臨床画像
2025年4月号 Vol.41 No.4
特集1:読影前に確認したい 見落としがちな画像集/特集2:脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート

定価 2,970円(税込) (本体2,700円+税)
- B5判 132ページ
- 2025年3月26日刊行
電子版
序説(特集1:読影前に確認したい 見落としがちな画像集)
放射線科医にとって,「見落とし」は常に付きまとう課題です。日々の読影において,多くの放射線科医が悩まされるこの「見落とし」を回避するには,留意すべきポイントや陥りやすいピットフォールを十分に理解することが不可欠です。そこで,本特集『読影前に確認したい 見落としがちな画像集』は,画像診断において見落としを回避するためのポイントやピットフォールを体系的に集約することを目的として企画しました。
2025年4月号に掲載される本特集は,特に4月から新たに放射線科医としてのキャリアをスタートされる先生方をはじめとする若手の先生方に,ご一読いただきたいテーマと考え,主要な領域について日常臨床で比較的遭遇する頻度が高い疾患を中心とした内容としました。また,若手の先生方だけでなく,経験豊富な中堅以上の先生方にとっても,ご自身の読影を振り返る機会を提供し,新たな知見が得られる内容であると考えます。
中枢神経系は東京大学医学部 放射線医学講座 黒川遼先生,胸部は大阪公立大学大学院医学研究科 放射線診断学・IVR学 松下周先生ら,消化管は滋賀医科大学 放射線科 井上明星先生,肝・胆・膵は神戸大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科 山口尊先生ら,泌尿器は慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断) 八木文子先生ら,女性骨盤は自治医科大学附属病院 画像診断科 奥山枝里子先生ら,骨軟部は京都府立医科大学 放射線科 秋山新平先生,大血管は大阪公立大学大学院医学研究科 放射線診断学・IVR学 淺野数男先生らが,それぞれの領域についてご自身の知識やご経験を基に,読影時に留意すべきポイントやピットフォールについて,豊富な症例とともに詳細に解説してくださいました。いずれも画像診断において「見落とし」を回避するためのエッセンスが,限られた誌面に凝縮された玉稿ぞろいであり,日常臨床にすぐに役立つ素晴らしい内容であると編者として確信しています。
最後に,ご多忙のなか,快くご執筆いただきました先生方に改めて深謝申し上げます。また,企画・編集に際して多大なご助力を賜りました大阪公立大学大学院医学研究科 放射線診断学・IVR学 三木幸雄教授,宮崎大学医学部病態解析医学講座 放射線医学分野東美菜子教授にも,この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
本特集が,読者の先生方の日々の読影の一助となれば幸甚です。
堀内大右
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序説(特集2:脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート)
本誌の特集に脈管奇形が取り上げられるのは,2014年5月号以来,実に11年ぶりで,この間,遺伝子変異に基づく病態解明とともに薬物療法の開発が進み,従来のIVRや外科手術とともに治療も多様化している。
適切な治療方針には疾患名の標準化や鑑別診断が重要であり,国際的には『ISSVA分類』が標準となり,ICD–11にも反映されている。
国内では厚生労働省の研究班による『血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022』が公開され,国の指定難病・小児慢性特定疾病でも助成対象になるなど疾患の認知度が高まっている。
このような国内外の動向を受けて,本特集のテーマは,「脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート」とした。『ISSVA分類』では脈管性腫瘍(vascular tumor)と脈管奇形(vascular malformation)を包括して脈管異常(vascular anomaly)としているが,今回は誌面に限りもあり,脈管奇形を中心に経験豊富な施設の先生方に執筆をお願いした。
特集の構成は,総論として『ISSVA分類』に基づく疾患概念や薬物療法の最新動向,そして代表的疾患の病理診断の要点を整理し,各論としてリンパ管奇形,静脈奇形,動静脈奇形や混合型脈管奇形・症候群に関する画像診断の特徴や鑑別診断,さらにIVRの実際について詳しく解説いただいた。ご多忙にもかかわらずご協力いただいた執筆者の先生方に深謝を申し上げたい。
放射線科医にとって日常接する機会は少ない疾患だが,いざ遭遇した際には本特集が手引きとなり,脈管奇形の診断や治療に関する知識の整理に役立てば幸いである。
大須賀慶悟
放射線科医にとって,「見落とし」は常に付きまとう課題です。日々の読影において,多くの放射線科医が悩まされるこの「見落とし」を回避するには,留意すべきポイントや陥りやすいピットフォールを十分に理解することが不可欠です。そこで,本特集『読影前に確認したい 見落としがちな画像集』は,画像診断において見落としを回避するためのポイントやピットフォールを体系的に集約することを目的として企画しました。
2025年4月号に掲載される本特集は,特に4月から新たに放射線科医としてのキャリアをスタートされる先生方をはじめとする若手の先生方に,ご一読いただきたいテーマと考え,主要な領域について日常臨床で比較的遭遇する頻度が高い疾患を中心とした内容としました。また,若手の先生方だけでなく,経験豊富な中堅以上の先生方にとっても,ご自身の読影を振り返る機会を提供し,新たな知見が得られる内容であると考えます。
