乳房MRIアトラス
定価 10,120円(税込) (本体9,200円+税)
- B5変型判 412ページ オールカラー
- 2024年4月19日刊行
- ISBN978-4-7583-2124-2
序文
推薦文
この度,日本で一番乳癌の診療実績を有するがん研有明病院から乳房MRIに関するアトラスが刊行されました。著者のお一人の五味先生は,約24年間がん研放射線科にご勤務され,診断乳房MRIの日本における第一人者であり,本書では,その多くの経験に基づいた読影のコツを余すところなく紹介しています。
内容は,「乳房MRIの基本的な事項」「疾患アトラス編」「臨床応用編」の3部構成となっています。
まず,「乳房MRIの基本的な事項」では,代表的な撮像方法や各シーケンスの特徴(有用性)が記載されており,これから乳房MRIを積極的に導入していこうと検討されている施設では,教科書的なお手本となるものとなるでしょう。
次に,「疾患アトラス編」では,キー画像のみならず,すべてのphaseにおける画像が紹介されており,読影の基本的な手順に則った記載がなされています。
本書の最大の特徴である「臨床応用編」では,①化学療法後の評価法 ②インプラント破損評価 ③RFA後の経過画像が,病理所見とともに,詳細に記されています。①は,世界的にも抜きんでている術前化学療法後の乳房MRI読影経験数を元に記載されています。②は,豊富な人工乳房再建症例を有するがん研有明病院ならではの貴重な画像が,大変わかりやすく紹介されています。総論のシェーマと照らし合わせると,さらに理解が深まります。③に関しては,もう一人の著者である菊池真理先生が,国立がんセンター中央病院で勤務されていたこともあり(現在も非常勤で週1回勤務),国立がんセンター中央病院の症例も紹介されています。
全体を通じて,年間手術件数が1,000件を超えるハイボリュームセンターにおいて,常に乳腺外科,乳腺腫瘍内科,形成外科,放射線科が,協力して診療にあたっている様子が手に取るようにわかる書籍に仕上がっています。
術前画像およびその所見(報告書)というものは,外科医が手術時に遭遇する所見をより正確に予測することを可能にするものでなければなりません。したがって,疾患アトラス中心の各論では,術後の病理所見と詳細に照らし合わせて解説しており,その本来の目的を十分に果たしている結晶ともいえます。術後病理所見と詳細に照らし合わせることで,放射線診断における読能力は向上するといわれています。
乳腺専門医といえども,一生涯に一度経験することがあるか否かの非常にまれな病態を,本書を読むことによって疑似体験しておくことは,将来,自分が独り立ちして乳腺外科(あるいは乳腺科)の屋台骨を背負っていかなければならない立場になったとき,きっと役に立つはずです。
乳房MRIに精通した放射線科医のお二人が選りすぐった症例を集めた本書は,乳癌のチーム医療を円滑に進めるために,必要欠くべからざる珠玉の一冊だと思います。
したがって,乳癌のチーム医療を担うすべての医療人(放射線科医,外科医,腫瘍内科医,形成外科医,看護師,放射線技師他)に推薦いたします。
昭和大学医学部乳腺外科特任教授
昭和大学病院ブレストセンター長
中村清吾
------------------------------
序 文
乳腺領域の画像診断はマンモグラフィ,超音波,MRIのまったく異なったモダリティを総合して行う。各々の特徴から矛盾のない診断にたどり着くことが大切である。3つのモダリティのうち超音波,マンモグラフィに関するアトラスは多数出版されているが,MRIのアトラスは少なく,特に網羅的に記載されているものはごく限られていて,乳房MRIが近づきがたい分野である一因となっていたともいえる。
本書は乳房MRIに関して広範囲な内容を乳腺画像診断の現場の臨場感を極力薄めることなく記載することを重視した。また本書の最大の特徴は多人数の著者による分担執筆ではないことである。2人の画像診断医の眼を通して乳腺疾患MRI所見に関して系統的な記述を行うことによって,現場の臨場感を読者に伝えるという目標は達成されたと思う。限られた施設の症例で構成されており,内容に多少の偏りが出てしまっている可能性があるがその点はご容赦いただきたい。
