある症例,高齢者など,エビデンスの基礎となる臨床試験に登録されない患者に対する治療方法に関して,限られた数の論文や執筆者の経験に基づいて,薬剤・治療選択,および投与量の決定に至る考え方がまとめられている。抗がん剤の吸収,分布,代謝,排泄と,臓器機能がそれらに及ぼす影響を知ることにより,すべての患者の病態に応じた治療の考え方を構築し応用できるように配慮した(第Ⅱ章)。また,大腸がん,胃がん,食道がん,などにみられる代表的な病態,稀少がんである消化管間質腫瘍(GIST),小腸がん,中皮腫,神経内分泌腫瘍に関する治療の考え方,分子標的治療薬の最適な使い方,副作用のマネジメント,周術期化学療法の功罪,議論の対象となる手術適応の適否,interventional radiologyによる緩和処置については,各領域のがんに対する治療経験が豊かな医師に,治療選択の考え方,その長所,短所についても言及していただいた(第Ⅲ〜Ⅵ章)。それぞれの項目で,point, pros, consに要点が明示され,また論点が明らかにされ,課題の全体像をつかむことができる。本文では考えの根拠とその解釈が記載され,専門医の思考過程を知ることができる。さまざまな病態や臓器機能などの組み合わせを有する患者であっても,基本的な治療の考え方を理解していれば,すでに得られているエビデンスを日々のプラクティスに応用し,各々の患者に対処することも困難ではない。
ガイドラインの内容を理解した上で,ガイドライン通りに治療できない患者の診療をどのように実施すべきか,お困りの医師とその患者にとって,本書が少しでもお役に立つことができれば幸いである。
2014年6月
国立がん研究センター中央病院消化管内科医長
山田康秀
本書では,腎・肝など臓器機能障害例,糖尿病・循環器疾患など併存疾患のある症例,高齢者など,エビデンスの基礎となる臨床試験に登録されない患者に対する治療方法に関して,限られた数の論文や執筆者の経験に基づいて,薬剤・治療選択,および投与量の決定に至る考え方がまとめられている。抗がん剤の吸収,分布,代謝,排泄と,臓器機能がそれらに及ぼす影響を知ることにより,すべての患者の病態に応じた治療の考え方を構築し応用できるように配慮した(第Ⅱ章)。また,大腸がん,胃がん,食道がん,などにみられる代表的な病態,稀少がんである消化管間質腫瘍(GIST),小腸がん,中皮腫,神経内分泌腫瘍に関する治療の考え方,分子標的治療薬の最適な使い方,副作用のマネジメント,周術期化学療法の功罪,議論の対象となる手術適応の適否,interventional radiologyによる緩和処置については,各領域のがんに対する治療経験が豊かな医師に,治療選択の考え方,その長所,短所についても言及していただいた(第Ⅲ〜Ⅵ章)。それぞれの項目で,point, pros, consに要点が明示され,また論点が明らかにされ,課題の全体像をつかむことができる。本文では考えの根拠とその解釈が記載され,専門医の思考過程を知ることができる。さまざまな病態や臓器機能などの組み合わせを有する患者であっても,基本的な治療の考え方を理解していれば,すでに得られているエビデンスを日々のプラクティスに応用し,各々の患者に対処することも困難ではない。
ガイドラインの内容を理解した上で,ガイドライン通りに治療できない患者の診療をどのように実施すべきか,お困りの医師とその患者にとって,本書が少しでもお役に立つことができれば幸いである。
2014年6月
国立がん研究センター中央病院消化管内科医長
山田康秀
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目次
Ⅰ 個々の症例を考えるうえでの基本的考え方
エビデンスの乏しい消化管がん治療の考え方 山田康秀
臓器障害例
高齢者
PS低下例
薬物代謝酵素遺伝子多型
抗がん剤による治療関連死を決して起こさない
Ⅱ こんなとき治療をどうするか
①腎機能障害例での抗がん剤の使い方 岩佐 悟
腎機能障害を伴う化学療法の考え方
消化管がん治療に主に用いられる抗がん剤と腎機能障害時の対応
腎機能障害例での進行食道がん
腎機能障害例での進行胃がん
腎機能障害例での進行大腸がん
②肝障害例での抗がん剤の使い方 沖田南都子
肝障害時の化学療法
消化管領域で使用する抗がん剤の代謝,肝障害時の投与方法
③糖尿病患者への抗がん剤の使い方 坂井大介
糖尿病の合併症と管理
糖尿病患者のステロイド管理
④抗がん剤使用中の糖尿病患者に対するマネジメント 大橋 健
抗がん剤使用中の血糖コントロールの目標
ステロイドによる高血糖
食欲低下への対応
高カロリー輸液
経管栄養
インフォームドチョイスと糖尿病専門医との連携
⑤心筋梗塞既往,心不全,脳梗塞患者への抗がん剤の使い方 庄司広和
心筋梗塞既往,心不全患者への抗がん剤の使い方
脳梗塞既往患者への抗がん剤の使い方
⑥抗凝固療法施行中患者への抗がん剤の使い方 橋本浩伸
ワルファリンと抗がん剤の相互作用
ワルファリン代替薬としてのダビガトラン
⑦高齢者に対する抗がん剤の使い方 牧山明資
高齢者のがんについて知っておくべき“基本事項”
高齢者のがんについて知っておくべき“注意事項”
高齢者がんについて知っておくべき“エビデンス”と治療の実際
高齢者がんについて知っておくべき“新たな試み”
高齢者がんにおける“治療のゴール”とは?
