画像診断の勘ドコロNEO

消化器 画像診断の勘ドコロNEO

消化器 画像診断の勘ドコロNEO

■編集 松本 俊郎

定価 7,480円(税込) (本体6,800円+税)
  • B5変型判  308ページ  2色(一部カラー),写真700点
  • 2021年7月15日刊行
  • ISBN978-4-7583-1618-7

大人気「新 画像診断の勘ドコロ」シリーズの”腹部”から, 消化器分野が独立! 『技術編』『各論編』の二章立てとなり, 疾患毎の項目立てでモダリティの有効性が一目でわかる!

「勘ドコロNEO」シリーズ第6弾は,前シリーズ「新 腹部画像診断の勘ドコロ」から消化器分野が独立!
『技術編』『各論編』の二章立てとなり, 疾患毎の項目立てでモダリティの有効性が一目でわかる!


序文

編集の序

 本書シリーズの第2版となる『新腹部画像診断の勘ドコロ』が2014年に発刊されてから,すでに7年が経過した。前回は兼松雅之先生が編集され,消化器・泌尿生殖器領域を含む広範な腹部領域を充実した内容で400頁に及ぶテキストとしてまとめられた。今回は消化器と泌尿生殖器領域を切り離し,新たに『消化器画像診断の勘ドコロNEO』として発刊することとなり,前回の勘ドコロシリーズを監修された高橋雅士先生から編集のお誘いを頂いた。本書のコンセプトとしては,日常の画像診断に携わる放射線診断医に対し,実践で役立つ構成を目指したが,最終的に指導医レベルの先生方の知識の確認や,診療放射線技師の方々にも撮影時に役立つ内容が多く網羅されたものと自負する。
 私事ではあるが,昨年2月に34年間勤務した地方の大学病院を離れ,救急医療を中心とする地域中核病院で働くこととなった。それまで大学病院の性格上,common diseasesの急性腹症に遭遇する頻度はさほど多くなかったが,地域中核病院では如何に幅広い消化器領域の疾患が対象となり,なかには外科的治療の適応となるか否かの緊急判断を画像診断に委ねられる状況が多いか,を実感した。このような背景を基に,前版で各臓器別に「撮像の考え方と診断のおさえどころ」の項に含まれていた症例を,今回は短時間で参考症例をチェックできるように見開き2~4ページの見やすい形式に統一した。最近いろんな画像診断のテキストで同様な構成を見かけるが,多忙な日常読影の現場では症例集形式が診断のポイントを早急に把握できるものと判断し,あえてこのような形式を採用させて頂いた。ただし,本書のセールスポイントである「ここが勘ドコロ」は全項目・症例に記しているので,必ず一読してもらいたい。また,今回は気軽に携帯できる書であることも念頭に置き,300頁前後を目標に総論の見直しと症例の選択を行った。したがって,「調べてみたが,該当する症例が含まれていなかった」と,がっかりされる読者の方もおられるかもしれないが,その点はご容赦頂きたい。
 コロナ禍で大変慌ただしいなか,執筆を快く受諾して頂き,そして本書の主旨に沿って素晴らしい文章と洗練された画像を提供してくださった先生方に,この場を借りて厚くお礼を申し上げたい。また,企画の段階から最終校正に至るまで,粘り強くサポートして頂いたメジカルビュー社編集部のスタッフにも併せて感謝の意を表したい。『消化器画像診断の勘ドコロNEO』として新たに生まれ変わった本書が,読者の皆様方の“座右の書”となることを切に願う次第である。

2021年5月
松本俊郎2021/07/05
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目次

I  技術編
 最低限知っておきたい技術学 腹部CT [三好利治]
 最低限知っておきたい技術学 腹部MRI [的場将平]
 最低限知っておきたい技術学 腹部MRIの新技術 [梶田公博]

