2022年10月増刊号 Vol.38 No.14

専攻医1年目で知っておきたいCT 14のこと

臨床画像 2022年10月増刊号
定価 5,500円(税込) (本体5,000円+税)
  • B5判  192ページ  
  • 2022年9月30日刊行


序説

 2年間の初期臨床研修を終え,晴れて放射線科専門研修に突入した,いわゆる専攻医1年目の先生は期待と不安を抱えながら日々,放射線診療の現場に立っていることだろう。初期研修を修了したとはいえ,放射線診療のことはまだまだわからないことだらけの専攻医は,先輩放射線科医との触れ合いのなかからさまざまなことを見聞きして成長していくものである。一方,われわれ指導医は日々の業務に追われ,専攻医に対して丁寧に教育する機会が以前よりも少なくなっているのを実感する。かつては診療の合間や診療が終了した夕方,もしくは夜に読影室や医局で雑談を交えながら血の通った教育が行われていたが,もはやそれも過去の光景となってしまった。このように教育の機会が減ったことで最も影響を受けるのは未来ある専攻医だと思う。この1冊が,現在の専攻医教育の隙間を埋めるようなツールになること願い本特集を企画した。
 かねてより放射線科医は,患者一人ひとりが正しい診療へ導かれるよう画像診断を通じて各診療科の医師へ助言を行う立場にあり,「ドクターズドクター」とよばれている。「画像を読む」だけに留まらず,「画像診断の力を最大限に引き出して患者を正しい診療へ誘導する」ことこそ放射線科医の仕事の醍醐味だといえる。
 本特集では「専攻医1年目で知っておきたいCT 14のこと〜指導医からのメッセージ〜」というテーマで,各領域のエキスパートの指導医から,現在の診療で最も重要なモダリティの1つであるCTに関する基礎知識と読影のコツについて解説をいただいた。序盤の項では,近年,臨床現場で強く求められているCTの適正使用,医療被ばく管理,造影剤副作用管理といった医療の質・安全に関するアップデートされた知識がまとめられており,次いで,CTのパラメータ,撮影プロトコル,読影レポートの書き方といった,日ごろ学ぶ機会の少ないテーマについて指導医からわかりやすい解説をいただいている。さらに,各領域の読影のポイントについて指導医から専攻医へ向けた珠玉の解説と熱いメッセージが語られているので,ぜひ,お楽しみいただきたい。専攻医のみならず,すでに専門医を取得した先生やベテランの先生にとっても読み応えのある内容となっている。この1冊を日常診療と専攻医教育にご活用いただきたい。
 放射線科医は画像診断やIVRを通じてすべての診療科とかかわりをもち,コミュニケーションを深めることで医療に貢献できる大変やり甲斐のある仕事である。専攻医のみなさん,われわれ指導医とともに信頼される放射線科医(ドクターズドクター)を目指しましょう。

尾田済太郎
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目次

■特集:専攻医1年目で知っておきたいCT 14のこと~指導医からのメッセージ~  企画・編集:尾田済太郎
[CTを正しく使う]
適正使用の理解  尾田済太郎

[これだけは知っておきたい]
CTの医療被ばく  永山泰教
CT造影剤の副作用  木藤雅文
CTのパラメータ  富澤信夫
代表的な撮影プロトコル  加藤恵里奈ほか
CT読影レポートの書き方  小黒草太

[指導医が伝えるCT読影のコツ]
急性期脳血管障害  飯田 行ほか
びまん性肺疾患  杉浦弘明
肺結節/肺腫瘤  梁川雅弘ほか
冠動脈疾患  尾田済太郎
大動脈瘤,大動脈解離  横山陽一
肝腫瘤の画像診断  米田憲秀ほか
膵癌  野田佳史ほか
消化管出血  鶴丸大介ほか

■専攻医に知ってほしいCT装置
キヤノンメディカルシステムズ  中島沙記
Siemens Healthineers  藤原知子
フィリップス  荒井真美子
富士フイルムヘルスケア  近藤正尚
GE  鍾 ハオ(Hao Zhong)
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