本書では,
1.リアルな読影の再現:MRI画像はすべてのphaseを掲載することでより実際の読影に即した内容になるよう注力した。典型像に加え,バリエーションを呈示し,実践的な読影力向上を目指した。
2.MG,USの画像と解説を加え,マルチモダリティ診断を学べる構成とした。
3.化学療法後評価,ハイリスクサーベイランス,インプラント破損評価,RFA後の画像診断の極意を今までにない切り口で解説した。
総論では疾患の概要とその画像の特徴を整理し,アトラスで理解を深めることができる。総論における各疾患の定義,病理の解説は乳腺病理エキスパートの国立がん研究センター中央病院病理診断科 吉田正行先生にご校閲いただき,画像診断に必要な病理学的背景が理解できる。多大なご協力に感謝致します。
また20年前に乳房MRI研究会を立ち上げて以来,乳房MRI診断の重要性を絶えず発信してこられた,昭和大学医学部乳腺外科特任教授/昭和大学病院ブレストセンター長の中村清吾先生に推薦のお言葉をいただきました。御礼申し上げます。
また,本書の上梓にあたり,常にベストを尽くして下さったメジカルビュー社の苅谷竜太郎氏に感謝致します。
画像診断の分野でAIの進歩は目覚ましいが,その間違いを正し,最終的な確定診断を行うのは「人の眼」である。よって我々はこれからも診断の腕を磨き続ける必要がある。
さまざまな疾患と病態を網羅した本アトラスが初学者~経験者まで,また放射線科医,外科医,形成外科医,腫瘍内科医,病理医,乳癌診療に関わるすべての方にとってお役に立てば幸いである。
2024年1月 がん研究会有明病院画像診断部
五味直哉
菊池真理
この度,日本で一番乳癌の診療実績を有するがん研有明病院から乳房MRIに関するアトラスが刊行されました。著者のお一人の五味先生は,約24年間がん研放射線科にご勤務され,診断乳房MRIの日本における第一人者であり,本書では,その多くの経験に基づいた読影のコツを余すところなく紹介しています。
内容は,「乳房MRIの基本的な事項」「疾患アトラス編」「臨床応用編」の3部構成となっています。
まず,「乳房MRIの基本的な事項」では,代表的な撮像方法や各シーケンスの特徴(有用性)が記載されており,これから乳房MRIを積極的に導入していこうと検討されている施設では,教科書的なお手本となるものとなるでしょう。
次に,「疾患アトラス編」では,キー画像のみならず,すべてのphaseにおける画像が紹介されており,読影の基本的な手順に則った記載がなされています。
本書の最大の特徴である「臨床応用編」では,①化学療法後の評価法 ②インプラント破損評価 ③RFA後の経過画像が,病理所見とともに,詳細に記されています。①は,世界的にも抜きんでている術前化学療法後の乳房MRI読影経験数を元に記載されています。②は,豊富な人工乳房再建症例を有するがん研有明病院ならではの貴重な画像が,大変わかりやすく紹介されています。総論のシェーマと照らし合わせると,さらに理解が深まります。③に関しては,もう一人の著者である菊池真理先生が,国立がんセンター中央病院で勤務されていたこともあり(現在も非常勤で週1回勤務),国立がんセンター中央病院の症例も紹介されています。
全体を通じて,年間手術件数が1,000件を超えるハイボリュームセンターにおいて,常に乳腺外科,乳腺腫瘍内科,形成外科,放射線科が,協力して診療にあたっている様子が手に取るようにわかる書籍に仕上がっています。
術前画像およびその所見(報告書)というものは,外科医が手術時に遭遇する所見をより正確に予測することを可能にするものでなければなりません。したがって,疾患アトラス中心の各論では,術後の病理所見と詳細に照らし合わせて解説しており,その本来の目的を十分に果たしている結晶ともいえます。術後病理所見と詳細に照らし合わせることで,放射線診断における読能力は向上するといわれています。
乳腺専門医といえども,一生涯に一度経験することがあるか否かの非常にまれな病態を,本書を読むことによって疑似体験しておくことは,将来,自分が独り立ちして乳腺外科(あるいは乳腺科)の屋台骨を背負っていかなければならない立場になったとき,きっと役に立つはずです。
