作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト
福祉用具学(改訂第2版)
[Web動画付]
疾患・障害別の福祉用具と住環境整備
改訂第2版
定価 4,620円(税込) (本体4,200円+税)
- B5判 320ページ オールカラー,イラスト200点,写真500点
- 2023年3月31日刊行
- ISBN978-4-7583-2051-1
電子版
序文
監修の序
今回,『作業療法学ゴールド・マスター・テキスト』シリーズは2010年の発刊から2回目の改訂を迎え,第3版出版の運びとなりました。
本テキストシリーズは「作業療法学概論」・「作業学]・「作業療法評価学」・「身体障害作業療法学」・「高次脳機能障害作業療法学」・「精神障害作業療法学」・「発達障害作業療法学」・「老年期作業療法学」・「地域作業療法学」・「日常生活活動学(ADL)」・「福祉用具学」の11巻に新しく「義肢装具学」を加え,全12巻となります。
改訂作業が始まった2020年は作業療法教育の変革の年でもありました。臨床実習の形態においては,従来の,学生が臨床実習指導者の下で対象者の評価から治療まで行うものから,学生が実習指導者の行う対象者の評価から治療までを傍らで見学し,模倣してみる,一部対象者で実施するという流れで,その場で実習指導者が学生にフィードバックするクリニカル・クラークシップの作業療法参加型臨床実習への転換,地域実習の追加という大きな変更がありました。
そこで執筆者の先生方には,教科書の内容が作業療法参加型臨床実習にどのように関連しているのか示していただき,一部ですが,動画も提供していただきました。
また,2020年はコロナ禍により多くの学校が教育方法の変革を求められた年でもありました。対面授業を遠隔授業に切り替え,実習や実技科目が大きな影響を受けました。学外での臨床実習は模擬患者を用いた学内実習に切り替えたところも多かったかと思います。このような状況の中でアクティブ・ラーニングの重要性が再認識されたように思います。従来の,教室に学生を集めて講義し試験やレポートを課すスタイルから,学生が自宅でネット配信された講義動画を視聴し,その都度,課題レポートを提出し,教員が評価とコメントをつけて返却することが毎回繰り返されました。こう書くと何がアクティブ・ラーニングなのかと思われるかもしれませんが,学生が講義動画から課題を理解するために自分のペースに合わせて動画を繰り返し視て,理解したうえで調べ,課題を分析するということを学生自身が行う授業形態です。これを進めるために,教員は個々の学生と双方向の情報をやり取りする機会を増やした結果,個々の学生への指導量は増えましたが,学生の主体的な学びが伸びたように思われます。
eラーニングに関しては,文部科学省が2024年には小中高でデジタル教科書の配布を始めます。今回の遠隔授業の経験から,動画媒体がアクティブ・ラーニングにも役立つと考えます。作業療法学ゴールド・マスター・テキストシリーズも,時代の要請に応えられるよう変化させていきたいと考えています。
本シリーズをよりよいものにするためにも諸氏の忌憚ないご意見を聞かせていただければ幸いです。
2020年12月
文京学院大学
長﨑重信
--------------------
改訂第2版 編集の序
本書は,『作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト シリーズ』の1回目の改訂時にシリーズの再編に伴って発刊された。今回,シリーズの第3版の制作とともに,本巻としては初めての改訂となった。シリーズ第3版のコンセプトは,2018年に改正された理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則との整合性や,養成教育に存在する新たな教育ニーズに呼応することを目的にしている。作業療法の専門科目としての福祉用具学も,作業療法参加型臨床実習につながる養成教育施設における学びや,医工連携を背景に発展し続ける新たな知識・技術に関する教育の必要性等に応えることが求められるなかで,改訂版を発刊することになった。
