Crosslink basic リハビリテーションテキスト
生理学
定価 4,950円(税込) (本体4,500円+税)
- B5判 372ページ オールカラー,イラスト400点,写真50点
- 2022年12月29日刊行
- ISBN978-4-7583-2081-8
電子版
序文
編集の序
生理学とは,身体のさまざまな細胞・組織・器官の機能を探求する基礎医学分野である。つまりは,「正常な身体機能」の理解を目指す学問分野といえる。一方で,リハビリテーション医学とは,理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)によって提供される訓練を通じて「障害された身体機能」を回復させ,ついには日常生活および社会活動を向上させる臨床医学分野である。「正常な機能を知ることなくして,障害された機能を理解する」ことは困難であるため,リハビリテーション医学を学ぶ者にとっては生理学の重要性は殊の外高い。
本書では,PT・OT・ST が知っておくべき生理学の知識が幅広く,そしてスキなく解説されている。絶対的な重要事項は「POINT」として,誰もが容易に理解できるように明確に要約されている。患者と対峙した際に重要となる臨床的な知見も,少なからず紹介されている。そのようなわけで本書は,生理学の初学者(学校で初めて生理学と接する方々)のみならず,「ひと通りは生理学を学んだものの,さらにその知識をブラッシュアップしたい方々」のお役にも立てるはずである。
本書は,基礎医学もしくは臨床医学を専門とする(私たちを除いて)総勢35人の先生方によって執筆されているが,この執筆陣は「現時点における,生理学に関する本邦のベストメンバー」であると私たちは確信している。いずれの先生方もそれぞれの領域の第一人者であり,その造詣の深さでは右に出るものがいない。本書の編者である私たちに課せられた最大の任務は,これらの先生方に本書の執筆をお受けいただくことであったが,幸いにもすべての先生方がこれをご快諾してくださった。その時点で本書の成功が,すなわち本書が類を見ない「研ぎ澄まされた生理学のテキスト」になることが保障されたものと思われた。そして,実際にご執筆いただいた原稿を拝見すると,そのような私たちの期待をはるかに上回る素晴らしい玉稿揃いであった。ここであらためて,ご執筆にご協力をいただいた各先生方に深謝を申し上げる。
本書を手にしていただくことで皆様の生理学に関する興味が増し,ついには生理学についての理解が高まれば,それは間違いなく「私たちにとって最高の喜び」となる。
2022年12月
角田 亘
後藤純信
生理学とは,身体のさまざまな細胞・組織・器官の機能を探求する基礎医学分野である。つまりは,「正常な身体機能」の理解を目指す学問分野といえる。一方で,リハビリテーション医学とは,理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)によって提供される訓練を通じて「障害された身体機能」を回復させ,ついには日常生活および社会活動を向上させる臨床医学分野である。「正常な機能を知ることなくして,障害された機能を理解する」ことは困難であるため,リハビリテーション医学を学ぶ者にとっては生理学の重要性は殊の外高い。
本書では,PT・OT・ST が知っておくべき生理学の知識が幅広く,そしてスキなく解説されている。絶対的な重要事項は「POINT」として,誰もが容易に理解できるように明確に要約されている。患者と対峙した際に重要となる臨床的な知見も,少なからず紹介されている。そのようなわけで本書は,生理学の初学者(学校で初めて生理学と接する方々)のみならず,「ひと通りは生理学を学んだものの,さらにその知識をブラッシュアップしたい方々」のお役にも立てるはずである。