⑧骨転移併存例での化学療法 高橋俊二
骨転移患者の化学療法の問題点
骨転移の薬物療法
特殊な病態
⑨中枢神経転移例に対する全身化学療法,髄腔内注入の使い方 赤塚壮太郎
がん性髄膜炎に対する治療
poor riskに対する治療
good riskに対する治療
治療経過中に中枢神経転移が出現することはまれではない
⑩UGT1A1のpoor metabolizerにイリノテカンをどう使うか? 佐藤太郎
UGT1A1とは
UGT1A1のpoor metabolizerとは
UGT1A1*28ホモ接合体患者におけるデータ
日本人におけるpoor metabolizerは
UGT1A1遺伝子多型に基づく,塩酸イリノテカンの用量設定試験
臨床でどのように使うか
⑪閉塞性黄疸合併患者に対する化学療法 沖田南都子
閉塞性黄疸に対するドレナージの適応と方法
減黄処置後の化学療法開始の目安
⑫閉塞性黄疸患者に対する経皮的胆道治療(ステント・PTCD) 竹内義人
経皮的胆道治療の一般的な考え方
閉塞機転別にみた内瘻術の考え方
特殊な場合
内視鏡下治療との使い分け
Ⅲ 大腸がん治療のpractice
①抗EGFR抗体の使いどころ,効果予測 小峰啓吾,石岡千加史
抗EGFR抗体薬とは
抗EGFR抗体薬の使いどころ
効果予測因子
今後の展望
②抗EGFR抗体の副作用,マネジメントの実際 津田享志,中島貴子
投与前に注意すべき合併症
副作用マネジメント
③抗VEGF抗体の使いどころ,効果予測 谷口浩也,室 圭
エビデンスの概説
ベバシズマブの使いどころ
ベバシズマブの効果予測
④抗VEGF抗体の副作用,マネジメント 平島詳典
高血圧
蛋白尿
血栓塞栓症(心筋梗塞,脳梗塞,肺血栓塞栓症)
消化管穿孔
⑤レゴラフェニブの使い方 後藤 歩,市川靖史
治療対象
投与用法・用量
薬物動態
治療効果
有害事象
症例提示
best supportive careになりうる症例の新たな治療選択肢
⑥KRAS codon13症例に対して抗EGFR抗体を投与すべきか? 髙橋直樹
抗EGFR抗体の治療対象とEGFR下流シグナル遺伝子変異
KRAS codon13変異型に対する化学療法
⑦オキサリプラチンのアレルギー,間質性肺炎にどう対処するか? 西谷 仁
オキサリプラチンによるアレルギー
アレルギー回復後に再投与は可能か?
オキサリプラチンによる間質性肺炎
⑧オキサリプラチンの神経毒性にはどう対処するか? 笹原由理子
オキサリプラチンによる末梢神経障害
末梢神経障害の予防・対処法
⑨Stage Ⅳ症例に対して化学療法に先立ち原発巣を切除すべきか? 堀部昌靖,浜本康夫
各種ガイドライン
基本姿勢
今後の展望
⑩腹膜播種例に対する化学療法 嶋田 顕
腹膜播種に対する治療の考え方
腹膜播種に対する化学療法の考え方
腹膜播種症例に対する分子標的薬の考え方
有効な薬剤を「使い切る」
⑪肝切除周術期の化学療法 植竹宏之,石川敏昭,石黒めぐみ,杉原健一
大腸がん肝転移に対する治療成績
周術期化学療法
今後の展望
⑫肝転移の切除適応はあるのか? 奈良 聡
なぜ肝切除をするのか?
肝切除と化学療法をどう使いわけるか?
⑬肝転移にRFAの適応はあるのか? 椎名秀一朗,建石良介
大腸がん肝転移の治療決定因子
ラジオ波治療(RFA)とは
切除可能の大腸がん肝転移に対するRFAの適応
切除不能の大腸がん肝転移に対するRFAの適応
肝転移にRFAの適応はあるのか?