本巻を改訂する際のコンセプトは,上述したシリーズ全体の改訂コンセプトを踏まえながらも,構成は初版を踏襲することとした。福祉用具が国際生活機能分類(ICF)の背景因子における環境因子として,リハビリテーションやその先にある人々の暮らしに大きな効果をもたらすものであるということを正しく理解するためには,機能障害別に福祉用具を適合させることができる知識と技術に加えて,臨床医学的に疾患や障害の特性に関する知識を踏まえる必要があることはいうまでもない。「第2章 機能障害別福祉用具」で福祉用具の基礎を押さえていただき,「第3章 疾患・障害別の福祉用具」で専門家として対象者のニーズに応えられる知識と技術を学んでいただきたい。
今回の改訂では,「第2章 機能障害別福祉用具」に座位保持能力の障害を加え,第4章として「住環境整備」を追加した。このことにより,すでに刊行済みの『義肢装具学』の巻と合わせて,作業療法士がその専門性を発揮するべき物理的な環境因子に関する学びはおおむね担保されるものと考えている。本書を手にした初学者の方々が,作業療法における有力な“引き出し”の一つとして福祉用具を活用し,明日の臨床実習や実践において対象者のニーズに応えてくれることを期待する。
最後に,本書の作成にあたっては,画像資料や事例情報が欠かせず,対象者の皆様に深いご理解と多大なるご協力をいただきました。皆様のご尽力が明日のリハビリテーション,作業療法の発展につながることを確信し,この場を借りて深く感謝申し上げます。
2023年2月
日本福祉大学
山中武彦
今回,『作業療法学ゴールド・マスター・テキスト』シリーズは2010年の発刊から2回目の改訂を迎え,第3版出版の運びとなりました。
本テキストシリーズは「作業療法学概論」・「作業学]・「作業療法評価学」・「身体障害作業療法学」・「高次脳機能障害作業療法学」・「精神障害作業療法学」・「発達障害作業療法学」・「老年期作業療法学」・「地域作業療法学」・「日常生活活動学(ADL)」・「福祉用具学」の11巻に新しく「義肢装具学」を加え,全12巻となります。
改訂作業が始まった2020年は作業療法教育の変革の年でもありました。臨床実習の形態においては,従来の,学生が臨床実習指導者の下で対象者の評価から治療まで行うものから,学生が実習指導者の行う対象者の評価から治療までを傍らで見学し,模倣してみる,一部対象者で実施するという流れで,その場で実習指導者が学生にフィードバックするクリニカル・クラークシップの作業療法参加型臨床実習への転換,地域実習の追加という大きな変更がありました。
そこで執筆者の先生方には,教科書の内容が作業療法参加型臨床実習にどのように関連しているのか示していただき,一部ですが,動画も提供していただきました。
また,2020年はコロナ禍により多くの学校が教育方法の変革を求められた年でもありました。対面授業を遠隔授業に切り替え,実習や実技科目が大きな影響を受けました。学外での臨床実習は模擬患者を用いた学内実習に切り替えたところも多かったかと思います。このような状況の中でアクティブ・ラーニングの重要性が再認識されたように思います。従来の,教室に学生を集めて講義し試験やレポートを課すスタイルから,学生が自宅でネット配信された講義動画を視聴し,その都度,課題レポートを提出し,教員が評価とコメントをつけて返却することが毎回繰り返されました。こう書くと何がアクティブ・ラーニングなのかと思われるかもしれませんが,学生が講義動画から課題を理解するために自分のペースに合わせて動画を繰り返し視て,理解したうえで調べ,課題を分析するということを学生自身が行う授業形態です。これを進めるために,教員は個々の学生と双方向の情報をやり取りする機会を増やした結果,個々の学生への指導量は増えましたが,学生の主体的な学びが伸びたように思われます。
eラーニングに関しては,文部科学省が2024年には小中高でデジタル教科書の配布を始めます。今回の遠隔授業の経験から,動画媒体がアクティブ・ラーニングにも役立つと考えます。作業療法学ゴールド・マスター・テキストシリーズも,時代の要請に応えられるよう変化させていきたいと考えています。
本シリーズをよりよいものにするためにも諸氏の忌憚ないご意見を聞かせていただければ幸いです。
2020年12月
文京学院大学
長﨑重信
--------------------
改訂第2版 編集の序