乳房MRIに精通した放射線科医のお二人が選りすぐった症例を集めた本書は,乳癌のチーム医療を円滑に進めるために,必要欠くべからざる珠玉の一冊だと思います。
したがって,乳癌のチーム医療を担うすべての医療人(放射線科医,外科医,腫瘍内科医,形成外科医,看護師,放射線技師他)に推薦いたします。
昭和大学医学部乳腺外科特任教授
昭和大学病院ブレストセンター長
中村清吾
------------------------------
序 文
乳腺領域の画像診断はマンモグラフィ,超音波,MRIのまったく異なったモダリティを総合して行う。各々の特徴から矛盾のない診断にたどり着くことが大切である。3つのモダリティのうち超音波,マンモグラフィに関するアトラスは多数出版されているが,MRIのアトラスは少なく,特に網羅的に記載されているものはごく限られていて,乳房MRIが近づきがたい分野である一因となっていたともいえる。
本書は乳房MRIに関して広範囲な内容を乳腺画像診断の現場の臨場感を極力薄めることなく記載することを重視した。また本書の最大の特徴は多人数の著者による分担執筆ではないことである。2人の画像診断医の眼を通して乳腺疾患MRI所見に関して系統的な記述を行うことによって,現場の臨場感を読者に伝えるという目標は達成されたと思う。限られた施設の症例で構成されており,内容に多少の偏りが出てしまっている可能性があるがその点はご容赦いただきたい。
本書では,
1.リアルな読影の再現:MRI画像はすべてのphaseを掲載することでより実際の読影に即した内容になるよう注力した。典型像に加え,バリエーションを呈示し,実践的な読影力向上を目指した。
2.MG,USの画像と解説を加え,マルチモダリティ診断を学べる構成とした。
3.化学療法後評価,ハイリスクサーベイランス,インプラント破損評価,RFA後の画像診断の極意を今までにない切り口で解説した。
総論では疾患の概要とその画像の特徴を整理し,アトラスで理解を深めることができる。総論における各疾患の定義,病理の解説は乳腺病理エキスパートの国立がん研究センター中央病院病理診断科 吉田正行先生にご校閲いただき,画像診断に必要な病理学的背景が理解できる。多大なご協力に感謝致します。
また20年前に乳房MRI研究会を立ち上げて以来,乳房MRI診断の重要性を絶えず発信してこられた,昭和大学医学部乳腺外科特任教授/昭和大学病院ブレストセンター長の中村清吾先生に推薦のお言葉をいただきました。御礼申し上げます。
また,本書の上梓にあたり,常にベストを尽くして下さったメジカルビュー社の苅谷竜太郎氏に感謝致します。
画像診断の分野でAIの進歩は目覚ましいが,その間違いを正し,最終的な確定診断を行うのは「人の眼」である。よって我々はこれからも診断の腕を磨き続ける必要がある。
さまざまな疾患と病態を網羅した本アトラスが初学者~経験者まで,また放射線科医,外科医,形成外科医,腫瘍内科医,病理医,乳癌診療に関わるすべての方にとってお役に立てば幸いである。
2024年1月 がん研究会有明病院画像診断部
五味直哉
菊池真理
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目次
【総論】
乳房MRI検査
検査の適応
検査方法
検査時期
各シーケンスの有用性・みるべきポイント
非造影T1WI(非脂肪抑制)の有用性
非造影T1WI(脂肪抑制)の有用性
dynamic study の有用性
coronal高精細画像の有用性
MPR(multiplanar reconstruction)sagittal image矢状断の有用性
T2WI(脂肪抑制/非脂肪抑制)の有用性
拡散強調像(DWI)/ADC(apparent diffusion coefficient)mapの有用性
ACRBI-RADS® MRIの用語
Breast Tissue
Findings
【各論】
・悪性病変
乳癌の臨床的サブタイプ分類
ホルモン受容体陽性乳癌/luminal Alike and Blike cancers
