作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト
義肢装具学
[Web動画付]
定価 6,160円(税込) (本体5,600円+税)
- B5判 340ページ オールカラー,イラスト200点,写真750点
- 2022年2月3日刊行
- ISBN978-4-7583-2052-8
電子版
序文
監修の序
今回,『作業療法学ゴールド・マスター・テキスト』シリーズは2010年の発刊から2回目の改訂を迎え,第3版出版の運びとなりました。
本テキストシリーズは「作業療法学概論」・「作業学]・「作業療法評価学」・「身体障害作業療法学」・「高次脳機能障害作業療法学」・「精神障害作業療法学」・「発達障害作業療法学」・「老年期作業療法学」・「地域作業療法学」・「日常生活活動学(ADL)」・「福祉用具学」の11巻に新しく「義肢装具学」を加え,全12巻となります。
改訂作業が始まった2020年は作業療法教育の変革の年でもありました。臨床実習の形態においては,従来の,学生が臨床実習指導者の下で対象者の評価から治療まで行うものから,学生が実習指導者の行う対象者の評価から治療までを傍らで見学し,模倣してみる,一部対象者で実施するという流れで,その場で実習指導者が学生にフィードバックするクリニカル・クラークシップの作業療法参加型臨床実習への転換,地域実習の追加という大きな変更がありました。
そこで執筆者の先生方には,教科書の内容が作業療法参加型臨床実習にどのように関連しているのか示していただき,一部ですが,動画も提供していただきました。また,2020年はコロナ禍により多くの学校が教育方法の変革を求められた年でもありました。対面授業を遠隔授業に切り替え,実習や実技科目が大きな影響を受けました。学外での臨床実習は模擬患者を用いた学内実習に切り替えたところも多かったかと思います。このような状況の中でアクティブ・ラーニングの重要性が再認識されたように思います。従来の,教室に学生を集めて講義し試験やレポートを課すスタイルから,学生が自宅でネット配信された講義動画を視聴し,その都度,課題レポートを提出し,教員が評価とコメントをつけて返却することが毎回繰り返されました。こう書くと何がアクティブ・ラーニングなのかと思われるかもしれませんが,学生が講義動画から課題を理解するために自分のペースに合わせて動画を繰り返し視て,理解したうえで調べ,課題を分析するということを学生自身が行う授業形態です。これを進めるために,教員は個々の学生と双方向の情報をやり取りする機会を増やした結果,個々の学生への指導量は増えましたが,学生の主体的な学びが伸びたように思われます。
eラーニングに関しては,文部科学省が2024年には小中高でデジタル教科書の配布を始めます。今回の遠隔授業の経験から,動画媒体がアクティブ・ラーニングにも役立つと考えます。作業療法学ゴールド・マスター・テキストシリーズも,時代の要請に応えられるよう変化させていきたいと考えています。
本シリーズをよりよいものにするためにも諸氏の忌憚ないご意見を聞かせていただければ幸いです。
2020年12月
文京学院大学
長﨑重信
-------------------------------------------
編集の序
本書は,『作業療法学 ゴールド・マスター・テキストシリーズ』における第3版の刊行に伴い新たに追加された巻である。シリーズ第3版のコンセプトは,2020年に改正された理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則との整合性や養成教育に存在する新たな教育ニーズに呼応することを目的にしている。作業療法の専門科目としての義肢装具学も,作業療法参加型臨床実習につながる養成教育施設における学びや医工連携を背景に発展し続ける新たな知識・技術に関する教育の必要性等に応えることが求められる中で登場する巻ということになる。