⑭転移巣切除後の化学療法 加藤弥菜,稲葉吉隆
術後化学療法の背景
肝転移切除後の化学療法
肝転移以外の転移巣切除後の化学療法
オプションとしての転移巣切除後化学療法
⑮肺転移の切除適応はあるのか? 櫻井裕幸
転移性肺腫瘍に対する手術治療の原則
転移性肺腫瘍切除後の予後因子
転移性肺腫瘍切除後の5年生存率
転移性肺腫瘍に対する手術術式
転移性肺腫瘍切除後の再発形式
今後の転移性肺腫瘍に対する治療方針
⑯Stage Ⅱ,Ⅲ結腸がんにおける術後化学療法 板橋道朗,亀岡信悟
術後化学療法の目的
Stage Ⅱではすべて治療しないのか?
Stage Ⅲではすべて治療するのか?
ステージマイグレーションの問題
海外のデータを日本にあてはめることができるか?
⑰直腸がんにおける術前・術後の化学療法 合志健一,伊藤雅昭,齋藤典男
周術期化学療法
分子標的治療薬
⑱がん下大静脈症候群に対するステント治療 荒井保明
病態に対する理解
ステント留置の意義
適応判断
手技の概要と術中,術後管理
臨床成績
配慮すべき臨床上の重要点
⑲大腸狭窄に対する緩和的ステント 坂本 琢
ストーマか,ステントか
大腸ステント留置のメリット・デメリット
大腸ステント留置の注意点
大腸ステント留置におけるディシジョンメイキング
⑳全身化学療法後の肝動注療法 荒井保明
治療法の概要
適応判断
臨床成績
配慮すべき臨床上の重要点
㉑切除不能悪性腹膜中皮腫に対する全身化学療法 澤田亮一
悪性腹膜中皮腫とは
切除不能悪性腹膜中皮腫に対する全身化学療法
㉒小腸腺がんに対する化学療法 本間義崇
小腸腺がんの疫学
切除不能・再発小腸腺がんに関するエビデンス
切除可能小腸腺がんに関するエビデンス
㉓腹膜偽粘液腫,虫垂がんの集学的治療 矢野秀朗
腹膜偽粘液腫の治療
虫垂がん腹膜播種の治療
Ⅳ 胃がん治療のpractice
①トラスツズマブの使い方 町田 望
HER2検査をどのような対象に行うか
HER2陽性胃がんにおける一次治療は?
HER2陽性胃がんにおける二次治療
②腹水貯留,経口摂取不良患者に対する抗がん剤の使い方 山口研成,原 浩樹
腹水貯留,経口摂取不良患者に対する化学療法の原則
経口摂取不良でも極力S-1内服を試みるか
腹膜転移の患者で配慮しなければならないこと
腹水貯留の患者に対するシスプラチンをどうするか
この対象における抗がん剤の選択
この対象における臨床試験
この対象における将来像
③アジュバント中の再発をどうするか? 門田智裕,設樂紘平
胃がんの術後化学療法
胃がん術後化学療法中・術後化学療法後の再発に対する治療
今後の展望
④根治切除不能胃がんの原発巣からの出血 西村 尚,髙島淳生
切除不能胃がんの原発巣からの出血に対する治療の原則
原発巣に対する局所治療
⑤腹膜播種症例の治療,抗がん剤切替のタイミング 布施 望
誤った判定によるリスク
腹膜播種増悪の判定のポイント
⑥腹膜転移に伴う腸管狭窄に対する緩和手術の適応,術後の効果と化学療法のタイミング 前田将宏,片井 均
胃がんの腹膜転移
治療前診断
治療法の選択
腹膜転移に伴う腸管狭窄に対する緩和手術の適応
手術の方法とタイミング
当院における治療成績と化学療法開始のタイミング
⑦胃がんによる腸閉塞に対する内科的治療の考え方 安井久晃
胃がんによる腸閉塞(機械的閉塞)の病態
治療の原則
腸閉塞に対する薬物療法
⑧腫瘍マーカーの利用法 大嶋陽幸,島田英昭
進行胃がんにおける腫瘍マーカーの陽性率は?
どのような臨床病理学的因子を反映するのか?
化学療法中の腫瘍マーカーの変化はどの程度信用できるか?
⑨PETの使いどころ 藤原義之,高見元敞
胃がんスクリーニング法としてのPET/CT
胃がん術前ステージング法としてのPET/CT
胃がん術後再発診断法としてのPET/CT
胃がん診療におけるPET/CTの使いどころ
⑩DICを併発した胃がんに対する薬物療法 川尻昭寿,髙島淳生
DICの診断基準
DICを併発する胃がん患者の特徴
治療
⑪術前・術後化学療法の考え方 成田有季哉,高張大亮
術後化学療法
術前化学療法
⑫肝転移の切除適応はあるのか? 布部創也,佐野 武
胃がん肝転移は切除の適応となりうるか?
