神経外傷 診療ガイドブック
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定価 10,450円(税込) (本体9,500円+税)
- B5変型判 252ページ 2色(一部カラー),写真182点
- 2017年3月24日刊行
- ISBN978-4-7583-1560-9
在庫僅少です。
電子版
序文
序
この度,メジカルビュー社から “神経外傷” に関する診療ガイドブックを発刊することになりました。平成25年2月に上梓され好評を博した 『小児脳神経外科 診療ガイドブック』 の第2弾という事になります。
神経外傷は,常に古くて新しいテーマです。最近では,脳神経外科領域の中でも重症頭部外傷の発生,その緊急手術は減少傾向にあり,治療技術や検査法などでかつてのCTやMRIのような目を見張るようなイノベーションは見当たりません。重症頭部外傷に対する脳低温療法も否定されてしまいました。しかし,頭部外傷例の病院前(救急隊員や救急救命士)および初期診療手順(外傷患者を診察する機会のあるすべての臨床医)の標準化,脳震盪とその後の現場復帰基準,同じく中〜長期的な慢性外傷性脳症の実態と予防,新しい抗てんかん薬の効果や “脳脊髄液漏出症”の本態と治療法など,まだまだ解明すべき問題も数多く残されています。そして,日常的に救急電話相談(#7119)や救急外来診療で強く感じることは,乳幼児〜小児,元気な高齢者で軽症の神経外傷が相変わらず数多く発生していることと,今後,少子高齢化が一層進行する日本において,その重要性が低下するという事はあり得ないと言う事実です。さらに4年後に迫った2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて,スポーツにいそしむ若年者や障害者の練習や試合中の神経外傷の管理の重要性が広く認識され始めていることもまた事実なのです。
今回の企画では,現状で本邦のトップランナーとして一目置かれている先生方に,今日からの臨床に早速役立ち,これからの神経外傷に大いに興味がわくような “Cool ” な執筆をお願いしております。日本神経外傷学会が中心に進めてきたガイドライン改訂やレジストリー(JNTDB)制度による業績をご披露いただくとともに,脳神経外科医として外してはならない標準的な軽症〜緊急手術を要する重症の神経外傷の診断・治療・管理に最新の話題を盛り込んでいただきました。さらに,脳神経外科医にとっても重大な役割を担う脳死移植,事故調などで注目を浴びている死因究明についても取り上げ,脳神経外科専門医にとって必須の内容を幅広く網羅しております。と言うことは,ここだけの話,脳神経外科専門医をめざす脳神経外科医の試験対策だけでなく,救命救急センターや二次救急医療機関で日々神経外傷患者の診療に当たっている若手の外科系医師
にとっても,同僚の知らない新しい神経外傷の最新の知見が手にはいるということになるのです。
期待してください。
2017年3月吉日
三宅康史
帝京大学医学部救急学講座教授
帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長
この度,メジカルビュー社から “神経外傷” に関する診療ガイドブックを発刊することになりました。平成25年2月に上梓され好評を博した 『小児脳神経外科 診療ガイドブック』 の第2弾という事になります。
神経外傷は,常に古くて新しいテーマです。最近では,脳神経外科領域の中でも重症頭部外傷の発生,その緊急手術は減少傾向にあり,治療技術や検査法などでかつてのCTやMRIのような目を見張るようなイノベーションは見当たりません。重症頭部外傷に対する脳低温療法も否定されてしまいました。しかし,頭部外傷例の病院前(救急隊員や救急救命士)および初期診療手順(外傷患者を診察する機会のあるすべての臨床医)の標準化,脳震盪とその後の現場復帰基準,同じく中〜長期的な慢性外傷性脳症の実態と予防,新しい抗てんかん薬の効果や “脳脊髄液漏出症”の本態と治療法など,まだまだ解明すべき問題も数多く残されています。そして,日常的に救急電話相談(#7119)や救急外来診療で強く感じることは,乳幼児〜小児,元気な高齢者で軽症の神経外傷が相変わらず数多く発生していることと,今後,少子高齢化が一層進行する日本において,その重要性が低下するという事はあり得ないと言う事実です。さらに4年後に迫った2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて,スポーツにいそしむ若年者や障害者の練習や試合中の神経外傷の管理の重要性が広く認識され始めていることもまた事実なのです。