トリプルネガティブ(triple negative:TN)乳癌
HER2陽性乳癌(HR-/HER2+)
luminal HER2乳癌(HR+/HER2)
浸潤性乳管癌
浸潤性乳管癌/充実型(solid type)/TNBC(典型)
浸潤性乳管癌/充実型(solid type)/medullary pattern
浸潤性乳管癌/充実型(solid type)/HER2 type
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal Alike(典型)
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal Alike
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal HER2 type
浸潤性乳管癌/腺管形成型(tuble forming type)/luminal Alike
浸潤性乳管癌/腺管形成型(tuble forming type)/luminal多発浸潤タイプ
浸潤性小葉癌
MRIは浸潤性小葉癌の診断に最も推奨されるモダリティである
浸潤性小葉癌/classic type/mass
浸潤性小葉癌/classic type/mass+non-mass enhancement(NME)
浸潤性小葉癌/classic type/domint mass with surrounding foci
浸潤性小葉癌/classic type/NME
浸潤性小葉癌/classic type multiple small foci + interconnecting septal enhancement
粘液癌
粘液癌/pure type(典型)
粘液癌/pure type
粘液癌/pure type+in situ
粘液癌/pure type+in situ 葉状腫瘍/Faと鑑別困難
粘液癌/pure type/乳管内成分優位
粘液癌/mixed type+in situ
浸潤性微小乳頭癌
浸潤性微小乳頭癌(invasive micropapillary carcinoma)/pure type
アポクリン癌
アポクリン癌
化生癌
化生癌/扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)
化生癌/基質産生癌(matrix-producing carcinoma)
化生癌/骨軟骨化性を伴う癌(metaplastic carcinoma with osseous/cartilaginous differentiation)
化生癌/紡錘細胞癌(spindle cell carcinoma)
化生癌/混合型(mixed metaplastic carcinoma)
管状癌
管状癌(tubular carcinoma)
篩状癌
篩状癌(cribriform carcinoma)/mass
篩状癌/NME
腺房細胞癌
腺様嚢胞癌
腺様嚢胞癌(adenoid cystic carcinoma)
分泌癌
非浸潤性乳管癌
非浸潤性乳管癌/NME/segmental/clumped
非浸潤性乳管癌/NME/linear
非浸潤性乳管癌/NME/linear branching
非浸潤性乳管癌/NME/focal/clustered ring enhancement/広がり診断
乳管内成分優位の浸潤性乳管癌(硬性癌)/NME/segmental/clustered ring enhancement/広がり診断
微小浸潤癌(microinvasive carcinoma)/NME/広がり診断―乳腺末梢,皮膚直下,乳頭内,大胸筋前面まで進展する乳管内病変
非浸潤性乳管癌/DCISin sclerosing adenosis/両側性
硬化性腺症内乳癌(ancer in sclerosing adenosis)/両側性
非浸潤性乳管癌/DCISwith radial sclerosing lesion(Lt.)/DCISin sclerosing adenosis(Rt.)
