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心リハのトリセツ

定価 6,820円(税込) (本体6,200円+税)

- B5変型判 256ページ オールカラー,イラスト150点,写真10点
- 2026年3月28日刊行予定
- ISBN978-4-7583-2435-9
近刊のため予約販売となります。
電子版
序文
監修の序
心臓リハビリテーション(以下,心リハ)は,心血管疾患患者の予後改善,再入院抑制,生活の質(QOL)向上に寄与する治療戦略として,数多くの臨床研究とガイドラインでその有効性が明らかにされています。にもかかわらず,現状では特に外来心リハの参加率・継続率が低迷していることが大きな課題として指摘されています。この背景には,施設体制の制約,運用実務の不透明感,患者理解の不足,そして何より現場の医療者が「どう始め,どう進め,どう続けていけばよいのか」を具体的に描けないという戸惑いがあります。
本書は,これらの現場課題に真正面から応えるべく企画されました。心リハを導入し,運用し,継続するための実務課題を解決することを目的としており,初学者から経験豊富な実践者まで,迷わず実行できる具体的手順と判断の指針を体系的に提示しています。理論だけにとどまらず,「現場で即使える実用書」として設計した点が,本書の最大の特徴です。
本書の構成は,心リハの実臨床に即した3段階,「始める」「進める(入院期)」「続ける(外来・在宅)」という時間軸に沿って章立てしました。さらに実務上の疑問やトラブルに直接応えるため,第4章として「FAQ&トラブルシューティング」を設けています。この構成により,読者は臨床シーンにおける「つまずき」を事前に想定し,迅速に解決策を見出せるようになっています。
本書はまた,“トリセツ(取扱説明書)形式”と呼べる時系列・ストーリー性のある解説を採用しています。心リハの一連の流れを「何を」「いつ」「どのように」行うべきかという観点で明確に整理しており,読者は患者を担当する医療者として,そのまま現場に立てるよう設計されています。「読んだらすぐに使える」だけでなく,「次の行動が迷わずできる」ことを本書は目指しています。
心リハは,多職種協働によってその価値を最大化する医療です。本書では,医師,理学療法士,看護師といった主要職種に加え,管理栄養士や心理職などの多様な医療者が共通して活用できるよう,職種横断的な視点に留意しました。それぞれの専門性を尊重しつつ,チームとして患者を支えるための考え方と実践のポイントを随所に盛り込み,チーム医療の現場で役立つ内容となっています。
特筆すべきは,本書の執筆が次世代心リハアカデミーのコアメンバーおよびワーキングメンバーによりされた点です。次世代心リハアカデミーは,「心リハで患者・医療者・社会を幸せに」というビジョンのもと,心リハの教育と普及,次世代人材の育成を目指して結成されたコミュニティであり,その理念を共有する全国の若手から中堅の医師が集い,議論と検討を重ねながら本書の内容を磨き上げました。この共同執筆のプロセスは,単なる知識の集積にとどまらず,多様な現場での実践経験と工夫を反映することにつながっています。興味のある医師は,ぜひ次ページの二次元コードから登録をお願いします。
さらに,患者教育の観点からも本書は工夫を凝らしています。付録にはインフォグラフィックス形式の患者説明ツールを収載しており,これらはWebからダウンロード・印刷が可能です。外来や病棟,在宅支援の場でそのまま患者・家族への説明に活用できる実用設計となっており,医療者側の説明負担を軽減すると同時に,患者の理解と主体的参加を促します。
