2025年11月号 Vol.44 No.11

医療関係者が知っておきたいロコモ・サルコペニア・フレイル

関節外科 2025年11月号
定価 2,750円(税込) (本体2,500円+税)
  • B5判  112ページ  
  • 2025年10月19日刊行


introduction

 平成25年に“運動器疾患にかかわる人の必須の新しい概念-ロコモティブシンドローム・サルコペニア・虚弱-”について,本誌32巻10号で「知る診る防ぐ! ロコモティブシンドローム」と題して特集しました。あれから10年以上が経過したこともあり,今回改めて「医療関係者が知っておきたいロコモ・サルコペニア・フレイル」というテーマで特集を組むことといたしました。
 人生100年と言われるようになったわが国では,健康寿命延伸が国の施策であり,要支援・要介護となる最も大きな要因が運動器疾患です。その運動器疾患に関係するロコモ・サルコペニア・フレイルに関し,この10年間で,「虚弱」は「フレイル」へと表現が変わり,「サルコペニア」では診断基準から年齢の項目が削除され,「ロコモ」には新たにロコモ度3の評価法が追加されるなど,各概念にいくつかの改定がみられました。そこで今回は,整形外科医や運動器にかかわる医療スタッフが専門書に頼らずとも最新の知識を容易に習得できる内容を目指して項目立てを行いました。専門書に記載されている詳細な内容はそちらに譲り,日々の診療や看護の傍らに手軽に参照できるような1冊を目指しました。
 本特集では,まず総論として,ロコモ・サルコペニア・フレイルの概念と疫学について解説いただき,続いてそれぞれの評価・判定法を概説していただきました。各論では,ロコモの代表的な運動器疾患や「がんロコモ」について取り上げています。また,予防や進行防止の基本となる運動療法と栄養療法については,生活指導を含め,基本的事項やトピックスを中心に解説していただきました。さらに,対策としてロコモ・サルコペニア・フレイルの予防および介入,地域における具体的な取り組みについてもご紹介いただきました。
 それぞれの項目においては,ミニマムリクワイアメントと最新の話題に基づき,表やイラスト,画像を多用して執筆いただいておりますので,読者にとって大変理解しやすい内容となっていると思います。
 本特集が,一般の整形外科医や運動器にかかわる医療スタッフにとって,ロコモ・サルコペニア・フレイルの対策,診療,看護の一助となることを願っております。最後になりますが,ご多忙のなか,本号にご執筆いただきました先生方に改めて深く感謝申し上げますとともに,本号が読者の皆様の日々の診療や看護の現場で役立てられることを祈念し,巻頭言のご挨拶といたします。

潤和会記念病院
帖佐悦男
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目次

■特集:医療関係者が知っておきたいロコモ・サルコペニア・フレイル  企画・編集:帖佐悦男
ロコモティブシンドロームの概念・疫学  吉村典子
サルコペニアの概念・疫学  佐竹昭介
フレイルの概念・疫学  荒井秀典
ロコモティブシンドロームの評価・判定法  大江隆史
サルコペニアの評価・判定法  小川純人
フレイルの評価・判定法  牧迫飛雄馬
ロコモの悪化の原因となる主な運動器疾患  内尾祐司
がんロコモ  平畑昌宏ほか
ロコモ・フレイルの運動療法  緒方 徹
栄養療法  若林秀隆
ロコモティブシンドロームの予防と介入  石橋英明
サルコペニア・フレイルの予防と介入  山田 実
地域におけるロコモ対策  舩元太郎ほか

●原著論文
膝蓋大腿関節置換術の術後中期成績  彌冨 将ほか

●連載
・すっきりわかる 骨折の分類使い方講座(肩〜肘関節編 第5回)
「橈骨頭・頚部近位骨折に使われる骨折分類」  寺浦英俊

・人工膝関節 ~大切なのに誰も教えてくれない基本~(第12回)
「TKAにおける内側側副靱帯損傷~起こりうるトラブルとしての認識と防止法~」  格谷義徳

・おもしろ 医人 ヒストリー(第40回)
「膵臓の機能の解明までの50年:ランゲルハンスの見つけた9つの細胞とは?」  小橋由紋子
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