本巻の編集コンセプトは,前述のシリーズ全体の改訂コンセプトを踏まえつつ,義肢や装具がリハビリテーションやその先にある人々の暮らしにダイナミックな効果をもたらすものであるということを正しく理解できる内容にすることとした。そのために,可能な限り各専門領域の実践現場において活躍しておられるエキスパートに執筆を依頼し本書の完成にご協力頂いた。基本を押さえつつリアルな実践現場における最新の情報を盛り込むことで,作業療法参加型臨床実習に備える学習過程においても,具体的な疾患・障害像を踏まえながら専門知識と技術を理解することが叶えられるものと期待している。各項目の構成としては,義肢や装具を求める対象者に対し正しく適合できる知識や技術を養うために,臨床医学,作業療法評価,作業療法介入のポイントをバランスよく盛り込むことに留意し,事例紹介により作業療法の全体像の中での義肢・装具を用いる介入の位置づけや役割を理解できるよう工夫した。本書を手にした初学者の方々が作業療法における有力な「引き出し」の1つとして義肢や装具を用いた介入手段が存在することを理解し,明日の臨床実習や実践において対象者のニーズに応えて欲しいと期待する。
最後に,本書の作成にあたっては,画像資料や事例情報が欠かせず,対象者のみなさまに深いご理解と多大なるご協力をいただきました。みなさまのご貢献が明日のリハビリテーション,作業療法の発展につながることを確信し,この場を借りて深く感謝申し上げます。
2021年12月
日本福祉大学 山中武彦
中部労災病院 中村恵一
今回,『作業療法学ゴールド・マスター・テキスト』シリーズは2010年の発刊から2回目の改訂を迎え,第3版出版の運びとなりました。
本テキストシリーズは「作業療法学概論」・「作業学]・「作業療法評価学」・「身体障害作業療法学」・「高次脳機能障害作業療法学」・「精神障害作業療法学」・「発達障害作業療法学」・「老年期作業療法学」・「地域作業療法学」・「日常生活活動学(ADL)」・「福祉用具学」の11巻に新しく「義肢装具学」を加え,全12巻となります。
改訂作業が始まった2020年は作業療法教育の変革の年でもありました。臨床実習の形態においては,従来の,学生が臨床実習指導者の下で対象者の評価から治療まで行うものから,学生が実習指導者の行う対象者の評価から治療までを傍らで見学し,模倣してみる,一部対象者で実施するという流れで,その場で実習指導者が学生にフィードバックするクリニカル・クラークシップの作業療法参加型臨床実習への転換,地域実習の追加という大きな変更がありました。
そこで執筆者の先生方には,教科書の内容が作業療法参加型臨床実習にどのように関連しているのか示していただき,一部ですが,動画も提供していただきました。また,2020年はコロナ禍により多くの学校が教育方法の変革を求められた年でもありました。対面授業を遠隔授業に切り替え,実習や実技科目が大きな影響を受けました。学外での臨床実習は模擬患者を用いた学内実習に切り替えたところも多かったかと思います。このような状況の中でアクティブ・ラーニングの重要性が再認識されたように思います。従来の,教室に学生を集めて講義し試験やレポートを課すスタイルから,学生が自宅でネット配信された講義動画を視聴し,その都度,課題レポートを提出し,教員が評価とコメントをつけて返却することが毎回繰り返されました。こう書くと何がアクティブ・ラーニングなのかと思われるかもしれませんが,学生が講義動画から課題を理解するために自分のペースに合わせて動画を繰り返し視て,理解したうえで調べ,課題を分析するということを学生自身が行う授業形態です。これを進めるために,教員は個々の学生と双方向の情報をやり取りする機会を増やした結果,個々の学生への指導量は増えましたが,学生の主体的な学びが伸びたように思われます。
eラーニングに関しては,文部科学省が2024年には小中高でデジタル教科書の配布を始めます。今回の遠隔授業の経験から,動画媒体がアクティブ・ラーニングにも役立つと考えます。作業療法学ゴールド・マスター・テキストシリーズも,時代の要請に応えられるよう変化させていきたいと考えています。
本シリーズをよりよいものにするためにも諸氏の忌憚ないご意見を聞かせていただければ幸いです。
2020年12月
文京学院大学
長﨑重信
-------------------------------------------
編集の序