本書は,『作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト シリーズ』の1回目の改訂時にシリーズの再編に伴って発刊された。今回,シリーズの第3版の制作とともに,本巻としては初めての改訂となった。シリーズ第3版のコンセプトは,2018年に改正された理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則との整合性や,養成教育に存在する新たな教育ニーズに呼応することを目的にしている。作業療法の専門科目としての福祉用具学も,作業療法参加型臨床実習につながる養成教育施設における学びや,医工連携を背景に発展し続ける新たな知識・技術に関する教育の必要性等に応えることが求められるなかで,改訂版を発刊することになった。
本巻を改訂する際のコンセプトは,上述したシリーズ全体の改訂コンセプトを踏まえながらも,構成は初版を踏襲することとした。福祉用具が国際生活機能分類(ICF)の背景因子における環境因子として,リハビリテーションやその先にある人々の暮らしに大きな効果をもたらすものであるということを正しく理解するためには,機能障害別に福祉用具を適合させることができる知識と技術に加えて,臨床医学的に疾患や障害の特性に関する知識を踏まえる必要があることはいうまでもない。「第2章 機能障害別福祉用具」で福祉用具の基礎を押さえていただき,「第3章 疾患・障害別の福祉用具」で専門家として対象者のニーズに応えられる知識と技術を学んでいただきたい。
今回の改訂では,「第2章 機能障害別福祉用具」に座位保持能力の障害を加え,第4章として「住環境整備」を追加した。このことにより,すでに刊行済みの『義肢装具学』の巻と合わせて,作業療法士がその専門性を発揮するべき物理的な環境因子に関する学びはおおむね担保されるものと考えている。本書を手にした初学者の方々が,作業療法における有力な“引き出し”の一つとして福祉用具を活用し,明日の臨床実習や実践において対象者のニーズに応えてくれることを期待する。
最後に,本書の作成にあたっては,画像資料や事例情報が欠かせず,対象者の皆様に深いご理解と多大なるご協力をいただきました。皆様のご尽力が明日のリハビリテーション,作業療法の発展につながることを確信し,この場を借りて深く感謝申し上げます。
2023年2月
日本福祉大学
山中武彦
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目次
1 福祉用具概論
1 リハビリテーションにおける福祉用具類の位置付けと役割 [山中武彦]
① 福祉用具の定義
② リハビリテーションと福祉用具
③ 代償としての福祉用具
④ 治療媒体としての福祉用具
⑤ 疾患・障害の種類と福祉用具
⑥ 福祉用具の供給制度
⑦ 福祉用具の導入,選定手順
⑧ 介護者への教育
⑨ 福祉用具に関する情報の収集と提供
2 自助具の作成 [林 正春]
① 自助具作製のための基礎知識
② 自助具作製の流れ
③ 自助具作製に必要な材料や加工器具など
④ まとめ
Case Study Answer
2 機能障害別福祉用具
1 筋力の低下(支えられない障害)①体幹・下肢の筋力低下・随意運動障害 [千賀 将]
① 体幹の筋力低下・随意運動障害
② 下肢の筋力低下・随意運動障害
2 筋力の低下(支えられない障害)②上肢・手指の筋力低下・随意運動障害 [三重野高広]
① 上肢の筋力低下
② 手指の筋力低下
3 関節可動域の制限(届かない障害) [中村恵一]
① はじめに
② 身体へのアクセス
③ 身体以外にアクセス
④ まとめ
4 協調性障害(コントロールできない障害) [冨永美菜]
① 協調性障害とは
② 運動失調の種類
③ 協調性障害の福祉用具・自助具
5 コミュニケーションの障害 [川村享平]
① コミュニケーション障害とは
② コミュニケーション障害に対するアセスメント
③ コミュニケーション障害に対する支援の進め方
④ コミュニケーション機器の情報を収集する
⑤ コミュニケーション機器の紹介
6 座位保持能力の障害(シーティングアプローチ) [宮坂裕之]
① シーティングとは
② 座位保持能力の障害
③ シーティングアプローチに必要な知識
④ シーティングの流れ
⑤ シーティングアプローチに用いられる製品
⑥ 適合評価からのフォローアップ
Case Study Answer
3 疾患・障害別の福祉用具
1 脳血管障害,片麻痺 [秋山恭延]
① はじめに
② 福祉用具選定(適合)のために必要な評価
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
2 脊髄損傷(高位頸髄損傷) [川村享平]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