今回の企画では,現状で本邦のトップランナーとして一目置かれている先生方に,今日からの臨床に早速役立ち,これからの神経外傷に大いに興味がわくような “Cool ” な執筆をお願いしております。日本神経外傷学会が中心に進めてきたガイドライン改訂やレジストリー(JNTDB)制度による業績をご披露いただくとともに,脳神経外科医として外してはならない標準的な軽症〜緊急手術を要する重症の神経外傷の診断・治療・管理に最新の話題を盛り込んでいただきました。さらに,脳神経外科医にとっても重大な役割を担う脳死移植,事故調などで注目を浴びている死因究明についても取り上げ,脳神経外科専門医にとって必須の内容を幅広く網羅しております。と言うことは,ここだけの話,脳神経外科専門医をめざす脳神経外科医の試験対策だけでなく,救命救急センターや二次救急医療機関で日々神経外傷患者の診療に当たっている若手の外科系医師
にとっても,同僚の知らない新しい神経外傷の最新の知見が手にはいるということになるのです。
期待してください。
2017年3月吉日
三宅康史
帝京大学医学部救急学講座教授
帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長
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目次
Ⅰ 総論
神経外傷のガイドライン 刈部 博,冨永悌二
はじめに
神経外傷のガイドラインの歴史と変遷
神経外傷のガイドラインの理念
外傷診療における神経外傷診療の位置づけ
ガイドラインの普及率・遵守率
頭部外傷治療・管理のガイドライン第4版に向けて
神経外傷診療の変化とガイドラインの今後の課題
重症頭部外傷のレジストリー 藤山雄一,鈴木倫保
はじめに
日本頭部外傷データバンク
日本の頭部外傷診療の現状 -日本頭部外傷データバンクP2009より-
高齢者(65歳以上)に対する頭部外傷治療と転帰
日本頭部外傷データバンクの問題点
最後に
頭部外傷初期診療 加藤正哉
はじめに
気道の開放(A)と呼吸管理(B)
循環管理(C)
切迫するD
CTスキャン
Secondary survey
JATECについて
軽症頭部外傷の診断と管理 荻野雅宏
はじめに
軽傷頭部外傷のマネージメント
スポーツによる軽傷頭部外傷(いわゆる脳振盪)
重症頭部外傷の最新の集中治療と予後予測 末廣栄一,鈴木倫保
はじめに
重症頭部外傷における頭蓋内圧の管理
重症頭部外傷における人工呼吸管理
重症頭部外傷における鎮静・鎮痛
重症頭部外傷における脳低温療法
脳低温療法から積極的平温療法へ
頭部外傷の病態の多様性に応じた温度管理
予後予測
おわりに
頭部外傷管理におけるモニタリング 小畑仁司
はじめに
頭蓋内圧(ICP)と脳灌流圧(CPP)
脳循環の自動調節能
脳酸素化(cerebral tissue oxygenation monitoring)
脳血流
電気生理
脳代謝
瞳孔反応
おわりに
Ⅱ 各論
診療機会の多い頭部外傷:頭蓋骨骨折,脳振盪 川又達朗
Esential
CQ 頭蓋骨骨折に対し早期に手術を計画すべき状態は? 手術法は?
CQ 陥没骨折の手術適応はどのように考えるのか?
CQ 脳振盪と広範性脳損傷(びまん性軸索損傷)との関係は?
CQ 脳振盪を繰り返すとなにが問題になるのか?
CQ 慢性外傷性脳症(CTE)と脳振盪後症候群(PCS)とはなにか? どう違うか?
CQ 脳振盪を負ったスポーツ選手の診察の注意点は?
CQ 競技への復帰はどうしたらよいか?
Practice
局所性脳外傷:急性硬膜外血腫,急性硬膜下血腫,脳挫傷 宮田昭宏,藤川 厚
Esential
CQ 日本における重症頭部外傷の年齢分布は?
CQ Talk and deteriorateについて
CQ 頭蓋内血腫に対する外減圧術の効果は?
CQ 両側外傷性頭蓋内血腫に対する治療戦略は?
CQ 外傷性後頭蓋窩血腫の特徴は?
CQ 静脈洞をまたぐ頭蓋骨骨折に伴う急性硬膜外血腫の対処法は?
CQ 亜急性硬膜下血腫の治療法は?
CQ 頭蓋内血腫の神経内視鏡による血腫除去の適応は?
Practice
びまん性脳損傷 前田 剛
Esential
CQ びまん性脳損傷とびまん性軸索損傷の違いは?
CQ びまん性脳損傷とびまん性脳腫張の違いは?
CQ びまん性脳損傷に対して低体温療法や減圧開頭術は有効か?