非浸潤性乳管癌/嚢胞内癌(intracystic carcinoma)
非浸潤性乳管癌/small mass
被包型乳頭癌
被包型乳頭癌(encapsulated papillary carcinoma with invasion)
微小浸潤癌
微小浸潤癌/NME
微小浸潤癌/mass
Paget病
Paget病
microinvasive carcinoma,Paget’s cel(l +)
血管肉腫
血管肉腫(primary angiosarcoma)
乳房原発悪性リンパ腫
乳房原発悪性リンパ腫
乳房転移
乳房転移/肺癌の左乳房転移
・良性病変
単純性嚢胞と濃縮嚢胞
濃縮嚢胞
単純性嚢胞と濃縮嚢胞
乳腺症
各組織学的変化の特徴と画像所見:乳管過形成
各組織学的変化の特徴と画像所見:腺症
各組織学的変化の特徴と画像所見:アポクリン化生
各組織学的変化の特徴と画像所見:線維腺腫性過形成
各組織学的変化の特徴と画像所見:線維症
乳腺症 208, 209,
乳腺症/悪性と鑑別困難/MRIdetected lesion
乳腺症/悪性と鑑別困難/硬化性腺症(sclerosing adenosis)
乳腺症/硬化性腺症と硬化性腺症内癌(DCISin SA)
乳腺症/硬化性腺症内癌(DCISin SA)/NME/distortion
放射状瘢痕
放射状瘢痕/spiculated mass type
放射状瘢痕/non enhancement type
放射状瘢痕/small mass type
過誤腫
過誤腫
線維腺腫
線維腺腫/粘液浮腫状(myxoid fibroadenoma)/
線維腺腫/陳旧性(sclerosed fibroadenoma)
線維腺腫/硝子化(hyalinized fibroadenoma)
葉状腫瘍(benign,intermediate,malignant)
葉状腫瘍/良性(benign phyllodes tumor)/
葉状腫瘍/境界悪性(boarderline malignancy phyllodes tumor)
葉状腫瘍/悪性(malignant phyllodes tumor)
乳管内乳頭腫
乳管内乳頭腫/DCISと鑑別困難
乳管内乳頭腫/嚢胞内乳頭腫
乳管腺腫
腺筋上皮腫
腺筋上皮腫/初発
腺筋上皮腫/局所再発
悪性腺筋上皮腫(malignant adenomyoepithelioma)
乳頭部腺腫
顆粒細胞腫
血管腫
血管腫
血管腫/cavernous hemangioma
血管腫/capillary hemangioma
糖尿病性乳腺症
乳腺炎
periductal mastitis
乳輪下膿瘍
乳輪下膿瘍
肉芽腫性乳腺炎
肉芽腫性乳腺炎/NMEsegmental
肉芽腫性乳腺炎/rim enhancement mass
肉芽腫性乳腺炎/再燃/rim enhancement mass+NMEregional
・境界病変
異型乳管過形成
異型乳管過形成/NME
異型乳管過形成/non enhanced
粘液瘤様腫瘤/粘液瘤様病変
粘液瘤様病変 294,
粘液瘤様病変+DCIS
粘液瘤様病変+DCIS+microinvasion
・男性
女性化乳房
女性化乳房
男性乳癌
男性乳癌/若年性乳癌
男性乳癌
・臨床応用編
広がり診断
皮下浸潤
大胸筋浸潤
皮膚+大胸筋+前鋸筋浸潤
炎症性乳癌
対側乳癌の検出/MRI detected lesion
リンパ節転移
腋窩リンパ節転移(レベルⅠ~Ⅲ)
内胸リンパ節転移
生検後変化
生検による皮膚,穿刺経路の染まり
marker留置後
生検後血腫
術後再発
慢性拡張性血腫(chronic expanding hematoma)
ラジオ波焼灼術
RFA5カ月後のMRI
RFA後/経時的変化
RFA後/経過中に新規の造影域出現
術前化学療法(neo adjuvant chemotherapy:NAC)後の効果判定
NAC後遺残病変の評価:US過大評価/MRIの有用性
わずかな遺残を見落とさないための比較読影方法
NAC後MRIで正しく評価するための工夫
luminal/non pCR/樹枝状遺残
luminal/non pCR/MRI偽陰性
HER2 type/pCR
HER2 type/non pCR
TNBC/pCR
TNBC/non pCR/位置合わせの重要性
MRIによるNAC後評価の限界(偽陽性:fibrosisの染まり)