本書は,基礎医学もしくは臨床医学を専門とする(私たちを除いて)総勢35人の先生方によって執筆されているが,この執筆陣は「現時点における,生理学に関する本邦のベストメンバー」であると私たちは確信している。いずれの先生方もそれぞれの領域の第一人者であり,その造詣の深さでは右に出るものがいない。本書の編者である私たちに課せられた最大の任務は,これらの先生方に本書の執筆をお受けいただくことであったが,幸いにもすべての先生方がこれをご快諾してくださった。その時点で本書の成功が,すなわち本書が類を見ない「研ぎ澄まされた生理学のテキスト」になることが保障されたものと思われた。そして,実際にご執筆いただいた原稿を拝見すると,そのような私たちの期待をはるかに上回る素晴らしい玉稿揃いであった。ここであらためて,ご執筆にご協力をいただいた各先生方に深謝を申し上げる。
本書を手にしていただくことで皆様の生理学に関する興味が増し,ついには生理学についての理解が高まれば,それは間違いなく「私たちにとって最高の喜び」となる。
2022年12月
角田 亘
後藤純信
全文表示する
閉じる
目次
第 1 章 身体の構造と機能
1 細胞の基本的構造と機能 [岡本秀彦]
(1) 細胞の構造と機能の概要
2 膜電位とシナプス伝達 [寺尾安生]
(1) 膜電位
(2) ニューロン・シナプスの構造と神経伝達の仕組み
(3) 神経細胞の脱分極と活動電位の発生
(4) 活動電位の神経軸索における伝導
(5) 活動電位の伝導とシナプス伝達
3 神経の基本的構造と機能 [後藤純信]
(1) 神経組織の基本構造
(2) 神経系の構造
(3) 神経系の機能
(4) 髄膜,脳脊髄液,血液脳関門
4 中枢神経系(1) 大脳皮質 [原 貴敏]
(1) 大脳皮質
(2) 前頭葉,頭頂葉,側頭葉,後頭葉
(3) 運動皮質,感覚性皮質
(4) 連合野
5 中枢神経系(2) 大脳基底核 [山原直紀,吉倉延亮,下畑享良]
(1) 大脳基底核の基礎
(2) 大脳基底核の臨床
6 中枢神経系(3) 間脳,脳幹,小脳 [岡本秀彦]
(1) 間脳の構造と機能
(2) 脳幹の構造と機能
(3) 小脳の構造と機能
7 中枢神経系(4) 脊髄 [加藤真介]
(1) 脊髄の解剖と機能の概要
(2) 反射
(3) 高位別機能
8 脳神経系 [末廣栄一]
(1) 脳神経とは
(2) 第Ⅲ脳神経:動眼神経,第Ⅳ脳神経:滑車神経,第Ⅵ脳神経:外転神経
(3) 第Ⅴ脳神経:三叉神経
(4) 第Ⅶ脳神経:顔面神経
(5) 第Ⅷ脳神経:聴神経
(6) 第Ⅸ脳神経:舌咽神経,第Ⅹ脳神経:迷走神経
(7) 第Ⅺ脳神経:副神経
(8) 第Ⅻ脳神経:舌下神経
9 末梢神経 [平井利明]
(1) 末梢神経系と中枢神経系の区分
(2) 末梢神経系の構造と分類
(3) 末梢神経の評価と問題点
10 運動系 [角田 亘]
(1) 錐体路
(2) 反射
(3) 上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害
11 感覚系(1) 体性感覚 [細見晃一]
(1) 感覚の種類
(2) 表在感覚
(3) 意識される深部感覚
(4) 意識されない深部感覚
(5) 前庭感覚(平衡感覚)
12 感覚系(2) 嗅覚,視覚,味覚,聴覚 [新見昌央]
(1) 嗅覚
(2) 視覚
(3) 味覚
(4) 聴覚
13 自律神経系 [西田裕介]
(1) 自律神経の概要
(2) 自律神経の支配様式
(3) 自律神経の反射性調節
(4) 自律神経の伝達物質
(5) 自律神経と身体活動
(6) 自律神経と体温調整
(7) 代表的な自律神経系の評価
14 筋肉の構造と機能 [美津島 隆]
(1) 筋組織の種類と特性
(2) 骨格筋の構造
(3) 骨格筋の収縮のしくみ
(4) 神経筋接合部と情報伝達
(5) 運動単位と筋の収縮・弛緩
(6) 骨格筋の機能