CQ 小児におけるびまん性脳損傷の特徴は?
CQ びまん性脳損傷に伴う高次脳機能障害の診断方法とその特徴は?
Practice
外傷性脳血管障害 斉藤敦志,佐々木達也
Esential
CQ どのような頭部外傷で血管障害の合併を疑うべきか?
CQ 外傷性脳血管障害を疑った場合の検査方法は?
CQ 外傷性血管障害の分類はあるのか?
CQ 外傷性血管断裂の特徴は?
CQ 外傷性動脈閉塞の特徴は?
CQ 外傷性静脈洞閉塞(血栓症)の特徴は?
CQ 外傷性脳動脈瘤の特徴は?
CQ 外傷性動静脈瘻の特徴は?
CQ 外傷性くも膜下出血と脳血管攣縮の特徴は?
CQ まとめ
Practice
慢性硬膜下血腫 望月由武人
Esential
CQ 慢性硬膜下血腫を疑う神経学的異常所見の特徴はなにか?
CQ 慢性硬膜下血腫の診断のための画像所見の特徴は?
CQ 慢性硬膜下血腫洗浄除去術の適応および方法は?
手術による合併症および予後は?
Practice
スポーツに伴う頭部外傷 -特に脳振盪について- 谷 諭
Esential
CQ 脳振盪とMTBIの関係は?
CQ スポーツ界へ介入する脳神経外科医師のスタンスは?
CQ 脳振盪を起こした選手の取り扱いは?
CQ セカンドインパクト症候群はあるの?
CQ スポーツ界でのルール変更の流れは?
CQ 頭蓋内疾患を有する選手の現場への復帰は?
CQ 慢性外傷性脳症の実情は?
Practice
小児頭部外傷 本多ゆみえ
Esential
CQ 小児頭部外傷でプレホスピタルで行わなくてはならないことは?
CQ 具体的にいくつを目標に治療を行うのか?
CQ 小児の頭蓋内圧(ICP)の管理の適応と目標閾値は?
CQ 虐待を疑う事例の対応はどうするのか?
CQ 手術が必要な小児の頭蓋骨骨折とは(growing skull fracture)?
Practice
高齢者頭部外傷 刈部 博
Esential
CQ 高齢者頭部外傷における病院前救護・初期診療の注意点は?
CQ 高齢者頭部外傷における頭部CT検査の基準は?
CQ 抗凝固薬・抗血小板薬の中和はどうすべきか?
CQ 高齢者頭部外傷特有の病態について
CQ 高齢者頭部外傷の頭蓋外合併損傷として注意すべきなのは?
CQ 高齢者頭部外傷はなぜ予後は不良なのか?
CQ 高齢者脳循環代謝の特徴と頭部外傷時の注意点について
Practice
脊椎・脊髄損傷 石井桂輔
Esential
CQ 神経障害を評価するときに用いられるAISってなに?
CQ 脊椎損傷のAO分類法は治療方針決定に有用か?
CQ 頚椎損傷で椎骨動脈損傷の合併を疑う場合どう対処するか?
CQ 頚髄損傷に対してメチルプレドニゾロン投与を常に行うべきか?
CQ 頚髄損傷における神経障害回復を目的とした除圧の適切なタイミングは?
CQ 非骨傷性頚髄損傷に対する手術治療は効果あるの?
CQ 頚椎椎間関節脱臼の整復は非観血的に行うべきか?
CQ 中下位頚椎損傷に対する内固定方法は?
Practice
頭部外傷に伴う特殊な病態①:外傷性視神経損傷の診断と治療 大谷直樹,森 健太郎
Esential
CQ 視神経管骨折が明らかでなければ視神経損傷は除外できるのか?
CQ 治療前の視力障害の程度と視機能予後の相関は?
CQ 外傷性視神経障害に対するステロイド治療の功罪については?
CQ 外科的手術の適応と最適時期は?
CQ 適切な手術方法とその危険性については?
CQ 硬膜外アプローチによる視神経管開放術のコツは?
CQ 視神経管開放術に際し,視神経鞘を開放すべきか?
CQ 診断・治療に際して有用なモニタリングは?
Practice
頭部外傷に伴う特殊な病態②:脳脊髄液漏出症の診断と管理 守山英二
Esential
CQ 脳脊髄液漏出症の症状とその機序は?
CQ 脳脊髄液漏出症診断はなぜ難しいのか?
CQ 脳脊髄液漏出症の画像所見は?
CQ 実際の検査手順は?