本書は,『作業療法学 ゴールド・マスター・テキストシリーズ』における第3版の刊行に伴い新たに追加された巻である。シリーズ第3版のコンセプトは,2020年に改正された理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則との整合性や養成教育に存在する新たな教育ニーズに呼応することを目的にしている。作業療法の専門科目としての義肢装具学も,作業療法参加型臨床実習につながる養成教育施設における学びや医工連携を背景に発展し続ける新たな知識・技術に関する教育の必要性等に応えることが求められる中で登場する巻ということになる。
本巻の編集コンセプトは,前述のシリーズ全体の改訂コンセプトを踏まえつつ,義肢や装具がリハビリテーションやその先にある人々の暮らしにダイナミックな効果をもたらすものであるということを正しく理解できる内容にすることとした。そのために,可能な限り各専門領域の実践現場において活躍しておられるエキスパートに執筆を依頼し本書の完成にご協力頂いた。基本を押さえつつリアルな実践現場における最新の情報を盛り込むことで,作業療法参加型臨床実習に備える学習過程においても,具体的な疾患・障害像を踏まえながら専門知識と技術を理解することが叶えられるものと期待している。各項目の構成としては,義肢や装具を求める対象者に対し正しく適合できる知識や技術を養うために,臨床医学,作業療法評価,作業療法介入のポイントをバランスよく盛り込むことに留意し,事例紹介により作業療法の全体像の中での義肢・装具を用いる介入の位置づけや役割を理解できるよう工夫した。本書を手にした初学者の方々が作業療法における有力な「引き出し」の1つとして義肢や装具を用いた介入手段が存在することを理解し,明日の臨床実習や実践において対象者のニーズに応えて欲しいと期待する。
最後に,本書の作成にあたっては,画像資料や事例情報が欠かせず,対象者のみなさまに深いご理解と多大なるご協力をいただきました。みなさまのご貢献が明日のリハビリテーション,作業療法の発展につながることを確信し,この場を借りて深く感謝申し上げます。
2021年12月
日本福祉大学 山中武彦
中部労災病院 中村恵一
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目次
0 Introduction
1 リハビリテーションにおける義肢装具の位置づけと役割 [山中武彦]
① 作業療法における義肢学および装具学の学び
② 義肢と装具の共通点・相違点と作業療法
1 義肢
1 義肢総論①義手の歴史 [中村恵一]
① 義手の歴史
② 義足の歴史
2 義肢総論②義手総論 [中村恵一]
① リハビリテーションの流れ
② 義手の種類
③ 義手の部品構成
④ 公的支給制度
3 義肢総論③義足総論 [原田康隆]
① 下肢切断の原因
② 下肢の切断部位による分類
③ 断端管理
④ 義足の分類
⑤ 公的支給制度
4 義肢総論④最近の練習用仮義肢の傾向・療養費関連 [林 満]
① 練習用仮義手
② 練習用仮義足
③ 練習用仮義肢修理の保険適用基準
④ 労働災害練習用仮義肢の豆知識
5 義手を学ぶうえで必要な医学的知識①基礎医学 [中村恵一]
① 上肢の解剖と運動
② 上肢切断
③ その他
6 義肢を学ぶうえで必要な医学的知識②臨床医学 [桂 理]
① 切断・離断術
② 切断術後の断端管理
③ 幻肢(幻肢痛)
7 前腕切断と義手 [中村恵一]
① 義手の役割
② 評価
③ 能動義手(体内力源型)
④ 筋電義手(体外力源型)
8 上腕切断と義手 [中村恵一]
① 能動義手
② 筋電義手
9 その他の上肢切断と義手 [中村恵一]
① 肩義手
② 両側義手
③ 小児義手(先天性欠損児)
10 義手のチェックアウト [中村恵一]
① チェックアウトとは
② チェックアウトの目的
③ 前腕義手のチェックアウト
④ 上腕義手(肩義手も含む)のチェックアウト
⑤ 模擬用義手
11 下腿義足 [原田康隆]
① はじめに
② 下腿切断における評価
③ 下腿義足(仮義足)の処方
④ 下腿切断者の訓練
12 大腿義足 [原田康隆]
① はじめに
② 大腿切断における評価