当院での胃がん肝転移切除の長期成績
好ましい適応は?
⑬がん性腹水に対するデンバーシャント 荒井保明
デンバーシャントのしくみ
適応判断
手技の概要と術後管理
臨床成績
配慮すべき臨床上の重要点
⑭KM-CARTは有用か? もしそうならばいつ使うのか? 松浦友一,松崎圭祐
がん性腹水とその治療
KM-CARTの適応と施行方法
がん性腹水におけるKM-CARTの有用性
KM-CARTの危険性
⑮幽門狭窄に対する緩和的ステント 前谷 容
幽門狭窄に対するステントの役割
ステント治療の適応
胃空腸吻合術との比較
化学療法のステント治療への影響
⑯腹膜播種に対する腹腔内化学療法は有用か? 山下裕玄
腹膜播種に対する腹腔内化学療法は有用か?
腹腔内投与のメリット
腹腔内投与に伴う合併症
腹腔内パクリタキセル併用の化学療法の臨床成績
⑰卵巣がんの腹腔内化学療法 門倉玄武,勝俣範之
腹腔内化学療法の効果
腹腔内化学療法の問題点
⑱S-1の継続使用は有用か? 陳 勁松
S-1継続に意義があるか?
1つの答えとなったJACCRO GC05試験
現在進行中の臨床試験
筆者の結論
⑲腹水細胞診陽性のStage Ⅳ症例に対する化学療法および胃切除の意義 髙橋直樹
腹水細胞診陽性の場合の治療方針の考え方
腹水細胞診陽性の場合の治療選択の見きわめ
⑳卵巣転移に対する切除の意義 髙橋直樹
卵巣転移に対する治療の考え方
胃がんの卵巣転移に対する集学的治療
㉑神経内分泌新生物に対する化学療法 森実千種,奥坂拓志
神経内分泌新生物の疾患概念
内分泌療法
肝転移巣に対する治療法
ラジオアイソトープ治療
化学療法
Ⅴ 食道がん治療のpractice
①Stage Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ食道がんに対する化学放射線療法の考え方 平本秀二,加藤 健
Stage Ⅰ,Ⅱ/Ⅲ食道がんの標準治療
Stage Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ食道がんの根治的化学放射線療法に関するエビデンス
救済治療
化学放射線療法による主な有害事象・合併症とその対策
②化学放射線療法後の合併症に対する治療 白石英晶,本間義崇
化学放射線療法により起こりうる合併症
食道狭窄
放射線肺炎
心嚢水貯留(心タンポナーデ・収縮性心膜炎)
胸水貯留(胸膜炎)
その他の注意点
晩期合併症の特徴・対処法を理解・習得して
③食道がんに対する二次治療 白川 剛
食道がんに対する二次治療の基本
二次治療のエビデンス
二次治療が適応となる症例
実地診療においてタキサン系薬剤をどのように使い分けるか?
二次治療における多剤併用療法は有効か?
他の治療法やタキサン系薬剤に不応・不耐の場合はどうするか?
④T4食道がんの治療 横田知哉
T4かT3か?
治療方針
T4にも手術をするべきか?
安全にT4を治療するために
⑤内視鏡治療後の術後化学放射線療法 三梨桂子
食道表在がんの深達度・脈管侵襲とリンパ節転移
粘膜下層浸潤が疑われる食道がんに対する治療
⑥局所再発に対する化学療法および化学放射線療法 新井裕之,廣中秀一
局所再発とは
局所再発症例に対する治療
化学療法か? 化学放射線療法か?