心リハは,特別な設備や高額な機器がなければ実践できない医療ではありません。必要なのは,「正しい理解」と「実践への一歩」,そして「継続のための工夫」です。本書はその一助となるべく,現場の声を丁寧に拾い上げ,体系的に整理した実践ガイドです。本書が心リハにかかわるすべての医療者にとって,日々の臨床を支える“頼れる伴走者”となり,ひいてはより多くの患者さんが心リハの恩恵を享受できる社会へとつながることを,心より願っています。
2026年2月
木田圭亮
心臓リハビリテーション(以下,心リハ)は,心血管疾患患者の予後改善,再入院抑制,生活の質(QOL)向上に寄与する治療戦略として,数多くの臨床研究とガイドラインでその有効性が明らかにされています。にもかかわらず,現状では特に外来心リハの参加率・継続率が低迷していることが大きな課題として指摘されています。この背景には,施設体制の制約,運用実務の不透明感,患者理解の不足,そして何より現場の医療者が「どう始め,どう進め,どう続けていけばよいのか」を具体的に描けないという戸惑いがあります。
本書は,これらの現場課題に真正面から応えるべく企画されました。心リハを導入し,運用し,継続するための実務課題を解決することを目的としており,初学者から経験豊富な実践者まで,迷わず実行できる具体的手順と判断の指針を体系的に提示しています。理論だけにとどまらず,「現場で即使える実用書」として設計した点が,本書の最大の特徴です。
本書の構成は,心リハの実臨床に即した3段階,「始める」「進める(入院期)」「続ける(外来・在宅)」という時間軸に沿って章立てしました。さらに実務上の疑問やトラブルに直接応えるため,第4章として「FAQ&トラブルシューティング」を設けています。この構成により,読者は臨床シーンにおける「つまずき」を事前に想定し,迅速に解決策を見出せるようになっています。
本書はまた,“トリセツ(取扱説明書)形式”と呼べる時系列・ストーリー性のある解説を採用しています。心リハの一連の流れを「何を」「いつ」「どのように」行うべきかという観点で明確に整理しており,読者は患者を担当する医療者として,そのまま現場に立てるよう設計されています。「読んだらすぐに使える」だけでなく,「次の行動が迷わずできる」ことを本書は目指しています。
心リハは,多職種協働によってその価値を最大化する医療です。本書では,医師,理学療法士,看護師といった主要職種に加え,管理栄養士や心理職などの多様な医療者が共通して活用できるよう,職種横断的な視点に留意しました。それぞれの専門性を尊重しつつ,チームとして患者を支えるための考え方と実践のポイントを随所に盛り込み,チーム医療の現場で役立つ内容となっています。
特筆すべきは,本書の執筆が次世代心リハアカデミーのコアメンバーおよびワーキングメンバーによりされた点です。次世代心リハアカデミーは,「心リハで患者・医療者・社会を幸せに」というビジョンのもと,心リハの教育と普及,次世代人材の育成を目指して結成されたコミュニティであり,その理念を共有する全国の若手から中堅の医師が集い,議論と検討を重ねながら本書の内容を磨き上げました。この共同執筆のプロセスは,単なる知識の集積にとどまらず,多様な現場での実践経験と工夫を反映することにつながっています。興味のある医師は,ぜひ次ページの二次元コードから登録をお願いします。
さらに,患者教育の観点からも本書は工夫を凝らしています。付録にはインフォグラフィックス形式の患者説明ツールを収載しており,これらはWebからダウンロード・印刷が可能です。外来や病棟,在宅支援の場でそのまま患者・家族への説明に活用できる実用設計となっており,医療者側の説明負担を軽減すると同時に,患者の理解と主体的参加を促します。
心リハは,特別な設備や高額な機器がなければ実践できない医療ではありません。必要なのは,「正しい理解」と「実践への一歩」,そして「継続のための工夫」です。本書はその一助となるべく,現場の声を丁寧に拾い上げ,体系的に整理した実践ガイドです。本書が心リハにかかわるすべての医療者にとって,日々の臨床を支える“頼れる伴走者”となり,ひいてはより多くの患者さんが心リハの恩恵を享受できる社会へとつながることを,心より願っています。