MRIによるNAC後評価の限界(偽陽性:乳腺症の染まり)
BRCA1/2変異陽性乳癌とハイリスクサーベイランス
サーベイランスMRI初回検出乳癌
サーベイランスMRI経過中に新規病変出現
BRCA1/2以外の遺伝子変異陽性乳癌
インプラント
シリコンインプラント破損評価の単純MRI
シリコン強調像の有用性
両側インプラント(右シリコン・左生理食塩水)
radial fold/破損なし
water droplets
water droplet
radial fold と紛らわしかったwater droplet
key hole sign:軽微な破損/uncollapsed rupture
sub-capsular line(被膜下ライン):被膜内破損/minimally collapsed rupture
linguine sign:被膜内破損/partially or fully collapsed rupture
多数のsub-capsular lines:被膜内破損/minimally collapsed rupture
extra-capusular rupture/被膜外破損
破損と紛らわしい所見/深い折れこみ
破損/sub-capsular line
破損と紛らわしい所見/複数のradial foldsの集中
バンキングされた肋軟骨
インプラント再建乳房/乳癌再発
乳癌再発とバンキングされた肋軟骨
インプラント再建後/多発局所再発とリンパ節転移
豊胸術後インプラント破損・乳癌・シリコン肉芽腫
注入物
ヒアルロン酸注入
アクアフィリング(aquafilling)
アクアフィリング/炎症性乳癌
脂肪注入
乳房MRI検査
検査の適応
検査方法
検査時期
各シーケンスの有用性・みるべきポイント
非造影T1WI(非脂肪抑制)の有用性
非造影T1WI(脂肪抑制)の有用性
dynamic study の有用性
coronal高精細画像の有用性
MPR(multiplanar reconstruction)sagittal image矢状断の有用性
T2WI(脂肪抑制/非脂肪抑制)の有用性
拡散強調像(DWI)/ADC(apparent diffusion coefficient)mapの有用性
ACRBI-RADS® MRIの用語
Breast Tissue
Findings
【各論】
・悪性病変
乳癌の臨床的サブタイプ分類
ホルモン受容体陽性乳癌/luminal Alike and Blike cancers
トリプルネガティブ(triple negative:TN)乳癌
HER2陽性乳癌(HR-/HER2+)
luminal HER2乳癌(HR+/HER2)
浸潤性乳管癌
浸潤性乳管癌/充実型(solid type)/TNBC(典型)
浸潤性乳管癌/充実型(solid type)/medullary pattern
浸潤性乳管癌/充実型(solid type)/HER2 type
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal Alike(典型)
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal Alike
浸潤性乳管癌/硬性型(schirrhous type)/luminal HER2 type
浸潤性乳管癌/腺管形成型(tuble forming type)/luminal Alike
浸潤性乳管癌/腺管形成型(tuble forming type)/luminal多発浸潤タイプ
浸潤性小葉癌
MRIは浸潤性小葉癌の診断に最も推奨されるモダリティである
浸潤性小葉癌/classic type/mass
浸潤性小葉癌/classic type/mass+non-mass enhancement(NME)
浸潤性小葉癌/classic type/domint mass with surrounding foci
浸潤性小葉癌/classic type/NME
浸潤性小葉癌/classic type multiple small foci + interconnecting septal enhancement
粘液癌
粘液癌/pure type(典型)
粘液癌/pure type
粘液癌/pure type+in situ
粘液癌/pure type+in situ 葉状腫瘍/Faと鑑別困難
粘液癌/pure type/乳管内成分優位
