脊椎脊髄外科サージカル・テクニック
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定価 16,500円(税込) (本体15,000円+税)
- B5判 320ページ オールカラー,イラスト216点,写真334点
- 2012年8月3日刊行
- ISBN978-4-7583-1188-5
序文
前回2009年に,『脊椎脊髄疾患 診断と治療ガイド』という書籍を出版させて頂き好評を得たので,今回はその第二弾として『脊椎脊髄外科サージカル・テクニック』を発表させて頂きます。
前回にも述べましたが,日本においては,高齢化と共に,脊椎脊髄疾患数はうなぎ登りに増え続け,脳神経外科でもない,整形外科でもない脊椎脊髄外科の専門医の需要が高まっています。
それに反して,専門医が脊椎脊髄疾患の病態を基本からみっちり学べる医療施設が少なく,外来診察で,自学自習するには難しい一面があります。
診察は何とかできても,診断が出来ない。この病態にはこの治療との判断ができない。
手術適応があるかどうか判断が出来ず,むやみやたらに手術をする。・・・
これは,ゆゆしき問題であります。
そんな医師の診断の手助けとなるテキストを,前回お手伝い頂いた3人の先生である
医仁会武田総合病院脳神経外科 川西昌浩先生
国際医療福祉大学三田病院脳神経外科 朝本俊司先生
獨協医科大学脳神経外科 川本俊樹先生
と再びタッグを組み,より分かりやすい親切丁寧なガイドブックを作りました。
前著出版後,多くの先生から「続編を出版して欲しい」また「続編に投稿させて欲しい」と嬉しいお言葉を頂きました。そのお言葉を真摯に受け止め,期待に添えるよう努力しましたが,本書を基本的手術法,つまり“脊椎脊髄外科医のための入門書”というコンセプトで作成するにあたり,若手指導医に日々の体験談をそのまま書いて頂くのが最善であると四人の意見が一致しました。
従いまして今回は,執筆の先生方を日本脊髄外科学会の若手指導医の先生に限定し,また脊椎脊髄外科の基本的な手術のついての考察が9割以上となっております。希少な疾患は他の文献に委ねる事とし,脊椎脊髄外科医がその基本的な病態やその治療法を自ら学べるテキストに仕上げております。
我々,出版サイドの意向をご理解の上,ご了承頂けたらこの上ない喜びであります。
この書が,全国の脊椎脊髄外科医の座右の書となり,診察,診断の手助けとなれますように心から願っております。
2012年7月
今栄信治
前回にも述べましたが,日本においては,高齢化と共に,脊椎脊髄疾患数はうなぎ登りに増え続け,脳神経外科でもない,整形外科でもない脊椎脊髄外科の専門医の需要が高まっています。
それに反して,専門医が脊椎脊髄疾患の病態を基本からみっちり学べる医療施設が少なく,外来診察で,自学自習するには難しい一面があります。
診察は何とかできても,診断が出来ない。この病態にはこの治療との判断ができない。
手術適応があるかどうか判断が出来ず,むやみやたらに手術をする。・・・
これは,ゆゆしき問題であります。
そんな医師の診断の手助けとなるテキストを,前回お手伝い頂いた3人の先生である
医仁会武田総合病院脳神経外科 川西昌浩先生
国際医療福祉大学三田病院脳神経外科 朝本俊司先生
獨協医科大学脳神経外科 川本俊樹先生
と再びタッグを組み,より分かりやすい親切丁寧なガイドブックを作りました。
前著出版後,多くの先生から「続編を出版して欲しい」また「続編に投稿させて欲しい」と嬉しいお言葉を頂きました。そのお言葉を真摯に受け止め,期待に添えるよう努力しましたが,本書を基本的手術法,つまり“脊椎脊髄外科医のための入門書”というコンセプトで作成するにあたり,若手指導医に日々の体験談をそのまま書いて頂くのが最善であると四人の意見が一致しました。