③ 大腿義足(仮義足)の処方
④ 大腿切断者の訓練
13 下肢切断に対する作業療法 [千賀 将]
① 下肢切断と作業療法
② 下肢切断者に対する作業療法評価
③ 下肢切断者に対する作業療法介入
Case Study Answer
2 装具
1 装具総論 [山中武彦]
① 装具に関する基礎知識
② 上肢装具
③ 下肢装具
④ 体幹装具
2 装具の作製 [山中武彦]
① 作製の基礎知識
② 装具の作製の流れ
③ スプリント製作実習
3 疾患・障害別装具:脳卒中片麻痺(上肢,手指) [野間知一]
① 脳卒中片麻痺の概要
② 症状に応じた装具療法
③ 事例紹介
4 疾患・障害別装具:脳卒中片麻痺(下肢) [宮良広大]
① 脳卒中片麻痺の障害構造
② AFOの検討に必要な各評価項目
③ AFO介入の基本的な考え方
④ 脳血管疾患リハビリテーションにおける運動量増加機器加算
5 疾患・障害別装具:脳性麻痺 [小池伸一]
① 脳性麻痺の概要
② 脳性麻痺の装具の検討における作業療法評価
③ 脳性麻痺の装具療法の目的と位置づけ
④ 脳性麻痺の装具の種類と麻痺タイプ・麻痺分布別介入
6 疾患・障害別装具:手外科疾患 [桂 理]
① 手外科疾患における装具作製の目的
② 腱損傷に対する装具療法
③ 骨折に対する装具療法
④ 末梢神経損傷に対する装具の作製
⑤ おわりに
7 疾患・障害別装具:頸髄損傷 完全麻痺 [千賀 将]
① 頸髄損傷とは
② 装具の検討に必要な作業療法評価
③ 頸髄損傷完全麻痺に対する装具療法
8 疾患・障害別装具:頸髄損傷 不全麻痺 [山中武彦]
① 頸髄損傷不全麻痺とは
② 装具の検討に必要な作業療法評価
③ 頸髄損傷不全麻痺に対する装具療法
9 疾患・障害別装具:関節リウマチ [林 正春]
① 関節リウマチ(RA)の治療環境
② RAと変形
③ RAにおける装具療法
④ スプリント作製のための準備と環境づくり
⑤ スプリント作製の実践
⑥ ADL・趣味活動やQOLに関するスプリント活用法
⑦ 就労・復職に関するスプリント活用法
10 疾患・障害別装具:神経難病(神経・筋疾患) [山中武彦]
① 神経難病(神経・筋疾患)とは
② 神経難病(神経・筋疾患)に対する装具介入の概要
③ 装具の検討に必要な作業療法評価
④ 装具による介入
11 疾患・障害別装具:熱傷とスプリント療法 [杉山智久, 水谷沙良]
① 熱傷の概要
② 熱傷の範囲と深さ
③ 熱傷病期と治療
④ 情報収集と評価
⑤ 病期と介入・スプリント療法
12 トピック:ロボットリハビリテーション [野間知一]
① はじめに
② 上肢ロボット療法のICFにおける位置づけ
③ 上肢ロボット療法の機械的構造上の分類
④ 事例提示(上肢ロボット療法)
Case Study Answer
1 リハビリテーションにおける義肢装具の位置づけと役割 [山中武彦]
① 作業療法における義肢学および装具学の学び
② 義肢と装具の共通点・相違点と作業療法
1 義肢
1 義肢総論①義手の歴史 [中村恵一]
① 義手の歴史
② 義足の歴史
2 義肢総論②義手総論 [中村恵一]
① リハビリテーションの流れ
② 義手の種類
③ 義手の部品構成
④ 公的支給制度
3 義肢総論③義足総論 [原田康隆]
① 下肢切断の原因
② 下肢の切断部位による分類
③ 断端管理
④ 義足の分類
⑤ 公的支給制度
4 義肢総論④最近の練習用仮義肢の傾向・療養費関連 [林 満]
① 練習用仮義手
② 練習用仮義足
③ 練習用仮義肢修理の保険適用基準
④ 労働災害練習用仮義肢の豆知識
5 義手を学ぶうえで必要な医学的知識①基礎医学 [中村恵一]
① 上肢の解剖と運動
② 上肢切断
③ その他
6 義肢を学ぶうえで必要な医学的知識②臨床医学 [桂 理]
① 切断・離断術
② 切断術後の断端管理
③ 幻肢(幻肢痛)
7 前腕切断と義手 [中村恵一]
① 義手の役割
② 評価
③ 能動義手(体内力源型)
④ 筋電義手(体外力源型)
8 上腕切断と義手 [中村恵一]
① 能動義手
② 筋電義手
9 その他の上肢切断と義手 [中村恵一]
① 肩義手
② 両側義手
③ 小児義手(先天性欠損児)
10 義手のチェックアウト [中村恵一]
