2021年11月号 Vol.37 No.11

乳腺画像のプロローグ

日常臨床に役立つ基礎と最新トピック

臨床画像 2021年11月号
定価 2,750円(税込) (本体2,500円+税)
  • B5判  120ページ  
  • 2021年10月26日刊行


序説

 乳腺領域は解剖学的な複雑さはないが,診断に必要なモダリティがマンモグラフィ,超音波,MRIと多岐にわたる。わが国ではすべてのモダリティでまとまった症例数を経験する機会を得にくいことから,なじみにくい領域とされているように思う。
 しかし,乳癌は女性の癌罹患数のトップであり,乳癌に対する画像診断のニーズは増加している。2020年4月には遺伝性乳癌卵巣癌症候群の既発症者に対するサーベイランス乳房MRIが保険適用となった。また,5年ぶりに改訂された画像診断ガイドライン(日本医学放射線学会)では,乳癌術前PET/CTの適応の一部拡大が追記されている。
 乳房MRIを読影するには,マンモグラフィと超音波の情報が欠かせない。
 石丸恵子先生にはマルチモダリティ診断の必要性について多くの具体例を挙げて,解説していただいた。知っておきたいマンモグラフィと超音波の基本的事項については筆者が担当(諸事情で最初の予定と変更になりました)させていただき,遭遇する頻度の高い組織型に絞って画像の見るべきポイントを解説した。画像の理解に必須な乳腺病理の基礎知識については大迫 智先生に解説していただいた。新しい規約に基づいた分類による組織型別の乳癌の頻度は最新情報となっている。飯間麻美先生らにはMRI読影の基礎から診断精度向上につながるトピックである拡散強調像についてわかりやすく解説していただいた。
 五味直哉先生には遺伝性乳癌の基礎からハイリスクサーベイランスMRI読影時の注意点まで幅広く解説していただいた。小山眞道先生にはPET/CTで遭遇する頻度の高い転移とピットフォールについて解説していただき,全身病である乳癌に直結する内容となっている。
 お忙しい日常診療のなか,ご自身の経験や研究に基づく貴重な原稿をご執筆いただいた先生方に心より感謝申し上げます。
 全体をとおして,プロローグでありながら,最新情報も得られる構成とした本特集が乳腺領域の画像診断の入り口としてお役に立てば幸いです。

菊池真理
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目次

■特集:乳腺画像のプロローグ−日常臨床に役立つ基礎と最新トピック−  企画・編集 菊池真理
序説  菊池真理
画像診断に必要な乳腺病理の基礎知識  大迫 智
乳房MRIとMG,US/マルチモダリティ診断の重要性  石丸恵子ほか
マンモグラフィ  菊池真理
超音波  菊池真理
MRI  飯間麻美ほか
乳癌ハイリスクサーベイランス  五味直哉
PET/CT  小山眞道ほか

●連載
・何としても読んでもらいたいあの論文,この論文[第4回]
多発性硬化症のMRI診断精度の向上のために:類縁疾患との鑑別を含めて  土屋一洋

・となりの読影室[第18回]
キッコーマン総合病院  三上 繁ほか
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