新OS NEXUS No.18
最新technologyを用いた脊椎手術
[Web動画付]
![最新technologyを用いた脊椎手術[Web動画付]](../database/cover_image/book/X/ISBN978-4-7583-2168-6.jpg)
定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)

- A4判 200ページ オールカラー,イラスト200点,写真100点
- 2026年3月30日刊行予定
- ISBN978-4-7583-2168-6
近刊のため予約販売となります。
序文
このたび,『新OS NEXUS No.18 最新technologyを用いた脊椎手術』を上梓する運びとなりました。本書ではこれまで,脊椎除圧術や固定術の基本手技から,脊柱変形に対する再建・矯正手術,合併症に対するトラブルシューティング,最小侵襲脊椎外科手術に至るまで,現状に必要不可欠なテーマを取り上げてまいりました。本特集は,脊椎脊髄領域の最終topicとして,急速に進化するtechnologyをいかに安全かつ効果的に脊椎手術へ統合すべきか,という観点から,最新かつ近い将来主流となり得る手術手技を取り上げました。
現在,国内外で,数多くの脊椎固定術が実施されています。椎体間ケージの材質・形状・表面構造の進歩は,骨癒合の質と速度に結びつき,早期離床や良好な手術成績の獲得,再手術リスクの低減に繋がります。さらに各種新規止血剤や超音波手術器の活用は,術中出血の制御と神経組織への安全性を高め,脊椎手術の低侵襲化に貢献しています。
頚椎人工椎間板置換術は対象症例が限定的ではありますが,可動性を温存できる術式として注目されています。また,anterior column realignmentを応用した再建手術は,脊柱アライメント矯正をより良く効率的に行える,強力な選択肢となり得ます。一方で,低侵襲仙腸関節固定術やUBEによる内視鏡下手術,小皮切による頚椎椎弓形成術など,手術侵襲を最小化しつつ治療効果を最大化する術式が実施され始めています。
近年のデジタルtechnologyの発展は,脊椎手術においても過去の常識を一変させました。O-armや術中CTナビゲーションNextAR,患者適合型3Dガイドは,椎弓根スクリュー挿入の精度を飛躍的に高め,各種脊椎手術支援ロボットの導入は,術者の経験や勘に依存していた手技を可視化・定量化し,手術の標準化と安全性向上を可能にしています。次世代の脊椎手術においてもroboticsとnavigationの融合は,今後の発展の基盤となる技術といえるでしょう。
しかし,いかに革新的なtechnologyが導入されても,保存治療や術後合併症対策は,患者治療の基本となる重要な要素です。巻末に収載した脊椎超音波ガイド下ブロックの基本手技ならびにインストゥルメンテーション手術における洗浄手術の要点と術後管理は,身につけておくべき重要な内容です。ぜひご参考いただければ幸いです。
本書は,各分野の第一線で活躍される先生方にご執筆をお願いし,豊富で分かりやすいシェーマと術中画像を交えて,実践的な内容をご解説いただきました。若手医師にとっては未来の脊椎外科を見据える指針として,経験豊富な先生方にとっては自らの治療戦略を再構築する機会として,本特集が広く活用されることを願っております。本号が,次なる革新への一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。ここに改めて,ご執筆ならびに手術動画の作成に多大なるご尽力をいただいた諸先生方,ならびに出版に関わる皆様に,心より御礼申し上げます。
2026年3月
名古屋大学大学院医学系研究科整形外科学教授
今釜史郎
現在,国内外で,数多くの脊椎固定術が実施されています。椎体間ケージの材質・形状・表面構造の進歩は,骨癒合の質と速度に結びつき,早期離床や良好な手術成績の獲得,再手術リスクの低減に繋がります。さらに各種新規止血剤や超音波手術器の活用は,術中出血の制御と神経組織への安全性を高め,脊椎手術の低侵襲化に貢献しています。
頚椎人工椎間板置換術は対象症例が限定的ではありますが,可動性を温存できる術式として注目されています。また,anterior column realignmentを応用した再建手術は,脊柱アライメント矯正をより良く効率的に行える,強力な選択肢となり得ます。一方で,低侵襲仙腸関節固定術やUBEによる内視鏡下手術,小皮切による頚椎椎弓形成術など,手術侵襲を最小化しつつ治療効果を最大化する術式が実施され始めています。
近年のデジタルtechnologyの発展は,脊椎手術においても過去の常識を一変させました。O-armや術中CTナビゲーションNextAR,患者適合型3Dガイドは,椎弓根スクリュー挿入の精度を飛躍的に高め,各種脊椎手術支援ロボットの導入は,術者の経験や勘に依存していた手技を可視化・定量化し,手術の標準化と安全性向上を可能にしています。次世代の脊椎手術においてもroboticsとnavigationの融合は,今後の発展の基盤となる技術といえるでしょう。