化学放射線療法のレジメン
⑦間質性肺炎合併食道がんにおける化学放射線療法 三森友靖,本間義崇
間質性肺炎合併食道がんに対する化学放射線療法の“原則”
間質性肺炎の急性増悪とそのリスク因子
間質性肺炎合併食道がんにおける標準治療
化学療法による間質性肺炎の急性増悪
食道がん化学放射線療法の臨床試験からみた肺障害の頻度
間質性肺炎急性増悪のリスク因子—肺がんのエビデンスから—
間質性肺炎合併食道がんに放射線治療が使えるか
⑧食道がんに合併する頭頸部がんの診断と治療 松本文彦,吉本世一
食道がんと頭頸部がんの合併
食道がんと下咽頭がんの同時重複時の治療
⑨食道狭窄に対する緩和的ステント 野中 哲
SEMSがステントの第一選択
ステントの適応
一般的にはより安全な胃瘻を施行
⑩原発性狭窄がある場合の胃瘻造設の可否 外村修一
胃瘻による栄養管理
他の方法との比較
胃瘻の適応
Ⅵ GIST治療のpractice
①一次性遺伝子変異とイマチニブの治療効果および予後 中田直克,細川 歩,杉山敏郎
イマチニブ治療効果の予測
イマチニブ奏効率とGIST遺伝子変異
GIST遺伝子変異検索がイマチニブ治療効果予測に有用
②再発リスクと術前術後化学療法の考え方 山田康秀
再発リスク
遺伝子変異と悪性度
術後化学療法の考え方
術前化学療法
③切除可能肝転移に対する治療(切除かイマチニブか) 今野弘之
イマチニブ投与後の外科的切除
術後のイマチニブ継続
手術が全生存期間延長に寄与するか
④放射線治療の適応はあるのか 磯崎哲朗,山田 滋
重粒子線治療の症例と成績
重粒子線治療の適応
GISTと放射線治療の今後
⑤PDのパターン,判定の注意点—CT上,PET上,PDとなったときの判定の仕方,考え方,規準— 三宅基隆
イマチニブ治療における治療効果判定
判定の注意点
⑥スニチニブ,レゴラフェニブの治療効果と二次性遺伝子変異 小松嘉人
スニチニブの治療効果と遺伝子変異
レゴラフェニブの治療因子と遺伝子
分子標的薬3剤時代の治療の考え方
⑦化学療法中の出血にどう対処するか 神田達夫,石川 卓
GISTの分子標的治療中の出血
GIST腫瘍出血への対応
どの止血術を選択するか
⑧イマチニブ,スニチニブ,レゴラフェニブのマネジメント 尾阪将人
イマチニブの有害事象のマネジメントのコツ
スニチニブのマネジメントのコツ
レゴラフェニブのマネジメントのコツ
エビデンスの乏しい消化管がん治療の考え方 山田康秀
臓器障害例
高齢者
PS低下例
薬物代謝酵素遺伝子多型
抗がん剤による治療関連死を決して起こさない
Ⅱ こんなとき治療をどうするか
①腎機能障害例での抗がん剤の使い方 岩佐 悟
腎機能障害を伴う化学療法の考え方
消化管がん治療に主に用いられる抗がん剤と腎機能障害時の対応
腎機能障害例での進行食道がん
腎機能障害例での進行胃がん
腎機能障害例での進行大腸がん
②肝障害例での抗がん剤の使い方 沖田南都子
肝障害時の化学療法
消化管領域で使用する抗がん剤の代謝,肝障害時の投与方法
③糖尿病患者への抗がん剤の使い方 坂井大介
糖尿病の合併症と管理
糖尿病患者のステロイド管理
④抗がん剤使用中の糖尿病患者に対するマネジメント 大橋 健
抗がん剤使用中の血糖コントロールの目標
ステロイドによる高血糖
食欲低下への対応
高カロリー輸液
経管栄養
インフォームドチョイスと糖尿病専門医との連携
⑤心筋梗塞既往,心不全,脳梗塞患者への抗がん剤の使い方 庄司広和
心筋梗塞既往,心不全患者への抗がん剤の使い方
脳梗塞既往患者への抗がん剤の使い方
⑥抗凝固療法施行中患者への抗がん剤の使い方 橋本浩伸
ワルファリンと抗がん剤の相互作用
ワルファリン代替薬としてのダビガトラン
⑦高齢者に対する抗がん剤の使い方 牧山明資
高齢者のがんについて知っておくべき“基本事項”
高齢者のがんについて知っておくべき“注意事項”
高齢者がんについて知っておくべき“エビデンス”と治療の実際
高齢者がんについて知っておくべき“新たな試み”
高齢者がんにおける“治療のゴール”とは?
⑧骨転移併存例での化学療法 高橋俊二
骨転移患者の化学療法の問題点
骨転移の薬物療法
特殊な病態
⑨中枢神経転移例に対する全身化学療法,髄腔内注入の使い方 赤塚壮太郎
がん性髄膜炎に対する治療
poor riskに対する治療
good riskに対する治療
治療経過中に中枢神経転移が出現することはまれではない
⑩UGT1A1のpoor metabolizerにイリノテカンをどう使うか? 佐藤太郎
UGT1A1とは
UGT1A1のpoor metabolizerとは
UGT1A1*28ホモ接合体患者におけるデータ
日本人におけるpoor metabolizerは
UGT1A1遺伝子多型に基づく,塩酸イリノテカンの用量設定試験
臨床でどのように使うか
⑪閉塞性黄疸合併患者に対する化学療法 沖田南都子
閉塞性黄疸に対するドレナージの適応と方法
減黄処置後の化学療法開始の目安
⑫閉塞性黄疸患者に対する経皮的胆道治療(ステント・PTCD) 竹内義人
経皮的胆道治療の一般的な考え方
閉塞機転別にみた内瘻術の考え方
特殊な場合
内視鏡下治療との使い分け
Ⅲ 大腸がん治療のpractice
①抗EGFR抗体の使いどころ,効果予測 小峰啓吾,石岡千加史
抗EGFR抗体薬とは
抗EGFR抗体薬の使いどころ
効果予測因子
今後の展望
②抗EGFR抗体の副作用,マネジメントの実際 津田享志,中島貴子
投与前に注意すべき合併症
副作用マネジメント
③抗VEGF抗体の使いどころ,効果予測 谷口浩也,室 圭
エビデンスの概説
ベバシズマブの使いどころ
ベバシズマブの効果予測
④抗VEGF抗体の副作用,マネジメント 平島詳典
高血圧
蛋白尿
血栓塞栓症(心筋梗塞,脳梗塞,肺血栓塞栓症)
消化管穿孔
⑤レゴラフェニブの使い方 後藤 歩,市川靖史
治療対象
投与用法・用量
薬物動態
治療効果
有害事象
症例提示
best supportive careになりうる症例の新たな治療選択肢
⑥KRAS codon13症例に対して抗EGFR抗体を投与すべきか? 髙橋直樹
抗EGFR抗体の治療対象とEGFR下流シグナル遺伝子変異
KRAS codon13変異型に対する化学療法
⑦オキサリプラチンのアレルギー,間質性肺炎にどう対処するか? 西谷 仁
オキサリプラチンによるアレルギー
アレルギー回復後に再投与は可能か?