(7) 筋のさまざまな病態
(8) 心筋
(9) 平滑筋
15 骨と骨関節の構造と機能 [䯨 賢一,齋藤貴徳]
(1) 骨の構造
(2) 骨組織の細胞と機能
(3) 骨組織の形成と修復
(4) 軟骨の構造と再生
(5) 関節の構造
16 運動生理学 [竹内真太,西田裕介]
(1) 運動時の酸素摂取応答
(2) 運動時の呼吸応答
(3) 運動時の循環応答
17 循環系(1) 心臓 [岡崎史子]
(1) 心臓のポンプ機能
(2) 心筋細胞の構造
(3) 心筋の興奮収縮連関と弛緩
(4) 心臓の電気活動
(5) 心筋細胞の電気活動とイオンの流れ
(6) 循環の神経体液性調節
18 循環系(2) 血管 [岡崎史子]
(1) 血管ネットワーク
(2) 全身の循環回路
(3) 血管の構造と興奮収縮連関
(4) 血管の収縮・弛緩の調節
(5) 臓器循環
(6) 微小循環
(7) リンパ管系
19 呼吸系(1) 呼吸調節 [神津 悠,權 寧博]
(1) 呼吸の調節
(2) 神経調節系
(3) 化学調節系
(4) 行動調節系
(5) 呼吸筋
20 呼吸系(2) 肺機能 [神津 悠,權 寧博]
(1) 呼吸の分類
(2) 肺と気管支の構造
(3) 換気とガス交換
21 血液成分 [中世古知昭]
(1) 血液の成分と機能
(2) 赤血球,白血球,血小板
(3) 造血のしくみ
22 血液凝固と線溶 [中世古知昭]
(1) 止血機構と血液凝固
(2) 線溶
23 炎症と免疫系 [田知本 寛]
(1) 自然免疫と獲得免疫
(2) 新生児の免疫
(3) アレルギー
(4) Ⅰ型アレルギー反応のメカニズム
24 泌尿器系の構造と機能 [寺脇博之]
(1) 泌尿器系の役割と進化
(2) 泌尿器系臓器の解剖と生理
25 消化,吸収,排泄 [井上和明]
(1) 消化管システムの概観
(2) 口腔,食道,胃
(3) 十二指腸
(4) 小腸
(5) 大腸
26 嚥下機能 [阿志賀大和]
(1) 嚥下の生理
27 内分泌系 [小澤一史]
(1) 分泌
(2) 各種内分泌器官とその分泌ホルモン
28 生殖器系 [小澤一史]
(1) 生殖器の発生,分化,発達
(2) 男性生殖器
(3) 男性ホルモンの合成と作用
(4) 女性生殖器
(5) 女性の性周期:卵巣周期と子宮(月経)周期
29 加齢に伴う変化(老化) [浦野友彦]
(1) 加齢と老化
(2) 加齢に伴う予備能力の低下(フレイル)
(3) 加齢に伴う身体的特徴
30 代謝・栄養 [野見山 崇]
(1) 代謝
(3) 体液調節 [寺脇博之]
(1) 体内水分量の調節
(2) 電解質の調節
(3) 細胞外液pHの調節
第 2 章 生理学的検査
1 血圧・脈拍 [牧田 茂]
(1) 血圧とは
(2) 血圧測定法
(3) 血圧の調節
(4) 心拍数の調節
(5) 一回拍出量の調節
(6) 運動時の心拍数の変化
2 心電図 [牧田 茂]
(1) 心電図とは
(2) 心電図記録法
3 心肺運動負荷試験(呼気ガス分析) [安 隆則]
(1) 心肺運動負荷試験(呼気ガス分析)とは
(2) 心肺運動負荷試験の実際
4 血液ガス分析 [東本有司]
(1) 血液ガス分析の目的と方法
(2) 血液ガス分析結果の解釈
5 スパイロメトリー [東本有司]
(1) スパイロメトリーの目的と方法
(2) スパイロメトリーの項目と結果の解釈
(3) スパイロメトリー以外の呼吸機能検査
6 神経伝導検査・筋電図 [今井富裕,廣瀬文吾]
(1) 神経伝導検査
(2) 針筋電図
(3) 表面筋電図
7 脳波 [赤松直樹]
(1) 脳波の基礎
(2) 成人の正常脳波
(3) 小児の脳波と発達に伴う脳波変化
8 嚥下造影・嚥下内視鏡 [阿志賀大和]
(1) 嚥下造影検査
(2) 嚥下内視鏡検査
9 体組成分析 [西山一成,西村行秀]
(1) 体組成分析
