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2026年4月号 Vol.30 No.4

Physical Examination~診療上達のための必須知識~

Heart View 2026年4月号
定価 3,300円(税込) (本体3,000円+税)
  • B5判  100ページ  
  • 2026年3月9日刊行


企画にあたって
山崎直仁(高知大学医学部老年病・循環器内科学 准教授)

 循環器領域は,身体所見から得られる情報がきわめて多い。心臓は全身へ血液を拍出する動的な臓器であるため,頸静脈,頸動脈,心尖などの各種の拍動と,心音,心雑音は体内血行動態を反映しており,そこから循環に関する情報を読み取ることができる。心臓は,その状態を,身体所見を介して,われわれに語りかけてくれているということができる。循環器の身体所見には,先人達が積み重ねてきた深遠な知の世界がある。一方で,循環器身体所見は書き換えられることのない古典ではなく,いまだわからないことも多く,現在でも新しい知見が生まれてきている。テクノロジーが高度に発達した現代医療においても,身体所見を学ぶことには意義があると考える。
 本特集では,臨床現場で実際に役に立つ循環器身体所見に関する知識をまとめることを企図している。身体所見についての新しいエビデンスについては,主に「Expertise」で取り上げるようにした。執筆いただいた先生方は,循環器Physical Examination講習会で講師を務められている身体所見のエキスパートの先生方である。
 本誌を読まれた読者の方々が,循環器の身体所見に興味をもち,得られた知識をベッドサイドで活用されることを期待している。
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目次

■特集:Physical Examination~診療上達のための必須知識~  企画・構成  山崎直仁
【識る】
1 Ⅰ音,Ⅱ音はなぜ生じる? 心音発生の機序  福田信夫
2 Ⅲ音とⅣ音をごっちゃにしていませんか?  有田武史
3 収縮期雑音を聴取した,どのように鑑別を進める?  大原貴裕
4 連続性雑音が聴こえた場合,どのような疾患を考える? 往復雑音との違いは?  大倉宏之
5【Expertise】心尖拍動の左房拡大のマーカーとしての意義  室生 卓

【診る】
6 頸静脈の観察から,どのような情報を得ようとする?  中岡洋子
7 心尖拍動,傍胸骨拍動から何がわかる?  柴田 敦
8 どのような身体所見があれば,肺高血圧症を疑う?  水野 篤
9 肥大型心筋症を身体所見でどう拾い上げる?  白石裕一,栗本律子,的場聖明
10【Expertise】座位頸静脈定性法で心不全を診る  川﨑達也

【治す:所見からどう鑑別を絞るか】
11 身体所見を不整脈の診断,治療に活かす  林田晃寛
12 収縮性心膜炎と心タンポナーデをphysicalで診断する  山本正治,正岡佳子
13 僧帽弁閉鎖不全症,三尖弁閉鎖不全症を見逃さないために  阿部幸雄
14 大動脈弁膜症を身体所見で拾い上げる  川本尚宜,大門雅夫
15【Expertise】心アミロイドーシスにおけるⅣ音聴取の意義  山崎直仁

●連載
・病態から読み解く心不全診療のパラダイムシフト
第1回 心不全とは何か,その病態を考える  安村良男
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