① チェックアウトとは
② チェックアウトの目的
③ 前腕義手のチェックアウト
④ 上腕義手(肩義手も含む)のチェックアウト
⑤ 模擬用義手
11 下腿義足 [原田康隆]
① はじめに
② 下腿切断における評価
③ 下腿義足(仮義足)の処方
④ 下腿切断者の訓練
12 大腿義足 [原田康隆]
① はじめに
② 大腿切断における評価
③ 大腿義足(仮義足)の処方
④ 大腿切断者の訓練
13 下肢切断に対する作業療法 [千賀 将]
① 下肢切断と作業療法
② 下肢切断者に対する作業療法評価
③ 下肢切断者に対する作業療法介入
Case Study Answer
2 装具
1 装具総論 [山中武彦]
① 装具に関する基礎知識
② 上肢装具
③ 下肢装具
④ 体幹装具
2 装具の作製 [山中武彦]
① 作製の基礎知識
② 装具の作製の流れ
③ スプリント製作実習
3 疾患・障害別装具:脳卒中片麻痺(上肢,手指) [野間知一]
① 脳卒中片麻痺の概要
② 症状に応じた装具療法
③ 事例紹介
4 疾患・障害別装具:脳卒中片麻痺(下肢) [宮良広大]
① 脳卒中片麻痺の障害構造
② AFOの検討に必要な各評価項目
③ AFO介入の基本的な考え方
④ 脳血管疾患リハビリテーションにおける運動量増加機器加算
5 疾患・障害別装具:脳性麻痺 [小池伸一]
① 脳性麻痺の概要
② 脳性麻痺の装具の検討における作業療法評価
③ 脳性麻痺の装具療法の目的と位置づけ
④ 脳性麻痺の装具の種類と麻痺タイプ・麻痺分布別介入
6 疾患・障害別装具:手外科疾患 [桂 理]
① 手外科疾患における装具作製の目的
② 腱損傷に対する装具療法
③ 骨折に対する装具療法
④ 末梢神経損傷に対する装具の作製
⑤ おわりに
7 疾患・障害別装具:頸髄損傷 完全麻痺 [千賀 将]
① 頸髄損傷とは
② 装具の検討に必要な作業療法評価
③ 頸髄損傷完全麻痺に対する装具療法
8 疾患・障害別装具:頸髄損傷 不全麻痺 [山中武彦]
① 頸髄損傷不全麻痺とは
② 装具の検討に必要な作業療法評価
③ 頸髄損傷不全麻痺に対する装具療法
9 疾患・障害別装具:関節リウマチ [林 正春]
① 関節リウマチ(RA)の治療環境
② RAと変形
③ RAにおける装具療法
④ スプリント作製のための準備と環境づくり
⑤ スプリント作製の実践
⑥ ADL・趣味活動やQOLに関するスプリント活用法
⑦ 就労・復職に関するスプリント活用法
10 疾患・障害別装具:神経難病(神経・筋疾患) [山中武彦]
① 神経難病(神経・筋疾患)とは
② 神経難病(神経・筋疾患)に対する装具介入の概要
③ 装具の検討に必要な作業療法評価
④ 装具による介入
11 疾患・障害別装具:熱傷とスプリント療法 [杉山智久, 水谷沙良]
① 熱傷の概要
② 熱傷の範囲と深さ
③ 熱傷病期と治療
④ 情報収集と評価
⑤ 病期と介入・スプリント療法
12 トピック:ロボットリハビリテーション [野間知一]
① はじめに
② 上肢ロボット療法のICFにおける位置づけ
③ 上肢ロボット療法の機械的構造上の分類
④ 事例提示(上肢ロボット療法)
Case Study Answer
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大好評テキストシリーズに待望の『義肢装具学』追加刊行。オールカラー紙面に加え、ストリーミング動画も充実!
作業療法学専門分野の講義用テキスト・シリーズが5年ぶりの改訂にあたって新規に『義肢装具学』を追加。
これからの学生に役立つ内容を意識し,能動学習の手助けとなる課題の提示,新しい実習形式である「作業療法参加型臨床実習」への対策となるような解説を追加し,また国家試験対策を充実させ,さらにストリーミング動画も追加した。
OTが主としてかかわる「上肢切断,上肢運動障害」にボリュームを割き,さらにこれまで学生が理解しづらかった「義手のチェックアウト(適合検査)およびチェックアウトから介入までの流れ」をわかりやすく解説。
装具の章では,脳卒中から熱傷まで幅広い事例を取り上げ,近年発展の目覚ましいニューロリハビリテーションについてもトピックスとして掲載。