3 頸髄損傷(C6,C7) [千賀 将]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
④ 装具
4 中心性頸髄損傷(不全麻痺) [山中武彦]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
5 高齢者,パーキンソン病 [山中武彦]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
6 関節リウマチ [林 正春]
① 疾患および障害特性の概説
② 病状や障害を把握するためのアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
④ その他の生活行為で適用する自助具
⑤ 既製品の工夫による生活行為自立支援
⑥ まとめ
7 切断 [中村恵一]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
8 筋萎縮性側索硬化症 [堂前紗季子]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
9 デュシェンヌ型筋ジストロフィー [田中栄一]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
10 脳性麻痺 [渡邉朱美]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
11 認知症 [田中将裕]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
Case Study Answer
4 住環境整備
1 総論 [仮谷妃呂子]
① 住環境整備の基本的事項
② 日本における住環境の特徴
③ 住環境整備の流れ
2 歩行可能者の住環境整備 [仮谷妃呂子]
① 概要
② 場所別のアセスメントと整備ポイント
3 車椅子使用者の住環境整備 [仮谷妃呂子]
① 概要
② 場所別のアセスメントと整備ポイント
Case Study Answer
5トピックス
1 情報通信技術(ICT),遠隔操作ロボット [山中武彦]
① 情報通信技術(ICT)とは
② 障がい者等とICT
③ 遠隔操作ロボット「分身ロボットOriHime®」
④ あるOriHime®パイロットの紹介
2 自動車運転補助装置,福祉車両,その他 [山中武彦]
① 障害と自動車
② 自動車運転補助装置
③ 福祉車両(自身で運転しない場合)
④ その他
3 3Dプリンタを用いた自助具作製 [林 園子]
① 総論
② 対象となる疾患・障害
③ アセスメント
④ 事例
4 介護ロボット [山中武彦
① 日本における介護ロボットに関する政策的動向
② 介護ロボットの開発,製品化の現状
1 リハビリテーションにおける福祉用具類の位置付けと役割 [山中武彦]
① 福祉用具の定義
② リハビリテーションと福祉用具
③ 代償としての福祉用具
④ 治療媒体としての福祉用具
⑤ 疾患・障害の種類と福祉用具
⑥ 福祉用具の供給制度
⑦ 福祉用具の導入,選定手順
⑧ 介護者への教育
⑨ 福祉用具に関する情報の収集と提供
2 自助具の作成 [林 正春]
① 自助具作製のための基礎知識
② 自助具作製の流れ
③ 自助具作製に必要な材料や加工器具など
④ まとめ
Case Study Answer
2 機能障害別福祉用具
1 筋力の低下(支えられない障害)①体幹・下肢の筋力低下・随意運動障害 [千賀 将]
① 体幹の筋力低下・随意運動障害
② 下肢の筋力低下・随意運動障害
2 筋力の低下(支えられない障害)②上肢・手指の筋力低下・随意運動障害 [三重野高広]
① 上肢の筋力低下
② 手指の筋力低下
3 関節可動域の制限(届かない障害) [中村恵一]
① はじめに
② 身体へのアクセス
③ 身体以外にアクセス
④ まとめ
4 協調性障害(コントロールできない障害) [冨永美菜]
① 協調性障害とは
② 運動失調の種類
③ 協調性障害の福祉用具・自助具
5 コミュニケーションの障害 [川村享平]
① コミュニケーション障害とは
② コミュニケーション障害に対するアセスメント
③ コミュニケーション障害に対する支援の進め方
④ コミュニケーション機器の情報を収集する
⑤ コミュニケーション機器の紹介
6 座位保持能力の障害(シーティングアプローチ) [宮坂裕之]
① シーティングとは
② 座位保持能力の障害