2026年2月
木田圭亮
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目次
Chapter1心リハの始め方
1 施設,機材の準備:心リハ室の施設基準 梅田有理
心リハ室の場所
広さ
心リハ専用のスペースであり,面積が確保されていること
院内における場所
室内環境
必要な器械・器具
心リハ室のレイアウト
リスク管理の体制
2 スタッフを集める 熊坂礼音
スタッフを集める前に押さえておくこと
多職種協働
患者指導
スタッフに望むこと
必要な人員/職種
各職種の役割
組織作り
3 スケジュールを作成する 神馬崇宏
心リハの期間と時期区分
心リハのスケジュール作成
急性期のスケジュール作成
離床開始基準を確認する
離床プログラムを作成する
前期回復期のスケジュール作成
患者の状態を再評価する
運動強度を決定する
患者教育を開始する
後期回復期のスケジュール作成
外来心リハの期間と通院スケジュールの策定
運動耐容能評価に基づく運動処方
外来心リハのゴール設定
Chapter2心リハの進め方:入院リハ
1 心リハの前に検査・評価を行う 三浦弘之
患者情報の収集
実施計画書の準備
病歴や治療経過の確認
冠危険因子・心不全増悪因子の評価
運動療法のリスク評価
生活環境・就労状況
画像検査の確認
基本の評価
血液検査
血圧・心拍数・酸素飽和度
身体測定
心理検査・QOL 評価
運動のための測定評価
エントリーテスト
心肺運動負荷試験(CPX)
筋力評価
身体機能評価:SPPB
フレイル
サルコペニア
2 疾患別心リハの進め方 金澤正範
はじめに
急性心筋梗塞
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
狭心症
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
開心術後
冠動脈バイパス手術
大動脈弁手術
僧帽弁手術
大血管疾患
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
経カテーテル大動脈弁置換術後(TAVI)
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
末梢動脈疾患
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
慢性心不全
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
肺高血圧症
病態
心リハの進め方
3 入院中の運動療法の進め方 末松保憲
ICUでの運動療法
離床開始基準の評価
病棟での運動療法
有酸素運動
レジスタンス運動
運動療法における疾患ごとの配慮点
4 患者教育・カウンセリングを行う 高山亜美
服薬指導
食事
「控える」栄養療法
「加える」栄養療法
禁煙
アルコール
疾病教育
抑うつ評価
5 退院の準備をする 伊達 歩
退院前の測定評価
冠危険因子
急性増悪因子
心肺運動負荷試験(CPX)
ADL
退院前の患者教育
急性心筋梗塞,狭心症
慢性心不全
開心術後
大血管術後
末梢動脈閉塞性疾患
肺高血圧症
退院先の環境調整
退院後の外来心リハへの参加方法の確認
多職種カンファレンス
Chapter3心リハの続け方:外来リハ/在宅リハ
1 外来リハを行う:後期回復期〜維持期 松澤泰志
外来心リハの基本構造と運営
外来心リハの位置づけ
外来心リハの流れ
外来心リハの標準的な構造
多職種チームの役割分担と連携
適応・禁忌とリスク分類
プログラムの期間とフォローアップ
