肛門疾患の診かた

推薦の序
　『フローチャート＋アトラスでわかる　肛門疾患の診かた』の最大の特徴は，症状から最も考えられる病態を把握できることであろう。問診内容から診察前にいくつかの病名を想定でき，診察で確認する流れを作ることができる。もちろん想定と異なる場合もあるが，その場合にはアトラスを参照できることも本書の特徴である。
　アトラス部分は見開きページでまとめられており，診療の途中でも理解しやすくなっている。また，アトラスでは日常診療でよくみかける病気をはじめとして，専門病院でなければなかなか遭遇しないものも網羅されている。さらには，診察の注意事項なども簡潔にまとめられている。
　本書は肛門疾患を学ぼうとする医師にとってのgatewayとなる良書である。診察室の脇に置いていただいて日常診療の助けとなれば幸いである。

2025年1月
松島病院大腸肛門病センター　常任理事　院長
聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科　名誉教授
宮島　伸宜

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序文

皆さんこんにちは！！　肛門疾患は，患者さんにとってデリケートな問題であり，医療者としても診療時に難しさを感じることがある分野です。本書では，肛門疾患に関する基礎知識をわかりやすくまとめ，診療の現場で役立つ診断のポイントを網羅しました。皆さんが，適切な肛門診療を行う手助けになれば幸いです。
　鈴木紳祐

「おしりから何か出ているのです」と患者様から言われたとき，それが痔核なのか直腸脱なのか，はたまた別の疾患なのか…。この本にはその答えがあります。
これはなんだ…？　と思ったとき，本書を手に取っていただくことで，診療の一助になることを願っています。
　松島小百合

肛門診療は難しいと感じることもありますが，知れば知るほど奥深く，やりがいのある分野です。肛門疾患は経験する機会が少ないと，どうしても苦手意識を持ちがちですが，本書がそんな不安を和らげ，肛門診療の第一歩を踏み出す助けになれば幸いです。
　酒井　悠