CQ 外傷性脳脊髄液漏出症とSIHの関係は?
CQ 実際の硬膜外ブラッドパッチ(EBP)は?
Practice
外傷性てんかんの病態と管理 貴島晴彦
Esential
CQ 頭部外傷後の早期発作とは?
CQ 外傷性てんかんの発症頻度は?
CQ 外傷性てんかんの危険因子は?
CQ 外傷性てんかんの診断は?
CQ 外傷性てんかんの治療は?
Practice
頭部外傷後のリハビリテーション 中村俊介
Esential
CQ 頭部外傷後のリハにエビデンスはあるか?
CQ 頭部外傷に対するリハをいつから開始するか?中止基準はあるか?
CQ 頭部外傷急性期における呼吸リハとは?
CQ 頭部外傷患者に対する摂食嚥下リハとは?
CQ 深部静脈血栓症を合併したときの離床は?
CQ 頭部外傷による高次脳機能障害とは?
Practice
Ⅲ 特論
多発外傷を伴う頭部外傷の治療 荒木 尚
Esential
CQ 多発外傷は頭部外傷にどう影響するか?
CQ 多発外傷により状態が不安定な患者に対する穿頭術の意義は?
CQ Hybrid ERによる頭部外傷合併した多発外傷診療とは?
Practice
頭部外傷に伴う脳死判定と臓器提供 鈴木一郎
Esential
CQ 脳死下の臓器提供が可能な施設は?
CQ 提供者の年齢による脳死臓器提供時の対応の相違は?
CQ 虐待の疑いがある児童事例への対応は?
CQ 警察への連絡はいつ行うか?
CQ 頭部外傷患者に脳死実施を行う前に脳低温療法やバルビツレート療法は必要か?
CQ 頭部外傷患者の脳幹反射検査時の注意点は?
CQ 頭部外傷患者の脳死脳波記録の注意点は?
CQ 平坦脳波(ECI)とアーチファクトの見分け方は?
CQ 脳死判定に聴性脳幹誘発反応(ABR)記録は必要か?
Practice
頭部外傷に起因した死因究明と法的問題 吉田謙一
Esential
CQ 転倒・転落・交通事故が急性硬膜下血腫を惹起した場合の法的問題は?
CQ 事故に関連した脳くも膜下出血の法的問題はなにか?
Practice
神経外傷のガイドライン 刈部 博,冨永悌二
はじめに
神経外傷のガイドラインの歴史と変遷
神経外傷のガイドラインの理念
外傷診療における神経外傷診療の位置づけ
ガイドラインの普及率・遵守率
頭部外傷治療・管理のガイドライン第4版に向けて
神経外傷診療の変化とガイドラインの今後の課題
重症頭部外傷のレジストリー 藤山雄一,鈴木倫保
はじめに
日本頭部外傷データバンク
日本の頭部外傷診療の現状 -日本頭部外傷データバンクP2009より-
高齢者(65歳以上)に対する頭部外傷治療と転帰
日本頭部外傷データバンクの問題点
最後に
頭部外傷初期診療 加藤正哉
はじめに
気道の開放(A)と呼吸管理(B)
循環管理(C)
切迫するD
CTスキャン
Secondary survey
JATECについて
軽症頭部外傷の診断と管理 荻野雅宏
はじめに
軽傷頭部外傷のマネージメント
スポーツによる軽傷頭部外傷(いわゆる脳振盪)
重症頭部外傷の最新の集中治療と予後予測 末廣栄一,鈴木倫保
はじめに
重症頭部外傷における頭蓋内圧の管理
重症頭部外傷における人工呼吸管理
重症頭部外傷における鎮静・鎮痛
重症頭部外傷における脳低温療法
脳低温療法から積極的平温療法へ
頭部外傷の病態の多様性に応じた温度管理
予後予測
おわりに
頭部外傷管理におけるモニタリング 小畑仁司
はじめに
頭蓋内圧(ICP)と脳灌流圧(CPP)
脳循環の自動調節能
脳酸素化(cerebral tissue oxygenation monitoring)
脳血流
電気生理
脳代謝
瞳孔反応
おわりに
Ⅱ 各論
診療機会の多い頭部外傷:頭蓋骨骨折,脳振盪 川又達朗
Esential
CQ 頭蓋骨骨折に対し早期に手術を計画すべき状態は? 手術法は?
CQ 陥没骨折の手術適応はどのように考えるのか?
CQ 脳振盪と広範性脳損傷(びまん性軸索損傷)との関係は?