粘液癌/mixed type+in situ
浸潤性微小乳頭癌
浸潤性微小乳頭癌(invasive micropapillary carcinoma)/pure type
アポクリン癌
アポクリン癌
化生癌
化生癌/扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)
化生癌/基質産生癌(matrix-producing carcinoma)
化生癌/骨軟骨化性を伴う癌(metaplastic carcinoma with osseous/cartilaginous differentiation)
化生癌/紡錘細胞癌(spindle cell carcinoma)
化生癌/混合型(mixed metaplastic carcinoma)
管状癌
管状癌(tubular carcinoma)
篩状癌
篩状癌(cribriform carcinoma)/mass
篩状癌/NME
腺房細胞癌
腺様嚢胞癌
腺様嚢胞癌(adenoid cystic carcinoma)
分泌癌
非浸潤性乳管癌
非浸潤性乳管癌/NME/segmental/clumped
非浸潤性乳管癌/NME/linear
非浸潤性乳管癌/NME/linear branching
非浸潤性乳管癌/NME/focal/clustered ring enhancement/広がり診断
乳管内成分優位の浸潤性乳管癌(硬性癌)/NME/segmental/clustered ring enhancement/広がり診断
微小浸潤癌(microinvasive carcinoma)/NME/広がり診断―乳腺末梢,皮膚直下,乳頭内,大胸筋前面まで進展する乳管内病変
非浸潤性乳管癌/DCISin sclerosing adenosis/両側性
硬化性腺症内乳癌(ancer in sclerosing adenosis)/両側性
非浸潤性乳管癌/DCISwith radial sclerosing lesion(Lt.)/DCISin sclerosing adenosis(Rt.)
非浸潤性乳管癌/嚢胞内癌(intracystic carcinoma)
非浸潤性乳管癌/small mass
被包型乳頭癌
被包型乳頭癌(encapsulated papillary carcinoma with invasion)
微小浸潤癌
微小浸潤癌/NME
微小浸潤癌/mass
Paget病
Paget病
microinvasive carcinoma,Paget’s cel(l +)
血管肉腫
血管肉腫(primary angiosarcoma)
乳房原発悪性リンパ腫
乳房原発悪性リンパ腫
乳房転移
乳房転移/肺癌の左乳房転移
・良性病変
単純性嚢胞と濃縮嚢胞
濃縮嚢胞
単純性嚢胞と濃縮嚢胞
乳腺症
各組織学的変化の特徴と画像所見:乳管過形成
各組織学的変化の特徴と画像所見:腺症
各組織学的変化の特徴と画像所見:アポクリン化生
各組織学的変化の特徴と画像所見:線維腺腫性過形成
各組織学的変化の特徴と画像所見:線維症
乳腺症 208, 209,
乳腺症/悪性と鑑別困難/MRIdetected lesion
乳腺症/悪性と鑑別困難/硬化性腺症(sclerosing adenosis)
乳腺症/硬化性腺症と硬化性腺症内癌(DCISin SA)
乳腺症/硬化性腺症内癌(DCISin SA)/NME/distortion
放射状瘢痕
放射状瘢痕/spiculated mass type
放射状瘢痕/non enhancement type
放射状瘢痕/small mass type
過誤腫
過誤腫
線維腺腫
線維腺腫/粘液浮腫状(myxoid fibroadenoma)/
線維腺腫/陳旧性(sclerosed fibroadenoma)
線維腺腫/硝子化(hyalinized fibroadenoma)
葉状腫瘍(benign,intermediate,malignant)
葉状腫瘍/良性(benign phyllodes tumor)/
葉状腫瘍/境界悪性(boarderline malignancy phyllodes tumor)
葉状腫瘍/悪性(malignant phyllodes tumor)
乳管内乳頭腫
乳管内乳頭腫/DCISと鑑別困難
乳管内乳頭腫/嚢胞内乳頭腫
乳管腺腫
腺筋上皮腫
腺筋上皮腫/初発
