- 新刊
- 整形外科
新OS NEXUS No.17
新しい上肢の手術
[Web動画付]
![新しい上肢の手術[Web動画付]](../database/cover_image/book/X/ISBN978-4-7583-2167-9.jpg)
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どなたでもご覧いただけます
定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)

- A4判 176ページ オールカラー,イラスト100点,写真60点
- 2026年2月2日刊行
- ISBN978-4-7583-2167-9
電子版
序文
整形外科,特に上肢領域での近年の手術方法の開発とそれを支える技術革新には目覚ましいものがあります。これまで「新OS NEXUS」は専攻医が取得すべき整形外科技術を中心に構成を検討してきました。今回は専攻医が必ずしも習得すべき技術というよりも少し高度ではあるが,大学などの研修病院先で指導医とともに手術に臨むこともあるであろう,「新しい上肢の手術」を中心に構成しました。
手・手関節の領域では,近年普及したDARTS人工手関節について西田圭一郎先生に解説いただきました。手指の人工関節ではPIP関節の側方アプローチは津村卓哉先生に,PIP関節の人工関節は竹村宣記先生に解説いただきました。特に症例数の多い橈骨遠位端骨折では多軸型掌側ロッキングプレートについて森谷浩治先生に解説いただきました。母指CM関節症では新たな材料を用いた鏡視下関節形成術を藤尾圭司先生に解説いただきました。大きな皮膚欠損を生じるようなDupuytren拘縮に対する新規のflapを用いた解離術を萩原 陽先生に解説いただきました。小児肘周囲骨折後の大きな内反変形に対する3Dシミュレーション技術を村瀬 剛先生に解説いただきました。
前腕・肘関節の領域では,最も重篤な外傷である前腕多重腱損傷に対する手術方法を伊澤雄太先生に解説いただきました。また,上腕骨遠位端骨折手術に対する新規の尺骨神経移動術を楢㟢慎二先生に解説いただきました。近年,野球選手などの治療で非常注目されている新規の尺側靱帯再建術を木田圭重先生に解説いただきました。
肩関関節領域では,腱板修復に対する新規のコラーゲンパッチを用いた鏡視下腱板修復術を落合信靖先生に解説いただきました。一次修復不能な広範囲腱板断裂に対して腱板再縫着部を大きく内側に移動させるEx-medialization鏡視下腱板修復術を水城安尋先生に解説いただきました。大きな関節窩骨欠損に対して威力をもつナビゲーションRSAを真中智哉先生に解説いただきました。また,大きな関節窩骨欠損を伴う反復性脱臼に有効なバンカート修復併用Latarjet手術を廣瀬毅人先生に解説いただきました。
これらの新規手術はいずれも整形外科の匠がそれまでの英知と技術を動員して開発,導入してきた治療方法です。前述のようにすべての専攻医が習得すべきレベルとは限りませんが,その工夫のエッセンスを知ることは若手整形外科医にとって大きな励みになると思います。無論,各分野の専門医の先生にとっては非常に参考になるでしょう。
一方,基本手技ではすべての整形外科専攻医が習得すべき伸筋腱縫合術を清田康弘先生に,また手根管開放術を池口良輔先生に解説いただきました。大変丁寧にご解説いただいていますのできっと参考になると思います。
各領域の先生方がはぐくみ,鍛えてこられたこれらの新規手術方法が,明日からの先生方の治療の糧になることを祈念しております。
2025年12月
滋賀医科大学整形外科学講座教授
今井晋二
手・手関節の領域では,近年普及したDARTS人工手関節について西田圭一郎先生に解説いただきました。手指の人工関節ではPIP関節の側方アプローチは津村卓哉先生に,PIP関節の人工関節は竹村宣記先生に解説いただきました。特に症例数の多い橈骨遠位端骨折では多軸型掌側ロッキングプレートについて森谷浩治先生に解説いただきました。母指CM関節症では新たな材料を用いた鏡視下関節形成術を藤尾圭司先生に解説いただきました。大きな皮膚欠損を生じるようなDupuytren拘縮に対する新規のflapを用いた解離術を萩原 陽先生に解説いただきました。小児肘周囲骨折後の大きな内反変形に対する3Dシミュレーション技術を村瀬 剛先生に解説いただきました。
前腕・肘関節の領域では,最も重篤な外傷である前腕多重腱損傷に対する手術方法を伊澤雄太先生に解説いただきました。また,上腕骨遠位端骨折手術に対する新規の尺骨神経移動術を楢㟢慎二先生に解説いただきました。近年,野球選手などの治療で非常注目されている新規の尺側靱帯再建術を木田圭重先生に解説いただきました。