外来心リハへの移行の障壁と対策
運動療法の実際
1 回の外来心リハ(60分)の流れ
有酸素運動の運動強度設定方法
有酸素運動の詳細と実践的工夫
運動中止基準
レジスタンストレーニングの追加ポイント
その他の留意事項
自主練・在宅リハ指導
自主運動計画の立て方
セルフモニタリングの重要性
患者教育とリハ継続のための
モチベーション維持
患者教育の方法・コツ
モチベーション維持の工夫
対象者別の工夫・注意点
小児・思春期
成人先天性心疾患
妊婦
ビジネスマン・現役世代
併存疾患への配慮
高齢者
がん患者
終末期・緩和ケア期
2 150 日経過後の心リハの進め方:維持期 岩田 究
維持期心リハ:一生涯の健康管理
維持期心リハの定義と位置づけ
維持期心リハの目的:自立と再発予防の継続
維持期心リハの効果
維持期心リハの実施方法
診療報酬制度上の継続
地域での継続
情報通信技術(ICT)を用いた心リハ
心リハの終わらせ方とフォローアップ
心リハを終わせるための条件
終了時の指導
終了後のフォローアップ
Chapter4FAQ &トラブルシューティング:困ったときは
1 導入編
Question1:心リハって儲かる?コスパ,タイパは? 熊坂礼音
Question2:心リハ室が確保できません! 岩田 究
Question3:心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)と(Ⅱ)の違いって何? 神馬崇宏
Question4:心リハを開設したいのですが,同僚や上司,経営陣はどうやって説得すればいいですか? 梅田有理
Question5:ほかのリハで手一杯で,心リハに人員を割け ない… 末松保憲
Question6:クリニックで心リハを始めたいのですが,何から手をつければよいですか? 岩田 究
Question7:運動だけやっていれば心リハですか? 伊達 歩
Question8:若手スタッフに心リハへの興味をもってもらうためには,どうしたらいいですか? 熊坂礼音
Question9:心リハ中の有害事象には,どのようなものがありますか? 高山亜美
2 実践編
Question1:心リハって医療機関外で行ってもいいの? 梅田有理
Question2:復職支援のコツがわかりません。両立支援とは何ですか? 伊達 歩
Question3:遠隔心リハの実際を知りたい 三浦弘之
Question4:CPXがないと運動処方はできないの? 伊達 歩
Question5:患者が外来心リハに来なくなってしまった/ 来てくれない,どうする? 伊達 歩
Question6:患者の生活習慣がなかなか変わらない:たばこ 伊達 歩
Question7:患者の生活習慣がなかなか変わらない:運動に乗り気ではない 熊坂礼音
Question8:患者の生活習慣がなかなか変わらない:減量 梅田有理
Question9:患者の生活習慣がなかなか変わらない:運動に対する不安 末松保憲
Appendix
Evidence Based Exercise:ここまでわかった運動の効果
1 細胞/ 臓器レベルの効果 神馬崇宏
心臓に対する効果
心臓のエネルギー代謝の活性化:
運動はミトコンドリアを鍛える
運動により心筋細胞が成長・再生する
運動によって細胞のコミュニケーションが活性化する
ほかの臓器に対する影響
運動は筋肉を強くする
運動は血管をしなやかにする
運動は脳を活性化する
全身に対する影響
運動ホルモン! 「エクサカイン」の効果
運動は全身の炎症を抑える
まとめ
2 疾患に対する効果 末松保憲
虚血性心疾患
心不全
心臓手術後
不整脈
肺高血圧症
大動脈瘤,大動脈解離
末梢動脈疾患
まとめ
3 全身的・心理的な効果 三浦弘之
運動耐容能への効果
運動耐容能の指標:最高酸素摂取量(peak VO2)
運動耐容能改善効果
冠危険因子への効果
冠危険因子とは?