③ シーティングアプローチに必要な知識
④ シーティングの流れ
⑤ シーティングアプローチに用いられる製品
⑥ 適合評価からのフォローアップ
Case Study Answer
3 疾患・障害別の福祉用具
1 脳血管障害,片麻痺 [秋山恭延]
① はじめに
② 福祉用具選定(適合)のために必要な評価
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
2 脊髄損傷(高位頸髄損傷) [川村享平]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
3 頸髄損傷(C6,C7) [千賀 将]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
④ 装具
4 中心性頸髄損傷(不全麻痺) [山中武彦]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
5 高齢者,パーキンソン病 [山中武彦]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
6 関節リウマチ [林 正春]
① 疾患および障害特性の概説
② 病状や障害を把握するためのアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
④ その他の生活行為で適用する自助具
⑤ 既製品の工夫による生活行為自立支援
⑥ まとめ
7 切断 [中村恵一]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
8 筋萎縮性側索硬化症 [堂前紗季子]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
9 デュシェンヌ型筋ジストロフィー [田中栄一]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
10 脳性麻痺 [渡邉朱美]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
11 認知症 [田中将裕]
① 疾患および障害特性の概説
② 福祉用具適合のために必要なアセスメント
③ 生活行為別福祉用具・自助具の紹介と活用方法
Case Study Answer
4 住環境整備
1 総論 [仮谷妃呂子]
① 住環境整備の基本的事項
② 日本における住環境の特徴
③ 住環境整備の流れ
2 歩行可能者の住環境整備 [仮谷妃呂子]
① 概要
② 場所別のアセスメントと整備ポイント
3 車椅子使用者の住環境整備 [仮谷妃呂子]
① 概要
② 場所別のアセスメントと整備ポイント
Case Study Answer
5トピックス
1 情報通信技術(ICT),遠隔操作ロボット [山中武彦]
① 情報通信技術(ICT)とは
② 障がい者等とICT
③ 遠隔操作ロボット「分身ロボットOriHime®」
④ あるOriHime®パイロットの紹介
2 自動車運転補助装置,福祉車両,その他 [山中武彦]
① 障害と自動車
② 自動車運転補助装置
③ 福祉車両(自身で運転しない場合)
④ その他
3 3Dプリンタを用いた自助具作製 [林 園子]
① 総論
② 対象となる疾患・障害
③ アセスメント
④ 事例
4 介護ロボット [山中武彦
① 日本における介護ロボットに関する政策的動向
② 介護ロボットの開発,製品化の現状
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能動学習や新しい実習形式への対応,試験対策を充実させたフルカラー紙面の改訂版!
作業療法学専門分野の講義用テキスト・シリーズ。これからの学生に役立つ内容を意識し,能動学習の手助けとなる課題の提示,新しい実習形式である「作業療法参加型臨床実習」への対策となるような解説を追加し,また国家試験対策を充実させ,さらに巻末付録として症例集も追加した。
本巻では,改訂にあたって全体を精査して掲載情報をアップデートした上で,新たに「4章 住環境整備」「5章 トピックス」を追加。また「トピックス」では,作業療法の現場で広がる「情報通信技術(ICT)」「自動車運転補助装置」「3Dプリンター」「介護ロボット」などの新動向について項目を立てて追加した。近年の潮流および養成校指定規則改正によるアップデートを反映させた充実の改訂版。