CQ 脳振盪を繰り返すとなにが問題になるのか?
CQ 慢性外傷性脳症(CTE)と脳振盪後症候群(PCS)とはなにか? どう違うか?
CQ 脳振盪を負ったスポーツ選手の診察の注意点は?
CQ 競技への復帰はどうしたらよいか?
Practice
局所性脳外傷:急性硬膜外血腫,急性硬膜下血腫,脳挫傷 宮田昭宏,藤川 厚
Esential
CQ 日本における重症頭部外傷の年齢分布は?
CQ Talk and deteriorateについて
CQ 頭蓋内血腫に対する外減圧術の効果は?
CQ 両側外傷性頭蓋内血腫に対する治療戦略は?
CQ 外傷性後頭蓋窩血腫の特徴は?
CQ 静脈洞をまたぐ頭蓋骨骨折に伴う急性硬膜外血腫の対処法は?
CQ 亜急性硬膜下血腫の治療法は?
CQ 頭蓋内血腫の神経内視鏡による血腫除去の適応は?
Practice
びまん性脳損傷 前田 剛
Esential
CQ びまん性脳損傷とびまん性軸索損傷の違いは?
CQ びまん性脳損傷とびまん性脳腫張の違いは?
CQ びまん性脳損傷に対して低体温療法や減圧開頭術は有効か?
CQ 小児におけるびまん性脳損傷の特徴は?
CQ びまん性脳損傷に伴う高次脳機能障害の診断方法とその特徴は?
Practice
外傷性脳血管障害 斉藤敦志,佐々木達也
Esential
CQ どのような頭部外傷で血管障害の合併を疑うべきか?
CQ 外傷性脳血管障害を疑った場合の検査方法は?
CQ 外傷性血管障害の分類はあるのか?
CQ 外傷性血管断裂の特徴は?
CQ 外傷性動脈閉塞の特徴は?
CQ 外傷性静脈洞閉塞(血栓症)の特徴は?
CQ 外傷性脳動脈瘤の特徴は?
CQ 外傷性動静脈瘻の特徴は?
CQ 外傷性くも膜下出血と脳血管攣縮の特徴は?
CQ まとめ
Practice
慢性硬膜下血腫 望月由武人
Esential
CQ 慢性硬膜下血腫を疑う神経学的異常所見の特徴はなにか?
CQ 慢性硬膜下血腫の診断のための画像所見の特徴は?
CQ 慢性硬膜下血腫洗浄除去術の適応および方法は?
手術による合併症および予後は?
Practice
スポーツに伴う頭部外傷 -特に脳振盪について- 谷 諭
Esential
CQ 脳振盪とMTBIの関係は?
CQ スポーツ界へ介入する脳神経外科医師のスタンスは?
CQ 脳振盪を起こした選手の取り扱いは?
CQ セカンドインパクト症候群はあるの?
CQ スポーツ界でのルール変更の流れは?
CQ 頭蓋内疾患を有する選手の現場への復帰は?
CQ 慢性外傷性脳症の実情は?
Practice
小児頭部外傷 本多ゆみえ
Esential
CQ 小児頭部外傷でプレホスピタルで行わなくてはならないことは?
CQ 具体的にいくつを目標に治療を行うのか?
CQ 小児の頭蓋内圧(ICP)の管理の適応と目標閾値は?
CQ 虐待を疑う事例の対応はどうするのか?
CQ 手術が必要な小児の頭蓋骨骨折とは(growing skull fracture)?
Practice
高齢者頭部外傷 刈部 博
Esential
CQ 高齢者頭部外傷における病院前救護・初期診療の注意点は?
CQ 高齢者頭部外傷における頭部CT検査の基準は?
CQ 抗凝固薬・抗血小板薬の中和はどうすべきか?
CQ 高齢者頭部外傷特有の病態について
CQ 高齢者頭部外傷の頭蓋外合併損傷として注意すべきなのは?
CQ 高齢者頭部外傷はなぜ予後は不良なのか?
CQ 高齢者脳循環代謝の特徴と頭部外傷時の注意点について
Practice
脊椎・脊髄損傷 石井桂輔
Esential
CQ 神経障害を評価するときに用いられるAISってなに?
CQ 脊椎損傷のAO分類法は治療方針決定に有用か?
CQ 頚椎損傷で椎骨動脈損傷の合併を疑う場合どう対処するか?
CQ 頚髄損傷に対してメチルプレドニゾロン投与を常に行うべきか?
CQ 頚髄損傷における神経障害回復を目的とした除圧の適切なタイミングは?