しかし,いかに革新的なtechnologyが導入されても,保存治療や術後合併症対策は,患者治療の基本となる重要な要素です。巻末に収載した脊椎超音波ガイド下ブロックの基本手技ならびにインストゥルメンテーション手術における洗浄手術の要点と術後管理は,身につけておくべき重要な内容です。ぜひご参考いただければ幸いです。
本書は,各分野の第一線で活躍される先生方にご執筆をお願いし,豊富で分かりやすいシェーマと術中画像を交えて,実践的な内容をご解説いただきました。若手医師にとっては未来の脊椎外科を見据える指針として,経験豊富な先生方にとっては自らの治療戦略を再構築する機会として,本特集が広く活用されることを願っております。本号が,次なる革新への一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。ここに改めて,ご執筆ならびに手術動画の作成に多大なるご尽力をいただいた諸先生方,ならびに出版に関わる皆様に,心より御礼申し上げます。
2026年3月
名古屋大学大学院医学系研究科整形外科学教授
今釜史郎
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目次
最新technologyを用いた脊椎手術
脊椎固定術の骨癒合における椎体間ケージの選択 平田寛人ほか
手術における術中止血 中島宏彰
新しい超音波手術器を用いた安全かつスピーディーな脊椎脊髄手術 長谷川智彦
新しい頚椎手術①:頚椎人工椎間板置換術(Prestige LP) 吉井俊貴ほか
新しい頚椎手術②:頚椎人工椎間板置換術(Mobi-CⓇ) 富田浩之ほか
Anterior column realignmentを用いた脊椎再建術 石原昌幸ほか
低侵襲仙腸関節固定術(側方アプローチ) 黒澤大輔ほか
術中O-armナビゲーションシステムを用いた安全な脊椎手術 和田簡一郎ほか
新たな術中CTナビゲーションNextARを用いた脊椎固定術 菅野晴夫ほか
患者適合型ガイド3Dガイドを用いた安全な頚椎椎弓根スクリュー併用手術 新城龍一
ハイブリッドナビゲーション手術室におけるロボット支援下脊椎手術 大場悠己ほか
脊椎手術ロボット(ExcelsiusGPSⓇ)を用いた脊椎手術 牧野紘士ほか
脊椎手術支援ロボットMazor XTMによるinstrumentation surgery 都島幹人ほか
脊椎手術支援ロボット(CirqⓇ)を用いた低侵襲腰椎分離修復術 山下一太
UBEによる内視鏡下椎間板摘出(切除)術,内視鏡下椎弓形成術 吉水隆貴ほか
3cmで行う片開き式頚椎椎弓形成術 山根健太郎ほか
基本的手術手技
脊椎超音波ガイド下ブロックの基本手技(頚椎神経根・脊髄神経) 岩﨑 博
脊椎インストゥルメンテーション手術における洗浄手技の基本と術後管理 谷島伸二
脊椎固定術の骨癒合における椎体間ケージの選択 平田寛人ほか
手術における術中止血 中島宏彰
新しい超音波手術器を用いた安全かつスピーディーな脊椎脊髄手術 長谷川智彦
新しい頚椎手術①:頚椎人工椎間板置換術(Prestige LP) 吉井俊貴ほか
新しい頚椎手術②:頚椎人工椎間板置換術(Mobi-CⓇ) 富田浩之ほか
Anterior column realignmentを用いた脊椎再建術 石原昌幸ほか
低侵襲仙腸関節固定術(側方アプローチ) 黒澤大輔ほか
術中O-armナビゲーションシステムを用いた安全な脊椎手術 和田簡一郎ほか
新たな術中CTナビゲーションNextARを用いた脊椎固定術 菅野晴夫ほか
患者適合型ガイド3Dガイドを用いた安全な頚椎椎弓根スクリュー併用手術 新城龍一
ハイブリッドナビゲーション手術室におけるロボット支援下脊椎手術 大場悠己ほか
脊椎手術ロボット(ExcelsiusGPSⓇ)を用いた脊椎手術 牧野紘士ほか
脊椎手術支援ロボットMazor XTMによるinstrumentation surgery 都島幹人ほか
脊椎手術支援ロボット(CirqⓇ)を用いた低侵襲腰椎分離修復術 山下一太
UBEによる内視鏡下椎間板摘出(切除)術,内視鏡下椎弓形成術 吉水隆貴ほか
3cmで行う片開き式頚椎椎弓形成術 山根健太郎ほか
基本的手術手技
脊椎超音波ガイド下ブロックの基本手技(頚椎神経根・脊髄神経) 岩﨑 博
脊椎インストゥルメンテーション手術における洗浄手技の基本と術後管理 谷島伸二
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日進月歩の医療技術,脊椎手術におけるその最前線を紹介する本書は,若手整形外科の技術向上に役立つ一冊となるであろう。