新OS NOW No.15

足部疾患の保存療法と手術療法

足部疾患の保存療法と手術療法

■担当編集委員 岩本 幸英

定価 9,350円(税込) (本体8,500円+税)
  • A4判  232ページ  
  • 2002年7月26日刊行
  • ISBN978-4-89553-980-7

足部疾患の治療法が一目瞭然

近年,足部の痛みを主訴として整形外科外来を訪れる患者は増加傾向にあり, 日常診療では各種の保存療法と手術療法が行われている。本書は,足部疾患を“先天性足部変形”“後天性足部変形”“全身疾患に伴う足部障害”“外傷”の4つの章で構成し,そのなかで取り上げている疾患・外傷については,すべて保存療法と手術療法の両方を解説している(外反母趾,RA,踵骨骨折などは複数の手術手技を取り上げている)。各治療法の適応,手技,効果の内容が,ダイナミックな写真とイラストにより一目瞭然となっている。

■シリーズ編集委員
高岡邦夫/岩本幸英/落合直之/清水克時

■シリーズ編集顧問
林浩一郎


序文

 人間にとって幸福な一生とは生涯を通じて自立し,社会的役割を果たし,生き甲斐をもって生活することであろう。自立した生活を送るためには,体を動かす臓器である運動器の手入れが大切であり,運動器の中でも体の支持機能と移動能力をまかされた「足」の健康は人間にとって大変重要である。実際,足の痛みを主訴として整形外科の外来を受診する患者さんは決して少なくない。そのわりに,世の中の人々は異常をきたすまで「足」の重要性を忘れがちであるし,整形外科医にも足部疾患のスペシャリストがまだ少なく,教科書における取り扱いもまだ不足しているように思われる。
 先天性,後天性を問わず,足の変形の問題は相変わらず重要な問題であり,炎症や退行性変化による疼痛性疾患も多い。また,生活習慣や住宅の欧米化にともない,靴を履くことによる障害や糖尿病による足病変は増える傾向にあり,スポーツの普及により,足のスポーツ障害・外傷も今後増加してくるであろう。このような状況から考えると,「足部疾患」は将来ますますわが国の整形外科の重要な分野になってくると思われる。 今回のシリーズでは「足部疾患の保存療法と手術療法」と題し,先天性・後天性の足部変形,麻痺足,関節リウマチや糖尿病にともなう足部障害に分け,各々の項目についてわが国を代表する方々に御執筆いただいた。通読してみると,「新OS NOW」シリーズの持ち味であるイラストの豊富さも手伝って,きわめて明解な論文の集大成となっており,私自身の日常診療にも大いに役に立ちそうである。読者の方々のためになる特集であることを確信している。

2002年6月  
岩本幸英
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目次

先天性足部変形
  先天性内反足の保存療法とその限界  町田治郎,ほか
  先天性内反足に対する軟部組織解離術  篠原裕治
  足根骨癒合症の保存慮法と手術療法  田中康仁,ほか

後天性足部変形
  変形性足関節症の成因と保存療法  寺本 司,ほか
  変形性足関節症の下位脛骨骨切り術と足関節固定術  長谷川 惇
  変形性足関節症の人工関節置換術  加藤哲也
  成人扁平足の病態と保存療法  仁木久照,ほか
  成人扁平足の手術療法  木下光雄
  外反母趾の病態と保存療法  山本晴康
  外反母趾骨切り術のデザインと内固定法  中川 悟,ほか
  外反母趾の中足骨遠位骨切り術 - Mitchell変法  今給黎篤弘,ほか
  外反母趾の中足骨近位骨切り術 - Mann変法  野口昌彦,ほか
  弛緩性麻痺−二分脊椎の足部変形に対する手術療法  沖 高司
  痙性麻痺足−痙性麻痺足の保存療法と手術療法  松尾 隆
  
全身疾患に伴う足部障害
  関節リウマチの足部変形に対する装具療法  岡本連三
  足部変形に対する手術療法
   (1)RA外反母趾変形に対する手術療法(Lapidus変法)  大脇 肇,ほか
   (2)RA前足部変形に対する切除関節形成術  永井祐子,ほか
   (3)RA後足部障害に対する手術療法  永島正一,ほか
  糖尿病足病変の保存療法  新城孝道
  糖尿病足病変の切断術  井口 傑
  
外傷
  脛骨天蓋骨折の手術療法  野村茂治,ほか
  距骨滑車骨軟骨損傷の保存療法と手術療法  倉 秀治,ほか
  踵骨骨折に対する保存療法の適応と限界  白仁田 厚,ほか
  踵骨骨折に対する手術療法と早期運動慮法  北田 力
  踵骨骨折に対する観血的整復と内固定術  大関 覚
  新鮮アキレス腱皮下断裂の保存的装具療法  林 光俊,ほか
  強固なアキレス腱縫合と早期運動療法  占部 憲
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