CQ 非骨傷性頚髄損傷に対する手術治療は効果あるの?
CQ 頚椎椎間関節脱臼の整復は非観血的に行うべきか?
CQ 中下位頚椎損傷に対する内固定方法は?
Practice
頭部外傷に伴う特殊な病態①:外傷性視神経損傷の診断と治療 大谷直樹,森 健太郎
Esential
CQ 視神経管骨折が明らかでなければ視神経損傷は除外できるのか?
CQ 治療前の視力障害の程度と視機能予後の相関は?
CQ 外傷性視神経障害に対するステロイド治療の功罪については?
CQ 外科的手術の適応と最適時期は?
CQ 適切な手術方法とその危険性については?
CQ 硬膜外アプローチによる視神経管開放術のコツは?
CQ 視神経管開放術に際し,視神経鞘を開放すべきか?
CQ 診断・治療に際して有用なモニタリングは?
Practice
頭部外傷に伴う特殊な病態②:脳脊髄液漏出症の診断と管理 守山英二
Esential
CQ 脳脊髄液漏出症の症状とその機序は?
CQ 脳脊髄液漏出症診断はなぜ難しいのか?
CQ 脳脊髄液漏出症の画像所見は?
CQ 実際の検査手順は?
CQ 外傷性脳脊髄液漏出症とSIHの関係は?
CQ 実際の硬膜外ブラッドパッチ(EBP)は?
Practice
外傷性てんかんの病態と管理 貴島晴彦
Esential
CQ 頭部外傷後の早期発作とは?
CQ 外傷性てんかんの発症頻度は?
CQ 外傷性てんかんの危険因子は?
CQ 外傷性てんかんの診断は?
CQ 外傷性てんかんの治療は?
Practice
頭部外傷後のリハビリテーション 中村俊介
Esential
CQ 頭部外傷後のリハにエビデンスはあるか?
CQ 頭部外傷に対するリハをいつから開始するか?中止基準はあるか?
CQ 頭部外傷急性期における呼吸リハとは?
CQ 頭部外傷患者に対する摂食嚥下リハとは?
CQ 深部静脈血栓症を合併したときの離床は?
CQ 頭部外傷による高次脳機能障害とは?
Practice
Ⅲ 特論
多発外傷を伴う頭部外傷の治療 荒木 尚
Esential
CQ 多発外傷は頭部外傷にどう影響するか?
CQ 多発外傷により状態が不安定な患者に対する穿頭術の意義は?
CQ Hybrid ERによる頭部外傷合併した多発外傷診療とは?
Practice
頭部外傷に伴う脳死判定と臓器提供 鈴木一郎
Esential
CQ 脳死下の臓器提供が可能な施設は?
CQ 提供者の年齢による脳死臓器提供時の対応の相違は?
CQ 虐待の疑いがある児童事例への対応は?
CQ 警察への連絡はいつ行うか?
CQ 頭部外傷患者に脳死実施を行う前に脳低温療法やバルビツレート療法は必要か?
CQ 頭部外傷患者の脳幹反射検査時の注意点は?
CQ 頭部外傷患者の脳死脳波記録の注意点は?
CQ 平坦脳波(ECI)とアーチファクトの見分け方は?
CQ 脳死判定に聴性脳幹誘発反応(ABR)記録は必要か?
Practice
頭部外傷に起因した死因究明と法的問題 吉田謙一
Esential
CQ 転倒・転落・交通事故が急性硬膜下血腫を惹起した場合の法的問題は?
CQ 事故に関連した脳くも膜下出血の法的問題はなにか?
Practice
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現場の疑問にズバリ答えます! 現場に役立つポイントをQ&Aで解説
最近では重症頭部外傷・緊急手術は減少傾向にあるが,小児や高齢者で神経外傷が多く発生している事実からも,少子高齢化が一層進行する日本において,神経外傷への取り組みの重要性が低下するということはないであろう。
本書では,まずガイドライン改訂やレジストリー(JNTDB)制度を紹介。そして脳神経外科医として必須の標準的な軽症~緊急手術を要する重症の神経外傷の診断・治療・管理の最新の解説とともに,脳神経外科医も重大な役割を担う脳死移植,事故調などで注目を浴びている死因究明についても取り上げている。
脳神経外科専門医にとって必須の内容を幅広く網羅するとともに,救命救急センターや二次救急医療機関で日々頭部外傷患者の診療に当たっている若手の外科系医師にとっても十分役に立つ内容となっている。