オキサリプラチンによる間質性肺炎
⑧オキサリプラチンの神経毒性にはどう対処するか? 笹原由理子
オキサリプラチンによる末梢神経障害
末梢神経障害の予防・対処法
⑨Stage Ⅳ症例に対して化学療法に先立ち原発巣を切除すべきか? 堀部昌靖,浜本康夫
各種ガイドライン
基本姿勢
今後の展望
⑩腹膜播種例に対する化学療法 嶋田 顕
腹膜播種に対する治療の考え方
腹膜播種に対する化学療法の考え方
腹膜播種症例に対する分子標的薬の考え方
有効な薬剤を「使い切る」
⑪肝切除周術期の化学療法 植竹宏之,石川敏昭,石黒めぐみ,杉原健一
大腸がん肝転移に対する治療成績
周術期化学療法
今後の展望
⑫肝転移の切除適応はあるのか? 奈良 聡
なぜ肝切除をするのか?
肝切除と化学療法をどう使いわけるか?
⑬肝転移にRFAの適応はあるのか? 椎名秀一朗,建石良介
大腸がん肝転移の治療決定因子
ラジオ波治療(RFA)とは
切除可能の大腸がん肝転移に対するRFAの適応
切除不能の大腸がん肝転移に対するRFAの適応
肝転移にRFAの適応はあるのか?
⑭転移巣切除後の化学療法 加藤弥菜,稲葉吉隆
術後化学療法の背景
肝転移切除後の化学療法
肝転移以外の転移巣切除後の化学療法
オプションとしての転移巣切除後化学療法
⑮肺転移の切除適応はあるのか? 櫻井裕幸
転移性肺腫瘍に対する手術治療の原則
転移性肺腫瘍切除後の予後因子
転移性肺腫瘍切除後の5年生存率
転移性肺腫瘍に対する手術術式
転移性肺腫瘍切除後の再発形式
今後の転移性肺腫瘍に対する治療方針
⑯Stage Ⅱ,Ⅲ結腸がんにおける術後化学療法 板橋道朗,亀岡信悟
術後化学療法の目的
Stage Ⅱではすべて治療しないのか?
Stage Ⅲではすべて治療するのか?
ステージマイグレーションの問題
海外のデータを日本にあてはめることができるか?
⑰直腸がんにおける術前・術後の化学療法 合志健一,伊藤雅昭,齋藤典男
周術期化学療法
分子標的治療薬
⑱がん下大静脈症候群に対するステント治療 荒井保明
病態に対する理解
ステント留置の意義
適応判断
手技の概要と術中,術後管理
臨床成績
配慮すべき臨床上の重要点
⑲大腸狭窄に対する緩和的ステント 坂本 琢
ストーマか,ステントか
大腸ステント留置のメリット・デメリット
大腸ステント留置の注意点
大腸ステント留置におけるディシジョンメイキング
⑳全身化学療法後の肝動注療法 荒井保明
治療法の概要
適応判断
臨床成績
配慮すべき臨床上の重要点
㉑切除不能悪性腹膜中皮腫に対する全身化学療法 澤田亮一
悪性腹膜中皮腫とは
切除不能悪性腹膜中皮腫に対する全身化学療法
㉒小腸腺がんに対する化学療法 本間義崇
小腸腺がんの疫学
切除不能・再発小腸腺がんに関するエビデンス
切除可能小腸腺がんに関するエビデンス
㉓腹膜偽粘液腫,虫垂がんの集学的治療 矢野秀朗
腹膜偽粘液腫の治療
虫垂がん腹膜播種の治療
Ⅳ 胃がん治療のpractice
①トラスツズマブの使い方 町田 望
HER2検査をどのような対象に行うか
HER2陽性胃がんにおける一次治療は?
