2021年10月号 Vol.37 No.10

いま考えたい 新興・再興感染症の画像診断

COVID-19,結核,非結核性抗酸菌症,HIV,腸管出血性大腸菌腸炎O-157,熱帯感染症

臨床画像 2021年10月号
定価 2,750円(税込) (本体2,500円+税)
  • B5判  132ページ  
  • 2021年9月26日刊行

在庫僅少です。



序説

 2019年の暮れに中国・武漢に端を発した新型コロナウイルス感染症(COVID–19)は瞬く間に全世界に広がりました。その結果,これまであたり前のように行われていた生活様式が一変したことは皆さんが日々痛感するところだと思います。当然,医療現場においてCOVID–19は感染防御,患者の受け入れなど大きなウエイトを占めるところとなりました。画像診断の分野も胸部CTによるスクリーニングなど重要な役割を課せられました。近年では感染症にこれほどまで注目が集まることはなかったかと思います。感染症は第一発見者が放射線診断医になることがあります。本特集はCOVID–19だけでなく,そのほかの重要な感染症についてそれぞれの分野におけるエキスパートの先生方にご解説いただき,とても充実した内容となりました。
 COVID–19の臨床に関して,山形大学感染制御部の森兼啓太先生に詳細に解説していただきました。特に,放射線部での感染制御や画像診断に期待することなど,放射線科医に有用な情報を盛り込んでいただきました。COVID–19の胸部画像診断はスクリーニング編と重症例・経過編として,それぞれ東京大学の戌亥章平先生,聖路加国際病院の山田大輔先生らにご解説いただきました。COVID–19は胸部だけでなく,中枢神経系などにも病変が生じます。豊富な症例をご経験の米国ミシガン大学の黒川真理子先生らにご解説いただきました。
 再興感染症として今なお重要な結核について,胸部結核と結核性胸膜炎とに分けてそれぞれ滋賀医科大学の永谷幸裕先生ら,複十字病院の竹内 均先生らに詳細にご解説いただきました。そのほか,近年増加が著しく遭遇する頻度が高い非結核性抗酸菌症について東京慈恵会医科大学の渡邊貴史先生らから,多彩な所見を呈するHIV感染について平塚市民病院の岡崎 隆先生から,重篤な食中毒を引き起こす腸管出血性大腸菌腸炎 O–157について公立甲賀病院の井本勝治先生らから,一般の放射線科医に馴染みの薄い熱帯感染症について国際医療福祉大学の加藤康幸先生からそれぞれ貴重な症例を多数ご提示いただき,詳細にご解説いただきました。
 コロナ禍で多忙をきわめる医療現場のなか,ご執筆いただいた先生方には心から感謝申し上げます。また,本特集が画像診断にあたられる多くの放射線診断医の先生方にとって,日々の診療に大いに役立つことを確信しております。

鹿戸将史
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目次

■特集:いま考えたい 新興・再興感染症の画像診断  企画・編集:鹿戸将史
序説  鹿戸将史
COVID–19の臨床  森兼啓太  
COVID–19診療における画像診断の役割  戌亥章平
COVID–19胸部画像診断:重症者,経過編  山田大輔ほか
COVID–19による神経障害と画像所見  黒川真理子ほか
胸部結核症  永谷幸裕ほか
結核性胸膜炎とその類縁疾患  竹内 均ほか
非結核性抗酸菌症  渡邊貴史ほか
HIVとAIDS  岡崎 隆
腸管出血性大腸菌腸炎O-157  井本勝治ほか
熱帯感染症  加藤康幸  

●連載
・何としても読んでもらいたい あの論文,この論文[第3回]
 造影剤の体内動態を理解して造影プロトコルを検討する  粟井和夫
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