II 各論編
 総説
  肝・脾CT撮像の考え方とおさえどころ [大西裕満,村上卓道]
  肝・脾MRI撮像の考え方とおさえどころ [五島 聡]
  胆・膵CT撮像の考え方とおさえどころ [内田政史]
  胆・膵MRI撮像の考え方とおさえどころ [井上 大,小坂一斗]
  消化管CT撮像の考え方とおさえどころ [富松英人,藤本敬太,松尾政之]
  消化管CT colonographyの考え方とおさえどころ [三宅基隆]
 肝・脾
  肝細胞癌 [大西裕満,村上卓道]
  転移性肝癌 [大西裕満,村上卓道]
  肝内胆管癌 [大西裕満,村上卓道]
  細胆管細胞癌 [松原崇史]
  肝細胞腺腫 [大西裕満,村上卓道]
  海綿状血管腫 [大西裕満,村上卓道]
  肝粘液性嚢胞性腫瘍(MCN) [小坂一斗,小林 聡]
  Multicystic biliary hamartoma [松原崇史]
  肝血管筋脂肪腫(AML) 五十嵐紗耶,小坂一斗,小林 聡]
  肝悪性リンパ腫 [小坂一斗,小林 聡]
  偽リンパ腫 [小坂一斗,小林 聡]
  肝血管肉腫 [松本俊郎,中山朋子,髙木 一]
  限局性結節性過形成(FNH) [五十嵐紗耶,小坂一斗,小林 聡]
  結節性再生性過形成(NRH) [五十嵐紗耶,小坂一斗,小林 聡]
  Multiacina irrhoti odule −肝硬変に発生する過形成結節− [五十嵐紗耶,小坂一斗,小林 聡]
  類洞閉塞症候群(SOS) [五十嵐紗耶,小坂一斗,小林 聡]
  肝嚢胞 [松原崇史]
  胆管周囲嚢胞 [松原崇史]
  肝膿瘍 [五島 聡]
  肝サルコイドーシス [松本俊郎,井手里美,小松栄二]
  急性肝炎 [五島 聡]
  肝硬変症 [五島 聡]
  脂肪肝(NASHを含む) [五島 聡]
  ヘモジデローシス(ヘモクロマトーシス) [五島 聡]
  肝間葉系過誤腫 [清永麻紀,佐分利彰子,松本俊郎]
  肝芽腫 [清永麻紀,松本俊郎]
  肝未分化肉腫 [清永麻紀,髙木 一,松本俊郎]
  脾過誤腫 [深松史聡,藤永康成]
  脾血管腫 [深松史聡,藤永康成]
  脾SANT [高司 亮,佐藤晴佳,宇都宮 徹]
  脾炎症性偽腫瘍 [林 秀行,安倍邦子]
  転移性脾腫瘍 [岡島幸紀,藤永康成]
  脾悪性リンパ腫 [鈴木健史,藤永康成]
  脾類表皮嚢胞 [林 秀行,安倍邦子]
  Gamna‒Gandy結節 [岡島幸紀,藤永康成]
 胆・膵
  胆石 [内田政史]
  急性胆嚢炎 [近末智雅,内田政史]
  胆嚢捻転症 [溝口圭輔,内田政史]
  黄色肉芽腫性胆嚢炎 [⻆ 明子,内田政史]
  胆嚢腺筋腫症 [椿 史裕,内田政史]
  胆嚢癌 [久原麻子,内田政史]
  急性胆管炎 [戸島史仁]
  総胆管結石 [戸島史仁]
  原発性硬化性胆管炎・IgG4関連硬化性胆管炎 [井上 大]
  肝外胆管癌 [松原崇史]
  胆管内乳頭状腫瘍(IPNB) [松原崇史]
  膵・胆管合流異常 [中村信一]
  輪状膵 [中村信一]
  膵管癒合不全 [高司 亮,松本俊郎]
  急性膵炎 [中村信一]
  自己免疫性膵炎 [山田康成,髙木 一,本村充輝]
  Groove膵炎 [山田康成,髙木 一,本村充輝]
  膵周囲結核性リンパ節炎 [山田康成,髙木 一,本村充輝]
  通常型膵癌(IDC) [福倉良彦]
  膵神経内分泌腫瘍(NENs) [福倉良彦]
  膵腺房細胞癌(ACC) [福倉良彦]
  転移性膵腫瘍 [福倉良彦]
  膵悪性リンパ腫 [山田康成,髙木 一,本村充輝]
  膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMNs) [福倉良彦]
  膵粘液性嚢胞腫瘍 [松本俊郎,山田康成,高司 亮]
  膵漿液性嚢胞腫瘍 [松本俊郎,山田康成,高司 亮]
  膵充実性偽乳頭状腫瘍(SPN) [福倉良彦]
  膵リンパ上皮性嚢胞 [松本俊郎,山田康成,高司 亮]
  膵内副脾の類上皮嚢胞 [松本俊郎,山田康成,高司 亮]
 消化管・その他
  胃癌 [富松英人,藤本敬太,松尾政之]
  消化管間質腫瘍(GIST) [富松英人,藤本敬太,松尾政之]
  十二指腸潰瘍(穿孔例) [高司 亮]
  Vater乳頭腫瘍 [高司 亮]
  食餌性イレウス [嘉陽安美子,又吉 隆]
  腹腔内バンドによる絞扼性イレウス [本郷哲央]
  非閉塞性腸管虚血(NOMI) [前原純樹,石神康生]
  腸管気腫症 [髙尾誠一朗,石神康生]
  腸重積 [嘉陽安美子,又吉 隆]
  小腸異所性膵 [松本俊郎,首藤利英子]
  小腸悪性リンパ腫 [高司 亮]
  腸捻転 [和田憲明,石神康生]
  大腸癌 [藤本敬太,富松英人,松尾政之]
  潰瘍性大腸炎 [藤本敬太,富松英人,松尾政之]
  Crohn病 [藤本敬太,富松英人,松尾政之]
  感染性腸炎(O‒157,大腸アメーバ症など) [藤本敬太,富松英人,松尾政之]
  偽膜性腸炎 [藤本敬太,富松英人,松尾政之]
  虚血性大腸炎 [又吉 隆]
  大腸憩室炎 [三宅基隆]
  虫垂炎 [又吉 隆]
  虫垂粘液瘤 [又吉 隆]
  内ヘルニア [本郷哲央]
  外ヘルニア(鼡径ヘルニア,大腿ヘルニア,閉鎖孔ヘルニアなど) [高司 亮]
  腸間膜腫瘍 [高司 亮]
  腹膜悪性中皮腫 [林 秀行,安倍邦子]
  大網孤立性線維性腫瘍 [林 秀行,安倍邦子]
  腹膜線維形成性小円形細胞性腫瘍 [林 秀行,安倍邦子]
  結核性腹膜炎 [林 秀行]
  硬化性腸間膜脂肪織炎 [本郷哲央]
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