HER2陽性胃がんにおける二次治療
②腹水貯留,経口摂取不良患者に対する抗がん剤の使い方 山口研成,原 浩樹
腹水貯留,経口摂取不良患者に対する化学療法の原則
経口摂取不良でも極力S-1内服を試みるか
腹膜転移の患者で配慮しなければならないこと
腹水貯留の患者に対するシスプラチンをどうするか
この対象における抗がん剤の選択
この対象における臨床試験
この対象における将来像
③アジュバント中の再発をどうするか? 門田智裕,設樂紘平
胃がんの術後化学療法
胃がん術後化学療法中・術後化学療法後の再発に対する治療
今後の展望
④根治切除不能胃がんの原発巣からの出血 西村 尚,髙島淳生
切除不能胃がんの原発巣からの出血に対する治療の原則
原発巣に対する局所治療
⑤腹膜播種症例の治療,抗がん剤切替のタイミング 布施 望
誤った判定によるリスク
腹膜播種増悪の判定のポイント
⑥腹膜転移に伴う腸管狭窄に対する緩和手術の適応,術後の効果と化学療法のタイミング 前田将宏,片井 均
胃がんの腹膜転移
治療前診断
治療法の選択
腹膜転移に伴う腸管狭窄に対する緩和手術の適応
手術の方法とタイミング
当院における治療成績と化学療法開始のタイミング
⑦胃がんによる腸閉塞に対する内科的治療の考え方 安井久晃
胃がんによる腸閉塞(機械的閉塞)の病態
治療の原則
腸閉塞に対する薬物療法
⑧腫瘍マーカーの利用法 大嶋陽幸,島田英昭
進行胃がんにおける腫瘍マーカーの陽性率は?
どのような臨床病理学的因子を反映するのか?
化学療法中の腫瘍マーカーの変化はどの程度信用できるか?
⑨PETの使いどころ 藤原義之,高見元敞
胃がんスクリーニング法としてのPET/CT
胃がん術前ステージング法としてのPET/CT
胃がん術後再発診断法としてのPET/CT
胃がん診療におけるPET/CTの使いどころ
⑩DICを併発した胃がんに対する薬物療法 川尻昭寿,髙島淳生
DICの診断基準
DICを併発する胃がん患者の特徴
治療
⑪術前・術後化学療法の考え方 成田有季哉,高張大亮
術後化学療法
術前化学療法
⑫肝転移の切除適応はあるのか? 布部創也,佐野 武
胃がん肝転移は切除の適応となりうるか?
当院での胃がん肝転移切除の長期成績
好ましい適応は?
⑬がん性腹水に対するデンバーシャント 荒井保明
デンバーシャントのしくみ
適応判断
手技の概要と術後管理
臨床成績
配慮すべき臨床上の重要点
⑭KM-CARTは有用か? もしそうならばいつ使うのか? 松浦友一,松崎圭祐
がん性腹水とその治療
KM-CARTの適応と施行方法
がん性腹水におけるKM-CARTの有用性
KM-CARTの危険性
⑮幽門狭窄に対する緩和的ステント 前谷 容
幽門狭窄に対するステントの役割
ステント治療の適応
胃空腸吻合術との比較
化学療法のステント治療への影響
⑯腹膜播種に対する腹腔内化学療法は有用か? 山下裕玄
腹膜播種に対する腹腔内化学療法は有用か?
腹腔内投与のメリット
腹腔内投与に伴う合併症
腹腔内パクリタキセル併用の化学療法の臨床成績
⑰卵巣がんの腹腔内化学療法 門倉玄武,勝俣範之
腹腔内化学療法の効果
腹腔内化学療法の問題点
⑱S-1の継続使用は有用か? 陳 勁松
S-1継続に意義があるか?
1つの答えとなったJACCRO GC05試験
現在進行中の臨床試験
筆者の結論
⑲腹水細胞診陽性のStage Ⅳ症例に対する化学療法および胃切除の意義 髙橋直樹
腹水細胞診陽性の場合の治療方針の考え方
腹水細胞診陽性の場合の治療選択の見きわめ
⑳卵巣転移に対する切除の意義 髙橋直樹
卵巣転移に対する治療の考え方
胃がんの卵巣転移に対する集学的治療
㉑神経内分泌新生物に対する化学療法 森実千種,奥坂拓志
神経内分泌新生物の疾患概念
内分泌療法
肝転移巣に対する治療法
ラジオアイソトープ治療
化学療法
Ⅴ 食道がん治療のpractice
①Stage Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ食道がんに対する化学放射線療法の考え方 平本秀二,加藤 健
Stage Ⅰ,Ⅱ/Ⅲ食道がんの標準治療
Stage Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ食道がんの根治的化学放射線療法に関するエビデンス
救済治療
化学放射線療法による主な有害事象・合併症とその対策
②化学放射線療法後の合併症に対する治療 白石英晶,本間義崇
化学放射線療法により起こりうる合併症
食道狭窄
放射線肺炎
心嚢水貯留(心タンポナーデ・収縮性心膜炎)
胸水貯留(胸膜炎)
その他の注意点
晩期合併症の特徴・対処法を理解・習得して
③食道がんに対する二次治療 白川 剛
食道がんに対する二次治療の基本
二次治療のエビデンス
二次治療が適応となる症例
実地診療においてタキサン系薬剤をどのように使い分けるか?