肩関関節領域では,腱板修復に対する新規のコラーゲンパッチを用いた鏡視下腱板修復術を落合信靖先生に解説いただきました。一次修復不能な広範囲腱板断裂に対して腱板再縫着部を大きく内側に移動させるEx-medialization鏡視下腱板修復術を水城安尋先生に解説いただきました。大きな関節窩骨欠損に対して威力をもつナビゲーションRSAを真中智哉先生に解説いただきました。また,大きな関節窩骨欠損を伴う反復性脱臼に有効なバンカート修復併用Latarjet手術を廣瀬毅人先生に解説いただきました。
これらの新規手術はいずれも整形外科の匠がそれまでの英知と技術を動員して開発,導入してきた治療方法です。前述のようにすべての専攻医が習得すべきレベルとは限りませんが,その工夫のエッセンスを知ることは若手整形外科医にとって大きな励みになると思います。無論,各分野の専門医の先生にとっては非常に参考になるでしょう。
一方,基本手技ではすべての整形外科専攻医が習得すべき伸筋腱縫合術を清田康弘先生に,また手根管開放術を池口良輔先生に解説いただきました。大変丁寧にご解説いただいていますのできっと参考になると思います。
各領域の先生方がはぐくみ,鍛えてこられたこれらの新規手術方法が,明日からの先生方の治療の糧になることを祈念しております。
2025年12月
滋賀医科大学整形外科学講座教授
今井晋二
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目次
I 手・手関節
人工手関節全置換術 西田圭一郎
Heberden結節の人工関節置換術 竹村宜記ほか
PIP関節人工関節置換術における側方アプローチ 津村卓哉ほか
橈骨遠位端骨折に対する国産多軸型掌側ロッキングプレートとその手術操作 森谷浩治
母指CM関節症に対するMini TightRopeを用いた鏡視下関節形成術の実際 藤尾圭司
Dupuytren拘縮に対するulnar parametacarpal flap 荻原 陽ほか
II 上腕・前腕
小児内反肘変形に対する矯正骨切り術 術前3Dシミュレーションに基づいた患者適合型ガイドを用いて 村瀬 剛
前腕多重腱損傷:前腕引き込み縫合 伊澤雄太
上腕骨遠位端骨折手術における最小侵襲尺骨神経移動術 MIUT法(minimally invasive ulnar nerve transposition)の実際 楢﨑慎二ほか
肘尺側側副靱帯再建術(ハイブリッド法)の手術手技 木田圭重ほか
III 肩
コラーゲン使用腱再生誘導インプラントを用いた鏡視下腱板修復術 落合信靖
Ex-medialization ARCR 水城安尋
ナビゲーションシステムを用いたリバース型人工肩関節置換術 間中智哉ほか
直視下Latarjet手術(鏡視下Bankart修復術併用) 廣瀬毅人ほか
基本的手術手技
伸筋腱腱縫合(基礎編) 清田康弘ほか
手根管開放術(基礎編) 池口良輔
人工手関節全置換術 西田圭一郎
Heberden結節の人工関節置換術 竹村宜記ほか
PIP関節人工関節置換術における側方アプローチ 津村卓哉ほか
橈骨遠位端骨折に対する国産多軸型掌側ロッキングプレートとその手術操作 森谷浩治
母指CM関節症に対するMini TightRopeを用いた鏡視下関節形成術の実際 藤尾圭司
Dupuytren拘縮に対するulnar parametacarpal flap 荻原 陽ほか
II 上腕・前腕
小児内反肘変形に対する矯正骨切り術 術前3Dシミュレーションに基づいた患者適合型ガイドを用いて 村瀬 剛
前腕多重腱損傷:前腕引き込み縫合 伊澤雄太
上腕骨遠位端骨折手術における最小侵襲尺骨神経移動術 MIUT法(minimally invasive ulnar nerve transposition)の実際 楢﨑慎二ほか
肘尺側側副靱帯再建術(ハイブリッド法)の手術手技 木田圭重ほか
III 肩
コラーゲン使用腱再生誘導インプラントを用いた鏡視下腱板修復術 落合信靖
Ex-medialization ARCR 水城安尋
ナビゲーションシステムを用いたリバース型人工肩関節置換術 間中智哉ほか
直視下Latarjet手術(鏡視下Bankart修復術併用) 廣瀬毅人ほか
基本的手術手技
伸筋腱腱縫合(基礎編) 清田康弘ほか
手根管開放術(基礎編) 池口良輔
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No.17では,手指の人工関節手術,橈骨遠位端骨折の新しいプレート固定術など,手,肘,肩の「新しい」手技を中心に取り上げた。