1 細胞の基本的構造と機能 [岡本秀彦]
(1) 細胞の構造と機能の概要
2 膜電位とシナプス伝達 [寺尾安生]
(1) 膜電位
(2) ニューロン・シナプスの構造と神経伝達の仕組み
(3) 神経細胞の脱分極と活動電位の発生
(4) 活動電位の神経軸索における伝導
(5) 活動電位の伝導とシナプス伝達
3 神経の基本的構造と機能 [後藤純信]
(1) 神経組織の基本構造
(2) 神経系の構造
(3) 神経系の機能
(4) 髄膜,脳脊髄液,血液脳関門
4 中枢神経系(1) 大脳皮質 [原 貴敏]
(1) 大脳皮質
(2) 前頭葉,頭頂葉,側頭葉,後頭葉
(3) 運動皮質,感覚性皮質
(4) 連合野
5 中枢神経系(2) 大脳基底核 [山原直紀,吉倉延亮,下畑享良]
(1) 大脳基底核の基礎
(2) 大脳基底核の臨床
6 中枢神経系(3) 間脳,脳幹,小脳 [岡本秀彦]
(1) 間脳の構造と機能
(2) 脳幹の構造と機能
(3) 小脳の構造と機能
7 中枢神経系(4) 脊髄 [加藤真介]
(1) 脊髄の解剖と機能の概要
(2) 反射
(3) 高位別機能
8 脳神経系 [末廣栄一]
(1) 脳神経とは
(2) 第Ⅲ脳神経:動眼神経,第Ⅳ脳神経:滑車神経,第Ⅵ脳神経:外転神経
(3) 第Ⅴ脳神経:三叉神経
(4) 第Ⅶ脳神経:顔面神経
(5) 第Ⅷ脳神経:聴神経
(6) 第Ⅸ脳神経:舌咽神経,第Ⅹ脳神経:迷走神経
(7) 第Ⅺ脳神経:副神経
(8) 第Ⅻ脳神経:舌下神経
9 末梢神経 [平井利明]
(1) 末梢神経系と中枢神経系の区分
(2) 末梢神経系の構造と分類
(3) 末梢神経の評価と問題点
10 運動系 [角田 亘]
(1) 錐体路
(2) 反射
(3) 上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害
11 感覚系(1) 体性感覚 [細見晃一]
(1) 感覚の種類
(2) 表在感覚
(3) 意識される深部感覚
(4) 意識されない深部感覚
(5) 前庭感覚(平衡感覚)
12 感覚系(2) 嗅覚,視覚,味覚,聴覚 [新見昌央]
(1) 嗅覚
(2) 視覚
(3) 味覚
(4) 聴覚
13 自律神経系 [西田裕介]
(1) 自律神経の概要
(2) 自律神経の支配様式
(3) 自律神経の反射性調節
(4) 自律神経の伝達物質
(5) 自律神経と身体活動
(6) 自律神経と体温調整
(7) 代表的な自律神経系の評価
14 筋肉の構造と機能 [美津島 隆]
(1) 筋組織の種類と特性
(2) 骨格筋の構造
(3) 骨格筋の収縮のしくみ
(4) 神経筋接合部と情報伝達
(5) 運動単位と筋の収縮・弛緩
(6) 骨格筋の機能
(7) 筋のさまざまな病態
(8) 心筋
(9) 平滑筋
15 骨と骨関節の構造と機能 [䯨 賢一,齋藤貴徳]
(1) 骨の構造
(2) 骨組織の細胞と機能
(3) 骨組織の形成と修復
(4) 軟骨の構造と再生
(5) 関節の構造
16 運動生理学 [竹内真太,西田裕介]
(1) 運動時の酸素摂取応答
(2) 運動時の呼吸応答
(3) 運動時の循環応答
17 循環系(1) 心臓 [岡崎史子]
(1) 心臓のポンプ機能
(2) 心筋細胞の構造
(3) 心筋の興奮収縮連関と弛緩
(4) 心臓の電気活動
(5) 心筋細胞の電気活動とイオンの流れ
(6) 循環の神経体液性調節
18 循環系(2) 血管 [岡崎史子]
(1) 血管ネットワーク
(2) 全身の循環回路
(3) 血管の構造と興奮収縮連関
(4) 血管の収縮・弛緩の調節
(5) 臓器循環
(6) 微小循環
(7) リンパ管系
19 呼吸系(1) 呼吸調節 [神津 悠,權 寧博]
(1) 呼吸の調節
(2) 神経調節系
(3) 化学調節系
(4) 行動調節系
(5) 呼吸筋
20 呼吸系(2) 肺機能 [神津 悠,權 寧博]
