新OS NEXUS No.12

上肢の関節鏡視下手術
[Web動画付]

上肢の関節鏡視下手術[Web動画付]

■担当編集 今井 晋二

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • i_movie.jpg
  • A4判  164ページ  オールカラー,イラスト80点,写真150点
  • 2024年11月2日刊行
  • ISBN978-4-7583-2162-4

上肢の鏡視下手術をビジュアル解説!

「専攻医が経験すべき手術」を全20巻でほぼ網羅。メインの特集項目に加えて,手技の理解を深める解剖学的知識を示した「Anatomy Key Point」や,知っておくと有用な基本的手術・治療手技の紹介も毎号掲載し,専攻医として必要なスキルを漏れなくカバーできるシリーズ構成となっている。さらに前シリーズからの特徴である豊富な画像と精密なイラストに加えて今シーズンではストリーミング動画も配信し,静止画では伝わりづらい部分もよくわかる!
No.12では上肢の鏡視下手術を網羅し,肩関節/肘関節/手関節の主な手術を取り上げ,手技について解説する。最終章の「基本手術手技」では,de Quervain病と手関節ガングリオン病に対する基本的な手術手技を取り上げた。

■シリーズ編集委員
松田秀一/今井晋二/今釜史郎


序文

 関節鏡による手術は,整形外科の各分野のなかで,特に最近の30年で最も発展してきた分野であります。1960年代から70年代には人工股関節,人工膝関節が大いに発達し,1980年代から90年代は脊椎固定術,そして1990年以降,特に膝関節手術を中心にいろいろな工夫が試みられるようになりました。
 膝関節鏡手術において関節内部を観察・診察する診断的関節鏡手技から半月板縫合術や前十字靱帯再建などの治療的関節鏡手技が取り入れられたわけですが,上肢への治療的関節鏡手技の導入はそれより少し遅れた2000年を境にまず肩関節での低侵襲手術の応用が始まりました。腱板修復術やBankart修復術から始まり,広範囲腱板断裂に対する腱移行術やオーグメント手術などが関節鏡を中心とした低侵襲手術として行われるようになりました。
 肘関節ではそれまで骨片摘出や骨棘切除等に終始していたものが,軟骨移植術や靱帯再建術にも応用されるようになりました。さらに,手関節においてはTFCC損傷やDRUJ障害など新たな疾患概念についての知識が熟成し,それに対応する新たな治療法方法も考案されるようになりました。
 今回,『新OS NEXUS No.12 上肢の関節鏡視下手術』では肩・肘・手関節のエキスパートの先生方に現在の最先端の関節鏡手技のテクニックと考え方をご教示いただきました。また,「基本的手術手技」ではde Quervain病の基本手術手技と手関節ガングリオンの基本手術手技をご教示いただきました。日進月歩する上肢の関節鏡手術手技と知識を大変わかりやすくご教示いただきました。皆様の明日からの診療に役立つことを祈念しております。

2024年9月
滋賀医科大学整形外科学講座教授
今井晋二
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目次

Ⅰ 肩関節
肩関節鏡手術の基本手技  廣瀬毅人ほか
腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術  山門浩太郎
広範囲腱板断裂に対する鏡視下肩上方関節包再建術  三幡輝久
肩鎖関節脱臼に対する鏡視補助下靱帯再建術  横矢 晋
肩不安定症に対する鏡視下Bankart修復術  松村 昇
鏡視下Bankart・Bristow法  鈴木一秀

Ⅱ 肘関節
肘関節鏡手術の基本手技  島田幸造
肘離断性骨軟骨炎に対する鏡視下手術  今田光一
上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下手術  織田 崇ほか
肘スポーツ障害に対する鏡視下手術  山崎哲也

Ⅲ 手関節
手関節鏡手術の基本手技  長谷川英雄ほか
橈骨遠位端骨折に対する鏡視下整復術  安部幸雄ほか
TFCC損傷に対する鏡視下縫合術  藤原浩芳
月状三角骨障害に対する鏡視下手術-尺骨短縮術・鏡視下デブリドマン・月状三角骨間仮固定  中村俊康

基本的手術手技
de Quervain病の基本手術手技  岡田充弘
手関節ガングリオンの基本知識と手関節手術  比嘉 円ほか
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