2025年6月号 Vol.44 No.6

橈骨遠位端骨折の最前線−治療の極意を教えます−

関節外科 2025年6月号
定価 2,750円(税込) (本体2,500円+税)
  • B5判  116ページ  
  • 2025年5月19日刊行


introduction

 橈骨遠位端骨折は上肢骨折のなかで頻度の高い骨折であるが,治療方法の選択を誤ると疼痛や関節拘縮などの機能障害が高率に発生する。そのため,その治療方針の決定においては,正確な診断に基づいた適切な治療法の施行が必須である。
 本号では,まず本骨折を治療するうえで必ず知っておくべき臨床解剖について,坂なつみ先生にご執筆いただいた。また,治療法の第一選択となっている掌側ロッキングプレート固定法においては,合併症を回避し安定した手術成績を得るための“標準的”な掌側ロッキングプレート固定法の極意を澁谷純一郎先生に,掌側ロッキングプレートを用いた最小侵襲手術(MIS)の極意を沖田駿治先生に,背側ロッキングプレート固定法の極意を高橋芳徳先生に詳述していただいた。
 また,橈骨遠位端骨折に対する鏡視下整復法では,まず安部幸雄先生にご自身が行われている鏡視下整復法の基本的手術手技の極意を,鈴木大介先生には本骨折に合併する関節内軟部組織損傷に対する診断および治療の極意をお示しいただいた。
 一方,最近の大きなトピックスの一つである難治性骨折についても,掌側rim骨折症例,粉砕Smith骨折症例,高度軟部組織損傷例に対する治療の極意をそれぞれ西脇正夫先生,楢﨑慎二先生,佐藤直人先生にご執筆いただいた。
 さらに期せずして生じてしまった橈骨遠位端骨折後の変形癒合に対する矯正骨切り術では,コンピューターシミュレーションを用いた矯正骨切り術を村瀬 剛先生に,open wedge矯正骨切り術を依田拓也先生に,closed wedge矯正骨切り術を織田 崇先生に,各々の術式を行うにあたっての初期評価から最終手術に至るまでの詳細とその極意をご解説いただいた。
 本号の執筆者の先生方はいずれも数多くのご経験と豊かな見識を有するエキスパートである。今回はできる限り,ご自身がお持ちのコツやピットフォールといった治療上の極意を具体的に盛り込んでいただくようお願いした。本特集を熟読することにより,橈骨遠位端骨折の最前線を知り,かつ執筆者の先生方がお持ちの治療の極意が読者の先生方に伝授されることを祈念している。

岡山済生会総合病院整形外科
今谷潤也
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目次

■特集:橈骨遠位端骨折の最前線−治療の極意を教えます−  企画・編集:今谷潤也
橈骨遠位端骨折を手術的に治療するうえで必ず知っておくべき臨床解剖  坂 なつみ
橈骨遠位端骨折“標準的”掌側ロッキングプレート固定法  澁谷純一郎ほか
橈骨遠位端骨折 最小侵襲手術(MIS)としてのVLP固定法の極意  沖田駿治ほか
橈骨遠位端骨折 背側ロッキングプレート固定法の極意  高橋芳徳
橈骨遠位端骨折 鏡視下整復法の極意  安部幸雄
橈骨遠位端骨折 合併する関節内軟部組織損傷に対する極意  鈴木大介ほか
難治性橈骨遠位端骨折 掌側rim骨片に対する極意  西脇正夫
粉砕Smith骨折に対する治療の極意  楢﨑慎二ほか
難治性橈骨遠位端骨折−高度軟部組織損傷を伴う症例に対する極意−  佐藤直人ほか
コンピューターシミュレーションを用いた矯正骨切り術の初期評価から実際の手術まで(関節内変形治癒骨折を含む)  村瀬 剛ほか
橈骨遠位端骨折変形癒合に対する矯正骨切り術の極意  依田拓也
橈骨遠位端骨折変形癒合に対するclosed wedge矯正骨切り術  織田 崇ほか

●連載
・すっきりわかる 骨折の分類使い方講座(肩~肘関節編 第3回)
「上腕骨遠位部骨折(成人)に使われる骨折分類」  坂井健介

・人工膝関節 ~大切なのに誰も教えてくれない基本~(第8回)
「膝蓋骨置換 vs. 非置換:置換だけが正解ではない,だけど…」  格谷義徳

・おもしろ 医人 ヒストリー(第35回)
「線維性骨異形成の最初の発見者:AlbrightとMcCuneの功績」  小橋由紋子
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