従いまして今回は,執筆の先生方を日本脊髄外科学会の若手指導医の先生に限定し,また脊椎脊髄外科の基本的な手術のついての考察が9割以上となっております。希少な疾患は他の文献に委ねる事とし,脊椎脊髄外科医がその基本的な病態やその治療法を自ら学べるテキストに仕上げております。
我々,出版サイドの意向をご理解の上,ご了承頂けたらこの上ない喜びであります。
この書が,全国の脊椎脊髄外科医の座右の書となり,診察,診断の手助けとなれますように心から願っております。
2012年7月
今栄信治
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目次
I.頚椎前方手術
頚椎前方アプローチの概要 湯口貴導
頚椎前方固定術
自家骨 西川 節
cage, box cage 菅原 卓
mesh cage 内門久明
セラミックスペーサー 今栄信治
プレート 岩月幸一
経椎体除圧術 原 政人
OPLL 矢野俊介
Ⅱ 頚椎後方手術
頚椎後方アプローチの概要 川本俊樹
椎弓形成術
両開き 村田英俊
片開き、片側進入 水野正喜
頚椎椎間孔拡大術(椎間板ヘルニア後方摘出術) 関 俊隆
頚椎後方固定術(外側塊スクリュー固定) 下川宣幸
Ⅲ 頭蓋頚椎後方手術
後頭骨-頚椎固定 内門久明
C1-2固定 髙見俊宏
Ⅳ 胸腰椎後方手術
腰椎椎間板ヘルニア髄核摘出術
Love法 今栄信治
外側型ヘルニア 佐々木 学
再発椎間板ヘルニア 高橋敏行
椎弓切除術
棘突起縦割法 川本俊樹
片側進入法 岩月幸一
胸椎OYL 井上辰志
胸腰椎固定術
PLIF 乾 敏彦
TLIF 川西昌浩
ペディクルスクリュー刺入法
open 乾 敏彦
経皮的刺入法 井上辰志
圧迫骨折に対する椎体形成術 川西昌浩
Ⅴ 末梢神経
手根管症候群 朝本俊司
Ⅵ 採骨
移植骨採取法:腸骨 朝本俊司
頚椎前方アプローチの概要 湯口貴導
頚椎前方固定術
自家骨 西川 節
cage, box cage 菅原 卓
mesh cage 内門久明
セラミックスペーサー 今栄信治
プレート 岩月幸一
経椎体除圧術 原 政人
OPLL 矢野俊介
Ⅱ 頚椎後方手術
頚椎後方アプローチの概要 川本俊樹
椎弓形成術
両開き 村田英俊
片開き、片側進入 水野正喜
頚椎椎間孔拡大術(椎間板ヘルニア後方摘出術) 関 俊隆
頚椎後方固定術(外側塊スクリュー固定) 下川宣幸
Ⅲ 頭蓋頚椎後方手術
後頭骨-頚椎固定 内門久明
C1-2固定 髙見俊宏
Ⅳ 胸腰椎後方手術
腰椎椎間板ヘルニア髄核摘出術
Love法 今栄信治
外側型ヘルニア 佐々木 学
再発椎間板ヘルニア 高橋敏行
椎弓切除術
棘突起縦割法 川本俊樹
片側進入法 岩月幸一
胸椎OYL 井上辰志
胸腰椎固定術
PLIF 乾 敏彦
TLIF 川西昌浩
ペディクルスクリュー刺入法
open 乾 敏彦
経皮的刺入法 井上辰志
圧迫骨折に対する椎体形成術 川西昌浩
Ⅴ 末梢神経
手根管症候群 朝本俊司
Ⅵ 採骨
移植骨採取法:腸骨 朝本俊司
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脊椎脊髄外科手術の実際を術中写真とイラストでわかりやすく解説した実践書
わが国でも脳神経外科医が脊椎・脊髄疾患を扱うようになって久しい。脳神経外科における手術の特徴は何と言ってもmicro-surgical techniqueを用いた低侵襲手術(MIS)であり,機械器具の進歩に伴いその手技自体も大きく変遷してきた。本書では,MISを強調しつつ,かつさまざまな術式があるなかで代表的術式を取り上げ,その適応と手技を詳述する。脳神経外科医の得意とするmicro-surgical techniqueをふんだんに生かした脊椎脊髄外科手術の実際を,術中写真とイラストでわかりやすく解説した書籍である。