糖尿病に対する効果
高血圧に対する効果
脂質異常症に対する効果
自律神経に対する効果
心理的な効果
不安・抑うつ
生活の質(QOL)
多臓器疾患に対する効果
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対するリハビリテーション(呼吸リハ)
慢性腎臓病(CKD)に対するリハビリテーション(腎リハ)
まとめ
4 社会的効果 高山亜美
若年者への支援:社会復帰,両立支援
高齢者への支援:健康寿命,介護
経済効果
1 施設,機材の準備:心リハ室の施設基準 梅田有理
心リハ室の場所
広さ
心リハ専用のスペースであり,面積が確保されていること
院内における場所
室内環境
必要な器械・器具
心リハ室のレイアウト
リスク管理の体制
2 スタッフを集める 熊坂礼音
スタッフを集める前に押さえておくこと
多職種協働
患者指導
スタッフに望むこと
必要な人員/職種
各職種の役割
組織作り
3 スケジュールを作成する 神馬崇宏
心リハの期間と時期区分
心リハのスケジュール作成
急性期のスケジュール作成
離床開始基準を確認する
離床プログラムを作成する
前期回復期のスケジュール作成
患者の状態を再評価する
運動強度を決定する
患者教育を開始する
後期回復期のスケジュール作成
外来心リハの期間と通院スケジュールの策定
運動耐容能評価に基づく運動処方
外来心リハのゴール設定
Chapter2心リハの進め方:入院リハ
1 心リハの前に検査・評価を行う 三浦弘之
患者情報の収集
実施計画書の準備
病歴や治療経過の確認
冠危険因子・心不全増悪因子の評価
運動療法のリスク評価
生活環境・就労状況
画像検査の確認
基本の評価
血液検査
血圧・心拍数・酸素飽和度
身体測定
心理検査・QOL 評価
運動のための測定評価
エントリーテスト
心肺運動負荷試験(CPX)
筋力評価
身体機能評価:SPPB
フレイル
サルコペニア
2 疾患別心リハの進め方 金澤正範
はじめに
急性心筋梗塞
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
狭心症
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
開心術後
冠動脈バイパス手術
大動脈弁手術
僧帽弁手術
大血管疾患
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
経カテーテル大動脈弁置換術後(TAVI)
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
末梢動脈疾患
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
慢性心不全
病態
心リハの進め方
疾患特有の注意点
肺高血圧症
病態
心リハの進め方
3 入院中の運動療法の進め方 末松保憲
ICUでの運動療法
離床開始基準の評価
病棟での運動療法
有酸素運動
レジスタンス運動
運動療法における疾患ごとの配慮点
4 患者教育・カウンセリングを行う 高山亜美
服薬指導
食事
「控える」栄養療法
「加える」栄養療法
禁煙
アルコール
疾病教育
抑うつ評価
5 退院の準備をする 伊達 歩
退院前の測定評価
冠危険因子
急性増悪因子
心肺運動負荷試験(CPX)
ADL
退院前の患者教育
急性心筋梗塞,狭心症
慢性心不全
開心術後
大血管術後
末梢動脈閉塞性疾患
肺高血圧症
退院先の環境調整
退院後の外来心リハへの参加方法の確認
多職種カンファレンス
Chapter3心リハの続け方:外来リハ/在宅リハ
1 外来リハを行う:後期回復期〜維持期 松澤泰志
外来心リハの基本構造と運営
外来心リハの位置づけ
外来心リハの流れ
外来心リハの標準的な構造
多職種チームの役割分担と連携
適応・禁忌とリスク分類
プログラムの期間とフォローアップ
外来心リハへの移行の障壁と対策
運動療法の実際
1 回の外来心リハ(60分)の流れ
有酸素運動の運動強度設定方法
有酸素運動の詳細と実践的工夫
運動中止基準
レジスタンストレーニングの追加ポイント
その他の留意事項
自主練・在宅リハ指導
自主運動計画の立て方
セルフモニタリングの重要性
患者教育とリハ継続のための
モチベーション維持
患者教育の方法・コツ
モチベーション維持の工夫
対象者別の工夫・注意点
小児・思春期
成人先天性心疾患
妊婦
ビジネスマン・現役世代
併存疾患への配慮
高齢者
がん患者
終末期・緩和ケア期
2 150 日経過後の心リハの進め方:維持期 岩田 究
維持期心リハ:一生涯の健康管理
維持期心リハの定義と位置づけ
維持期心リハの目的:自立と再発予防の継続