二次治療における多剤併用療法は有効か?
他の治療法やタキサン系薬剤に不応・不耐の場合はどうするか?
④T4食道がんの治療 横田知哉
T4かT3か?
治療方針
T4にも手術をするべきか?
安全にT4を治療するために
⑤内視鏡治療後の術後化学放射線療法 三梨桂子
食道表在がんの深達度・脈管侵襲とリンパ節転移
粘膜下層浸潤が疑われる食道がんに対する治療
⑥局所再発に対する化学療法および化学放射線療法 新井裕之,廣中秀一
局所再発とは
局所再発症例に対する治療
化学療法か? 化学放射線療法か?
化学放射線療法のレジメン
⑦間質性肺炎合併食道がんにおける化学放射線療法 三森友靖,本間義崇
間質性肺炎合併食道がんに対する化学放射線療法の“原則”
間質性肺炎の急性増悪とそのリスク因子
間質性肺炎合併食道がんにおける標準治療
化学療法による間質性肺炎の急性増悪
食道がん化学放射線療法の臨床試験からみた肺障害の頻度
間質性肺炎急性増悪のリスク因子—肺がんのエビデンスから—
間質性肺炎合併食道がんに放射線治療が使えるか
⑧食道がんに合併する頭頸部がんの診断と治療 松本文彦,吉本世一
食道がんと頭頸部がんの合併
食道がんと下咽頭がんの同時重複時の治療
⑨食道狭窄に対する緩和的ステント 野中 哲
SEMSがステントの第一選択
ステントの適応
一般的にはより安全な胃瘻を施行
⑩原発性狭窄がある場合の胃瘻造設の可否 外村修一
胃瘻による栄養管理
他の方法との比較
胃瘻の適応
Ⅵ GIST治療のpractice
①一次性遺伝子変異とイマチニブの治療効果および予後 中田直克,細川 歩,杉山敏郎
イマチニブ治療効果の予測
イマチニブ奏効率とGIST遺伝子変異
GIST遺伝子変異検索がイマチニブ治療効果予測に有用
②再発リスクと術前術後化学療法の考え方 山田康秀
再発リスク
遺伝子変異と悪性度
術後化学療法の考え方
術前化学療法
③切除可能肝転移に対する治療(切除かイマチニブか) 今野弘之
イマチニブ投与後の外科的切除
術後のイマチニブ継続
手術が全生存期間延長に寄与するか
④放射線治療の適応はあるのか 磯崎哲朗,山田 滋
重粒子線治療の症例と成績
重粒子線治療の適応
GISTと放射線治療の今後
⑤PDのパターン,判定の注意点—CT上,PET上,PDとなったときの判定の仕方,考え方,規準— 三宅基隆
イマチニブ治療における治療効果判定
判定の注意点
⑥スニチニブ,レゴラフェニブの治療効果と二次性遺伝子変異 小松嘉人
スニチニブの治療効果と遺伝子変異
レゴラフェニブの治療因子と遺伝子
分子標的薬3剤時代の治療の考え方
⑦化学療法中の出血にどう対処するか 神田達夫,石川 卓
GISTの分子標的治療中の出血
GIST腫瘍出血への対応
どの止血術を選択するか
⑧イマチニブ,スニチニブ,レゴラフェニブのマネジメント 尾阪将人
イマチニブの有害事象のマネジメントのコツ
スニチニブのマネジメントのコツ
レゴラフェニブのマネジメントのコツ
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消化管がん治療の疑問に役立つさまざまな考え方が満載!
抗がん剤治療において,ガイドライン通りの治療では対処できない場合が往々にしてみられる。本書は合併症・基礎疾患をもつ患者,臨床試験がほとんど実施されていない対照群など,エビデンスの乏しい大腸がん,胃がん,食道がん,GIST患者に対する治療について,一般病院での治療の疑問に対してがん薬物療法医がどう対処し,治療するかを詳しく解説している。
各項目は「point」のほか,相対する考え方がある場合に両論を併記し「pros」「cons」のアイコンでわかりやすく論点を整理。化学療法に手術療法や放射線療法を加えた集学的治療を掲載し,化学療法だけではない治療全般にも対応する。