腺筋上皮腫/局所再発
悪性腺筋上皮腫(malignant adenomyoepithelioma)
乳頭部腺腫
顆粒細胞腫
血管腫
血管腫
血管腫/cavernous hemangioma
血管腫/capillary hemangioma
糖尿病性乳腺症
乳腺炎
periductal mastitis
乳輪下膿瘍
乳輪下膿瘍
肉芽腫性乳腺炎
肉芽腫性乳腺炎/NMEsegmental
肉芽腫性乳腺炎/rim enhancement mass
肉芽腫性乳腺炎/再燃/rim enhancement mass+NMEregional
・境界病変
異型乳管過形成
異型乳管過形成/NME
異型乳管過形成/non enhanced
粘液瘤様腫瘤/粘液瘤様病変
粘液瘤様病変 294,
粘液瘤様病変+DCIS
粘液瘤様病変+DCIS+microinvasion
・男性
女性化乳房
女性化乳房
男性乳癌
男性乳癌/若年性乳癌
男性乳癌
・臨床応用編
広がり診断
皮下浸潤
大胸筋浸潤
皮膚+大胸筋+前鋸筋浸潤
炎症性乳癌
対側乳癌の検出/MRI detected lesion
リンパ節転移
腋窩リンパ節転移(レベルⅠ~Ⅲ)
内胸リンパ節転移
生検後変化
生検による皮膚,穿刺経路の染まり
marker留置後
生検後血腫
術後再発
慢性拡張性血腫(chronic expanding hematoma)
ラジオ波焼灼術
RFA5カ月後のMRI
RFA後/経時的変化
RFA後/経過中に新規の造影域出現
術前化学療法(neo adjuvant chemotherapy:NAC)後の効果判定
NAC後遺残病変の評価:US過大評価/MRIの有用性
わずかな遺残を見落とさないための比較読影方法
NAC後MRIで正しく評価するための工夫
luminal/non pCR/樹枝状遺残
luminal/non pCR/MRI偽陰性
HER2 type/pCR
HER2 type/non pCR
TNBC/pCR
TNBC/non pCR/位置合わせの重要性
MRIによるNAC後評価の限界(偽陽性:fibrosisの染まり)
MRIによるNAC後評価の限界(偽陽性:乳腺症の染まり)
BRCA1/2変異陽性乳癌とハイリスクサーベイランス
サーベイランスMRI初回検出乳癌
サーベイランスMRI経過中に新規病変出現
BRCA1/2以外の遺伝子変異陽性乳癌
インプラント
シリコンインプラント破損評価の単純MRI
シリコン強調像の有用性
両側インプラント(右シリコン・左生理食塩水)
radial fold/破損なし
water droplets
water droplet
radial fold と紛らわしかったwater droplet
key hole sign:軽微な破損/uncollapsed rupture
sub-capsular line(被膜下ライン):被膜内破損/minimally collapsed rupture
linguine sign:被膜内破損/partially or fully collapsed rupture
多数のsub-capsular lines:被膜内破損/minimally collapsed rupture
extra-capusular rupture/被膜外破損
破損と紛らわしい所見/深い折れこみ
破損/sub-capsular line
破損と紛らわしい所見/複数のradial foldsの集中
バンキングされた肋軟骨
インプラント再建乳房/乳癌再発
乳癌再発とバンキングされた肋軟骨
インプラント再建後/多発局所再発とリンパ節転移
豊胸術後インプラント破損・乳癌・シリコン肉芽腫
注入物
ヒアルロン酸注入
アクアフィリング(aquafilling)
アクアフィリング/炎症性乳癌
脂肪注入
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「どこにもなかった」を「ここにある」に
アトラス編ではMRIを中心に,マンモグラフィ・超音波も併用して,悪性腫瘍/良性腫瘍/境界病変の疾患毎の定義・病理・臨床上の特徴と画像の特徴や読影のポイントを解説。さらに広がり診断や化学療法後の評価やインプラントなどの臨床応用編も別章を設けて丁寧に解説。
インプラントやRFA後のMRIなど,これまでどこにも載っていなかった画像をはじめ,良性・悪性腫瘍のMRI画像を潤沢に掲載する乳房MRIアトラス!