(1) 呼吸の分類
(2) 肺と気管支の構造
(3) 換気とガス交換
21 血液成分 [中世古知昭]
(1) 血液の成分と機能
(2) 赤血球,白血球,血小板
(3) 造血のしくみ
22 血液凝固と線溶 [中世古知昭]
(1) 止血機構と血液凝固
(2) 線溶
23 炎症と免疫系 [田知本 寛]
(1) 自然免疫と獲得免疫
(2) 新生児の免疫
(3) アレルギー
(4) Ⅰ型アレルギー反応のメカニズム
24 泌尿器系の構造と機能 [寺脇博之]
(1) 泌尿器系の役割と進化
(2) 泌尿器系臓器の解剖と生理
25 消化,吸収,排泄 [井上和明]
(1) 消化管システムの概観
(2) 口腔,食道,胃
(3) 十二指腸
(4) 小腸
(5) 大腸
26 嚥下機能 [阿志賀大和]
(1) 嚥下の生理
27 内分泌系 [小澤一史]
(1) 分泌
(2) 各種内分泌器官とその分泌ホルモン
28 生殖器系 [小澤一史]
(1) 生殖器の発生,分化,発達
(2) 男性生殖器
(3) 男性ホルモンの合成と作用
(4) 女性生殖器
(5) 女性の性周期:卵巣周期と子宮(月経)周期
29 加齢に伴う変化(老化) [浦野友彦]
(1) 加齢と老化
(2) 加齢に伴う予備能力の低下(フレイル)
(3) 加齢に伴う身体的特徴
30 代謝・栄養 [野見山 崇]
(1) 代謝
(3) 体液調節 [寺脇博之]
(1) 体内水分量の調節
(2) 電解質の調節
(3) 細胞外液pHの調節
第 2 章 生理学的検査
1 血圧・脈拍 [牧田 茂]
(1) 血圧とは
(2) 血圧測定法
(3) 血圧の調節
(4) 心拍数の調節
(5) 一回拍出量の調節
(6) 運動時の心拍数の変化
2 心電図 [牧田 茂]
(1) 心電図とは
(2) 心電図記録法
3 心肺運動負荷試験(呼気ガス分析) [安 隆則]
(1) 心肺運動負荷試験(呼気ガス分析)とは
(2) 心肺運動負荷試験の実際
4 血液ガス分析 [東本有司]
(1) 血液ガス分析の目的と方法
(2) 血液ガス分析結果の解釈
5 スパイロメトリー [東本有司]
(1) スパイロメトリーの目的と方法
(2) スパイロメトリーの項目と結果の解釈
(3) スパイロメトリー以外の呼吸機能検査
6 神経伝導検査・筋電図 [今井富裕,廣瀬文吾]
(1) 神経伝導検査
(2) 針筋電図
(3) 表面筋電図
7 脳波 [赤松直樹]
(1) 脳波の基礎
(2) 成人の正常脳波
(3) 小児の脳波と発達に伴う脳波変化
8 嚥下造影・嚥下内視鏡 [阿志賀大和]
(1) 嚥下造影検査
(2) 嚥下内視鏡検査
9 体組成分析 [西山一成,西村行秀]
(1) 体組成分析
全文表示する
閉じる
養成校の専門基礎科目に対応! 基本的な知識から最新の研究知見に基づいたハイレベルな内容まで学べるテキスト
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の養成校の専門基礎科目に対応したテキストシリーズ。
学習内容と国家試験を結びつける[学習の要点],実習や臨床現場にリンクする[臨床に役立つアドバイス]など,「なぜそれを勉強するのか」「将来にどのようにつながるのか」をイメージしやすい知識を補足し,用語解説なども適宜追加。項目末の[まとめ]では,学習の理解度を確認するために簡単な問題を掲載。噛み砕いた表現と多数の図表で,評価・治療方法について視覚的にも理解しやすい紙面に加え,各見出しごとの[POINT]で,どこに重点を置いて学習すべきかが一目でわかる構成となっている。
本巻では,生理学の講義テキストとしてだけでなく実習にも対応できるよう,関連する検査・計測の章を設け,また臨床でどのような疾患と関連するかを本文やコラムで解説。中枢神経や運動器,循環器とともに,言語聴覚領域に関連が深い嚥下機能や栄養についても取り上げている。