維持期心リハの効果
維持期心リハの実施方法
診療報酬制度上の継続
地域での継続
情報通信技術(ICT)を用いた心リハ
心リハの終わらせ方とフォローアップ
心リハを終わせるための条件
終了時の指導
終了後のフォローアップ
Chapter4FAQ &トラブルシューティング:困ったときは
1 導入編
Question1:心リハって儲かる?コスパ,タイパは? 熊坂礼音
Question2:心リハ室が確保できません! 岩田 究
Question3:心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)と(Ⅱ)の違いって何? 神馬崇宏
Question4:心リハを開設したいのですが,同僚や上司,経営陣はどうやって説得すればいいですか? 梅田有理
Question5:ほかのリハで手一杯で,心リハに人員を割け ない… 末松保憲
Question6:クリニックで心リハを始めたいのですが,何から手をつければよいですか? 岩田 究
Question7:運動だけやっていれば心リハですか? 伊達 歩
Question8:若手スタッフに心リハへの興味をもってもらうためには,どうしたらいいですか? 熊坂礼音
Question9:心リハ中の有害事象には,どのようなものがありますか? 高山亜美
2 実践編
Question1:心リハって医療機関外で行ってもいいの? 梅田有理
Question2:復職支援のコツがわかりません。両立支援とは何ですか? 伊達 歩
Question3:遠隔心リハの実際を知りたい 三浦弘之
Question4:CPXがないと運動処方はできないの? 伊達 歩
Question5:患者が外来心リハに来なくなってしまった/ 来てくれない,どうする? 伊達 歩
Question6:患者の生活習慣がなかなか変わらない:たばこ 伊達 歩
Question7:患者の生活習慣がなかなか変わらない:運動に乗り気ではない 熊坂礼音
Question8:患者の生活習慣がなかなか変わらない:減量 梅田有理
Question9:患者の生活習慣がなかなか変わらない:運動に対する不安 末松保憲
Appendix
Evidence Based Exercise:ここまでわかった運動の効果
1 細胞/ 臓器レベルの効果 神馬崇宏
心臓に対する効果
心臓のエネルギー代謝の活性化:
運動はミトコンドリアを鍛える
運動により心筋細胞が成長・再生する
運動によって細胞のコミュニケーションが活性化する
ほかの臓器に対する影響
運動は筋肉を強くする
運動は血管をしなやかにする
運動は脳を活性化する
全身に対する影響
運動ホルモン! 「エクサカイン」の効果
運動は全身の炎症を抑える
まとめ
2 疾患に対する効果 末松保憲
虚血性心疾患
心不全
心臓手術後
不整脈
肺高血圧症
大動脈瘤,大動脈解離
末梢動脈疾患
まとめ
3 全身的・心理的な効果 三浦弘之
運動耐容能への効果
運動耐容能の指標:最高酸素摂取量(peak VO2)
運動耐容能改善効果
冠危険因子への効果
冠危険因子とは?
糖尿病に対する効果
高血圧に対する効果
脂質異常症に対する効果
自律神経に対する効果
心理的な効果
不安・抑うつ
生活の質(QOL)
多臓器疾患に対する効果
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対するリハビリテーション(呼吸リハ)
慢性腎臓病(CKD)に対するリハビリテーション(腎リハ)
まとめ
4 社会的効果 高山亜美
若年者への支援:社会復帰,両立支援
高齢者への支援:健康寿命,介護
経済効果
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「心リハをどう始め,進めればいいかわからない……」「多職種での連携がうまくいかない……」
本書は,現場でのそんな悩みにそっと寄り添い,解決へと導くために生まれた実践書である。
心臓リハビリテーション(心リハ)の導入から外来・在宅での継続までを,「始める」「進める」「続ける」の3ステップでわかりやすく解説。理論だけでなく,「何を」「いつ」「どのように」行うべきかを“取扱説明書(トリセツ)”形式ですっきりと整理した。読んだその日から,迷わずに一歩を踏み出せる。
医師,理学療法士,看護師など,さまざまな医療職がチームとして患者を支えるためのノウハウも満載。さらに,現場の疑問を解決する充実のFAQや,患者への説明にすぐ使えるインフォグラフィック(Webダウンロード可能)も収録している。
心リハにかかわるすべての医療職にとって,日々の臨床を優しく支える「頼れる伴走者」となる,ぜひ手元に置いておきたい一冊である。