中枢神経系は東京大学医学部 放射線医学講座 黒川遼先生,胸部は大阪公立大学大学院医学研究科 放射線診断学・IVR学 松下周先生ら,消化管は滋賀医科大学 放射線科 井上明星先生,肝・胆・膵は神戸大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科 山口尊先生ら,泌尿器は慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断) 八木文子先生ら,女性骨盤は自治医科大学附属病院 画像診断科 奥山枝里子先生ら,骨軟部は京都府立医科大学 放射線科 秋山新平先生,大血管は大阪公立大学大学院医学研究科 放射線診断学・IVR学 淺野数男先生らが,それぞれの領域についてご自身の知識やご経験を基に,読影時に留意すべきポイントやピットフォールについて,豊富な症例とともに詳細に解説してくださいました。いずれも画像診断において「見落とし」を回避するためのエッセンスが,限られた誌面に凝縮された玉稿ぞろいであり,日常臨床にすぐに役立つ素晴らしい内容であると編者として確信しています。
最後に,ご多忙のなか,快くご執筆いただきました先生方に改めて深謝申し上げます。また,企画・編集に際して多大なご助力を賜りました大阪公立大学大学院医学研究科 放射線診断学・IVR学 三木幸雄教授,宮崎大学医学部病態解析医学講座 放射線医学分野東美菜子教授にも,この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
本特集が,読者の先生方の日々の読影の一助となれば幸甚です。
堀内大右
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序説(特集2:脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート)
本誌の特集に脈管奇形が取り上げられるのは,2014年5月号以来,実に11年ぶりで,この間,遺伝子変異に基づく病態解明とともに薬物療法の開発が進み,従来のIVRや外科手術とともに治療も多様化している。
適切な治療方針には疾患名の標準化や鑑別診断が重要であり,国際的には『ISSVA分類』が標準となり,ICD–11にも反映されている。
国内では厚生労働省の研究班による『血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022』が公開され,国の指定難病・小児慢性特定疾病でも助成対象になるなど疾患の認知度が高まっている。
このような国内外の動向を受けて,本特集のテーマは,「脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート」とした。『ISSVA分類』では脈管性腫瘍(vascular tumor)と脈管奇形(vascular malformation)を包括して脈管異常(vascular anomaly)としているが,今回は誌面に限りもあり,脈管奇形を中心に経験豊富な施設の先生方に執筆をお願いした。
特集の構成は,総論として『ISSVA分類』に基づく疾患概念や薬物療法の最新動向,そして代表的疾患の病理診断の要点を整理し,各論としてリンパ管奇形,静脈奇形,動静脈奇形や混合型脈管奇形・症候群に関する画像診断の特徴や鑑別診断,さらにIVRの実際について詳しく解説いただいた。ご多忙にもかかわらずご協力いただいた執筆者の先生方に深謝を申し上げたい。
放射線科医にとって日常接する機会は少ない疾患だが,いざ遭遇した際には本特集が手引きとなり,脈管奇形の診断や治療に関する知識の整理に役立てば幸いである。
大須賀慶悟
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目次
■特集1:読影前に確認したい 見落としがちな画像集 企画・編集:堀内大右
中枢神経系−見落としがちなポイント− 黒川 遼
胸部の見落としがちな画像集 松下 周ほか
消化管−腸閉塞症と急性虫垂炎を確実に診断するために− 井上明星
肝・胆・膵−見落としやすい病変− 山口 尊ほか
泌尿器−腎腫瘤の系統的読影方法− 八木文子ほか
女性骨盤−稀少部位での子宮内膜症の画像診断− 奥山枝里子ほか
骨軟部−読影時に確認したい肩関節MRIにおける腱板断裂評価のポイント− 秋山新平
大血管−大動脈疾患− 淺野数男ほか
■特集2:脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート 企画・編集:大須賀慶悟
『ISSVA分類』と疾患概念 神人正寿
脈管異常の病理組織像 堀 由美子ほか
単純型脈管奇形の画像診断 鷲尾尚也ほか
混合型脈管奇形・関連症候群の画像診断 山本洋輔ほか
低流速型脈管奇形の硬化療法 和田慎司ほか
動静脈奇形の分類やコンセプト,および Type Ⅱにおける治療方法について 宮内亮輔ほか
中枢神経系−見落としがちなポイント− 黒川 遼
胸部の見落としがちな画像集 松下 周ほか
消化管−腸閉塞症と急性虫垂炎を確実に診断するために− 井上明星
肝・胆・膵−見落としやすい病変− 山口 尊ほか
泌尿器−腎腫瘤の系統的読影方法− 八木文子ほか
女性骨盤−稀少部位での子宮内膜症の画像診断− 奥山枝里子ほか
骨軟部−読影時に確認したい肩関節MRIにおける腱板断裂評価のポイント− 秋山新平
大血管−大動脈疾患− 淺野数男ほか
■特集2:脈管奇形の画像診断とIVRのアップデート 企画・編集:大須賀慶悟
『ISSVA分類』と疾患概念 神人正寿
脈管異常の病理組織像 堀 由美子ほか
単純型脈管奇形の画像診断 鷲尾尚也ほか
混合型脈管奇形・関連症候群の画像診断 山本洋輔ほか
低流速型脈管奇形の硬化療法 和田慎司ほか
動静脈奇形の分類やコンセプト,および Type Ⅱにおける治療方法について 宮内亮輔ほか
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